終活の資格にはどんなものがある?学べる内容の比較や取得のメリットなどについて紹介!

終活 資格 アイキャッチ

終活に関する資格は主に4つあります。

学びたい内容や取得する目的によって選ぶべき資格は異なるため、資格の内容について事前にしっかりと調べておくことが大切です。

そこで今回は、終活に関する資格の種類や内容、取得するメリットについて紹介します。

▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介

主な終活の資格

終活ガイド

終活ガイド」は、終活に関連する6項目(医療・介護・保険・相続・葬儀・お墓)の知識を学ぶことができる資格です。

終活ガイドの資格は、終活ガイド初級(3級)・終活ガイド(2級)・終活ガイド上級(1級)の3つのレベルに分けられています。

終活ガイド初級(3級)  終活の全体像を学ぶもの。
協会のホームページより無料で受講することが可能。
終活ガイド(2級) 終活に必要な基礎知識を学ぶもの。
会場またはWebで約3時間の講習を受講後、認定試験を受験。
終活ガイド上級(1級) 終活の相談対応ができるように具体的な知識を身につけるもの。
通信講座を受講後、認定試験を受験。

「終活ガイド上級(1級)」を取得すれば、終活の専門家としてセミナー講師をしたり、終活の相談対応ができたりするようになります。

副業で取り組んだとしても、それなりの収入が期待できるでしょう。

▼終活ガイドの詳細

主催 一般社団法人終活協議会
年会費 3,000円(終活ガイド上級のみ)
受講料 ● 終活ガイド初級(3級)受講料:0円
● 終活ガイド(2級)受講料:5,000円
● 終活ガイド上級(1級)受講料:50,000円
受験料 受講料に含まれる
受講方法  ● 終活ガイド初級(3級):協会ホームページ上で受講
● 終活ガイド(2級):会場またはWeb上で受講
● 終活ガイド上級(1級):通信講座
取得メリット
(終活ガイド上級)
 ● 終活ガイド初級(3級):協会ホームページ上で受講
● 終活ガイド(2級):会場またはWeb上で受講
● 終活ガイド上級(1級):通信講座
● 終活に関する最新情報を身につけられる
● 終活にかかわる仕事に就くことができる
● 終活のセミナー講師としての活動も可能
● 終活の相談対応ができる
● 終活の新規事業立ち上げ、業務拡大に役立つ

※料金は税込

▼終活ガイドについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活は何から始める?終活ガイド検定の資格を取得して終活の知識をつけよう!

終活アドバイザー

終活アドバイザーは、終活の基礎知識に加え、「社会保険制度・公的制度の仕組み・葬儀・財産管理・相続対策」などの幅広い知識が身につく資格です。

資格取得後は、終活に関するセミナー活動や、エンディングノート作成のアドバイスなどを中心に活躍することができます。

▼終活アドバイザーの詳細

主催 主催 終活アドバイザー協会
※講座の問い合わせは「ユーキャン」
年会費 ●入会金:4,000円
● 年会費:6,000円
受講料 35,000円
受験料 受講料に含まれる
受講方法 通信講座
試験内容 マークシート方式(60%以上の正答率で合格)
取得メリット ● エンディングノートのアドバイスができる
● 相談者と専門家をつなぐコーディネーターになれる
● 現在の仕事のスキルアップにつながる
●「終活アドバイザー」を名乗って仕事できるようになる

※料金は税込

▼終活アドバイザーについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活アドバイザーの資格取得費用や期間は?仕事内容や取得するメリットを解説

終活ライフケアプランナー

終活ライフケアプランナーは、終活に関するテーマ(医療・介護・葬儀・お墓・相続)について詳しく学べる資格で、最短3か月で取得可能です。

資格を取得すれば、終活希望者のサポートをしたり、相談者と専門家とをつなぐ架け橋となったり、エンディングノート作成のアドバイスができたりするようになります。

▼終活ライフケアプランナーの詳細

主催 一般財団法人日本能力開発推進協会
※講座の問い合わせは「キャリカレ」
年会費 なし
受講料 39,700円
※ネットでの申し込みは29,700円
受験料 5,600円
受講方法 通信講座
試験内容 試験内容 テキストを見ながら回答可(自宅での受験可)
取得メリット ● 終活の進め方をサポートできる
● エンディングノート作成のアドバイスが可能
● 相談者の悩みに応じた専門家を紹介できる
● 終活のカウンセリングスキルが身につく

