一人暮らしを始めると、仕事をしながら料理や洗濯などの家事をすべて1人でこなす必要があるため、慣れないうちは大変だと感じることも多いでしょう。
気が付けば部屋が散らかってしまい、「このまま自分の部屋がゴミ屋敷になってしまわないか」不安になることもあるかと思います。
この記事では、ゴミ屋敷にしない為の工夫を紹介します。
片付けに手が付けられない人や掃除が苦手な人に、ぜひ身につけて欲しいと思います。
ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について
目次
一人暮らしの部屋ではどこからゴミ屋敷なの?
一概に「ゴミ屋敷」といっても、どこからゴミ屋敷なのかという明確な定義が存在しているわけではありません。
しかし、一般的には家の中がゴミに溢れ、生活スペースがほとんどなくなってしまった状態のことを指します。
そこで、ゴミ屋敷だと言われる3つのパターンについて、説明していきたいと思います。
ゴミで足の踏み場がない
ゴミで床が埋め尽くされたせいで足の踏み場がなく、ゴミの上で寝るなどの日常生活に支障をきたしている状態であれば、それは立派な「ゴミ屋敷」です。
この様な状態では、室内を歩きにくいことはもちろん、ゴミによって転倒してしまう危険もあります。
また散乱したゴミの中には、腐敗して悪臭を放っているゴミもあり、かなり不衛生な環境です。
ここでいう、足の踏み場がない部屋とは下記のことを指します。
・ゴミ袋が15個以上溜まっている ・生ゴミや弁当の空箱があちこちに転がっている ・ゴミを踏まずに歩けない ・室内に衣服などの物が散乱している |
床が見えないほどゴミを溜めてしまうと、自力で片付けをすることは難しくなってしまいます。
しかし、この時点で改善できなければ、さらに高レベルなゴミ屋敷になってしまうことになります。
コバエなどの害虫が発生している
食べ残しの腐った食品や、洗っていない食器などを放置し続けると、コバエや害虫が発生します。
そうなれば、完全に「ゴミ屋敷」です。
ゴミ屋敷ではハエやゴキブリなどの害虫はもちろん、さらに重度の部屋であればシロアリやウジが発生していることも。
このような害虫は、見た目が気持ち悪いだけでなく、感染症を媒介する可能性が非常に高く、身体の健康に悪影響を及ぼす危険性もあります。
また、ここまでゴミ屋敷化が進んだ部屋は悪臭が酷く、近隣住民へ迷惑を掛けていることも考えられます。
急いで対処しなければ元の状態に戻すことは非常に難しく、自力ではゴミの片付けや害虫の駆除を行うことが困難になるかもしれません。
ゴミが山積みになっている
ゴミが膝上を越える高さまで積み上げられた状態になっている部屋は、完全に「ゴミ屋敷」だと言えます。
このような状態になると、食事や就寝などすべてをゴミの中で行うことになります。
ゴミ屋敷では、室内に害虫や悪臭が充満しているため、このような生活を続けることで精神を病み、片付ける気力を奪ってしまうことも。
また、ひどい部屋では膝上に留まらず、ゴミが天井の高さまで積み上げられていることもあります。
そのような状態で万が一、火の気が発生すれば大きな火災につながる可能性もあり、大変危険です。
このようなゴミ屋敷は、早急に対処が必要だと言えます。
一人暮らしでゴミ屋敷に陥る理由・特徴は男女で違う?
