終活と聞くと「死ぬ準備」とイメージする方が多いかもしれませんが、20代で始める終活は主に「今後の人生をより豊かにすること」を目的に行います。
若いうちに終活を行うことで得られるメリットもあるため、できることから始めていくのがおすすめです。
本記事では、20代で終活を始めるべき理由から始め方まで解説します。
「終活に興味はあるけど、何から始めればよいかわからない」という方もぜひ参考にしてください。
▼終活を始めるタイミングについて詳しくはこちらの記事をお読みください。
終活を始めるベストなタイミングとは
目次
20代で終活を始めるべき理由

20代のような若いうちから始める終活には、自分の将来設計を立てるという意味があります。
終活を通して自分を見つめ直し、将来的に達成したい目標を洗い出せば、今後の人生がより豊かになるでしょう。
もちろん、自分が死んだ後に備えるのが終活の大きな目的です。
20代でも不慮の事故で亡くなる可能性はあるため、終活をしておけば安心感が得られるでしょう。
終活ではエンディングノートの作成や生前整理を通して、過去の自分を振り返ることができます。
このようにして過去を整理していけば、自分のやり残したことや将来の目標が自然と見えてくるでしょう。
死後のために行う終活が将来の人生設計にもつながるため、気力や体力が満ち溢れ、未来のある20代こそ、将来設計のために終活を始めるべきなのです。
20代の4割以上が終活の意向あり!

2024年1月に楽天インサイト株式会社が実施した「終活に関する調査」では、20代の男女ともに全体の4割以上が「終活の意向あり」と回答しています。
終活を行う理由としては「家族に迷惑をかけたくないから」が最多で、次に「後に何も遺したくないから」「自分の人生の終わり方は自分で決めたいから」と続いていました。
世間でも、20代の半数近くが終活に関心をもっている様子が伺えます。
若いうちに終活を行う3つのメリット

続いて、20代で終活を始めるメリットを解説します。
自分自身の将来を見直すきっかけになる
終活は、自身の将来を見つめ直すきっかけとなります。
自分が死んだ後のことを考えたり、自分の過去を改めて振り返ったりする機会は、普段の生活ではそれほど多くありません。
ですが、終活を始めれば、これまでの自分を振り返り、未来の人生設計についてじっくりと考える機会を得られます。
20代という早い段階から自分自身を整理することで、将来豊かな人生を送るためのヒントを見つけられるかもしれません。
そのため、今後の人生をより自分らしく生きるためにも、早いうちから終活を始めて損はないでしょう。
万一のときの安心感
終活を通して死後に備えた準備を進めておけば、万一のときも安心です。
20代はまだまだ働き盛りの時期ですが、なんらかの事故に巻き込まれるなど、万が一の可能性がないとは言い切れません。
もし事故で亡くなったとしても、あらかじめ死後の準備をしておけば、ご家族の背負う負担も減るでしょう。
このように、万一の事態が起きても大丈夫なように準備しておくことで、安心感が生まれます。
また、しっかりと準備をして安心感が得られれば、今後の活動にも前向きに取り組めるようになるでしょう。
身辺整理を行うことで生活が整う
普段の生活がより快適になるのも、終活のメリットです。
終活では不要品を整理しますが、このようにしていらないものを処分していくことで、自分の過ごす空間がきれいに整頓されます。
また、終活を通して人間関係を見直せば、精神的な負担が減り、今後の人生をより過ごしやすくなるでしょう。
このように、終活は豊かな生活を送る助けとなるのです。
20代の終活では何から始めるべき?

