部屋がゴミ屋敷になるのは精神的な病気が原因?精神疾患でゴミ屋敷になった場合の対処法とは

ゴミ屋敷 精神疾患

少し片付けが苦手という程度では、ゴミ屋敷になるほどではありません。

実はなんらかの病気が原因という可能性も‥‥‥。

心の病の場合もあれば発達障害の場合もあり、ケースは様々です。

この記事では、考えられる病気と対処法について解説します。

ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について

ゴミ屋敷となったのは精神疾患が原因?

ゴミでいっぱいのゴミ箱

世の中に「片付けが苦手」という人はたくさんいます。

しかしいくら片付けが苦手だったとしても、ゴミ屋敷化する程の状態にはなかなかなりません。

ゴミ屋敷化してしまった家主は単なる片付け嫌いではなく、なんらかの精神的な病気にかかっている可能性があります。

家族の喪失や疾病の悪化により片付けできなくなった

長年介護していた家族が亡くなってしまったり、疾病の悪化により精神疾患を発症することもあります。

突然ゴミが増えてゴミ屋敷化してしまった場合には、家主は精神疾患を発症した可能性もあるのです。

ゴミ屋敷にしてしまう病気とは?

ゴミ屋敷

では自宅がゴミ屋敷になってしまうような精神疾患とは、どのようなものなのでしょうか?

ゴミを溜め込みやすくなる精神疾患6種類について、どのような症状が出るのかを紹介します。

うつ病

何かをきっかけとして極端に気分が落ち込み、何事にも無気力になるのがうつ病の症状です。

すべてのことに無気力になってしまうので、一旦症状が出ると家事を含むありとあらゆることに手が付けられない状態になります。

外見や服装を気にしなくなるので、家を見なくても周りが変化に気付くことが多いと言われている疾患です。

日本人の15人に1人が「うつ病にかかった経験がある」という報告もあり、性格や環境変化により発症すると言われています。

参考:厚生労働科学研究費補助金こころの健康科学研究事業 「精神療法の実施方法と有効性に関する研究」

統合失調症

以前は「精神分裂病」と呼ばれていました。(患者さんの不安を煽る病名のため、現在は使用されていません)

幻覚や幻聴、極端な思考などが主な症状で、10代後半から30代にかけて発症しやすい精神疾患です。

中には上記の症状からゴミを捨てられなくなり、家をゴミ屋敷にしてしまう人もいます。

重傷者は周りのサポートが必須となるため、ゴミ屋敷の家主は比較的症状の軽い傾向にあります。

症状が人それぞれなので一概には言えませんが、適切な治療をしながらサポートを受けることにより治ると言われている病気です。

認知症

判断力、記憶力の低下や自分の意思を行動に移すのが難しくなる精神疾患です。

比較的高齢者に多い疾患ですが、若年性アルツハイマーなど若い人でも発症する可能性があります。

ゴミ出しをしたか分からなくなったり、ゴミの分別ができなくなる症状が出るので、捨てられないゴミが溜まってしまうのです。

認知症は直らないように感じるかもしれませんが、適切な治療で改善する場合もあります。

強迫性障害

自分の意に反して必要のない行為を繰り返してしまう、日本人の40人に1人が苦しんでいる精神疾患です。

無意味だと分かっているのに、必要のない行為をやめられないという症状が出ます。

わかりやすい事例では、何度手を洗ってもまだ汚いような気がして手洗いを繰り返している、といった症状です。

自分の決めた手順以外で家事ができなくなる、物の配置にこだわるといった症状が組み合わさってしまうと、片付けたいと思っているにもかかわらず、反対にものを集めてしまい家にゴミが溜まってしまいます。

