高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまうのにはいくつかの原因があるのをご存じですか?
この記事では、高齢者がゴミ屋敷にしやすい原因とともに、片付けるコツを解説します。
片付けをするには必ず本人に納得してもらいましょう。
自分で片付けるのが大変な場合は、ぜひ林商会にお任せ下さい!
ゴミ屋敷の実態について詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷に陥る心理と対処法について
目次
高齢者の家がゴミ屋敷になってしまう原因

高齢者の家がゴミ屋敷になる理由は人それぞれ異なります。
代表的な理由を6つピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
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認知症
高齢者の方の家がゴミ屋敷になってしまうのは、認知症が理由として考えられます。
今までゴミの分別を問題なくできていた方でも、認知症が原因でゴミの分別が困難になり、自宅にゴミを溜め込んでしまうのです。
また、認知症には「日時・曜日の認識ができなくなる」といった特徴があります。
ゴミの収集日に関しては若い人でもカレンダーなどを確認しないと思い出せないものなので、認知症の方にとってはかなり困難な内容でしょう。
体力の低下や気力の低下
年齢を重ねると足腰が弱るなど、体力が低下してしまいます。
そうなれば日常生活を維持するだけでも困難なので、掃除や片付けをする気力も低下してしまうでしょう。
若い方は想像できないかもしれませんが、年齢を重ねると視力や聴力、筋力など、体のさまざまな機能が低下します。
思うように体を動かせないのは想像以上に辛いもので、徐々に掃除や片付けなど身の回りの世話に対する意欲がなくなってしまいます。
セルフネグレクト
セルフネグレクト(自己放任)とは、簡単に言えば一人で生活する上で必要な作業を放棄してしまうことです。
高齢者の方に多く見られる心の病で、一人で生活する上で必要な作業は以下のような内容を指します。
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上記のような普通の生活ができなくなるのがセルフネグレクトの特徴です。
当然ゴミ出しもしなくなってしまうので、ゴミ屋敷化も加速してしまいます。
また、セルフネグレクトは生活を維持するための努力を放棄してしまうので、孤独死を招く可能性が高いのです。
身近にそういった傾向が見られる高齢者がいる方は、くれぐれも注意しましょう。
溜めこみ症
溜めこみ症とは、言葉通り「ものを捨てられなくなり、ものを溜めこんでしまう」という行動障害の一種です。
収集家(コレクター)の方との大きな違いは「特定のものを意図的に溜めこんでいるか」で、溜めこみ症の方はどんなものでも無差別に溜めこんでしまうのです。
結果的に不要なものでも捨てられず、どんどん新しいものを購入してしまうので家がゴミ屋敷化しやすくなります。
もったいないという価値観
多くの高齢者の方は戦時中や戦後を体験しているので、ものを捨てるという行為に対して「もったいない」という価値観を持っている方が多く見受けられます。
当然「もったいないから」といって不要なものまで溜め込んでしまえばゴミ屋敷化してしまいます。
若い世代の方からすれば「不要なものは捨てる」という価値観が当たり前です。
ですが戦争中や戦後など、物がない時代を経験している高齢者からすると、もったいない行為だと認識される場合もあるのです。
できるだけ迷惑をかけたくないという心理
「できるだけ人に迷惑をかけたくない」という心理は高齢者の方に多く見受けられます。
年齢を重ねると自分でできなくなることが増えてきますが、人に頼むのは申し訳ないと考える高齢者の方は非常に多いです。
他人に迷惑をかけたくないという気持ちから、無理をしてしまい、病気の悪化や気力の低下を引き起こしてしまいます。
病気や気力の低下に繋がれば日常生活でやるべきことができなくなり、ゴミ屋敷化してしまうのは当然のことです。
そもそもなぜゴミ屋敷に陥ってしまうのか、詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷になってしまう理由と陥りやすい人の特徴
