「マンションの隣人がゴミ屋敷でどうにかしたい!」困った時の対処法は?深刻化するゴミマンションとは

ゴミ屋敷 マンションアイキャッチ

現代では、ネット通販や24時間営業のコンビニ、スーパーにより利便性が増した一方、物が増えることでゴミ屋敷に陥りやすい環境になったともいえます。

また、近年の新型コロナウィルス蔓延により、近所付き合いを含めた他者との交流が減少したこともあり、自宅内がゴミ屋敷化しやすい状況が進んでいます。

そんななか、自分の住んでいるマンションにゴキブリなどの虫が急激に増えた、悪臭がするようになった、など

こういった兆候がみられるようになった際は、近隣住居がゴミ屋敷化した、ということかもしれません。

そんな時にはどうすればよいか、対処法を知っておきましょう。

また、家をゴミ屋敷にさせない環境づくりについても紹介します。

ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について

マンションでも多発するゴミ屋敷問題

ゴミ屋敷問題は一軒家だけでなく、マンションでも多発しています

ゴミ屋敷と聞くと、一軒家の庭をゴミで埋め尽くす様を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、ゴミ屋敷問題はマンションでも起こりうることなのです。

一見普通に生活しているように見える隣人でも、実際の部屋の中はゴミ屋敷状態になっている可能性があります。

今まで気づかれずにいたマンションのゴミ屋敷問題は、異臭や害虫などによって発覚することが多いです。

一軒家よりマンションのゴミ屋敷が厄介な理由

実は、ゴミ屋敷は一軒家よりもマンションの方が厄介なのです。

その理由について詳しく解説していきます。

隣接しているので隣人に被害がおよびやすい

マンションのゴミ問題が厄介な理由として、部屋同士が隣接しているという点が挙げられます。

一軒家の場合は、家と家の間に塀や道路、庭などがあるため、物理的距離によって被害はある程度緩和されます。

しかし、マンションだと部屋同士が隣接しており、ダイレクトに被害を受けやすいのです。

距離が近いので、隣室から発生する異臭は難なく届き、巻き添えを食う形で害虫被害にもあってしまいます。

専有部分が多く管理会社が口出ししにくい

マンション特有の専有部分の多さも、ゴミ屋敷問題の解決を阻害する厄介なポイントです。

マンションには住民個人が所有する専有部分と、住民全員で利用する共用部分があります。

室内は当然、住民個人の専有部分です。

また、バルコニーや専用庭などは共用部分ではあるものの、住民による専用使用権が認められています。

このような専有部分やそれに類する箇所に関しては、管理会社でも口出ししづらく、思うように対処できません。

許可なく室内のゴミは捨てれない

他人の部屋で出たゴミは、当然ながら許可なく捨てることはできません

仮に廊下にゴミが捨てられているとしたら、廊下は共用部分となるので、管理組合にお願いすることで注意してもらえます。

しかし、室内は住民の所有権があるため、管理組合であっても簡単には介入できません。

なお、賃貸マンションの場合は管理会社に頼んで、ゴミ屋敷へ内容証明郵便を送ってもらい、ゴミの処分注意勧告をしてもらうことは可能です。

分譲だと退去してもらうのが困難

住んでいる場所が分譲マンションの場合、迷惑な住民に退去してもらおうと思っても簡単にはいきません。

分譲マンションにはさまざまな決まりがあり、住民の強制退去となると多くの手順を踏む必要があるからです。

ゴミ屋敷を片付けてもらうにはどうしたらいい?

次に、ゴミ屋敷問題解決の方法を解説します。

まずは管理会社や管理人に相談する

ゴミ屋敷問題に気づいたとき、まず最初にやるべきは管理会社や管理人への相談です。

真っ先にゴミ屋敷の住民へ直接苦情を入れてしまうと、余計に問題がこじれてしまう可能性があります。

文句を言いたい気持ちを抑え、管理会社や管理人に任せるのが最善の手段です。

管理組合から法に訴えてもらう

管理会社に頼んでもゴミ屋敷問題が解決しない場合は、管理組合から法に訴えてもらいましょう

もちろん説得により穏便に解決するのが一番ですが、説得でらちが明かないなら法を頼るしかありません。

ゴミ屋敷の影響で異臭や害虫が発生するとマンションの資産価値が低下し、住民全員を巻き込む問題へと発展するので、管理組合は問題を引き起こした住民を訴えることができるようになります。

