ゴミ屋敷の清掃は、便利屋と片付け業者どちらにも依頼は可能です。
ただし、どちらに依頼するべきかは、依頼したい清掃の程度によって変わります。
本記事では双方のサービス内容や、料金相場の違いについて紹介します。
ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について
目次
ゴミ屋敷を業者に頼むとこんなことが解決できます
片付けが苦手でついついゴミを溜め込んでしまったり、忙しくて掃除ができない日が続いてしまうことで、住居がゴミ屋敷化してしまった。
そんな方は、業者に依頼することをおすすめします。
ゴミが大量に溜まってしまった場合など、個人で対処することが難しい場合がほとんどですが、業者に任せることで部屋を清潔な状態にすることが可能です。
また、部屋がゴミ屋敷化してしまっていることを近隣の住人に知られたくないという場合は、24時間対応が可能という業者もあるため、近所にばれないように夜間や早朝に清掃してもらうこともできます。
さらに掃除だけではなく、ゴミに埋もれて見つけられなかった貴重品などを、掃除を行いながら探して見つけてもらうことも可能です。
【便利屋と片付け業者の違い】サービス編
ゴミ屋敷の清掃を業者に依頼する場合、片付け専門の業者と便利屋のどちらでも依頼することが可能です。
そこで、便利屋と片付け業者のそれぞれのサービス内容を解説します。
便利屋のサービス内容
便利屋のサービスは、引っ越しの手伝いや庭の草むしりから、買い物や犬の散歩などの代行業務までと多岐に渡る内容です。
そしてゴミ屋敷と化した部屋の清掃も、ほとんどの便利屋が引き受けてくれる依頼であり、部屋で発生した害虫の駆除までも任せることができます。
基本的に違法でないことであれば、相談すれば対応してもらえることが多いです。
こういった引き受ける業務の幅広さが便利屋の強みですが、その性質上ゴミ屋敷の片づけに特化したような業者と比較すると専門知識や技術で劣ります。
そのため、重度のゴミ屋敷で生ごみの腐敗から害虫や異臭の発生などがあり、徹底的な対処を取らなければいけないというようなケースの場合、仕上がりが物足りないと感じるかもしれません。
片付け業者のサービス内容
片付け業者のサービスは、便利屋と違って部屋の片づけに特化しています。
部屋のごみの回収から処分、清掃に加え買取サービスなどが主な業務で、業者によってはオプションの場合もありますがハウスクリーニングも依頼可能です。
ゴミ屋敷の清掃も、多くの経験があるために迅速かつ適切に行うことができ、特殊な薬剤を駆使した清掃もできます。
お部屋の汚れ具合によっては、便利屋には対処できず専門の片付け業者に任せるしかないということもあるでしょう。
【便利屋と片付け業者の違い】料金編
サービス内容について、それぞれの請け負う業務や強みを記述しましたが、次は料金体系や相場についての解説をいたします。
便利屋の料金相場
便利屋の料金体系は、アルバイトを雇う感覚とよく似ています。
1人に1時間作業をしてもらう作業費の相場が3000円で、長時間におよぶ作業の依頼には向きません。
また、エリアによって出張費や車両費、さらに処分費も別途必要となることが多いため、依頼前に確認が必要となります。
ゴミ屋敷の清掃の場合には、短期間で済みそうな内容であれば便利屋を利用した方が安く済むことがあるので、上手に使い分けたいところです。
片付け業者の料金相場
清掃のプロである片付け業者の場合は、部屋の状況などによって料金に幅がありますが、無料で訪問見積もりを行い、必要な費用を見積もってくれる業者が多いです。
下の表にまとめたとおり、間取りによって料金相場や作業人数、作業時間が異なります。
また部屋の状況以外にも、家の周辺道路が4tトラックを止めることが可能か否かといったことも料金を上下する要因です。
4tトラックが使えない場合には、2tトラックで余計に往復するなど対処が必要となり、料金が高くなる傾向があります。
業者を選ぶポイントは、見積もりの際に「どこまで丁寧に作業してくれるのか」具体的に提示してくれる業者を選びましょう。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
【便利屋と片付け業者の違い】片付け方法編
ゴミ屋敷を清掃するうえで出てくるゴミの分別や搬出は、両業者とも同じように行いますが、そのゴミの処分方法は異なります。
