高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまう原因とは?ゴミ屋敷を片付けてもらうためのポイントや、特殊清掃についても詳しく解説

ゴミ屋敷 高齢者

高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまうのにはいくつかの原因があるのをご存じですか?

この記事では、高齢者がゴミ屋敷にしやすい原因とともに、片付けるコツを解説します。

片付けをするには必ず本人に納得してもらいましょう。

自分で片付けるのが大変な場合は、ぜひ林商会にお任せ下さい!

ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について

高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまう理由について

高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまう理由について

高齢者の方の家がゴミ屋敷になる理由は人それぞれ異なります。

代表的な理由を6つピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

・認知症
・体力の低下や気力の低下
・セルフネグレクト
・溜めこみ症
・もったいないという価値観
・できるだけ迷惑をかけたくないという心理

認知症

高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまうのは、認知症が理由として考えられます。

今までゴミの分別を問題なくできていた方でも、認知症が原因でゴミの分別が困難になり、自宅にゴミを溜め込んでしまうのです。

また、認知症には「日時・曜日の認識ができなくなる」といった特徴があります。

ゴミの収集日に関しては若い人でもカレンダーなどを確認しないと思い出せないものなので、認知症の方にとってはかなり困難な内容でしょう。

体力の低下や気力の低下

年齢を重ねると足腰が弱るなど、体力が低下してしまいます。

そうなれば日常生活を維持するだけでも困難なので、掃除や片付けをする気力も低下してしまうでしょう。

若い方は想像できないかもしれませんが、年齢を重ねると視力聴力筋力など、体のさまざまな機能が低下します。

思うように体を動かせないのは想像以上に辛いもので、徐々に掃除や片付けなど身の回りの世話に対する意欲がなくなってしまいます。

セルフネグレクト

セルフネグレクト(自己放任)とは、簡単に言えば一人で生活する上で必要な作業を放棄してしまうことです。

高齢者の方に多く見られる心の病で、一人で生活する上で必要な作業は以下のような内容を指します。

・毎日お風呂に入る・シャワーを浴びる
・定期的な外出・通院・散歩などをする
・自炊などをして毎日食事を摂る

上記のような普通の生活ができなくなるのがセルフネグレクトの特徴です。

当然ゴミ出しもしなくなってしまうので、ゴミ屋敷化も加速してしまいます。

また、セルフネグレクトは生活を維持するための努力を放棄してしまうので、孤独死を招く可能性が高いのです。

身近にそういった傾向が見られる高齢者がいる方は、くれぐれも注意しましょう。

溜めこみ症

溜めこみ症とは、言葉通り「ものを捨てられなくなり、ものを溜めこんでしまう」という行動障害の一種です。

収集家(コレクター)の方との大きな違いは「特定のものを意図的に溜めこんでいるか」で、溜めこみ症の方はどんなものでも無差別に溜めこんでしまうのです。

結果的に不要なものでも捨てられず、どんどん新しいものを購入してしまうので家がゴミ屋敷化しやすくなります。

もったいないという価値観

多くの高齢者の方は戦時中や戦後を体験しているので、ものを捨てるという行為に対して「もったいない」という価値観を持っている方が多く見受けられます。

当然「もったいないから」といって不要なものまで溜め込んでしまえばゴミ屋敷化してしまいます。

若い世代の方からすれば「不要なものは捨てる」という価値観が当たり前です。

ですが戦争中や戦後など、物がない時代を経験している高齢者からすると、もったいない行為だと認識される場合もあるのです。

できるだけ迷惑をかけたくないという心理

「できるだけ人に迷惑をかけたくない」という心理は高齢者の方に多く見受けられます。

年齢を重ねると自分でできなくなることが増えてきますが、人に頼むのは申し訳ないと考える高齢者の方は非常に多いです。

他人に迷惑をかけたくないという気持ちから、無理をしてしまい、病気の悪化気力の低下を引き起こしてしまいます。

病気や気力の低下に繋がれば日常生活でやるべきことができなくなり、ゴミ屋敷化してしまうのは当然のことです。

そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴

高齢者の方にゴミ屋敷の片づけをしてもらうためには?

