近年、自分の死後の希望やお墓や葬儀の準備を行う終活は「なるべきしておくべき」という考えが一般的になってきました。
とはいえ、いざ終活をしようと思うと何から始めるべきか・具体的に何をすべきか疑問に思うことも多いでしょう。
この記事では50代の方が終活を進めていく中で、「まず何をすべきか」や終活を行う意味についてわかりやすく解説します。
終活を始めるタイミングについて詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼終活を始めるベストなタイミングとは
目次
50代は終活を始めるベストタイミング

体力・気力に余裕がある
納得のいく終活をしようと思うと、意外とやることがたくさんあることに驚くという人は少なくありません。
体力が必要な断捨離や、詳しく書き残すには気力が必要なエンディングノートの作成など、元気なうちに始めないと手を付けることが億劫になる可能性が高いのです。
老いてからやるには重労働である終活。
体力ややる気がなくなってしまった…とならないように、早めに終活を始めることで悔いのない老後を向かえることができるでしょう。
余生をどう過ごしたいか想定できる
まだまだ現役世代の50代のうちに終活を始めると、必然的に次のライフステージのことを考えるようになります。
仕事から離れた後の人生をどう過ごすかを50代のうちから考えることで、老後をより充実したものにできるでしょう。
備えておくことで余裕のある老後が送れる
50代のうちから終活として財産の整理や貯蓄の確認をしておくことは、老後の人生に余裕をもつために必要なことです。
老後の生活や死後に家族に残す財産について考える機会となり、現役を引退するまでのお金の使い方に変化が現れることでしょう。
|
など、自分の意思を明確にして資産管理をすることは、金銭的にも気持ち的にも余裕のある老後につながります。
50代が終活ですべきこと

断捨離・不要品の処分
50代から始める終活でまず行いたいのが断捨離です。
60代以降の人生を考えて、不要なものは処分していきます。
|
断捨離をすると決めたらまとめてやってしまいたくなるかもしれませんが、それでは途中で挫折してしまう可能性もでてきます。
50代で始める終活は、人生最期の生前整理ではなく、これからの人生をより良くするためのものでもあります。
定年後の生活をイメージしながら、自分にとって必要なものを選び残していく作業が終活のための断捨離です。
▼終活における断捨離・整理について詳しくはこちらの記事をお読みください
断捨離・整理のコツや注意点をわかりやすく解説
エンディングノートの作成
人生の終わりについてさまざまなことを書き記すことができるエンディングノートの作成も、50代のうちに始めたい終活の一つです。
法的な強制力のある遺言書と違い、死後のことだけでなく病気や老化で意思決定や判断ができなくなった時の要望など、生きている間のことも書いておけます。
|
その他、契約しているサービスやサブスクリプションなどを一覧にしておくといざという時に便利です。
50代で一度エンディングノートを書いても、それで完成ではありません。
歳を重ねることで状況が変わったり、社会情勢が変わったりすることもあります。
定期的に見直しをしてエンディングノートの内容を更新していきましょう。
財産・資産管理
自分にどれだけの財産があるかを把握しておくことは、死後だけでなく老後の生活においても重要です。
眠った状態の銀行口座や使っていないクレジットカードがあれば、まとめておきましょう。
また、お金以外にも財産や資産になるものはいろいろあります。
|
内容を把握しまとめておくことで、後の家族の負担を減らしたり、トラブルを回避することができます。
▼終活における財産整理などお金に関することはこちらの記事をお読みください
終活はお金に関して何をしておくべき?終活に関わるお金についてまとめて紹介
デジタル遺品の整理
パソコンやスマホの中に残されたデータをデジタル遺品といいます。
|
など、手元にあるパソコンやスマホだけでなく、データとしてオンライン上にあるものも遺品の中に入ります。
死後、本人がいないことでロックが解除できなかったり、デジタル遺品の存在を確認できなかったりするケースは年々増えています。
不要なデータを削除したり、人に見られたくないデータの管理を見直すといったデジタル遺品の整理は早めに行うのが吉です。
また、遺族に伝えておきたいIDやパスワードはエンディングノートにまとめておきましょう。
おひとりさま50代が終活でしておくとよいこと