※料金は税込

▼終活ライフケアプランナーについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活ライフケアプランナーはどんな資格?試験内容や取得のメリットについて

終活カウンセラー

終活カウンセラーは、「相続・遺言・保険・介護・年金・葬儀・供養」などに関する知識を学べる資格です。

終活カウンセラーは2級・1級・認定終活講師の3つのレベルに分類されます。

2級 自身の終活ができるレベルの知識を身につける。
6時間の講義と筆記試験で取得可能。
1級 他人の終活に対応できる知識を身につける。
レポートの提出と2日間の講習で取得可能。
受講するには、2級を取得していることが条件。
認定終活講師 終活の正しい理解と教える力を身につける。
プレゼン力やコミュニケーションスキルも学べる。
4日間の講習が必要。
受講するには、1級を取得していることが条件。

終活カウンセラーを取得すれば、相談者の抽象的な終活の悩みをカウンセリングによって具体化し、どの専門家を紹介すべきか見極められるようになります。

自分で相談者の悩みを解決するのではなく、じっくり話を聞いて専門家につなぐことが主な役割です。

▼終活カウンセラーの詳細

主催 一般社団法人終活カウンセラー協会
年会費 5,000円
受講料 ● 2級:15,000円
● 1級:会場受講=45,000円、オンライン受講=50,000円(事前審査費3,000円が別途必要)
● 認定終活講師養成講座:300,000円
受験料 受講料に含まれる
受講方法 ● 2級:会場またはオンライン
● 1級:会場またはオンライン
● 認定終活講師養成講座:要問い合わせ
取得メリット ● 家族・親戚・友人の終活をサポートできる
● 新規事業や既存事業の拡大に生かせる
● コーチングスキル、カウンセリングスキルが身につく
● 現在の仕事のスキルアップにつながる

※料金は税込

▼終活カウンセラーについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活カウンセラーとは?受講~資格取得の流れを解説!

終活士は2017年以降活動実績なし

上記で紹介した4つの資格以外にも、終活士という民間資格があります。

終活に関する専門家として活躍できる資格で、具体的には以下の項目に関してアドバイス・指導することが可能です。

● 葬儀・お墓・死後の整理
● エンディングノートの選び方・書き方
● 医療・介護・終末医療・尊厳死に関する考え方
● 相続・生前贈与・遺言・成年後見 など

ただし、終活士の講座・試験については2017年以降の活動実績がないため、終活士の資格取得を検討されている方は注意が必要です。

終活の資格を取得するメリットとは?

終活に関する仕事に就くことができる

終活の資格を習得すれば、終活に関する仕事に就くチャンスは確実に広がります。

具体的には以下のような仕事で活躍することが可能です。

仕事内容 収入の相場
セミナー講師 3万円〜
終活の相談に対するアドバイス 5,000〜10,000円
葬儀やお墓などの紹介 仲介手数料5〜15%

実績と経験を積み上げていけば、終活に関わる仕事を本業にできる可能性も出てくるでしょう。

「終活に関わる仕事をしたい」という方は、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。

スキルアップにつながる

終活の資格を取得すると、現在の仕事のスキルアップにつながることもメリットの一つです。

終活の資格はさまざまな分野の仕事に生かすことが可能ですが、特に「介護・福祉関連」の仕事で役立ちます。

介護・福祉関連の仕事では、終活の悩みを持った高齢者と接する機会も多いため、資格を取得すれば、相談に乗ったりアドバイスをしたりできるようになるでしょう。

また、司法書士の仕事でも終活の資格が役に立ちます。

司法書士の業務である「相続・遺言手続き」の際に終活のアドバイスもできれば、顧客との信頼関係を構築しやすくなるでしょう。

以上のように、高齢者のQOL(生活の質)の向上に携わる職業や、高齢者の抱える問題を解決する職業の人にとっては、終活の資格取得が大きなスキルアップになります

自分や身近な人の終活に役立つ

終活の資格では、「相続・遺言・保険・介護・年金・葬儀・供養」に関する幅広い知識を学ぶことができます。

そのため、身につけた知識を生かし、自身や身近な人の終活をスムーズに進めることが可能です。

終活は「悔いのない最期を迎えるための準備」であると同時に、「残された人生をよりよく生きるための準備」でもあります。

「自分や身近な人たちの人生の満足度を高めたい」という人にとっては、終活の資格取得が大いに役立つでしょう。

終活の資格はどれを選んで取得するべき?

