孤独死を発見した場合、まずは以下の対応をしましょう。
生死の判断がつかない→救急車を呼ぶ 明らかに死亡している→警察を呼ぶ |
突然現場に直面してしまったら慌ててしまうはず。
もしもに備えて孤独死を発見したときの対処法を知っておきましょう。
孤独死現場の対処法全般を知りたい方は先にこちらの記事をお読みください。
目次
孤独死はどのように発見されるのか

孤独死は腐敗する臭いで発見されるケースがほとんどです。
近隣の方が異臭を感じて、管理会社やご家族に連絡することで発見に至ります。
他にも、郵便受けに新聞やチラシがたまっていたり、死後に家族が訪れることで発見されることも…。
しかし、大抵の場合は遺体が腐敗して死臭を放つことが原因です。
人が亡くなってから死臭を放つまでは夏場なら2~3日、冬場なら1週間程度とされています。
いずれにしても、普段からコミュニケーションをとる近隣住民がいる場合は、長期間放置されることは少ないでしょう。
孤独死を発見したときの対応!まずは救急か警察に連絡

孤独死を発見した時はご遺体の状態によって対応方法が異なります。
生存しているか判断できない場合
家に同居人がいない状態で、呼びかけても動かない場合はすぐに救急車を呼びましょう。
何から話せばいいか不安になりますが、落ち着いてオペレーターの質問に答えてくださいね。
救急車を手配する住所や倒れている人の状態などを伝えると、早急に対応してくれます。
救急車が到着すると即座に救急隊員が生死を確認してくれます。救急隊員の到着後はプロに任せておけば大丈夫なので焦らないでくださいね。
生存していた場合は救急車で病院に搬送されますが、亡くなっている場合は警察に連絡してくれます。
この時一番大切なのが倒れている人を発見した時は体を動かしてはいけない、ということです。
なぜなら事件性が考えられると判断された時、第一発見者はトラブルに巻き込まれやすいからです。
明らかに死亡している場合
倒れている人を発見した時に死臭を放っていたり、ハエがたかっているなど、明らかに亡くなっていると思われる場合はすぐに警察に連絡しましょう。
110番に連絡して孤独死遺体を発見したことを伝えると、すぐに警察官が駆けつけてくれます。
警察官が遺体の状態を確認して死因を特定しますが、この時点では死因が不明なので「不審死・異常死」という取り扱いとなり、その後自然死か事故死か特定されます。
そしてすべての確認が終わったら警察より遺体の家族や保証人へ連絡をします。
しかし、家族や保証人がいない場合もあるでしょう。その場合は近隣住民や死亡地の市町村長が埋葬または火葬を行います。
警察の現場検証~遺体を引き取るまでの流れ

孤独死の遺体は、警察が引き取って検死します。
検死終了後は安置所で一時保管されますが、身元が判明している場合は遺族に引き渡されます。
遺体が引き渡される遺族関係は、親子→兄弟→親戚と血縁が近い順から連絡する仕組みです。
しかし、すでに遺体が腐敗していて身元の判明に時間かかることも…。
遺体が腐敗している場合はDNA鑑定が必要なので、長いと1ヵ月以上引き渡すのに時間がかかることもあるようです。
また、検死の結果、事件性があると判断された場合、1~2日かけて家宅捜索や現場検証が行われることになります。
捜査している間は遺族であっても部屋に入室できず、荷物も受け取ることができません。
現場検証の際、貴重品なども一度没収となりますが、現場検証などが完了すれば返却されるので安心してください。
遺族は清掃や火葬・遺品整理の準備も必要

