お金の終活をする際は、自分が所有している財産を整理・管理する必要があります。
本記事では、お金の終活として財産を整理・管理する方法や注意点を解説します。
また、終活にかかる平均費用にも触れているので、これから終活を始めたい方もぜひお役立てください。
目次
お金の終活では財産の整理・管理が重要
終活で行う項目はさまざまですが、その中でも大事なのは「財産」です。
財産を整理・管理することは、自分自身だけでなく家族にもメリットがあります。
自分の財産を把握できる
お金の終活を行うことで、自分がどれくらいの財産を所有しているかを明確に把握できます。
また、生活費としていくら使えるか、将来の医療費や介護費としてどれだけ備えられるかなど、老後の資金計画も立てやすくなります。
計画的にお金を管理すれば、安心した生活を送れるでしょう。
相続手続きをスムーズにできる
あらかじめ財産を整理しておけば、必要な手続きがスムーズに進み、家族の負担を軽減できます。
財産の所在がわからないと相続の手続きが滞るだけでなく、後から発見された財産によって思わぬトラブルにつながる可能性もあるでしょう。
自分が生きている間だけでなく、死後のことも考えて行うのがお金の終活です。
財産の情報を家族で共有できる
財産の中には、本人しか把握していないものもあります。
特にネット銀行や不動産、株式などは家族も把握しづらいもので、死後しばらく経ってから気付く場合や気付かないまま放置される場合もあるでしょう。
お金の終活は、そういったリスクを減らすために財産の情報を家族で共有する作業でもあります。
お金の終活で財産を整理・管理する方法
財産を整理・管理する際は、以下の流れで進めましょう。
1.すべての財産をリスト化する
まずは所有している財産をリスト化しましょう。
財産には預貯金などプラスのものだけでなく、借入金などマイナスのものも含まれるので忘れないように記載しましょう。
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2.不要な財産を整理する
不要な財産があれば、家族に引き継いだり思い切って処分したりして整理しましょう。
特に不動産などは維持管理に費用がかかるため、そのまま放置すると家族に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
不要な財産を整理することは将来のトラブルを防げるほか、売却した資金を老後の生活に活用したり家族に残したりできる点もメリットです。
また、使用していない口座やクレジットカード、契約中のサービスなども整理することをおすすめします。
必要最低限にしておくことで家族が照会したり解約したりしやすくなります。
3.財産の情報をまとめる
最後に、整理した財産の情報をわかりやすくまとめましょう。
ただリスト化するよりも、どこに書類が保管されているか、どのように手続きを進めればよいかなど、補足情報を添えておくと家族が迷わずに対応できます。
また、自分や家族が扱いやすい方法でまとめておくのもポイントです。
財産の管理にはエンディングノートがおすすめ
エンディングノートは、財産の情報や自分の希望を書き残しておくための便利なツールです。
介護や医療といった終末期のこと、葬儀やお墓といった死後のこと、家族へのメッセージなど、家族に伝えたい情報を一冊にまとめることができます。
自分の思いも書き綴ることで、自分らしい最期を向かえられるでしょう。
エンディングノートに法的効力はない
注意点として、エンディングノートには法的効力がありません。
そのため、自分の希望通りに財産を相続させたい場合は、遺言書を作成する必要があります。
エンディングノートはあくまで、財産の管理や情報の整理のための補助的な役割として活用しましょう。
トラブルを防止するためには、エンディングノートと遺言書の両方を準備するのがおすすめです。
エンディングノートには財産の情報を、遺言書には分配方法を記載すると、財産が多い場合もわかりやすくまとめられます。
お金の終活をするときの注意点
ここからは、お金の終活を行ううえでの注意点を解説します。
老後の資金計画を立てる
お金を計画的に使うためには、老後の資金計画を立てることが大切です。
特に、医療や介護の費用は年齢を重ねるほど増える可能性があるため、将来を踏まえて見積もる必要があります。
必要な時期に必要な資金を確保できれば、安心して生活できるでしょう。
終活にかかる費用は、次章で解説します。
財産のリストは定期的に見直す
財産の状況は時間とともに変化するため、財産のリストは定期的に見直しましょう。
実際とは異なる情報を残してしまうと、家族を混乱させたり余計な負担をかけたりする可能性があります。
できるだけ最新の情報に更新することで、自分や家族も正しい判断ができます。
重要な情報は適切に管理する
財産の情報はまとめておくべきですが、暗証番号やID・パスワードなどの重要な情報を誰でも見られる状態で管理するのは避けましょう。
不正利用やトラブルの原因になりかねないためです。
保管場所を工夫しつつ、信頼できる家族がわかる形で残すとよいでしょう。
終活にかかる平均費用
2025年にハルメク 生きかた上手研究所が実施した調査によると、終活にかかる費用は平均で約503万円という結果になっています。
何をするか、何が必要か、どうしたいかなど個人によって変わるため、あくまで目安と考えましょう。
終活にかかる費用を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
▼終活にかかる平均費用
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まとめ
終活で財産を整理・管理しておくことは、自分のためにも家族のためにも大切です。
終末期や死後の準備としてではなく、まずは自分のために始めてみるのもよいでしょう。
自分で行うことに不安があれば、終活のプロに相談する方法もあります。
家族とも情報を共有しながら、老後の準備をしていくとよいですね。



















