一人暮らしだと、仕事をしながら料理や洗濯などの家事をすべて1人でこなす必要があるため、片付けまで手が回らないこともあるでしょう。
気が付けば部屋が散らかってしまい、「もしかしてこれってゴミ屋敷?」と不安になることもあるかと思います。
この記事では、ゴミ屋敷のセルフチェック方法や、ゴミ屋敷になる原因・特徴をご紹介します。
最後には対処法もお伝えするので、本格的なゴミ屋敷となる前に対策してみてください。
目次
一人暮らしの部屋がゴミ屋敷か判断する基準

一概に「ゴミ屋敷」といっても、どこからゴミ屋敷なのかという明確な定義が存在しているわけではありません。
しかし、一般的には家の中がゴミに溢れ、生活スペースがほとんどなくなってしまった状態のことを指します。
そこで、ゴミ屋敷だと言われる4つのパターンについて、説明していきたいと思います。
ゴミで足の踏み場がない
ゴミで床が埋め尽くされたせいで足の踏み場がなく、ゴミの上で寝るなどの日常生活に支障をきたしている状態であれば、それは立派な「ゴミ屋敷」です。
この様な状態では、室内を歩きにくいことはもちろん、ゴミによって転倒してしまう危険もあります。
また散乱したゴミの中には、腐敗して悪臭を放っているゴミもあり、かなり不衛生な環境です。
ここでいう、足の踏み場がない部屋とは下記のことを指します。
・ゴミ袋が15個以上溜まっている ・生ゴミや弁当の空箱があちこちに転がっている ・ゴミを踏まずに歩けない ・室内に衣服などの物が散乱している |
床が見えないほどゴミを溜めてしまうと、自力で片付けをすることは難しくなってしまいます。
しかし、この時点で改善できなければ、さらに高レベルなゴミ屋敷になってしまうことになります。
害虫や害獣・異臭が発生している

食べ残しの腐った食品や、洗っていない食器などを放置し続けると、異臭が発生するだけでなく、害虫や害獣が発生します。
ゴミ屋敷ではハエやゴキブリなどの害虫はもちろん、さらに重度の部屋であればシロアリやウジが発生していることも。
このような害虫や害獣は、見た目が気持ち悪いだけでなく、感染症を媒介する可能性が非常に高く、身体の健康に悪影響を及ぼす危険性もあります。
また、ここまでゴミ屋敷化が進んだ部屋は、近隣住民へ迷惑を掛けていることも考えられます。
急いで対処しなければ元の状態に戻すことは非常に難しく、自力ではゴミの片付けや害虫の駆除をうことが困難になるかもしれません。
ゴミが山積みになっている
ゴミが膝上を越える高さまで積み上げられた状態になっている部屋は、完全に「ゴミ屋敷」だと言えます。
このような状態になると、食事や就寝などすべてをゴミの中で行うことになります。
ゴミ屋敷では、室内に害虫や悪臭が充満しているため、このような生活を続けることで精神を病み、片付ける気力を奪ってしまうことも。
また、ひどい部屋では膝上に留まらず、ゴミが天井の高さまで積み上げられていることもあります。
そのような状態で万が一、火の気が発生すれば大きな火災につながる可能性もあり、大変危険です。
このようなゴミ屋敷は、早急に対処が必要だと言えます。
必要なものが見つからない
普通の人は物の住所を決めており、ある程度のものはどこに何があるかがわかります。
物の住所がない、物が多すぎて住所が決められないという方は、ゴミ屋敷となっている可能性が高いです。
常に物がどこにあるかわからない状態だと、必要になるたびに購入してより物が増え悪循環となるため、当てはまる方は改善したほうがよいでしょう。
一人暮らしでゴミ屋敷に陥りやすい人の特徴
続いて、一人暮らしでゴミ屋敷となりやすい人の特徴を紹介します。
当てはまっているかセルフチェックしてみてください。
忙しい人
忙しく家事をする時間がない人はゴミ屋敷になりやすいでしょう。
忙しいあまりに毎日帰って寝るだけとなったり、カップ麺やペットボトルなどを放置していたりの生活をしている人は要注意です。
また、片付ける意思はあっても、ゴミ出しの時間と合わない人もゴミ屋敷になりやすい傾向にあります。
ストレスが溜まりやすい人
ストレスが溜まりやすい人は、ストレスを発散するため買い物依存症や、うつ病やセルフネグレクトなどの精神疾患になりやすいため、ゴミ屋敷のリスクが高まります。
人目に触れたくないがあまり、ゴミ捨てができなくなるケースもあります。
高齢者
高齢者は片付けたくても身体的に難しくなったり、認知機能が低下してゴミ出しの日を忘れてしまったり、ゴミ屋敷化しやすいと言われています。
また、身寄りがいない場合はさらに状況が悪化しやすく、衛生状態も悪くなると孤独死のリスクも高まります。
買い物依存症気味の人
ストレスが原因の場合もありますが、買い物依存症気味の人も注意が必要です。
特に今の時代は、ネットで気軽に買い物ができてしまうため、あっという間に物が増えてしまうでしょう。
手に負えない量の物が増えると、徐々に生活が困難になり、ゴミ屋敷化してしまうのです。
ストレス発散になるからと買い物をし過ぎるのは控えましょう。
一人暮らしの部屋がゴミ屋敷化する原因

