ゴミ屋敷を片付けたい!自力で掃除する方法と業者に依頼した際の相場とは?

ごみ屋敷 片付けアイキャッチ

部屋が散らかってしまった場合、できれば自力で掃除したいと思う方がほとんどだと思います。

ですが自分の部屋があまりにも散らかり、物やゴミで溢れてしまうと、自力で掃除できる範囲を超えてしまっていることも。

自力で掃除できない場合は、業者に掃除を依頼することも一つの手です。

本記事では、自力での掃除の仕方と業者に依頼した際に掛かる料金の相場について紹介します。

ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について

そもそもどこからがゴミ屋敷?

散らかっている部屋=ゴミ屋敷となるわけではありません。

一般的にゴミ屋敷とは、以下のような状態になっている家のことをいいます。

・ゴミが秩序なく散乱し、足の踏み場がない
・天井に届くほどゴミが山積みになっている
・家(部屋)の外にまでゴミが溢れている
・悪臭がしたり、害虫が発生したりしている

1つでも当てはまれば、その家はゴミ屋敷の可能性があります。

当てはまる項目が多いほど状態は悪いと言えるでしょう。

ゴミ屋敷に明確な定義があるわけではありませんが、生活がしづらかったり、周囲に迷惑が及んでいる場合は対処が必要と考えてください。

また「これらの基準には届かないけれど、部屋が汚い」という人も要注意。

今は大丈夫でも、片付けやゴミ出しをせず放置していると、いずれゴミ屋敷になってしまう可能性があります。

そうなってしまえば片付けも一苦労。

自力で対処できる状態のうちに、片付けの習慣を付けておくようにしましょう。

ゴミ屋敷の片付けは準備が大切

ゴミ屋敷を自力で片付けるためには、事前の準備が大切です。

準備をすればスムーズに片付けられ、ゴミ屋敷状態から少しでも早く脱出できます。

手伝ってくれる人を探す

自力で片付けるといっても、1人では時間も体力も足りません。

まずは手伝ってくれる人を探しましょう。

できれば3人以上の人手が欲しいところ

人手があれば、重いものを協力して持つこともできますし、何かあった時に助けてもらうこともできます。

また、ゴミ屋敷の片付けは1日で終わらない可能性が高いです。

2~3日かかることを想定し、手伝ってくれる人のスケジュールも確保しておきましょう。

道具を準備する

安全にスムーズに片付けをするためには、道具の準備が必須。

具体的に、このような道具があると便利です。

・マスク、軍手、エプロン
・害虫駆除剤、蚊取り線香
・大量のゴミ袋
・ガムテープ、養生テープ、紐、新聞紙などの梱包資材

マスクなど身に着けるもの、害虫対策に使うものは、自分の身を守るための道具です

ゴミ屋敷の片付けでは、割れたガラスでケガをしたり、悪臭害虫が原因で気分が悪くなったりする可能性もあります。

大量のホコリを吸い込むのも体に良くありません。

こういった被害をなるべく防ぐためにも、身を守る道具の準備が必要です。

また、ゴミ袋やガムテープなど、仕分けするための道具はなるべくたくさんあった方がスムーズです。

ゴミ屋敷状態になるとゴミの種類や量がわかりづらい上に、後で買い足しに行くと時間も手間もかかってしまいます。

道具は余るくらい準備しておくとよいでしょう。

ごみ屋敷を片付ける・掃除する手順

道具の準備が終わったら、片付け~掃除までの手順をチェックしましょう。

手順を把握していれば、片付けも効率良く進みます。

まずは順番や方法を決める

始める前に「どこから片付けるのか」と「集めたゴミはどうするのか」を決めましょう。

最初に片付ける場所は、玄関トイレなどの狭いところがおすすめ。

比較的片付けがラクで、「掃除が進んだ!」という達成感が得られるからです。

もちろん、他に優先したい場所があればそちらからでもOK。

また、ゴミの回収日やゴミ処理センターの受付時間も確認しておきましょう。

片付けのスケジュールを組む時は、ゴミ回収日の前日などを選ぶと効率的です。

ゴミを減らしたあとは、仕分け作業

ゴミは大きなものから片付けるのがおすすめ。

細かいところは後回しでOKです。