ここまで、ゴミ屋敷の状態をおわかりいただけたでしょうか。
次は、一人暮らしの男女では、ゴミ屋敷にどのような違いがあるのかについて考えていきたいと思います。
一人暮らしの男性がゴミ屋敷化する場合
実家暮らしの間、片付けや食事の準備を親に任せきりだった男性が、急に一人暮らしを始めると、室内が「ゴミ屋敷」となることがあります。
そもそも片付けの方法がわからない、ゴミをどこにまとめたら良いのかわからない、食事が作れずコンビニ飯が多いなどが原因となるようです。
散乱しているゴミは、コンビニ弁当やスーパーの惣菜などの空き容器や割り箸、ペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻や箱など、比較的軽いゴミを溜めていることが多いです。
一人暮らしの女性がゴミ屋敷化する場合
一人暮らしの女性のゴミ屋敷は、着たままで洗濯のしていない服や汚れたバッグ、靴、食事を作った後の洗っていない食器や腐った食材などが多く散乱する傾向にあります。
職業別にみると、看護師や水商売、学校の先生など、仕事が忙しく片付ける時間を取れない女性に多いという特徴があります。
看護師の女性は夜勤などもあり、仕事から帰宅後に食事を済ませ、そのまま寝てしまう方も少なくありません。
水商売の女性も看護師と同様に、朝方の帰宅が多く、片付ける時間を確保するのが難しくなります。
また、多くの自治体でゴミを出せる時間帯が限られていることもあり、ゴミ出しのタイミングが合わずに溜まってしまう、ということも多いようです。
学校の先生は休日にも仕事があったりと忙しく、更には仕事上のストレスを抱えていることも多いため、心身共に疲弊してしまう人が多いのです。
そのため、掃除や洗濯などの家事に時間を割くのが難しい、部屋の片付けまで手が回らない…という状態になってしまうようです。
共通して言えることは、一度ゴミを溜めてしまうと、なかなか元の状態に戻すのは難しく、さらにゴミを溜めてしまうという悪循環に陥るケースが少なくないということです。
そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴
ゴミ屋敷にしてしまう人の特徴
ゴミ屋敷にしてしまう人には、共通している特徴があります。
・人付き合いが苦手な人 ・持病のある人 ・仕事などでストレスの多い人 |
それぞれ詳しく述べていきます。
人付き合いが苦手
部屋をゴミ屋敷にしてしまう人の特徴の一つとして、「人付き合いが苦手」ということが挙げられます。
できるだけ人と関わりたくないため、外出が億劫になり、ゴミ出しができなくなってしまうのです。
また、人付き合いが苦手で友人や知人の少ない人は、人の目を意識せずに生活することが多いため、掃除や洗濯などの必要性を感じられない状態になってしまいます。
他者との適度なコミュニケーションは、生活にもハリが生まれ、身だしなみを整えることの活力にもなります。
さらに、人付き合いが苦手な人の中には、ひとりの時間の孤独感を紛らわすためにゴミを集めてしまう人もいます。
ゴミ屋敷を作らないためにも、適度な人付き合いは必要だと言えるでしょう。
病気による原因
意外と知られていませんが、ゴミ屋敷にしてしまう人の中には、「病気が原因」の方もいます。
精神疾患が原因となることも多く、うつ病や認知症、ADHD、ホーダー、セルフネグレクトなどがそれに該当します。
病気について、一つずつ簡単に解説していきます。
うつ病
うつ病になると気分が落ち込み、何事に対してもやる気が出ない無気力感の症状が出ることが多くあります。
故に、部屋を片付ける・ゴミを捨てる、という行動ができず、ゴミ屋敷を作り出してしまうのです。
これは年齢や性別に関係なく起こり得る病気です。
認知症
認知症の症状の一つに、見当識障害があります。
これは日付や曜日の感覚が分からなくなってしまう症状で、ゴミ収集の日にゴミを出せなくなってしまうのです。
また、自分の意思を行動にすることが難しくなったり、判断力が低下することもゴミ屋敷と化する原因になります。
ADHD
ADHDとは別名、注意欠如・多動性障害とも呼ばれています。
その名の通り、注意力に欠けており、落ち着きがない、物を失くしやすいといった症状が特徴です。
失くした物を探すために、部屋を荒らしてしまうことが多々あり、室内が散乱してしまいます。
また、ゴミ捨てのルールを難しく感じてしまい、決まった曜日にゴミを捨てられず溜め込んでしまうといったケースもあります。
ホーダー
ホーダーとは、ためこみ症とも呼ばれており、近年明らかになった疾患です。
他人からするとガラクタやゴミに見えても、本人にはそれらが非常に意味のある物に感じられ、愛着を持って大切にし、捨てられなくなってしまうのです。
ゴミに囲まれて生活をすることで安心感を覚え、日に日にゴミを溜め込んでしまいます。
原因はまだ解明されていませんが、遺伝的なものや幼少期の成育環境が影響していると言われています。
セルフネグレクト
セルフネグレクトとは、衣食住など自身の生活に関わる行為を行わない、もしくは行えない状態のことを言います。
ゴミ捨てや掃除はもちろん、食事や入浴さえもしなくなります。
悪化していくと判断力の低下が進行し、自身の健康が危ぶまれている状態になっても自覚できず、命を危険にさらすこともあります。
判断力が衰えていることから、生ゴミや害虫なども平気で放置してしまうところが特徴です。