セルフネグレクト

自分の周りにまったく関心がなくなり、すべてがどうでもよくなってしまう精神疾患です。

食事を取ったりお風呂に入るといった生活の基本的なことが出来なくなり、部屋のゴミ捨てや片付けも出来なくなるという症状が出ます。

高齢者を中心に患者が多く、配偶者や子供との死別などのつらい体験がきっかけとなり発症してしまうのです。

ためこみ症

物を溜め込むことで安心し、物を捨てることに罪悪感や不安を感じ、嫌がるようになる精神疾患です。

本人にとっては、家にあるものはゴミではなく意味がある物だという認識なので、物を捨てられたり、治療を受けることを拒否する場合があります。

強迫性障害の一種に分類されることもあり、治療には専門家の助けが必要です。

発達障害が原因でゴミ屋敷になることもある

パズルの中に人の横顔が浮いている

発達障害は生まれつきなので、精神疾患とは違い、治すことが困難です。

ADHDや自閉スペクトラム症といった障害を持つ人がゴミ屋敷の家主となった場合、改善するには支援者の協力が必要となります。

ADHD

ADHDとは、以下のような症状が出る障害です。

・気が散りやすい
・落ち着きがない
・モノを失くしやすい
・時間管理ができない
・家事を順序立ててできない

注意欠如・多動性障害と呼ばれており、成人の2.5%にADHDの症状があるといわれています。

この障害を持つ人はこれまでに失敗を繰り返し、自分に自信が持てなくなっていることが多いです。

そのため、できないところへ焦点を当てるのではなく、良いところを探して褒めるサポートが重要になってきます。

自閉スペクトラム症

対人関係が苦手なことや強いこだわりにより、物が捨てられないのが自閉スペクトラム症という障害です。

社会生活を円滑にできなくなるので、うつ病を併発し無気力となり、片付けができなくなることがあります。

自閉スペクトラム症の障害を持つ人は、知的障害を持っていることも多いため、支援者は片付けの手順やゴミ屋敷による健康面や火災などのリスクを教えながら「ゴミを溜めないルール」を作ると良いでしょう。

本人がそのルールに納得する必要があるので、本人に納得してもらえるようしっかりと説明をします。

ゴミ屋敷になってしまうのは精神疾患の人だけではない

人の顔に雲の巣

ゴミ屋敷の家主は精神疾患患者や障害を持つ人だけでなく、日頃の習慣や気持ちの不安定さからきていることもあります。

不安な気持ちを落ち着かせている

物を集めて囲まれることで、不安な気持ちを和らげている場合もあります。

物に囲まれると落ち着く場合には、何らかの不安な気持ちを抱えている可能性があるといえます。

片付けの習慣が身付いていない

片付けの習慣が身に付いていないので、片付けたくてもどう片付けたら良いか分からない可能性があります。

「捨てる事」も片付けの一部ですが、どのように判断したらいいのかが分からないという人も少なからずいます。

物を置きっぱなしにする

買ったものや使ったものを置きっぱなしにする習慣があると、家がどんどん荒れていきます。

忙しい時に机の上などに物を置き、そのまま忘れてしまい、“いつの間にか机の上には物がいっぱい”という経験をしたことがあるかもしれません。

同様の状況がゴミ屋敷でも起こっている可能性があります。

病気を治療することが大切

病院で使う器具のイラスト

ゴミ屋敷から脱却するためには、原因となっている病気を治療する必要があります。

精神疾患の場合は「精神科」や「心の診療所」等といった診療機関が専門です。

病院へ行って受診する

本人が精神疾患に気付いていない場合には、家族や周囲の人が協力し、病院を受診させるよう促す必要があります。

医者の話を聞きながら、カウンセリングや薬物療法、認知行動療法などの対処法を考えていくことになります。

完治しなかったとしても、様々な治療で症状を和らげることはできますので、ゴミ屋敷の状態が改善していくことが期待できます。

プロの清掃業者に頼る

いざゴミ屋敷を清掃しようと思っても、1人で清掃するのはとても大変です。清掃しているうちに心が折れてしまう可能性もあります。

そんなときはぜひ林商会へご相談ください!

不用品回収や特殊清掃の経験を活かして最善の状態へと清掃し、「綺麗にしたい」と思われたお客様を最大限サポートさせていただきます。

まずはご相談、または無料お見積りからお待ちしております。

お問い合わせはこちら

まとめ

頭を抱える男性のシルエット

精神疾患に起因するゴミ屋敷は、本人の努力だけではどうにもなりません。

だからこそ周りの人が気づいて、ゴミ屋敷から立ち直るきっかけを作る必要があります。

病気になった原因や家がゴミで溢れていることも、本人のせいではないことがほとんどです。

専門家である医師とよく相談をしながら治療をサポートしていきましょう。

そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