大きなゴミがなくなって視界が開けると、片付けやすくなるだけでなく、モチベーションが上がって作業効率がアップします。

大きなゴミを減らしたら、次は仕分け作業です。

不要なものはゴミ袋へ、必要なものも一旦段ボール箱や袋へ仕分けしましょう。

捨てるか捨てないか迷っているものも、専用の入れ物を作って入れておきます。

まずは片付けることに集中し、迷うものは後から仕分け出来るようにしてください

害虫駆除をする

ある程度ゴミが片付いたら、燻煙剤などを使ってゴキブリやハエなどを駆除しましょう。

害虫駆除をする際は、家中の引き出しや扉は開け、換気扇や通気口など外とつながっているところは塞ぎます

こうすることで、家の隅々まで駆除することが可能です。

ただし、片付けをする前の段階で害虫が気になる場合は、先に害虫駆除を行いましょう。

その方が効率的に片付けを進められます。

清掃作業をする

最後に部屋を掃除します。

まずは、掃除機で部屋全体のホコリを除去、その後に雑巾やモップで水拭きをしましょう

カビが生えていたり、生ゴミのシミが付いていたりする場所は、専用の洗剤などを使用してください。

また、掃除の後はしっかり消毒をすることも必要。

この作業一つで清潔さを長く保ち、害虫の発生を防ぐことができます。

自力で掃除できる基準はどこまで?

ゴミ屋敷の片付けや掃除は、素人が行うことが困難な場合もあります。

以下の3点を基準に、自力で掃除ができるかを判断してください。

お風呂、洗面所、キッチンなどの水回りが機能している

水回りが機能していれば、自力での掃除も可能。

これらが機能していない場合は、不衛生であるといえます。

また水回りが使えないと、水拭きをしたり手を洗ったりすることもできないため、掃除も困難になり、作業が進みません。

この様な場合には、業者に依頼した方がよいでしょう。

足の踏み場がある

足の踏み場があるということは、まだゴミが少ないということ。

この段階であれば、自力での掃除が可能です。

ただし、足の踏み場があっても、3DK以上などの広い家の場合は自力での掃除は大変かもしれません。

反対に足の踏み場がない場合は、それだけ片付けをしていない期間が長いということです。

時間もかかる上に衛生的にも心配なので、業者に依頼しましょう。

悪臭や害虫が発生していない

悪臭や害虫の発生がなければ、生ごみの腐敗が進んでいません。

この段階であれば、自力で掃除することもできます。

しかし、すでに悪臭がしていたり、ゴキブリやハエなどの害虫がいたりする場合は業者に依頼した方がよいでしょう。

長期間生ゴミが放置されていたことで、非常に不衛生で掃除も大変です。

気分や健康を害する恐れもあるため、自力での掃除は避けた方がいいでしょう。

ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する上で気を付けたいこと

自力で掃除ができないとなると、業者に依頼することになります。

その際気になるのは料金ですよね。

どんなところに気を付けたらよいか、料金に関わるところを見てみましょう。

部屋数が料金に影響する

部屋数が多ければ、それだけ作業時間がかかります。

作業員の数や移動距離も増えるため、料金も高くなる傾向に。

また、2階やロフトなど作業が大変な場所にゴミが多いと、それだけ割高になる可能性があります。

マンションの場合階数で料金が変わる

階数が上になると追加料金が発生する可能性があります。

理由としては、清掃の際は他の住民に配慮し、できるだけエレベーターを使わない業者も多いためです。

移動距離が長ければ作業が大変になるので、部屋数が少なくても、マンションの上層階に住んでいる場合は料金が高くなる可能性があると覚えておきましょう。

ハウスクリーニングは別料金になる

不用品の片付け」と「ハウスクリーニング」は別事業であり、料金も別途かかる可能性があります。

どの作業まで含まれるかは、依頼した業者にしっかり確認しましょう。

ハウスクリーニングは同じ部屋の大きさでも、ゴミの量や作業人数などによっても金額は異なります。

プロの業者に依頼するメリット

プロの業者はお金がかかるのに、なぜ依頼するべきなのでしょうか?