高齢者を説得してゴミ屋敷を片付ける方法

一度ゴミ屋敷を作り出してしまった場合、再度片付ける習慣を身に着けてもらうのは決して簡単ではありません。
ですが、放置してしまうのは衛生的にも良くないので、身近な人が協力しながら改善するべきでしょう。
ゴミ屋敷の危険さを理解してもらう
まずは、ゴミ屋敷の危険性を理解してもらいましょう。
「このままゴミ屋敷で暮らし続けるとどうなるのか」といった具体的な内容を説明します。
ゴミ屋敷で暮らし続けた場合に考えられる弊害の例は以下を参考にしてみてください。
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ホコリが溜まっている環境で電化製品を使えば、火災が起こる可能性が高まります。
また、特に高齢者の方は免疫力が低下しているので、不衛生な環境で暮らすのは健康に被害を及ぼす危険性が高いでしょう。
以上のことから、まずは高齢者にゴミ屋敷で暮らす危険性を説明してあげることが重要です。
1か所だけ片付けてみる
ゴミ屋敷を個人ですべて片づけには相当な時間と手間がかかります。
したがって、まずは1か所だけ片付けてみるのが効果的です。
1か所綺麗にするだけならそこまで労力は必要なく、快適に過ごせることが分かれば高齢者自身が他の場所も綺麗にしようと動き出してくれるかもしれません。
また、最終的には高齢者の方が習慣的に掃除や片付けをできるようになるのが目的なので、いきなり全て片付けてしまうのは得策ではありません。
掃除や片付けをする習慣を自発的に取り戻してもらうためのキッカケ作りをしてあげることが重要だと言えるでしょう。
自治体に相談する
高齢者のゴミ屋敷問題は、本人の健康や安全だけでなく地域全体の問題にも発展する恐れがあるため、地域包括支援センターや市役所・区役所などに相談するのも一つです。
地域包括支援センターはすべての市町村に設置されている相談窓口で、地域の高齢者の生活を支えるために介護、福祉、保健などの支援を行なっています。
また、ゴミ屋敷の改善・解消を目指した取り組み(ゴミ屋敷条例)や、高齢者のゴミ出しの支援を行う自治体もあります。
ゴミ屋敷を片付けてもらうことはできませんが、ゴミ屋敷の背景として福祉的支援が必要な場合も多いので、相談してみるのもよいでしょう。
厚生労働省:全国の地域包括支援センターの一覧
高齢者のゴミ屋敷を放置するリスク

ゴミ屋敷がもたらす被害は以下のような内容が代表的です。
どれも重大な内容なので、リスクを理解して未然に防げるように努めましょう。
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火災
ゴミ屋敷はホコリがコンセントに付着しているケースが多いので、電化製品を使用しただけで火災を引き起こす可能性があります。
実はコンセントから発火する火災は、ゴミ屋敷の火災原因で多く見られるケースです。
ゴミ屋敷では所狭しとゴミが放置されているので、ほんの少しの火種でも一気に燃え広がってしまいます。
近隣住民への被害
近隣住民への被害も注意しましょう。
近隣住民からのクレームから行政指導が入り、最終的にゴミの撤去料金を請求される可能性があります。
具体的には以下のようなクレーム内容が見受けられます。
・ゴミによる劣悪な悪臭 ・家の外までゴミが散乱 ・害虫や害獣の発生 |
特に梅雨の時期は湿度が高まりカビや雑菌が繁殖してしまいます。
そうなればゴミの悪臭は強まり、夏場にはゴミの腐敗が進むので近隣住民の方へ迷惑をかけてしまうでしょう。
また、家の外までゴミが散乱していれば不快感を与えます。
害虫や害獣が発生すれば、近隣の建物にまで出没する可能性が高いので注意が必要です。
孤独死のリスク
ゴミ屋敷が深刻な状態になると、細菌などが原因で孤独死のリスクを高めます。
ホコリや汚れが不衛生であることはもちろん、害虫や害獣の細菌によって病気になる可能性があります。
また、一人暮らしのゴミ屋敷で地震が起こった場合、ゴミの下敷きになったとしても誰も助けてくれません。
ゴミ屋敷化している家に住んでいる高齢者は、近隣との付き合いがないケースが一般的です。
ゴミの下敷きになって遺体が発見されるケースも少なくないのでくれぐれも注意しましょう。