一人暮らしでゴミ屋敷化しやすい人の特徴がわかったところで、続いては詳しい原因について紹介します。
ゴミ屋敷となる原因をしっかり取り除かないと、一度対処してもまた繰り返してしまうので注意が必要です。
片付けが必要な状況になりにくい
一人暮らしだと家族からの干渉もされにくくなるため、自ら人を呼ばない限り部屋が人に見られることはありません。
誰にも見られていないからと自堕落な生活を続けていると、気が付けばゴミ屋敷となる可能性も。
散らかった部屋にいる時間が長いと気にならなくなるため、余計に片付けへの意識が低くなってしまうでしょう。
うつ病・認知症・ADHDなどの病気
うつ病や認知症、ADHDなど、病気が原因でゴミ屋敷となる場合もあります。
片付ける意思が起きない、ゴミ捨てのルールを守るのが困難など、本人のコントロールではどうしようもなく、他者によるサポートが必要です。
また、強迫観念性障害によるものや、ためこみ症により物を捨てるのが困難になる場合もあります。
肉体的な病気や怪我
一人暮らしの場合、病気やケガなど肉体的なトラブルがあっても、サポートしてくれる人が近くにいません。
生活しているとゴミは出てしまうので、ゴミ出しが困難になると一気にゴミ屋敷へのリスクが高まります。
特に、子供と離れて生活している高齢者によく起こります。
ゴミ屋敷の原因についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
一人暮らしの部屋のゴミ屋敷化を防ぐ方法

