ゴミ屋敷の清掃を清掃業者に依頼する人の7割が女性だとされています。
ゴミ屋敷と聞くと、性格が「だらしない」「面倒くさがり」な人がなる、というイメージを持つ人が大半だと思いますが、そうではありません。
男女雇用機会均等法や男女共同参画社会基本法により、女性の社会進出が進んだことで、多忙な毎日を送る女性が増加したことも一つの原因です。
しかし、仕事が忙しいという単純な理由だけではなく、自宅をゴミ屋敷にしてしまいやすい女性には、いくつかの特徴があります。
またゴミ屋敷は誰にでも起こる可能性があるため、原因と傾向を知り対策をとる様にしましょう。
ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について
目次
ゴミ屋敷は男性よりも女性に多い
部屋を片付けることができず、物やゴミが散乱したゴミ屋敷にしてしまう人の多くは女性です。
なんと、清掃業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する人のうち女性が7割。
毎日忙しくて掃除や片付けが追いつかず、いつの間にかゴミ屋敷になってしまう、という傾向があります。
ゴミ屋敷にしてしまう女性の傾向
物への執着心が強い
物が捨てられない、なんでも大事にして取っておく癖があるというタイプの女性が、ゴミ屋敷の住人になってしまうケースは少なくありません。
・いつか使うかもしれない ・まだ壊れていないしもったいない ・直せば使える ・誰か欲しい人がいるかもしれない |
などと考えて、物を手放すことができないままどんどん増えていってしまうのです。
仕事が多忙である
仕事が忙しくてゴミ屋敷にしてしまう女性は特に30代40代に多い傾向があります。
看護師さんや学校の先生など、生活のペースが仕事中心になってしまう働き盛りの女性だと、なかなか家のことに手が回りません。
洗濯物は溜まり、インスタント食品やコンビニのお弁当のパックが捨てられずに溜まっていくというゴミ屋敷に。
そのため、ゴミ屋敷の片付けや掃除を清掃業者に外注する人が多いです。
仕事が忙しいことが原因で起こるゴミ屋敷はこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥りやすい職業と原因について
性格的に人に頼むのが苦手
内向的な性格で人に頼み事をするのが苦手な女性も、自分の住居をゴミ屋敷にしてしまうことがあります。
・断れずに人よりも多くの仕事を抱え込んでしまい、毎日忙しくなって片付けできない ・ゴミ屋敷の掃除を人に頼むことができない |
自分ではできないことでも断ったり頼ったりすることが苦手なため、片付けや掃除が後回しになり、手が付けられないゴミ屋敷になってしまうのです。
ストレスを溜めやすい
仕事や人間関係などでストレスを抱えている女性の中でも、買い物をすることでストレスを解消するタイプの人は注意が必要です。
買いすぎる上に捨てずに溜め込んでしまいがちなので、物が増えてゴミ屋敷になってしまいます。
また、ストレスによる心の傷が原因で無気力になり片付けをする気持ちになれず、ゴミ屋敷になってしまうケースも少なくありません。
近所の住人に注意された
ゴミの出し方や分別方法などのルールは、住んでいる地域によって異なります。
そのため引っ越してすぐに、ゴミ出しについて近所の住人にきつく注意されたことがきっかけで、ゴミを出すことができなくなって、ゴミ屋敷化してしまう人も。
近所付き合いが苦手な人の場合、ゴミを出しに行って誰かと会うこと自体がストレスになって、ゴミを溜め込んでしまうこともあります。
カーテンを開けない
外から室内が見える事を避けるためにカーテンを開けないという女性の場合、部屋の中が散らかっていても次第に気にしなくなってしまいます。
それがエスカレートしていく事で物が溢れたゴミ屋敷に。
空気の入れ替えもできず、日も入らないので、部屋の中は暗く重たい空気になっていきます。
その結果、片付けをしようという気持ちにならず、ゴミ屋敷の状態が常態化してしまうのです。
女性のゴミ屋敷に多い注意したい物
飲み物や食べ残し
特に小食の女性が注意しなければならないのが食べ残しや飲み残しです。
少し残った食べ物や飲み物をそのまま捨てずに放置してしまうと、腐敗臭がしたり菌が発生したりして不衛生になります。