訴えの根拠となるのは、マンションの権利関係について定めた区分所有法です。

区分所有法57条によりゴミの撤去の請求、または58条により居室使用禁止の請求を行うことが可能です。

57条と58条の請求が効果を示さなかった場合は、最終手段である59条の競売請求へと移ります。

この競売請求が認められると、問題の部屋は競売にかけられることになります。

その後新規入居者が見つかれば、ゴミ屋敷の原因となっていた前の住民をマンションから追い出せるのです。

後味の悪さは残るものの、住民の退去という形でゴミ屋敷問題は解決します。

ゴミ屋敷問題での行政の対応については、こちらの記事をご参照ください。
ゴミ屋敷問題で知っておくべき自治体別の条例や対応

ゴミマンションはなぜ増えているのか

続いて、マンションでゴミ屋敷問題が増加している理由を解説します。

近所付き合いが減っている

現代のマンションでは隣人同士の関係が希薄になりがちですが、この近所付き合いの減少がゴミ屋敷問題に影響を与えています。

隣人同士が親密なら、何かしら問題が発生したとしても話し合いで解決でき、管理会社や管理組合の出る幕はありません。

しかし現代社会では、マンションの隣の部屋に住んでいる人がどんな仕事をしているのか、どんな性格なのか、把握できていないケースが増えてきています。

極端なケースなら、隣人の顔すらまともに見たことがないということもあるでしょう。

このように隣人の暮らしぶりがよく分からないと、ゴミ屋敷問題の発見も遅れてしまいます

ゴミ屋敷に住んでいる人からしても、隣人の素性をよく知らなければ、他人に気を遣うという意識も薄れてしまいます。

ゴミの分別が複雑である

ゴミの分別がうまくいかなかったために、ゴミ屋敷問題へと発展してしまうことも多いです。

マンションでゴミを回収してもらう場合、燃えるゴミやプラゴミなど、細かく分別してから所定の場所に持って行かなければなりません。

この分別作業を面倒に感じ、そのままゴミを放置してしまうことにより、やがてはゴミ屋敷になってしまうのです。

また、隣人に分別が間違っていると指摘され、それがきっかけでゴミ出しが億劫になる方もいます。

ゴミの分別は複雑ですが、しっかりとルールを守らないと、次第に問題が大きくなっていき、より解決が難しくなってしまいます。

孤立化した一人暮らし

ゴミ屋敷問題は、一人暮らしの部屋で起こることが多いです。

誰かと一緒に暮らしていれば、ゴミが部屋中にあふれる前に同居人に対処してもらえるので、ゴミ屋敷問題は起こりにくいです。

しかし、一人で暮らしていると注意してくれる人がいないため、ゴミをしっかり出すかどうかは住民本人に委ねられます。

自己管理のできない住民だと、ゴミを部屋に溜めてしまいがちです。

妻や夫に先立たれ孤立してしまった方がゴミ屋敷問題を起こすケースもあるので、隣人によるフォローが大切です。

一人暮らしの方がゴミ屋敷に陥りやすい原因について詳しくはこちらの記事をお読みください。
一人暮らしでのゴミ屋敷の特徴と改善方法

ネットショッピングやコンビニの増加

ゴミ屋敷問題の背景にあるのが、ネットショッピングやコンビニでの買い物の増加です。

近年はネットショッピングで手軽に買い物ができるようになりました。

また、食べ物や飲み物が欲しければ、近くにあるコンビニですぐに購入できます。

このような買い物のお手軽化により、部屋の中にはゴミが溜まりやすくなりました。

通販を駆使すれば繰り返し買い物するのは容易なので、分別しなければすぐにゴミが溜まってしまいます。

ゴミが増えるペースも、昔より上がっているのです。

ゴミ屋敷を放置するとどうなる‥‥?