20代から終活を始める場合、どのようなことから取り掛かれば良いのでしょうか。
終活で行うべきことについて解説します。
断捨離(モノ・人間関係)
終活をするなら、まず断捨離を行わなければなりません。
ここで整理するものには、部屋に溜まった衣類や趣味の道具だけでなく、人間関係も含まれます。
まずは、自分の部屋を整理して、いらないものを捨てましょう。
何年も着ていない服や使っていない道具は処分し、部屋中を整理します。
その際、お金になるようなものは買取に出してください。
そうすることで、部屋が整頓されるだけでなく、お金も得られるので一石二鳥です。
そして、モノの断捨離を進める中で、自身の人間関係も整理していきます。
自分と関係のある人を洗い出し、現在も関わっている人と、長い間付き合いのない人に分けましょう。
このように分類した中で、長い間会っておらず、接点の薄い人の連絡先などを削除していきます。
人との関わりを断つのは抵抗のあることだと思いますが、複雑な人間関係を整理すれば、自身にかかる負担も減るでしょう。
デジタル遺品の整理
デジタル機器の利用頻度が高い20代は、デジタル遺品の整理をしっかりと行わなければなりません。
なぜなら、もし突然の不幸に見舞われた場合、デジタル遺品を整理していないとご家族に負担をかけてしまう可能性があるからです。
ここでいうデジタル遺品とは、インターネット上で利用しているサービスのログイン情報や、SNSのアカウント情報のことを指します。
これらの情報を整理してノートなどにまとめておけば、何かあった際にも、ご家族は迷わずにサービスの解約手続きを進められるでしょう。
インターネット上のサービスの中には有料のものもあるため、デジタル遺品を整理する意味は大きいです。
また、不要なデータを削除しておくことで、情報漏洩の防止にもつながります。
▼デジタル終活について詳しくはこちらの記事をお読みください
【デジタル終活】スマホ・パソコンのデータを整理してトラブルを防ごう!
エンディングノートの作成
終活を進める中で、エンディングノートには自身の希望や様々な情報を記入します。
葬儀に関する希望をエンディングノートに記しておけば、ご家族の助けになるでしょう。
その他にも、20代の方は以下のような内容を記載しておきたいです。
|
エンディングノートはご家族以外の方が見る可能性もあるので、ノートの持ち主が誰なのか分かるように、自分の個人情報はしっかりと書いておきましょう。
また、保有資産や加入している保険に関する情報も、残されたご家族のために記入しておくべきです。
加えて、臓器移植の意思があるか、延命治療を受けたいかなども記載しておけば、ご家族が今後の方針を決める際の判断材料となります。
それ以外に、デジタル遺品の情報や友人の連絡先なども、エンディングノートに記載しておきましょう。
【20代】エンディングノートの書き方

ここからは、エンディングノートを書く際のポイントを紹介します。
無理に埋める必要はない
エンディングノートは1ページ目から順に書き始める必要はなく、自分が書きたい項目から書き進めます。
年齢を重ねると自然と書ける項目が増えていくため、時間をかけて完成させるとよいでしょう。
今後も定期的に見直す
エンディングノートを一通り書き終えたら定期的に見直し、必要に応じて内容を更新しましょう。
自分の周りの環境が変われば、考えが変わることも珍しくありません。
なお、エンディングノートは何度も書き直せるよう、鉛筆で書きましょう。
Q&A:終活に関するよくある質問

最後に、終活のよくある質問にお答えします。
終活は何から始めるべき?
実際のところ終活の順序は決められているわけではないので、取り組みやすいと感じたものから始めましょう。
なかでも、エンディングノートの作成はノートがあれば始められるので、迷っている方におすすめです。
終活は何歳から始めるべき?
終活は思い立ったときに始めればよいですが、身近な人が亡くなったときは特に死を体感しやすいので、そのようなタイミングは終活を始めるのに適しています。
終活は誰に相談すればよい?
もし終活中に疑問点が出てきたら、終活アドバイザーや終活カウンセラーといった有資格者に相談するとよいでしょう。
加えて、相続などのお金に関する問題については、弁護士や司法書士の先生方が力になってくれます。
終活に関するご相談は林商会へ

林商会には「終活アドバイザー」という有資格者が在籍しており、終活セミナー(随時申し込み可)や生前整理、不要品回収やエンディングノート作成まで、終活に関することを全面的にサポートいたします。
終活は、年齢問わず「やろう」と思ったその瞬間が始めどきです。
とはいえ「自分一人で始めるのは不安」「やってみたけどこれって本当に合ってる?」と不安になることもあるでしょう。
林商会では、お客様一人ひとりの声に耳を傾け、寄り添うことで不安や疑問をともに解決いたします。
無料でご相談をお受けしておりますので、終活に関するご不安はぜひ林商会までお気軽にお問い合わせください。
\お気軽LINE・電話相談OK/
まとめ
20代から終活を始めるメリットは多いです。
終活を通して将来設計についてじっくりと考えれば、これからの目標も見えてくるでしょう。
また、不要品を処分すれば、日常生活で使うスペースを整理でき、毎日が過ごしやすくなります。
これまでの自分を見つめ直し、新たな一歩を踏み出したいと感じた方は、終活を始めてみてはいかがでしょうか。
▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介