まず便利屋ですが、出てきたゴミを収集所まで運んではくれますが、ゴミの回収は行えない場合があります。
そのため、収集所で処理できないような粗大ごみの処分は、自治体の粗大ごみ受付センターに回収を申し込む必要があるのです。
その一方、片付け業者の場合は廃棄物収集運搬許可をもつ業者がほとんどで、それらの粗大ごみもトラックに載せて回収し、業者のほうで処分してくれます。
綺麗に片付けたいなら便利屋よりも片付け業者
便利屋と片付け業者にはそれぞれ異なった特徴がありますが、ゴミ屋敷をより綺麗に片づけてもらうためには片付け業者をおすすめします。
専門の業者であるために作業が早く、料金形態が明確です。
そのうえ、多くの業者が無料での訪問見積もりを行っていて、正確に必要な金額を算出してくれます。
ただ、専門業者に依頼するほどのゴミ屋敷ではなく、短時間で終わる作業というケースでは、便利屋の方が値段が安く済むという考え方もあります。
ゴミ屋敷には見えない問題がある
住居がゴミ屋敷となることで起きる問題には、さまざまなものがあります。
そして、その中でも健康面や近隣住民との関係などは見えやすい問題ですが、それ以外に見えない問題というものも存在するのです。
ゴミ屋敷の自覚がない
ゴミ屋敷に住む住人の抱えている問題の中には、自分の住居がゴミ屋敷になっているという自覚がないということがあります。
普通は捨てるべきゴミであっても、もしかしたらまた使う機会があるかもしれないと感じて、必要なものであると誤認識して部屋に溜め込んでしまうケースです。
部屋の衛生状況を損ねるゴミであっても、捨てて部屋を清潔にしたいという考えにならないため、他者に捨てられることに抵抗を感じる方もおられます。
そういった方は、清掃業者に干渉されたくないと思っていることがあり、周囲の勧めがあってもゴミ屋敷化した住居を改善しようという気持ちになりません。
高齢者のセルフネグレクト
住居がゴミ屋敷となってしまうケースには、高齢者のセルフネグレクトが原因のものもあります。
セルフネグレクトは自己放任のことで、一人暮らしの高齢者の方が生活意欲をなくしてしまったり、生活を送る能力が低下することで、自分自身の身の回りの面倒を見ることが出来なくなってしまう状態のことです。
この状態になってしまう原因としては、配偶者との死別による1人暮らしや、人づきあいがないために起きる社会からの孤立化などがあります。
また、自ら社会から孤立しようとしてしまうケースも多く、家に他者を入れたがらない、連絡を取りたくないという心理状態に陥ってしまうのです。
高齢者がゴミ屋敷に陥ることで起こる問題と対処法はこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥りやすい高齢者の特徴と原因について
健康面で悪影響を及ぼす
ゴミ屋敷で生活を送ることは、健康面に悪影響を及ぼします。
ゴミは健康への害のあるなしで分けることができ、家具や家電などは害のないゴミ、食べ物の容器や飲み物の入った容器などは害のある有機ゴミとなります。
それらの有機ゴミを適切に処理せずに部屋に放置することで、付着していた食べかすやペットボトルなどに残った飲み物は腐敗します。
これらが異臭を発生させ、ゴキブリ等の感染症を媒介する害虫を呼び寄せるのです。
また、チリやホコリを放置することで、人体がそれらを吸引した際に発生するアレルギーの危険性を高めますし、ゴミが敷き詰められた部屋は火災のリスクもあります。
さらに、荷物の落下や床に落ちたゴミを踏むことでの脚の怪我、転倒なども起こり得るため危険です。
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まとめ
ゴミ屋敷を放置することは、その住人にとって健康面でも精神面でも、百害あって一利なしです。
そのため、ゴミの処理を自力で行うのが困難な場合には、速やかに業者に依頼して清掃してもらうことをおすすめします。
また、清掃を依頼できる業者には専門の片付け業者や便利屋などの選択肢があり、サービス内容や料金で使い分けることも可能です。
自分の生活をよりよくするために、それらの業者を上手に活用しましょう。
ゴミ屋敷で清掃業者への依頼をご検討中の方はこちらの記事をお読みください。
▼清掃業者の選び方と料金相場について