コンビニ弁当のパックやカップラーメンなどのカップに残った食べ残しで、色々なものを汚してしまう可能性もあるので、食べ物や飲み物のゴミは溜め込まないようにしましょう。
一人暮らしの方がゴミ屋敷に陥りやすい原因について詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼一人暮らしでのゴミ屋敷の特徴と改善方法
化粧品や生理用品
男性に比べて物が増えやすいのは、化粧品や生理用品など生活していく上で欠かせないものが多いから。
特に家の中はゴミ屋敷でも、外では綺麗にしている女性の場合、そういったものが増えがちです。
明らかな「ゴミ」も捨てずに溜め込んでしまうタイプの女性の場合、使用済みの生理用品もそのまま部屋の中に置いてあることも。
使用済みの生理用品は悪臭や害虫の発生にも繋がるため、早めに処分するべきです。
漫画やアニメやゲーム等の趣味グッズ
働いている独身女性は自分の趣味に使えるお金が多いため、漫画やアニメ、ゲームその他自分の趣味に関する物を購入して増やしてしまいがちです。
最近はオンラインでなんでも購入できるので、仕事で忙しくて買い物に行けなくても簡単に買えてしまいます。
その結果、どんどん物が増えてやがてごみ屋敷状態になってしまうのです。
ゴミ屋敷に住んでいる女性の事例
女性のゴミ屋敷清掃事例①
二階建て一軒家のゴミ屋敷の清掃事例です。
この家の家主は40代半ばとみられる女性で、ご自身で依頼の電話をされました。
4LDKの間取りがあるにもかかわらず、1階リビングにベッドを置き、この1室でワンルームマンションのように生活をしていたこの女性。
使用していない他の部屋にはほとんど物がない状態でしたが、メインの生活スペースとして使用されていたリビングには、不用品が溢れかえっている状態でした。
今回の事例で室内にあった不用品例
・衣類や洗濯もの ・溜まった郵便物 ・通販での購入品 ・元同居人とみられる方の残留物 |
室内に生ゴミはほとんど見当たらなかったことから、おそらくこの女性の場合は「物への執着心が強い」タイプだったのでしょう。
この状況を何とかしたい。と勇気を出し弊社に清掃の依頼を頂きましたが、当初は口数も少なく不安が強かったご様子でした。
しかし、作業完了後にお立合い頂いた際には笑顔で大変喜んでいただけたことが印に残っています。
女性は「自分では、どうしようもない所まで物を溜めてしまったので、正直どうして良いか困り果てていた」と仰っていましたが、今回のご依頼をきっかけに新たな生活環境への第一歩を歩み始められました。
女性のゴミ屋敷清掃事例②
2階建てワンフロアに1室ずつの、1LDK間取りの賃貸住宅の清掃事例です。
私たちが清掃に伺った際、玄関ドアを開けると成人男性の身長程度の高さまでゴミが積み重なっていました。
ゴミと天井までの空いた隙間はわずか50cmほど。
そのゴミをかき分け室内へと進むにつれ、室内のゴミはどれもほぼ同じことに気が付きました。
・リキュールなどのアルコール飲料 ・腐ったフルーツ ・購入したものの一度も開封されていない衣類 ・雑誌など |
これらのゴミは、居室以外にもありとあらゆる場所に積み重ねられており、洗面台にある陶器製のシンクが重みで割れてしまうほど。
清掃のため照明をつけようにも、電球はどこも切れており、作業を進めることによりやっと見ることのできたフローリングは、長く空気に触れていなかったせいか、今にも抜けそうな程に腐敗していました。
室内にあったゴミの大半が、アルコール飲料や未開封の購入品だったことから、この女性は「ストレスを溜めやすい」タイプだったのでしょうか。
一見、よく話しをする明るい女性のように感じられましたが、私たちの作業中にご自身で予期していなかった事態が起こるたびに、とても不安気な表情をされていたことが印象的でした。
彼女たちにとって、他人である清掃業者を自宅内に招き入れること自体、相当な不安を感じることでしょう。
それも、我々にとってはゴミに見えるものでも、本人にとっては「大切な私物」を溜めこんだ自宅内です。
とはいえ、私たちはこのような状況を何度も目の当たりにしております。
女性の感じる不安や疑問に寄り添い、解決し、ゴミ屋敷となってしまったお部屋を、お客様と共に綺麗な状態へと導くことで、最後には大変満足していただけました。
ゴミ屋敷の住人にならない為には?