病気やけがのリスク
ゴミ屋敷は不衛生で障害物の多い環境なので病気だけでなく、けがのリスクにも注意が必要です。
仮に平坦な場所を歩いたとしても、足腰の弱い高齢者はつまずいてしまうことがあります。
そういったコンディションであるにも関わらず、ゴミが散乱している部屋で生活していれば転倒してしまうのは当然のことです。
ゴミにつまずいて転倒し、そのまま起き上がれず孤独死してしまうケースも少なくないので注意しましょう。
特殊清掃が必要になる場合も
ゴミ屋敷で孤独死している高齢者の遺体が見つかった場合、特殊清掃が必要になります。
孤独死してしまった住居を原状回復するためには特殊清掃が必要になり、通常の清掃代金より高額になることはもちろん「未然に防げなかったのか」と後悔する人がほとんどです。
そうならないためにも、ゴミ屋敷が深刻化する前に身近な人が清掃を手伝ったり、清掃業者に依頼したりと何らかの対策をとる必要があるでしょう。
高齢者におけるゴミ屋敷のリスクについてはこちらの記事をお読みください。
▼ゴミ屋敷が火事を起こしやすい原因と対策
▼孤独死現場での特殊清掃事例と料金について
ゴミ屋敷の片付けは業者に依頼するのもおすすめ
ゴミ屋敷を解消するためには、ゴミ屋敷の片付け・清掃業者に依頼するのもおすすめです。
ゴミ屋敷の片付けは単にゴミを処分するだけではなく、染みついた臭いや汚れを取り除いたり害虫駆除をしたり、またリフォームが必要な場合もあるなど、状態によっては普段の掃除で対応できません。
業者に依頼すると費用はかかりますが、ゴミ屋敷の片付けを丸ごと依頼できるため、家族や周囲の人の手を借りずに最速で片付けられます。
また、プライバシーにも配慮しており、近隣住民へ知られずにゴミ屋敷を解消することもできるため、一度業者に相談してみてください。
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ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリット

最短1日で片付けられる
ゴミ屋敷の片付け業者はゴミの分別や搬出作業に慣れているため、最短1日でゴミ屋敷を片付けることができます。
経験豊富なスタッフが効率よく作業を進めてくれるので、本人はもちろん家族の負担もかけずに、一気に片付けが終わります。
「どこから手をつければいいか」「自力で片付けられるのか」と片付けを躊躇していた方も、最短1日でゴミ屋敷が解消できるなら一歩踏み出しやすいでしょう。
特殊清掃にも対応している
ゴミ屋敷の中には、長年溜まったゴミによる異臭、カビ、害虫の発生などの問題が起きている場合があります。
特殊清掃にも対応している業者に依頼すれば片付けを含めて一括で任せられるため、衛生的にも安心して新しい生活を送れます。
なお、特殊清掃とは、専門の機材や薬剤を使って行う本格的な清掃作業のことです。
ゴミ屋敷の状態によって必要な作業は変わりますが、特殊清掃もセットで考えておくほうがよいかもしれません。
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林商会では、ゴミ屋敷の片付けから特殊清掃まであらゆる現場に対応してきた実績があり、経験と知識を活かして最速でゴミ屋敷を解消いたします!
お客様の気持ちに寄り添いながら、どのようなゴミ屋敷にも全力で対応いたしますので、「どうしたらいいかわからない」とお悩みの方もどうぞご安心ください。
また、林商会には女性スタッフも在籍しているため、女性の方にも安心してご利用いただいています。
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まとめ
ここまで、高齢者の家がゴミ屋敷になりやすい理由などについて解説してきました。
ゴミを溜め込んでしまう理由はさまざまで、なるべく早い段階で身近な人が手助けしてあげる必要があることがお分かりいただけたと思います。
軽度のゴミ屋敷であれば個人でも簡単に改善できるはずなので、記事の中でご紹介した方法を参考にして早急に改善しましょう。
また、重度のゴミ屋敷に対しては特殊清掃に対応している業者の手が必要かもしれません。
まずは、ご自身の目でゴミ屋敷の状況を確認し、必要であれば業者に見積もりを依頼しましょう。