納骨時に墓石屋さんへのお礼は必要?金額相場や支払方法も解説

墓石屋さん お礼 アイキャッチ

日本では僧侶にお布施を渡す風習があるため、「納骨時に墓石屋さんへのお礼を準備すべきか」悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、墓石屋さんへ支払う作業料金の相場支払い方法を解説します。

納骨時に押さえておきたいポイントも紹介しているので、墓石屋さんに渡すお礼の情報を知りたい方はぜひ参考にしてください。

納骨時に墓石屋さんへのお礼は必要?

考える男性

結論からいうと、墓石屋さんへのお礼は支払っても支払わなくても問題ないとされています。

どうしてもお礼を支払いたい場合は、表書きを記入していない白い封筒に入れて渡すとよいでしょう。

また、作業料金を銀行振込で支払う場合は、請求された金額以上の費用を振り込まないように注意しましょう。

【費用別】墓石屋さんに支払う金額相場

電卓とお金

ここからは、墓石屋さんに支払う作業料金の相場を紹介します。

納骨費や彫刻費など費用別に解説するので、気になる方はぜひ参考にしてください。

納骨費

納骨費は、以下の作業を行う場合に発生する費用で、金額相場は2〜3万円と言われています。

  • 墓石の形状を確認する
  • 墓石の移動方法を検討する
  • 納骨場所を清掃する
  • 墓石の修繕工事を実施する

一律の金額で設定されている場合が多く、中でも人件費が大部分を占めます。

ただし、納骨室を塞ぐ拝石に雨水が入らないようコーティング加工を施す場合は、材料費が含まれるケースもあるようです。

また、納骨作業を依頼する業者が墓石設置時と異なる場合は、納骨費が高くなりやすいため注意しましょう。

彫刻費

墓石屋さんに文字彫刻を依頼する場合は、3〜5万円の彫刻費がかかります。

墓石に彫刻する主な内容は、以下の通りです。

  • 故人の俗名
  • 戒名
  • 没年月日
  • 享年

手作業で文字彫刻を行なっていた時代とは異なり、最近はサンドブラスト(研磨用の砂を空気と混ぜ合わせて彫刻する方法)が主流で、文字数ごとに彫刻費が変化することはありません。

しかし、彫刻作業は納骨式までに完了させなければならないため、時間に余裕をもって発注しましょう。

特に、お盆は繁忙期にあたるため注意が必要です。

交通費・運搬費

墓石屋さんはお墓の近隣に店を構えているケースが多く、基本的に交通費や運搬費はかかりません。

ただし、遠方の墓石屋さんに依頼する場合や墓石の運搬後に文字彫刻を行う場合は、交通費や運搬費も準備しておきましょう。

また、墓石屋さんに支払う交通費・運搬費は墓石のサイズや運搬する距離によって異なるため、石材屋さんにあらかじめ確認しておくと安心です。

お礼(寸志)

寸志とは「納骨時に墓石屋さんへ支払うお礼」を指し、金額相場は3,000〜5,000円といわれています。

作業料金に含まれている場合も多いため、最近では支払わないケースもあるようです。

お墓の値段を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

▼お墓の値段はいくら?相場や内訳を詳しく解説

【支払方法】封筒の表書きはどうする?