終活に関する仕事に勤めたい人

終活の専門家として仕事をしたい人には、「終活ガイド上級(1級)」がおすすめです

終活ガイド上級(1級)取得者には、以下のような「相談者に提案できる終活関連サービス」が豊富に用意されています。

提案できるサービス 報酬
会員の入会 8,000円
供養の依頼 10,000円
お墓の依頼 20,000円
家族葬の依頼 20,000円
遺品整理の依頼 20,000円
身元保証代行の依頼 35,000円
心託完璧プランの依頼 170,000円

販売したサービスに応じた報酬を得られるうえに、営業活動に必要な資料・販促品も用意してもらえるため、すぐに仕事をスタートすることができます。

自分や家族のために終活の知識を身につけたい人

自分や家族の終活のために知識を学びたいという人は、「短期で取得可能」かつ「取得費用が安い」資格がよいでしょう

以下の3つの資格がおすすめです。

1. 終活ガイド初級(3級)
2. 終活ガイド(2級)
3. 終活カウンセラー(2級)

資格を取得した後も継続的に学びたい人

資格取得後も継続的に学び、自身の市場価値を高めたいと考えている人は、「資格取得後の学習環境」が充実している資格を選びましょう

以下の2つの資格がおすすめです。

資格 取得後の学習環境
終活ガイド(上級) ●     20種類のセミナー動画を見放題
●     30種類のテキストが用意されている
●     追加料金なしで、いつでも学習できる
終活アドバイザー ●     会員限定のお役立ち情報を閲覧できる
●     各種セミナーを優待価格で受講できる

自分のペースで学びたい人

自分のペースでゆっくりと学びたい人は、自宅学習に対応している資格を選びましょう

「終活ライフケアプランナー」と「終活アドバイザー」は、メール・郵送の質問に対応するなどのサポートが充実しているためおすすめです。

終活の資格を選ぶ際のポイント

学べる内容や費用を比較する

終活の資格にはさまざまな種類があり、それぞれ学べる内容や活用範囲が異なります

そのため、まず自分が何を学びたいかを考え、それぞれの資格で学べる内容を比較することが大切です。

また、資格取得に必要な費用についても比較しておく必要があります。

基礎的な知識を身につけるレベルの資格であれば、無料〜数千円での取得が可能です。

一方、終活カウンセラー認定講師のような専門的な内容を学ぶ資格では、費用が数十万円にものぼります。

受講料や受験料のほかに、入会金や年会費などが必要な資格もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

資格取得後の活用方法を考える

活用方法によっても選ぶべき資格が異なるため、注意が必要です。

終活の資格の中には、終活の専門家として仕事をすることが前提の資格もあれば、自身や身近な人の終活をサポートすることが目的の資格もあります。

そのため、「取得した資格をどのように生かしたいか」を事前に決めておきましょう

終活の資格に関する注意点

活動を停止している資格団体がある

資格試験を主催している団体の中には、活動を停止しているものがあります。

2009年頃からのブームにより、終活の資格は量産されたのですが、その多くが資格精度を維持できるほどの活動をしていないのが現状です。

現在、先ほど紹介した「終活士」や「終活診断士」などは活動実績が確認できておらず、さらには「終活マイスター」も活動状況が明確ではありません。

活動していない、または会員が増えていない団体の資格を取得しても、業界で通用しない可能性があるため、あらかじめ資格団体の活動状況を確認しておくようにしましょう。

資格を取得してもできない実務がある

終活の資格を取得したからといって、終活に関わるすべての実務をこなせるわけではありません。

特に法律行為に関わることは、専門家でなければ対応できないため注意が必要です。

たとえば、遺言書の内容に関する相談を受けて報酬をもらった場合、弁護士法72条の違反となります。

場合によっては実刑を課されることもあるため、どこまでの実務を行うことができるのかを知っておく必要があるでしょう。

その他の終活に関する資格

エンディングコンサルタント

エンディングコンサルタントは、一般社団法人日本エンディングサポート協会が認定する資格で、「介護・看取り・葬儀・葬儀後の手続き・墓・成年後見制度」などの知識が身につきます。

主に終活全般に関する悩みの相談対応をしたり、葬儀の心得などのアドバイスをしたりするのに役立つ資格です。

エンディングコンサルタントの資格は、初級・中級・上級に分かれています。

エンディングコンサルタント初級 終末期の本人の不安を解消できるよう、適切な知識を身につける
エンディングコンサルタント中級 立な立場で適切な終活のアドバイスができる相談員としての学習をする
エンディングコンサルタント上級 認定講師として勉強会を開催、講師としてエンディングに関する啓蒙(けいもう)活動を行うコンサルタントを目指す