遺言書の作成
おひとりさまであっても、相続人が誰もいないというケースは稀です。
子どもや孫、父母、祖父母、兄弟姉妹といった法定相続人に自分が思うような割合で相続させたい場合や、相続人以外に遺産を残したい時には、遺言書を作成します。
ただし、おひとりさまだと遺言書を書いてもそれを見つけてもらえなかったり、盗難や紛失の可能性も考えられます。
公証役場で作成する公正証書遺言であれば、法的効力を持つ遺言書が作成でき、公証役場で保管してもらえるので安心です。
身元保証サービスの利用検討
おひとりさまで頼れる人が誰もいないという場合には、身元保証サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
|
など、身元保証人が必要なときにサポートしてもらえるサービスは、おひとりさまにとって心強い味方です。
しかし高齢になってからだと、契約の内容を理解し正しく判断できない場合もあり、不当な契約を結んでしまう場合もあります。
50代のおひとりさまが行う終活の一つとして、自分に合った身元保証サービスを探してみましょう。
50代で終活を始めるうえでの注意点

家族との意思疎通が図れているか
終活をしていることを家族に伝えていないと、その行動が理解されない場合があります。
自分の親や配偶者、子どもに、老後のために終活を行っていることを事前に話しておくことは大切です。
また、断捨離や片付けをしているときに自分のもの以外を捨ててしまったり、反対に捨てるのが惜しいけれど必要ないものを、家族や周りの人に押し付けるようなことはしてはいけません。
自分の持ち物を自分で選んで手放すという終活を実践しましょう。
定期的に計画やプランの見直しが必要
50代で終活を始めると、時間が経つことで状況や思いが変化する事も少なくありません。
いつ誰が亡くなるかは予測がつかないことなので、自分よりも家族が先になくなる可能性もあります。
また、財産や資産が増えたり減ったりすることもあるでしょう。
そういった時には、エンディングノートや遺言書に書いた内容が合わなくなることも考えられるので、定期的に見直しをする必要があります。
そもそも終活をする意味とは

遺された家族のため
終活には、「自分が死んだ後の家族の負担を減らしたい」「自分がいなくなっても家族が困らないようにしたい」という目的があります。
遺品整理や財産分与などで、遺された家族に迷惑をかけてしまうのは不本意だと感じる人が行なっているのが終活です。
死後のさまざまな手続きをスムーズにできるように準備しておくことが、遺された家族のためにできることといえるでしょう。
自分の意思を伝えるため
死後だけでなく、老後は病気などで自分の意思が伝えられない状況になる可能性があります。
そうなった時には終活で用意したエンディングノートや遺言書が役に立ちます。
元気なうちに医療や介護、遺産などについて自分の意思を明確にしておくことで、万一の時にも周りに自分の意思を伝えることができるのです。
万一の事態に備えるため
人はどんな時に病気や事故に合うか予測がつきません。
そして、必ずやってくる人生の終わりがいつなのかもわかりません。
それならば、事前に終活を始めておけば安心です。
仕事や生活が安定している50代のうちに老後に備えておけば、より充実したセカンドライフを過ごすことができるでしょう。
終活の事なら林商会にお任せください!
終活は意外とやる事が多く、体力だけでなく気力や根気が必要になることも少なくありません。
また相続に関する希望や遺言書など、法に沿った方法で行わないと無効になってしまうケースもあるため、自分ひとりで終活を進めることに不安を感じることもあるでしょう。
そんな時は、終活のプロである株式会社林商会にお任せください。
林商会では、遺品整理での経験やノウハウをもとにお客様に代わり、希望を形にするお手伝いをさせていただきます。
遺言書/エンディングノートの作成、相続相談だけでなく墓相談や終活セミナーの開催など、お客様の疑問を解決し不安を最大限取り除くお手伝いができるよう、終活を全面的にサポートいたします。
まずは無料相談、無料お問い合わせからお待ちしております。
まとめ

50代で終活はまだ早いのでは?と考える人もいますが、実際には終活は体力と気力が必要な大変な作業です。
いざ老後になってから始めても、負担が大きくて挫折してしまうケースが少なくありません。
自分自身や遺される家族のために、早いうちに終活を始めて、余裕を持って老後を迎えましょう。
▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介