親族が孤独死した場合、遺品整理などの片付け義務はいったい誰にあるのでしょうか?
また、汚れてしまった孤独死の部屋はどのように遺品整理すればよいのでしょうか。
今回この記事では、孤独死の場合の遺品整理費用や流れ、注意点をご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
林商会なら、遺品整理だけでなく孤独死現場の特殊清掃・消臭、近隣対応まですべて一括で承ります。
遺品に死臭や体液が付着している場合の対処も行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
目次
親族が孤独死した場合片付け義務は誰にある?
親族が孤独死した場合、一般的には遺品整理などは関係の近い親族が行うことがほとんどですが、法的には故人の「相続人」に義務が発生します。
また賃貸物件の場合は、連帯保証人→相続人の順で優先されます。
相続人は遺産や遺品などを受け継ぐため、必然的に片付け義務が発生するでしょう。
相続人は遺言書で指名された人が優先され、遺言が無い場合は法定相続人となります。
法定相続人の優先順位は以下となります。
①配偶者
↓
➁子供や孫
↓
③父母や祖父母
↓
④兄弟姉妹
遺族が遺品整理を行えないケース
・現場の特殊清掃が必要なケース ・殺人や自殺で亡くなったケース ・火災でなくなったケース |
これらのケースでは、遺品整理のプロに依頼することをお勧めします。
現場の特殊清掃が必要なケース
先ほども言いましたが、孤独死の現場は特殊清掃を必要とするケースがほとんどです。
遺体は死後1時間ほどで消化器官を中心に腐敗が始まり、気候によって差があるものの早ければ三日前後で体液や血液などが漏れ出て腐敗臭がひどくなります。
ベッドや布団に体液が染み込んでいる場合は、そのにおいの元を処分する必要がありますが、素人が生身でその作業を行うと、体調を崩す恐れがあります。
さらに体液によって発生した、感染症を媒介する害虫の駆除も行わなければいけません。
害虫の駆除には業者による一般的に使われる殺虫剤よりも強力な薬剤を用いた駆除が必要です。
遺体の腐敗が酷い場合は、故人で対処できないことが多いため、専門の特殊清掃業者に委託しないといけません。
孤独死による特殊清掃に関する記事はこちらをお読みください。
殺人や自殺で亡くなったケース
寿命や病死などによる孤独死より、殺人や自殺による孤独死で亡くなられたケースは、現場を目の当たりにした遺族にとって精神的ダメージが大きいものです。
殺人では室内に血液が飛び散った跡があったり、自殺では自殺方法によっては体液が床中に流れ出たりと、凄惨な光景となっていることがあるのが理由です。
殺人や自殺で亡くなったケースも、とても遺族が遺品整理を行える状態ではありません。
火災で亡くなったケース
ゴミ屋敷や老齢の一人暮らしでは、火の不始末等によって火災が起こりやすいと言われています。
火災による孤独死の場合は、消火活動によって室内が水浸しになり遺品もすべて濡れてしまうのです。
更に火災後の建物は倒壊する恐れがあり危険なので、遺族が遺品整理を行えるケースは少ないでしょう。
孤独死した時の遺品整理の流れ
- 特殊清掃も可能な遺品整理業者に依頼する
- 先に特殊清掃を行う
- 遺品整理を行う
1.特殊清掃も可能な遺品整理業者に依頼する
孤独死した場合は、警察の現場検証や手続きが終わり次第早急に対応する必要があります。
なぜなら、孤独死の場合はすでに亡くなってから長期間経過しており、遺体が腐敗し血液などの体液か床に染み出しているケースがほとんどだからです。
特に夏場の場合は腐敗するのがあっという間なので、異臭や害虫もひどく入室できないことも多いでしょう。
基本的に相続人自ら遺品整理を行うことは難しく、特殊清掃を含む遺品整理を依頼できる業者を探す必要があります。
突然のことで焦ってしまいがちですが、確実に特殊清掃と遺品整理を行ってくれる業者に依頼できるよう、相見積もりをとって比較するとよいでしょう。