高齢者の方にゴミ屋敷の片づけをしてもらうためには?

一度ゴミ屋敷を作り出してしまった場合、再度片付ける習慣を身に着けてもらうのは決して簡単ではありません。

ですが、放置してしまうのは衛生的にも良くないので、身近な人が協力しながら改善するべきでしょう。

ゴミ屋敷の危険さを理解してもらう

まずは、ゴミ屋敷の危険性を理解してもらいましょう。

このままゴミ屋敷で暮らし続けるとどうなるのか」といった具体的な内容を説明します。

ゴミ屋敷で暮らし続けた場合に考えられる弊害の例は以下を参考にしてみてください。

・ホコリや雑菌などにより体調が悪くなる
・家電製品のコンセントに付着したホコリから発火し、火災が発生する
・放置したゴミから害虫が湧く
・害虫が湧いたことによりネズミが繁殖する
・ネズミによる糞尿被害や細菌感染、アレルギー症状を起こす

ホコリが溜まっている環境で電化製品を使えば、火災が起こる可能性が高まります。

また、特に高齢者の方は免疫力が低下しているので、不衛生な環境で暮らすのは健康に被害を及ぼす危険性が高いでしょう。

以上のことから、まずは高齢者にゴミ屋敷で暮らす危険性を説明してあげることが重要です。

実際に1か所片付けてみる

ゴミ屋敷を個人ですべて片づけには相当な時間と手間がかかります。

したがって、まずは1か所だけ片付けてみるのが効果的です。

1か所綺麗にするだけならそこまで労力は必要なく、快適に過ごせることが分かれば高齢者自身が他の場所も綺麗にしようと動き出してくれるかもしれません。

また、最終的には高齢者の方が習慣的に掃除や片付けをできるようになるのが目的なので、いきなり全て片付けてしまうのは得策ではありません。

掃除や片付けをする習慣を自発的に取り戻してもらうためのキッカケ作りをしてあげることが重要だと言えるでしょう。

ゴミ屋敷がもたらす被害とは?

ゴミ屋敷がもたらす被害とは?