封筒とペン持つ人の手元

墓石屋さんにお礼を支払う場合は、表書きを記入せずに白い封筒に入れて渡すのが一般的です。

僧侶へお礼を渡す際には「御布施」と記入した不祝儀袋を使用するため、墓石屋さんにお礼を渡す際も表書きを記入しなければならないイメージがあるかもしれません。

しかし、墓石屋さんへのお礼は作業への対価に値するため、表書きを記入していない封筒でも問題ないとされています。

とはいえ表書きのない封筒に入れて渡すのが気になる場合は「納骨費用」と記入してお渡しするとよいでしょう。

墓石屋さんに依頼する場合の納骨までの流れ

打ち合わせをする老夫婦

ここからは、墓石屋さんに依頼する場合の納骨までの流れを解説します。

納骨時にどんな段階を踏むのか事前に確認しておきましょう。

1.墓石屋さんに連絡

納骨式の日程が決まったら、まず墓石屋さんに連絡を取りましょう。

墓石の彫刻作業は、納骨式までに完了させなければならないため、2〜3週間余裕をもって依頼しておくと安心です。

2.戒名彫刻

お墓の戒名彫刻を依頼する場合は、彫刻の内容をあらかじめ墓石屋さんに伝えておきましょう。

また、戒名彫刻は現場や工場で実施されるため、打ち合わせ後に送付される原稿に誤りがないか確認することも大切です。

3.納骨式の準備

納骨式の日程が決まったら、納骨式の準備に取りかかりましょう。

納骨式に参列者を呼ぶ場合に必要な事前準備は、以下の通りです。

  • 案内状を送付する
  • 会食・返礼品を手配する
  • 埋葬許可証・火葬許可証・基地使用許可証を受け取る

4.納骨式当日

納骨式当日の流れは、以下の通りです。

  1. 僧侶がお経を唱える
  2. 納骨室の蓋を開け、遺骨を納める
  3. 墓石の後方に卒塔婆・生花・お線香・故人が生前好んでいたものをお供えする
  4. 会食
  5. 僧侶にお布施を渡す
  6. 参列者に返礼品を渡す

納骨式当日は喪服で参加するのが一般的です。

故人の友人が参列する場合もありますが、最近では親族のみで実施するケースが増えています。

また、納骨式当日の持参物は以下の通りです。

  • 遺骨
  • 埋葬許可証・火葬許可証・基地使用許可証
  • 印鑑
  • 卒塔婆
  • お布施
  • 引き出物
  • 生花・お線香
  • 故人が生前好んでいたもの

納骨時に押さえておきたいポイント

指さしポーズの女性

ここからは、納骨時に押さえておきたいポイントを解説します。

墓石屋さんに納骨作業を依頼する前に確認しておくとよいでしょう。

良心的な墓石屋さんに依頼する

納骨作業は、良心的な墓石屋さんに依頼しましょう。

数か所の店舗へ出向き、お墓や基礎工事部分の写真を実際に見せてもらったうえで比較検討するのがおすすめです。

お墓を見学する場合は、建設から3年以上経過したものを確認するとよいでしょう。

また、依頼の検討時に注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 親身に相談に乗ってもらえるか
  • 説明が分かりやすいか
  • 墓石に関する専門的な知識があるか
  • 見積書の内容が明確か
  • 書面契約が可能か
  • アフターサービスが充実しているか
  • お墓の近隣に店舗や展示場があるか

作業料金にお礼(寸志)が含まれているか確認する

納骨作業を墓石屋さんへ依頼する場合は、作業料金にお礼(寸志)が含まれているかを事前に確認しておくことも大切です。

最近では、作業料金の内訳に寸志を含む墓石屋さんも多いため、事前確認を怠ると二重に支払ってしまう恐れもあります。

作業料金の内訳に寸志が含まれている場合は、別途お礼を準備する必要もないため、忘れずに確認しましょう。

自分でお墓を開閉するのは危険が大きい

墓石屋さんに支払う費用を抑えるためにお墓を自ら開閉する行為は、以下の理由でおすすめできません。

  • 墓石の重量は50〜100kgあり、事故につながる恐れがあるため
  • 納骨の作業時に服が汚れる可能性があるため
  • 墓石を傷つける恐れがあるため

ただし、観音扉で開閉できる納骨室がついたお墓であれば自分で納骨作業を行うことも可能です。

まとめ

墓石屋さんへのお礼は作業料金に含まれている場合も多く、別途支払う必要はありません。

とはいえお礼を支払いたい場合は、表書きを記入していない白い封筒に入れて渡しましょう。

また、希望に沿った墓石屋さんを見つけるためには、数か所の店舗へ出向き、お墓や基礎工事部分の写真を実際に確認することも大切です。

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