ゴミ屋敷を放置してしまうと、さまざまな問題に発展します。

管理会社や管理人にクレーム

部屋にゴミを溜めたままにしていると、管理会社や管理人からクレームを受けてしまいます

ゴミが廊下にはみ出すまではいかなくても、部屋にかなりの量のゴミがあれば周辺に悪影響を及ぼすため、いずれは隣人に気づかれます。

ゴミが発生させる悪臭は窓や玄関先から隣の部屋に届き、ゴキブリやハエなどの害虫は隣室だけにとどまらず、マンション全体に現れるようになります。

異変に気づいた隣人は、すぐに管理会社や管理人に連絡するでしょう。

結果、ゴミ屋敷の住民はクレームを受けることになります。

ゴミ屋敷住民とのトラブル

ゴミ屋敷に住んでいる人とその隣人の間で、トラブルが発生する危険性もあります。

ゴミ屋敷の対処法としては管理会社に相談するのが最善ですが、すべての人がその方法をとるわけではありません。

中にはゴミ屋敷に住んでいる本人に直接文句を言わないと、気が済まないという方もいるでしょう。

隣人トラブルがこじれると口喧嘩だけにとどまらず、暴力沙汰に発展する可能性も。

ゴミの放置は他人に迷惑をかける行為だと自覚しないと、取り返しのつかないことになりかねません。

火災が起こりやすい

ゴミを放置していると火災が起こりやすい環境になるため、大変危険です。

部屋の中にあるゴミは、紙くずやインスタント食品の容器、段ボールなどの燃えるゴミが多くを占めます。

そのため、何かの拍子に発火してしまうと大規模な火災になり、自分一人の力ではどうにもできなくなります。

その他に火災の原因として挙げられるのが、トラッキング火災です。

コンセントとプラグの間にほこりが溜まることで発生するのがトラッキング火災ですが、ゴミ屋敷は部屋中がほこりまみれなので、トラッキング火災のリスクが高くなります。

知らないうちにトラッキング火災が発生して部屋中に延焼してしまう、という事態も充分に考えられます。

ゴミ屋敷で度々起こる火災の原因と対処法について詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷が火事になりやすい原因や対処法とは

ゴミ屋敷にしやすい人の特徴

ゴミ屋敷にしやすい人の特徴はいくつかあります。

ゴミを溜め込むことで発生するのがゴミ屋敷問題なので、物を捨てられずに放置してしまう方は注意が必要です。

また、仕事で忙しくて家のことに手が回らないという方も、ゴミ屋敷問題を起こしやすいです。

加えて、寂しさゆえに物を溜め込んでしまう、ストレスのせいでゴミを分別する気力が湧かない、などの理由によりゴミをそのままにしてしまう方もいます。

ゴミ屋敷の原因が、実は精神疾患や発達障害だったというケースもあります。

ゴミ屋敷問題を起こす人の特徴について、より詳しい内容は以下のページをご参考ください。

ゴミ屋敷を発生させない環境とは?

ゴミ屋敷を発生させないためには、誰かの協力が不可欠です。

住民同士のコミュニティー作り

ゴミ屋敷問題の予防としては、マンションの住民同士でコミュニティーを作る方法が有効です。

住民同士の関係が希薄になり一人暮らしの人が孤立することで、ゴミ屋敷問題が起こりやすくなります。

そのため、隣人や近所で協力して親密な関係を築ければ、ゴミ屋敷問題を未然に防ぐことが可能です。

パーティやイベントを催し、積極的にコミュニケーションをとって、お互いの暮らしぶりを把握しておくのが良いでしょう。

管理組合による呼びかけ

あらかじめ管理組合が注意喚起しておけば、ゴミ屋敷にならないよう意識する住民が増えます。

一人暮らしをしている住民の中には、ゴミ出しに対する意識が低い方もいます。

そのような一人暮らしの方は、部屋にゴミを溜め込んでしまいがちです。

ですが、管理組合がマンションを清潔に使用するよう注意を促しておけば、問題の発生を予防することができます。

マンションの住民全員が、ゴミ出しに対して意識を高く持てるような空気を作ることが大切です。

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まとめ

マンションのゴミ屋敷は自分には関係ないように見えて、実は身近な問題です。

ゴミ屋敷問題は一軒家だけでなくマンションでも発生し、むしろマンションの方が隣室との距離が近いため、問題が悪化しやすいです。

正しく対処しなければ、隣人と口論やトラッキング火災などの二次被害に発展します。

ゴミ屋敷に遭遇したときのためにも、対処法や予防法をしっかりと理解しておきましょう

そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