ライフスタイルを改善する
忙しくて片付けができずゴミ屋敷になってしまうタイプならば、まずライフスタイルを改善することから始めてみましょう。
・ゴミ出しができる時間に出勤する ・ゴミ出しができるように早起きする ・残業を減らして片付けする時間を作る ・一人暮らしではなくシェアハウスなど人と暮らすようにする |
ライフスタイルをガラッと変えて、掃除や片付けを暮らしの中に取り入れていきましょう。
趣味に使う買い物を控える
生活必需品ではなく趣味に関する買い物が多すぎるという自覚がある人は、その欲求をセーブするためのルールを決めてしまうのがおすすめ。
・1ヶ月に使う金額を決めておく ・ネットショッピングを控える ・収納する場所を決めてしまう ・梱包されていた箱や袋、ダンボールはすぐに捨てる |
買うのを禁止したら楽しみがなくなり、同時に働く事や片付けをして快適に暮らすことへのモチベーションが下がってしまいます。
趣味を楽しみつつ部屋に物が溢れないように、ルールを決めて増やしすぎに注意しましょう。
心の疲れを感じる人は受診してみる
ゴミ屋敷に住んでいる女性の中には、部屋がごみ屋敷状態であることに対して罪悪感をおぼえる人も少なくありません。
部屋が片付いていないことで自分自身に対しても自信が持てず、心を痛めたり心労を感じている人は、心療内科や精神科の受診を検討してみてもいいかもしれません。
また心身ともに健康を保つために、外に出て日の光を浴び、適度な運動を取る様にしましょう。
プロの清掃業者に依頼する
部屋の片付けのためにプロを使うなんて大げさでは?と思って躊躇している人もいますが、実際ゴミ屋敷と言われるほどになると、素人の手には負えません。
・足の踏み場がない ・ゴミが山積みになっている ・悪臭がひどい ・虫が発生している ・外から見てゴミが溜まっていることがわかる |
といった明らかなゴミ屋敷を片付け掃除することは簡単なことではないので、プロの力を借りて綺麗な部屋を取り戻しましょう。
ゴミ屋敷の清掃なら林商会へ
仕事やプライベートなど多忙な毎日を送る中で、なかなか片付けが進まない・掃除をしている暇がない、そんな時は清掃のプロ集団である林商会にご相談ください!
林商会では、特殊清掃や不用品回収で培った技術を駆使し、お客様のご自宅を徹底的に綺麗な状態へと導きます。
女性スタッフも在籍しておりますので安心してご依頼ください。
(※ただし、スケジュールによってはご希望に添えない場合もございます。)
まずは無料相談もしくは無料お見積もりからお待ちしております。
まとめ
毎日仕事に忙しく頑張っている女性が、部屋をゴミ屋敷にしてしまう事は珍しいことではありません。
そしてそんな女性たちは、住んでいる部屋がゴミ屋敷になっていることを恥ずかしいと感じています。
物が増えすぎないように気をつけたり掃除を積極的に行うなど、ゴミ屋敷を作ってしまわないように注意していきましょう。
そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