ゴミ屋敷がもたらす被害は以下のような内容が代表的です。

どれも重大な内容なので、リスクを理解して未然に防げるように努めましょう。

・火災
・近隣住民への被害
・孤独死のリスク
・病気やケガのリスク
・特殊清掃が必要になる場合も

火災

ゴミ屋敷はホコリがコンセントに付着しているケースが多いので、電化製品を使用しただけで火災を引き起こす可能性があります。

実はコンセントから発火する火災は、ゴミ屋敷の火災原因で多く見られるケースです。

ゴミ屋敷では所狭しとゴミが放置されているので、ほんの少しの火種でも一気に燃え広がってしまいます。

近隣住民への被害

近隣住民への被害も注意しましょう。

近隣住民からのクレームから行政指導が入り、最終的にゴミの撤去料金を請求される可能性があります。

具体的には以下のようなクレーム内容が見受けられます。

・ゴミによる劣悪な悪臭
・家の外までゴミが散乱
・害虫や害獣の発生

特に梅雨の時期は湿度が高まりカビや雑菌が繁殖してしまいます。

そうなればゴミの悪臭は強まり、夏場にはゴミの腐敗が進むので近隣住民の方へ迷惑をかけてしまうでしょう。

また、家の外までゴミが散乱していれば不快感を与えます。

害虫害獣が発生すれば、近隣の建物にまで出没する可能性が高いので注意が必要です。

孤独死のリスク

ゴミ屋敷が深刻な状態になると、細菌などが原因で孤独死のリスクを高めます。

ホコリや汚れが不衛生であることはもちろん、害虫や害獣の細菌によって病気になる可能性があります。

また、一人暮らしのゴミ屋敷で地震が起こった場合、ゴミの下敷きになったとしても誰も助けてくれません。

ゴミ屋敷化している家に住んでいる高齢者は、近隣との付き合いがないケースが一般的です。

ゴミの下敷きになって遺体が発見されるケースも少なくないのでくれぐれも注意しましょう。

病気やけがのリスク

ゴミ屋敷は不衛生で障害物の多い環境なので病気だけでなく、けがのリスクにも注意が必要です。

仮に平坦な場所を歩いたとしても、足腰の弱い高齢者はつまずいてしまうことがあります。

そういったコンディションであるにも関わらずゴミが散乱している部屋で生活していれば転倒してしまうのは当然のことです。

ゴミにつまずいて転倒し、そのまま起き上がれず孤独死してしまうケースも少なくないので注意しましょう。

特殊清掃が必要になる場合も

ゴミ屋敷で孤独死している高齢者の遺体が見つかった場合、特殊清掃が必要になります。

孤独死してしまった住居を原状回復するためには特殊清掃が必要になり、通常の清掃代金より高額になることはもちろん「未然に防げなかったのか」と後悔する人がほとんどです。

そうならないためにも、ゴミ屋敷が深刻化する前に身近な人が清掃を手伝ったり、清掃業者に依頼したりと何らかの対策をとる必要があるでしょう。

高齢者におけるゴミ屋敷のリスクについてはこちらの記事をお読みください。
ゴミ屋敷が火事を起こしやすい原因と対策
孤独死現場での特殊清掃事例と料金について

高齢者の方のゴミ出しを支援している自治体もある

高齢者の方のゴミ出しを支援している自治体もある

高齢者のゴミ出し支援とは、ゴミ出しが困難な高齢者の方を対象とした支援制度です。

自力でゴミ出しができない高齢者の自宅を訪問し、代わりにゴミ出しを行う」といった支援を各地域の自治体で行っています。

参考:2017年時点で48以上の自治体が支援をしており、5万世帯が利用。

ですが、日本全国で行われている制度ではないので、住んでいる地域によっては支援制度が普及していない可能性があります。

もし、ご自身の親族など身近な高齢者の方が心配なのであれば、まずは所在地のHPなどから支援策を行っているか調べてみましょう。

特殊清掃業者に依頼するメリット

特殊清掃業者に依頼するメリット

少しでも身近な高齢者の方の家がゴミ屋敷化しているのであれば、早い段階で特殊清掃業者に依頼するのがおすすめです。

特殊清掃業者は、言わばゴミ屋敷掃除のプロなので以下のようなメリットを受けられます。

・清掃スピードが早い
・体力に不安がある高齢者の方でも安心

清掃のスピードが早い

まずは、清掃スピードが早いことです。

ゴミ屋敷の程度にもよりますが、個人で清掃するとなると一週間程度掛かるケースがほとんどです。

特殊清掃業者は経験豊富なプロ集団なので、最短1日でゴミ屋敷を改善できます。

特に深刻な状態のゴミ屋敷であれば、個人で清掃するのは困難なので特殊清掃業者に依頼するといいでしょう。

体力に不安がある高齢者の方でも安心

体力に不安がある高齢者の方こそ特殊清掃業者を利用するべきです。

一度依頼してしまえば、あとはすべてお任せするだけなので体力を消耗する機会がありません。

また、特殊な薬剤を使用して本格的な清掃をしてもらえるので、家に染みついた臭いやガンコな汚れにも効果的です。

どんなに深刻なゴミ屋敷だとしても、まるで住み始めたばかりの頃のような家の状態まで復元してくれるので、ぜひご検討ください。

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林商会では不用品回収や特殊清掃の実績が豊富にあり、ノウハウを活かして綺麗なお部屋へと清掃させて頂きます。

林商会では、お客様の気持ちに寄り添いながら清掃いたします。

少しでも気になることがあればご相談ください。

まとめ

ここまで、高齢者の家がゴミ屋敷になりやすい理由などについて解説してきました。

ゴミを溜め込んでしまう理由はさまざまで、なるべく早い段階で身近な人が手助けしてあげる必要があることがお分かりいただけたと思います。

軽度のゴミ屋敷であれば個人でも簡単に改善できるはずなので、記事の中でご紹介した方法を参考にして早急に改善しましょう。

また、重度のゴミ屋敷に対しては特殊清掃業者による清掃が必要かもしれません。

まずは、ご自身の目でゴミ屋敷の状況を確認し、必要であれば特殊清掃業者を利用しましょう。

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