終活は、シニア世代の方が行うイメージが強いかもしれません。
「30代で始めるのは早いのでは?」と感じる方も多いかもしれませんが、実は早く始めるほどメリットがあります。
本記事では、30代が終活を始めるメリットややるべきことを中心に紹介します。
独身者・既婚者に分けて終活の注意点も解説するので、どのように進めればよいかわからない方もぜひ参考にしてください。
終活を始めるタイミングについて詳しくはこちらの記事をお読みください。
▼終活を始めるベストなタイミングとは
目次
30代は終活を始める絶好のタイミング!
30代は結婚や出産といった家庭環境の変化、転職といった仕事環境の変化など、大きなライフイベントが重なるため、終活を始める絶好のタイミングです。
老後のことを考えたり、家族の将来を考えたりと、人生を見つめ直すターニングポイントでもあります。
環境や心境の変化がある時期だからこそ、将来をイメージしやすく、より具体的に終活を進めていくことができるのです。
30代の終活を始めるおすすめの時期
30代の終活は、ライフスタイルが変化するときに始めるのがおすすめです。
|
親の終活と一緒に進めるのもアリ
30代ともなれば、親が高齢になってきている世代。
このタイミングで、親の終活も一緒に考えてみるとよいでしょう。
しかし、親に対して終活の話をするのはためらうものです。
ですからまずは、自分の終活として「親との時間を増やしていくこと」から始めてみましょう。
遠方であれば、写真を整理して送ったり、電話をする機会を増やしたりするだけでもよいです。
今まで言えなかった感謝の言葉を伝えるだけでも、立派な終活になります。
自分自身の終活を進めていけば、自然と話ができるようになってくるはず。
そうすれば、それが親の終活にも繋がっていくのではないでしょうか。
▼親の終活について詳しくはこちらの記事をお読みください
親に終活を勧めるには?親子で終活をするポイントについても解説
30代で終活を始める3つのメリット
30代の終活には、さまざまなメリットがあります。
もしもの時の準備ができるだけでなく、これからの人生をより良いものにしていくことができるのです。
「人生」について見つめなおすきっかけになる
終活を通して、人生を見つめ直すことができます。
30代は、普通に生きているだけなら死を意識することはほとんどありません。
しかし終活をすれば、必ず死について考えることになります。
後悔のない最期を迎えるために、今をどう生きていくのか。
大切な人や本当にやりたいことに改めて気付き、生き方や考え方を変えていくことができるのです。
モノ・人間関係の断捨離をすることでストレスが減る
断捨離をすると、家の中がスッキリします。
モノが減ることで探し物や掃除も楽になるはずです。
また、人間関係の断捨離をすることでストレスも減ります。
あまり気乗りしない相手との付き合いがなくなれば、お金や時間を無駄に使うこともなくなるでしょう。
人生設計を見直すことができる
人生のターニングポイントでもある30代。
このタイミングで終活をすることで、今後の人生設計をしっかりと見直すことができます。
家族や職場の環境が変わり、20代の頃に思い描いていた未来とは違っていることも多いはず。
新しく人生設計を立てることで、お金の使い方や働き方などを見直し、将来を見据えた生活を送っていくことができるのです。
30代の終活でやるべきこと《4選》
終活といっても、具体的な内容がイメージできない方も多いはず。
いったい何から始めたらよいのでしょうか?
エンディングノートの作成
まずは、エンディングノートを作成してみましょう。
そうすると、何を準備したらよいかなどが具体的に見えてきます。
ただ、エンディングノートの項目の中には、30代ではイメージしづらい「相続」や「葬式」といったものもあり、すべて埋めるのは難しいでしょう。
そのため、書ける項目に絞って書いていくのがおすすめです。
具体的な書き方は、後ほど紹介します。
不要品の処分・断捨離(モノ・人)
不要品を処分するのも終活の一つです。
1年以上使っていないもの、若い頃に集めた趣味品など、いらないもので家の中のスペースを無駄に使ってはいませんか?