お墓ディレクター

お墓ディレクターは、一般社団法人日本石材産業協会が認定する資格で、お墓の種類・形状・歴史や、埋葬に関わる法律・供養などの知識が身につきます

お墓ディレクターの資格は、主に以下のような仕事に役立てることが可能です。

● お墓の選び方に関するアドバイス
● お墓の手配
● トレンドに沿ったお墓の提案
● お墓の適正価格を提示
● 石材を見分けて提案
● 墓石の優良度に関する判断

お墓ディレクターは2級と1級に分かれており、1級を取得するには「お墓に関する仕事の実務経験」が必要です。

墓石小売業・墓石文字彫り業・墓石クリーニング業などの仕事に携わる人や、墓石関連のWebサイト運営者などにおすすめの資格と言えます。

生前整理アドバイザー

生前整理アドバイザーは、一般社団法人生前整理普及協会によって認定されている資格です。

単なる荷物の片付けではなく、心と情報の整理までアドバイスをする資格と位置づけられています。

特に、遺品整理業者やリサイクル業、保険・介護・葬儀・清掃業界などの実務に役立つでしょう。

生前整理アドバイザーは、2級取得後、準1級・1級・2級認定指導員・準1級認定指導員へとステップアップすることが可能です。

まだまだ知名度の低い資格ではありますが、シニア世代に終活が広まっている現状を考えれば、これから需要は高まっていくと考えられます。

生前整理診断士

生前整理診断士は、介護・葬儀・相続・生前の片付けなどに悩む相談者にアドバイスができるようになる資格です。

一般的に、介護はケアマネージャー、葬儀は葬儀会社、相続は各士業、片付けはリサイクル業者や生前整理・遺品整理業者に相談します。

しかし、相談者の中には「すべて1人の専門家に相談したい」という人もいます。

そのニーズに応える形で生まれたのが、生前整理診断士です。

取得には生前整理アドバイザー2級の資格が必要なため、注意しましょう。

エンディングノートプランナー

エンディングノートプランナーは、エンディングノートの書き方や、作成後の活用方法についてアドバイスができるようになる資格です。

この資格は、一般社団法人エンディングノートプランナー養成協会により認定されています。

終活の広まりとともにエンディングノートを作成する人は増えていますが、「どのように書けばよいかわからない」という人も少なくありません。

そのような悩みを解決できるエンディングノートプランナーは、今後ますます需要が拡大していくと考えられます。

経験と実績を積めば、セミナー講師・研修講師として収入を得られる可能性も広がるでしょう。

エンディングノート認定講師

エンディングノート認定講師は、一般社団法人終活協議会が認定している資格です。

エンディングノートの書き方以外にも、「介護・葬儀・お墓・相続・遺言」について学ぶことができます

資格取得後はセミナーやワークショップを開きながら、エンディングノート作成をサポートする「街の先生」として活躍することが可能です。

相続終活専門士

相続終活専門士は、相続で揉めないためのアドバイスができるようになる資格です。

エンディングノートや生命保険などを用いて、スムーズな相続のためにすべきことを相談者へ伝えるのが主な役割になります。

相続終活専門士になるには、一般社団法人相続終活専門協会が主催する試験に合格しなければなりません。

受験の申込後に送られてくるテキストで勉強すれば、最短1か月で取得することも可能です。

相続アドバイザー

相続アドバイザーは、NPO法人相続アドバイザー協議会の認定資格で、相続に関する複数の分野について理解し、適切な士業へつなげることができる資格です

相続の問題解決には、以下のように多くの士業が関わります。

● 弁護士
● 司法書士
● 税理士
● 不動産鑑定士
● 土地家屋調査士

しかし相続者は、自分が抱える問題をどの専門家が解決してくれるのか、わからないことも多いでしょう。

相続アドバイザーは、相談者の悩みをヒアリングし、相談者と専門家の橋渡し役として活躍することができます。

まとめ

終活の資格を取得する最大のメリットは、終活の仕事に就くチャンスが増えることです。

取得した資格によっては、セカンドキャリアとして終活の仕事をスタートしたり、終活関連のビジネスで起業したりすることも可能です。

超高齢化社会に突入した日本において、終活に関するアドバイスができる人材の需要は、今後ますます高まっていくと考えられます。

終活に関わる仕事をしたいと考えている方は、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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