家族の死や自身の病気、退職などが原因となり、どの世代にも起こり得る疾患です。
肉体的な病気や怪我
加齢による筋肉量の低下や肉体的な病気、怪我から掃除や洗濯などが億劫になり、部屋が散らかることでゴミが増えていくケースもあります。
病気や怪我が治った後も元の状態に復元することは体力・気力ともに難しく、一度散らかってしまうとゴミ屋敷へと進んでいくことがあります。
ゴミ屋敷に陥る原因となる疾患について、詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼精神疾患によりゴミ屋敷化する原因と対処法
仕事のストレス
仕事場で上司からのセクハラやパワハラを受けることでストレスが溜まり、帰宅後は何も手に付かない状態になってしまう人も少なくありません。
肉体的な疲労に精神的ストレスが加わり、食事や洗濯、掃除ができずに部屋が物で溢れ、ゴミ屋敷となってしまうのです。
男性はもちろん、女性の社会進出が進む中で、仕事のストレスに悩む女性も増加傾向にあります。
ゴミ屋敷にしない為に改善すべき習慣
今回の記事を読んで、自分の部屋も「もしかするとゴミ屋敷かも?」「ゴミ屋敷の一歩手前?」と感じた方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。
ここからは、ゴミ屋敷にしないために改善すべき習慣についてお伝えします。
ゴミをすぐに捨てる
ゴミ屋敷にしないために、ゴミはすぐにゴミ箱へ捨てることが大切です。
ゴミを机や床に放置してしまうと、それが溜まり、ゴミ屋敷に近付いていきます。
部屋の中にいくつかゴミ箱を設置し、ゴミが出たらすぐに捨てることを心がけましょう。
ゴミをまとめておけば、ゴミ出しが億劫にならないはずです。
ゴミ袋は毎週出す
一人暮らしではゴミの量が少ないため、一週間以上ゴミを出さずに放置してしまう、という人も多いのではないでしょうか。
ポイントは、小さめのゴミ袋に入れて毎週出すことです。
ゴミ袋に余裕があっても、毎週決められた曜日にゴミを出すようにしましょう。
そうすることで、コバエやゴキブリなどの害虫を防ぐことにも繋がります。
部屋の中にゴミを置かない習慣をつけることが大切です。
使用したものは片付ける
ゴミ屋敷にしないためには、使用したものは元の場所に片付けることが大切です。
そのためには、物の定位置を決めてあげましょう。
定位置を決めて、使った後は元の場所へ戻す習慣をつけることで、部屋が物で散乱することを防げます。
特に洋服を脱いだ後、床に脱ぎっぱなしにしてしまう人も多いのでは?
洋服は脱いだらすぐに洗濯機へ入れる、上着などの洗濯しないものは、ハンガーへ掛けておく習慣を身につけましょう。
掃除機をかける
掃除機を定期的にかけることもゴミ屋敷しないために、大切な習慣です。
掃除機をかけることで細かいホコリや髪の毛などを除去でき、衛生的に良い環境を保てます。
ゴキブリは髪の毛一本で一ヶ月も生き延びることができると言われています。
害虫を寄せ付けないためにも、自身の健康のためにも掃除機をかけることは重要です。
資材ごみは仕分けをする
資源ごみは仕分けをしておきましょう。
新聞や雑誌、ペットボトルや缶、瓶なども可燃ごみとは仕分けしてゴミ袋にまとめておくことで、資源ごみの日に慌てなくて済みます。
また、段ボールは大量であれば不用品買取業者で買取してもらえることもあります。
そのほか、資源ごみは各自治体のリサイクルセンターに持ち込み、処分してもらうことも可能です。
プロの清掃業者に依頼することで解決できる
ゴミが高く積み上げられた部屋や害虫が発生している部屋を、自力で元の姿に戻すことは困難です。
しかし、そのまま放置してしまっては健康被害が生じたり、近所トラブルが起こることも。
自力でゴミ屋敷を改善する気持ちも大切ですが、怪我や感染症の可能性を考慮すると、プロの清掃業者に依頼することがオススメです!
プロの清掃業者なら、物で溢れて手に負えなくなってしまった部屋を、効率良く綺麗にしてくれますよ。
ゴミ屋敷清掃なら林商会で
ゴミ屋敷と化した住宅を自力で整理するには、相当の時間と体力を要します。
また正しい知識を持ち、適切にゴミを処理しないと怪我などのトラブルが生じかねません。
ゴミ屋敷でお困りの方は、ぜひ清掃のプロである林商会にご相談ください。
林商会は、不用品回収や特殊清掃で得たノウハウを生かし、お客様のお部屋を徹底的に綺麗な状態へ導きます。
溢れたゴミは適切に処分し、価値のあるものは買取りすることも可能です。
汚れが蓄積したお部屋も、清掃のプロである林商会にお任せください!
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※ごみ量に応じて大きく価格が変動するため、あくまでも参考価格となります。
「自分ではどうにもできない。」そうお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。
林商会のスタッフが親身に対応させていただきます。
まとめ
だらしない人や物を捨てられない人だけがゴミ屋敷を作るのではありません。
精神疾患や仕事の影響、孤独感などから、誰しも部屋をゴミ屋敷にしてしまう可能性があるのです。
しかし、そのまま放置してしまっては心身共に危険です。
片付けが追いつかなくなってしまった人は、プロの清掃業者に依頼することも一つの方法です。
プロに頼ることで、ゴミ屋敷問題を解決できることもありますよ。