遺体を受け取った方は、続いて以下の準備をする必要があります。
・火葬・葬儀会社へ連絡 ・部屋の原状回復 ・遺品整理業者の手配や各種手続き |
火葬・葬儀会社へ連絡
遺体を受け取ったら必ず火葬が必要です。まずは葬儀会社に連絡しましょう。
葬儀会社に連絡すると葬儀を執り行うか、火葬のみか提案されます。
遺体を気持ちよく弔うためにも、葬儀会社と相談して後悔のない選択をしましょう。
ただし、孤独死の場合は腐敗が進んでいるケースが多いので、現地でまず火葬し、骨の状態で持ち帰られることがほとんどだそうです。
地域によって相場は異なりますが、公営の火葬施設を利用した方が費用が安いのも理由のひとつかもしれません。
そして身元が不明なご遺体は「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律によって地元自治体によって火葬されて無縁塚に埋葬されることになります。
葬儀に必要な費用は、法定相続人や扶養義務者などから請求されることとなっています。
孤独死した際の葬儀費用や流れについては、以下の記事で詳しくご説明しています。
部屋の原状回復(清掃・消臭・リフォームなど)
.jpg)
孤独死の場合は、腐敗した体液などで部屋が汚れていることがほとんどです。
特に死臭が原因で発見された場合は、原状復帰のために、すぐにでも清掃やリフォームの手配が必要となります。
しかし、遺体が発見されて、すぐに作業に取り掛かれるとは限りません。
ご紹介したように、事件性がある時は警察による調査が入ります。
入室許可が出るまで待つのではなく、待っている間に大家さんと清掃にかかる費用について話し合っておきましょう。
清掃する時は基本的に専門業者に依頼することをおすすめします。
血液や体液が付いていたり死臭がしみついている部屋は一般人ではきれいに掃除できません。
精神的にも辛くなってくるので、必ず業者に依頼するようにしましょう。
料金の心配をされる方が多いと思いますが、意外と安く済むことが多く、相場は5~10万円とされています。
しかも掃除だけでなく、不動産・近隣の方からの苦情などにも対応してくれる業者が多いので、お任せするのが一番です。
ちなみに、身寄りがない場合は大家さんや管理会社が負担することになります。
特殊清掃について詳しく知りたい方はこちらをお読みください。
遺品整理業者の手配や各種手続き
葬儀や清掃が終わっても、遺品整理や様々な解約手続きなども必要となります。
遺族が遺品整理を行うケースもありますが、部屋が腐敗していて遺品整理ができない場合は、遺品整理会社に依頼することになるでしょう。
また、遺品整理会社なら諸手続きを請け負ってくれるケースもあります。
賃貸の契約や公共サービスの解約など個人で行うには手間がかかりますが、一括で業者に依頼すると大変スムーズに作業が進みます。
遺族の負担を減らしたいなら、なるべく同じ会社に依頼することをおすすめします。
ちなみにこちらも身寄りがない場合は大家さんや管理会社が負担する仕組みです。
遺品整理についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
株式会社林商会なら清掃・消臭・遺品整理や手続きなど一括で依頼できます

株式会社林商会は、「清掃」「消臭」「リフォーム」「遺品整理」「遺品供養」「諸手続き」など全て一括で承っております。
365日24時間受付、最短即日にて無料お見積りも可能ですので、もしもの際はお問い合わせください。
メールやLINEでのお問い合わせも可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ

孤独死を発見した時はまずは警察か救急車を呼びましょう。
人が倒れている場合は救急車、明らかに死亡していると思われる場合は警察です。
警察の検死が終わると遺体が引き渡されます。
その後、3つの準備が必要です。
・火葬・葬儀会社へ連絡 ・部屋の原状回復 ・遺品整理業者の手配や各種手続き |
火葬は現地ですると費用が安くなります。
他の準備については個人で行うのは難しいので、必ず専門業者に依頼するようにしてください。
株式会社林商会なら清掃・消臭・遺品整理や手続きなどを一括で承ることが可能です。
孤独死を発見すると慌てると思いますが、気持ちを落ち着けて一つずつ対応していきましょう。
孤独死について詳しく知りたい方はこちらの記事もお読みください。