今回の記事を読んで、自分の部屋も「もしかするとゴミ屋敷かも?」「ゴミ屋敷の一歩手前?」と感じた方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。
ここからは、ゴミ屋敷にしないために改善すべき習慣についてお伝えします。
ゴミをすぐに捨てる
ゴミ屋敷にしないために、ゴミはすぐにゴミ箱へ捨てることが大切です。
ゴミを机や床に放置してしまうと、それが溜まり、ゴミ屋敷に近付いていきます。
部屋の中にいくつかゴミ箱を設置し、ゴミが出たらすぐに捨てることを心がけましょう。
ゴミをまとめておけば、ゴミ出しが億劫にならないはずです。
ゴミ袋は毎週出す
一人暮らしではゴミの量が少ないため、一週間以上ゴミを出さずに放置してしまう、という人も多いのではないでしょうか。
ポイントは、小さめのゴミ袋に入れて毎週出すことです。
ゴミ袋に余裕があっても、毎週決められた曜日にゴミを出すようにしましょう。
そうすることで、コバエやゴキブリなどの害虫を防ぐことにも繋がります。
部屋の中にゴミを置かない習慣をつけることが大切です。
使用したものは片付ける
ゴミ屋敷にしないためには、使用したものは元の場所に片付けることが大切です。
そのためには、物の定位置を決めてあげましょう。
定位置を決めて、使った後は元の場所へ戻す習慣をつけることで、部屋が物で散乱することを防げます。
特に洋服を脱いだ後、床に脱ぎっぱなしにしてしまう人も多いのでは?
洋服は脱いだらすぐに洗濯機へ入れる、上着などの洗濯しないものは、ハンガーへ掛けておく習慣を身につけましょう。
掃除機をかける
掃除機を定期的にかけることもゴミ屋敷しないために大切な習慣です。
掃除機をかけることで細かいホコリや髪の毛などを除去でき、衛生的に良い環境を保てます。
ゴキブリは髪の毛一本で一ヶ月も生き延びることができると言われています。
害虫を寄せ付けないためにも、自身の健康のためにも掃除機をかけることは重要です。
資材ごみは仕分けをする
資源ごみは仕分けをしておきましょう。
新聞や雑誌、ペットボトルや缶、瓶なども可燃ごみとは仕分けしてゴミ袋にまとめておくことで、資源ごみの日に慌てなくて済みます。
また、段ボールは大量であれば不用品買取業者で買取してもらえることもあります。
そのほか、資源ごみは各自治体のリサイクルセンターに持ち込み、処分してもらうことも可能です。
ゴミ屋敷を片付ける方法はこちらの記事に詳しく紹介しています。
▼ゴミ屋敷を自力で片付ける方法
ゴミ屋敷清掃はプロの清掃業者を頼ろう

ここまでゴミ屋敷を自力で片付ける方法を紹介してきましたが、なかなか改善ができない人はプロの業者を頼るのもおすすめです。
業者による清掃をおすすめする理由
ゴミが高く積み上げられた部屋や害虫が発生している部屋を、自力で元の姿に戻すことは困難です。
自力でゴミ屋敷を改善する気持ちも大切ですが、怪我や感染症の可能性を考慮すると、プロの清掃業者に依頼することがおすすめです。
プロの清掃業者なら、物で溢れて手に負えなくなってしまった部屋を、早く綺麗にしてくれますよ。
また、同時にハウスクリーニングも依頼できたり、ゴミと一緒に不用品の回収もしてもらえたり、かなり手間が削減できます。
業者に依頼するときの費用相場
ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する際の費用は、ゴミの量やかかった人数・時間、運搬に必要な車の大きさ、処分するゴミの種類などで決まります。
一人暮らしだとワンルームなどに住んでいることが多いため、比較的費用を抑えることが可能です。
ただし、一軒家で子どもが家を出たケースもあり、その場合はかなりのゴミの量となるケースもあります。
ゴミが増えるほどに費用が高くなるため、早めに対処することがおすすめです。
部屋の大きさごとの費用相場目安は以下の表をご覧ください。
部屋の大きさ | 費用 |
1LDK | 50,000~300,000円以上 |
2LDK | 75,000~400,000円以上 |
※あくまでも一例です
詳しい費用相場について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
▼ゴミ屋敷(ワンルーム)の費用相場
▼ゴミ屋敷(一軒家)の費用相場
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ゴミ屋敷でお困りの方は、ぜひ清掃のプロである林商会にご相談ください。
林商会は、不用品回収や殊清掃で得たノウハウを生かし、お客様のお部屋を綺麗な状態へ導きます。
溢れたゴミは適切に処分し、価値のあるものは買取りすることも可能です。 汚れが蓄積したお部屋も、清掃のプロである林商会にお任せください!
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まとめ
だらしない人や物を捨てられない人だけがゴミ屋敷を作るのではありません。
精神疾患や仕事の影響、孤独感などから、誰しも部屋をゴミ屋敷にしてしまう可能性があるのです。
しかし、そのまま放置してしまっては心身共に危険です。
片付けが追いつかなくなってしまった人は、プロの清掃業者に依頼することも一つの方法です。
プロに頼ることで、ゴミ屋敷問題を解決できることもありますよ。