それには、さまざまなメリットがあるからです。

早ければその日のうちに終わる

清掃や片付けのプロである業者は、それだけ作業が早いです。

人手も多く技術力も高いため、早ければ1日で片付け~清掃が終わることも。

自力で行えば数日かかるため、これだけでも大きなメリットと言えるでしょう。

売れる物の買取もしてくれる

片付けをしていて出てきたものを買い取ってくれる業者もあります。

ゴミ屋敷の中にあるものは、ゴミだけではないはず。

宝石や時計などの高価なものが埋もれている可能性もあります。

片付けと一緒に買取もしてくれたら、こんなにラクなことはありませんよね。

また、作業料金から買取した料金を差し引くこともできるので、費用を抑えることができます。

探していた物を見つけてくれる

ゴミに埋もれていた大切なものを見つけてくれる可能性もあります。

思い出の品や、ずっと探していたもの…。

それが見つかるだけでも、ゴミを片付けるメリットがあるのではないでしょうか。

ゴミ屋敷清掃の料金相場

プロの業者に依頼すると、どのくらい料金がかかるのでしょうか。

基本的に費用は、「ゴミの量」と「部屋の状態」によって決められます。

ただし、先ほどご紹介した部屋数やマンションの階数も影響してくるため、あくまで目安の料金としてお考えください。

3~4万円程度の場合

軽トラ1台に収まるゴミの量であれば、費用は3~4万円です。

ワンルームのマンションや、一軒家の1部屋だけという場合には、このくらいで済む場合が多いでしょう。

10万円前後の場合

2トントラックが必要になる場合は、費用が10万円前後になります。

部屋数が多い場合はこちらに当てはまるでしょう。

ワンルームであっても、天井までゴミが積み上がっているような状態の場合は10万円前後かかる可能性も。

ただしこの費用は、ゴミの分別がしやすく、通常の掃除だけで済む場合です。

状態が悪ければ、さらに高額になります。

50万円以上の場合

2トントラック1台では済まないという場合は、費用が50万円以上になる可能性もあります。

2トントラックが2台であれば20~30万円、当然台数が増えるほど費用は増えていきます。

一軒家全体を片付ける場合や、家の外までゴミが溢れている場合は、こちらに当てはまるでしょう。

また、ゴミ屋敷になっていた期間が長く、状態が悪い場合はさらに高額になります。

具体的には、「ひどい悪臭が発生している」「トイレが汚物で汚れている」「ガラスの破片などがある」「広い範囲がペットの糞尿で汚染されている」など、作業に支障が出るような状態です。

また、破損や腐敗が進んでいて人が住めない場合、リフォーム費用が必要になることも。

ゴミの片付けは、放置しておけば費用が膨らむことになるのです。

さらに、費用以外にもたくさんの問題点が出てきます。

ゴミ屋敷は早めに対処すべき!

ゴミ屋敷を放置すると、さまざまなリスクが発生します。

そのリスクは本人だけでなく、周辺の人にも影響を及ぼす可能性が。

早めに対処するために、どんなリスクがあるのか知っておきましょう。

大量のゴミは火事の原因になる

トラッキング火災」をご存知でしょうか?

これは、差しっぱなしのプラグとコンセントの間にホコリが溜まり、そこに湿気が加わって発火するというもの。

つまり、家の中で火を使っていなくても火災のリスクがあるということです。

そしてゴミ屋敷には可燃物が多く、火が付くと一気に燃え広がります

ちょっとしたボヤが、隣家に燃え移ってしまえば大きな火災になる可能性が高いのです。

行政処分になることも

本人が困っていなくても、周辺住民から苦情が来ることがあります。

そうすると「行政処分」を受ける可能性もあり、指導や助言で改善されない場合には「行政代執行」を行う自治体もあります。

これは、行政がゴミや不用品を強制的に撤去できるというもの。

撤去にかかった費用は、ゴミ屋敷の住人が支払うことになります。

周囲との孤立

周辺住民から苦情を言われてトラブルになることもあります。

そういった事態が続けば、次第に地域から孤立していく可能性も。

身内が世間体を気にする人であれば、そちらとの関係性も薄くなるかもしれません。

結果的に頼る人がいなくなり、片付けをすることが困難になってしまうのです。

不衛生なので健康に良くない

食べ物が腐敗したり害虫が発生したりする不衛生な環境にいれば、健康に害が出る恐れがあります。

食中毒感染症などが原因で病気になることも。

窓やカーテンを閉め切った暗い部屋は、精神的にも悪影響があるでしょう。

つまずいてケガをしたり、ゴミに埋もれて亡くなったりという悲惨なケースも考えられます。

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まとめ

ゴミ屋敷を片付けるのであれば、なるべく早く対処するのがおすすめです。

早い段階であれば自力で片付けることも出来ます。

その後の生活の復旧も早くなるでしょう。

すでに手に負えない状態であれば、まずは業者に相談を。

お金はかかっても、命や健康には変えられないはずです。

そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