2.先に特殊清掃を行う
遺品整理を行う前に、まずは特殊清掃を行う必要があります。
状態によってはとても入室できる状態ではなく、害虫や害獣の駆除も必要となるかもしれません。
むやみに入室してしまうと近隣住民への異臭や害虫のトラブルへとつながりやすくなるので、自ら入室せず業者に任せましょう。
3.遺品整理を行う
部屋の特殊清掃が完了すれば遺品整理に取りかかれます。
しかし、孤独死の場合は床や壁、荷物に体液や臭いが染み付いている可能性が高く、残せるものは限られます。
8割程度は処分となることを心得ておきましょう。
孤独死した時の遺品整理はプロに頼むべき
遺族にとって孤独死した親族の遺品整理は、身体的にも精神的にも苦痛を伴う場合があります。
発見された時の遺体の状態や家屋の状態によっては、とても素人では対処できません。
孤独死の場合は、特殊清掃と遺品整理が同時に依頼可能な業者を選びましょう。
特殊清掃と同時に依頼できる
孤独死した際の遺品整理は、特殊清掃業者も一緒に受けてくれる業者を選びましょう。
孤独死は、死後3日以上経過した状態で発見されることが大変多いです。
発見までかなりの日数が経過していると、遺体の腐敗が進んで体液が溢れ出し部屋にひどい異臭がこびりついてしまうケースがほとんどなのではないでしょうか。
体液や血液などが家屋の基礎部分にまで侵入していることもあり、素人では清掃や遺品整理ができるものではありません。
お部屋の状態により、どのように清掃と遺品整理を行っていくかも異なります。
両方受けてくれる業者なら、最善のスケジュールを組んでくれますよ。
臭気の付着した遺品を適切に処理してくれる
腐敗した遺体付近にあったことが理由で、遺品にも細菌やウィルス・死臭が付着している場合もあり扱いが難しいのです。
専門業者なら、処分や対処もどのようにすべきか即座に判断できます。
知識豊富なプロに、遺品整理と特殊清掃を同時に頼みましょう。
孤独死の整理整理にかかる費用
孤独死の部屋を遺品整理するには、遺品整理費用だけでなく特殊清掃費用もかかります。
孤独死の遺品整理の費用相場
孤独死の遺品整理(特殊清掃費用含め)には20~60万円程度かかります。
これは住んでいた部屋の大きさや遺体の腐敗状態、荷物の多さなどでも大きく異なります。
あくまでもおおよその費用なので、実際に依頼する際は複数の業者に相見積もりを取って相場をチェックしましょう。
遺品整理費用が払えない場合はどうなる?
遺品整理費用を支払えない場合、相続人であれば相続放棄をすると支払う義務がなくなります。
ただし相続放棄をするということは、遺産などの相続も放棄することになるので注意しましょう。
また、相続放棄をするには3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きが必要です。
孤独死の遺品整理は林商会にご相談ください
孤独死の現場は日を追うごとに状態が悪化していくため、少しでも早い対応が必須となります。
林商会では、警察の許可が下り次第早急に進めていけるよう、最善のスケジュールで対応いたします。
突然のことで大変な遺族の方に代わって、遺品整理・特殊清掃・その他手続きまで全て責任を持って行います。
また、見積もり後の追加料金は一切頂きません。
まずはお気軽に、LINEやメール、電話にてご相談ください。
まとめ
今回は孤独死した際、遺品整理はどうすべきかどうかご紹介しました。
綺麗な孤独死現場は本当にまれで、ほとんどが体液や死臭が染みついた状態で発見されます。
遺族の方にとってはとても「遺品整理」ができる状態ではなく、現場に直面した際は戸惑うのではないでしょうか。
そんな時、遺品整理と特殊清掃を一括で行ってくれるプロの業者がいると大変心強いと思います。
無理せずプロを頼ってくださいね。
孤独死について全般を知りたい方はこちらの記事をお読みください。
▼【孤独死】なぜ急増?原因と対策、実際の事例や発見時の対処方法まとめ