今のうちから少しずつ断捨離を進めていくことで、家の中がスッキリし、死後に家族が片付けをするのも楽になります。
リサイクルショップやネットオークションなどを使うのもよいでしょう。
また、モノだけでなく人の断捨離も考えてみてください。
自分にとって本当に大切な人は誰なのかを見極め、アドレス帳などを整理してみるとよいですね。
ストレスも軽減されるかもしれません。
デジタル遺品の整理
近年デジタル化が進み、新たに終活の項目として重要視されるようになったデジタル遺品。
具体的には以下のようなものがあります。
|
本人しか知らない銀行口座があると、相続問題などのトラブルに発展することもあります。
ネット銀行を利用している場合は、パスワードなども含めて家族に伝えておいたり、エンディングノートに記入しておくといいでしょう。
有料サイトやアプリに登録している場合も注意が必要。
解約しなければ、死後も費用を払い続けることになるかもしれません。
不要なものは今のうちに解約し、登録しているものはエンディングノートに記入しておきましょう。
また、画像や文章などのデータやSNSには、家族であっても見られたくないものもあるはず。
そういったものは、事前に削除したりフォルダを分けておいたりすると安心です。
資産設計
将来的に見込める収入や必要となるお金を把握することも大切です。
結婚して子どもができれば教育費がかかりますし、家を建てれば住宅ローンも組まなければなりません。
独身であっても老後の備えは必要です。
今の状態で考えられる範囲でよいので、ライフプランを設計し、将来どのくらいお金がいるのかを計算してみましょう。
必要なお金がわかったら、今の生活を見直すことも大切です。
車や保険を見直したり、節約を心がけたり、貯金を始めたりして、将来のための資金作りを始めましょう。
30代の今から始めることで、老後の生活にも余裕が出てくるはずです。
独身者・既婚者で異なる終活の注意点
同じ30代でも、独身者と既婚者では終活で優先すべき内容が異なります。
ここからは、ケース別に終活の注意点を紹介します。
30代の独身男性・女性の終活
30代の独身男性・女性は財産の整理を優先し、相続トラブルが発生しないよう注意しましょう。
配偶者や子どもがいない場合、所有していた財産は親または兄弟姉妹(兄弟姉妹の子ども)と、法で定められている順に相続します。
関係性次第ではトラブルが起こりかねないため、遺言書に記載しておくのも一つです。
ただし、遺言書は民法に従って正しく作成する必要があります。
せっかく作成したのに効力を発揮しなければ意味がないため、心配であれば弁護士や公証役場に相談するのがおすすめです。
法定相続分に沿って遺産分割を行う予定であれば、必要ないと考えてよいでしょう。
30代の既婚男性・女性の終活
30代の既婚男性・女性は、現在の状況に合わせて保険の見直しを優先しましょう。
特に結婚して子どもがいる場合、独身時代の保険のままでは物足りなく感じます。
残された家族と保険の内容を共有し、スムーズに手続きできるよう備えておくことも大切です。
また、重大な病気など想定外の事態も想定し、介護の希望や延命治療に対する考えも家族で話し合っておくのが望ましいでしょう。
【30代】エンディングノートの書き方
エンディングノートに書く項目は、主に以下が挙げられます。
|
他にも医療や介護に関わること、家族や知人へのメッセージなど、必要な項目があれば記入しておきましょう。
また、エンディングノートは書き直してよいものです。
環境や心境の変化がまだたくさんある30代ですから、書き直しができるタイプのものを選ぶとよいですね。
ノートという形にこだわらず、ファイルなど利用してオリジナルのものを作成してもよいでしょう。
終活に関するご相談は林商会へ
林商会には「終活アドバイザー」という有資格者が在籍しており、遺言書・エンディングノートの作成、相続相談や終活セミナーなど、終活のプロがお客様の気持ちに寄り添いながら希望を形にするお手伝いをいたします。
30代は、終活を始める絶好のタイミングです。
林商会では無料でご相談をお受けしておりますので、終活に関するご不安はぜひ林商会までお気軽にお問い合わせください。
\お気軽LINE・電話相談OK/
まとめ
ネガティブなイメージが強い終活。
しかし、生きるための活動だと考えられればプラスに捉えていけるはずです。
自分自身が後悔しない人生を送るために、そして大切な家族や友人のために。
30代の今こそ、終活を始めてみませんか?