若い世代が美容や見た目などのために始めるイメージがある脱毛ですが、近年では終活に向けて脱毛を始める中高年の方々が増えています。
将来介護を必要とするときや、皮膚を清潔に保つためにも終活脱毛は始めておきましょう。
そこで今回は、終活脱毛をしておくメリットや、脱毛開始におすすめの時期・デザインなどを紹介します。
▼終活でやるべきことについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活でやるべきことにはどんなものがある?チェックリストを参考にはじめましょう!
目次
終活脱毛とは
終活脱毛という言葉は、あまり聞き慣れないという方が多いのではないでしょうか。
終活脱毛は「介護脱毛」とも呼ばれています。
将来、介護されるための準備として、特にVIO周辺を中心とした脱毛を行うことを意味します。
VIOとは、アンダーヘアの生える部位ことを指し、それぞれの意味は下記の通りです。
|
2010年頃から今日に至るまで、終活脱毛を行う方は右肩上がりに増えています。
その中でも、特に40歳以上のミドル世代と呼ばれる方人の割合が多く、今後もその数が増えていくことが予想されます。
終活脱毛する理由
では、なぜ終活脱毛のニーズが高まっているのでしょうか?
終活脱毛する3つの理由を紹介します。
介護者の負担を少しでも軽くしたいという思いから
どんなに大切な家族の介護であっても、排泄物の処理については、介護する側もされる側も少なからず抵抗があるというのが本音なのではないでしょうか。
終活脱毛する大きな理由の1つに、少しでも介護者の負担を軽くしたいという思いがあるといいます。
介護者がおむつなどの排泄を処理する際は、その都度局部を洗い流さなくてはいけません。
1日に何度も行う必要がある排泄の介助は、介護者にとって特に負担を感じやすく、体力的にも精神的にも疲弊する大きな原因となります。
そのうえVIOラインにアンダーヘアが生えていると、汚れが落ちにくいため、さらに手間や時間がかかってしまいます。
炎症や感染症のリスクを減らすため
デリケートゾーンは、不衛生になりやすい場所です。
特に介護の現場では、自分以外の誰かがデリケートゾーンに触れるため、目が行き届きにくい状況にあります。
そのため、きれいに拭き取ったつもりでも、アンダーヘアの間や皮膚に排泄物が残り、それが原因で炎症や感染症を引き起こすケースもあります。
局部を清潔に保ち、炎症や感染症などのリスクから身を守るためには、終活脱毛がとても有効です。
誰の目も気にすることなく過ごすため
何歳になっても、誰かに局部を見られるというのは恥ずかしいものです。
それが介護という場面であっても同じでしょう。
誰の目も気にすることなく安心して過ごすためには、終活脱毛によるお手入れが欠かせません。
きちんとお手入れすれば、若い男性の介護士さんにアンダーヘアを見られるのが恥ずかしい介護してくれるお嫁さんに汚いと思われたらどうしよう、と心配する必要もありません。
また、アンダーヘアのお手入れをしておけば、温泉やプールなどにも気兼ねなく出かけることができます。
終活脱毛のメリット
終活脱毛をすることで得られるメリットは、見た目の良さだけではありません。
ここでは、終活脱毛のメリットを3つ紹介します。
臭い対策になる
終活脱毛は臭い対策にもなります。
拭き残しや残留物がアンダーヘアに絡むといったことが少なくなるため、雑菌の繁殖が抑えられ、下着の汚れや臭いを大幅に軽減することができます。
臭いが気にならなくなるだけでも、介護者の負担は軽減されるでしょう。
感染症や皮膚トラブルのリスクを軽減することができる
VIOラインはとてもデリケートな部分なため、少しのこすれやムレでも不快に感じる方は多いのではないでしょうか。
生理や暑さによるムレなどで、かゆみを感じたりあせもができてしまったりすることも珍しくありません。
また、気づかないうちに雑菌が繁殖して、感染症や皮膚トラブルの原因になることもあります。
しかし、アンダーヘアのお手入れをしておくことで、何度も同じ部分を拭く必要がなくなり、肌トラブルのリスクを軽減することが可能です。
終活脱毛をしておくことは、デリケートゾーンのお肌を守ることにもつながります。
保湿しやすい
あまり意識されることはないかもしれませんが、年齢を重ねるとともに女性器周辺のお肌も乾燥が進みやすくなってしまいます。
乾燥により肌荒れが起こったりやかゆみを感じたりする場合は、保湿が必要でしょう。
アンダーヘアのお手入れがされていれば、保湿する際に毛が絡まってケアがしづらいといったことがなく、ストレスを感じにくくなります。
終活脱毛を始める時期とは
終活脱毛を始めるのに適した時期はいつなのでしょうか?
ここからは、終活脱毛を始める時期や注意点などについて解説します。
終活脱毛はなるべく早いほうがいい
結論からいうと、終活脱毛を始めるならなるべく早い方がよいでしょう。
それには理由があります。
それは、終活脱毛が医療脱毛で行われることが多いからでます。
医療脱毛は、脱毛機が毛の黒の色素細胞(通称:メラニン)に反応することによって脱毛する仕組みです。
つまり、白髪には反応しないため、白髪があるときれいに脱毛することはができません。
アンダーヘアは若い世代の方でも白髪になりやすい箇所なので、特に注意が必要です。
40代~50代から始めている方が多い
先ほども紹介したように、終活脱毛はミドル世代と呼ばれる40~50代から始める方が多いといわれています。
理由は以下の3点が挙げられます。
|
この世代は子育てが一段落し、精神的にゆとりが生まれ、今まで子どもにかかっていたお金や時間を自分のために使えるようになる年齢でもあります。
さらに、ご自分の将来や介護について考えたときに、少子化や核家族化などの問題から、子どもには頼れないかもしれないと思う方もいるようです。
いつか来るその日のためにできることは早めに準備をしておきたい、と考えるのはとても自然なことかもしれません。
「終活脱毛」「介護脱毛」などと呼ばれているため、まだまだ先のことと考えてしまいがちですが、思いついたときに始めておけば後悔することはないでしょう。
VIO脱毛の施術方法
ここからは、気になるVIO脱毛の施術方法について詳しく紹介します。
2つの方法の特徴やメリットを紹介しますので、どちらがご自分に合っている施術方法なのかをイメージしながら読み進めてみてください。
医療脱毛
医療脱毛とは、医療用のレーザー脱毛器を使って医師や看護師などの有資格者が行う脱毛のことです。
医療用のレーザー脱毛器のエネルギーは強く、毛根組織そのものを破壊することができるため、少ない回数で脱毛することができます。
医療脱毛によるその他の特徴やメリットは下記の通りです。
|
エステ脱毛
医療脱毛とよく比較されるエステ脱毛について紹介します。
エステ脱毛とは、エステティシャンによる、照射レベルの低い光脱毛器などを使って行う脱毛のことです。
名称は脱毛となっていますが、正しくは脱毛でなく除毛を行う施術になります。
エステ脱毛によるその他の特徴やメリット・デメリットは下記の通りです。
|
アンダーヘアのデザインは逆三角形がおすすめ!
いざ終活脱毛をするとなると、気になるのがアンダーヘアのデザインですよね。
アンダーヘアタのデザインには、逆三角形、I型、無毛型などの種類があり、好みによって自由にデザインを選ぶことができます。
一番無難で定番なのが逆三角形です。
選ばれている理由は、もっとも自然な印象を与えるデザインであることと、お手入れをしていても違和感がなく、同時に清潔感があるためです。
まれに無毛型を選ぶ人もいますが、陰毛は病原菌が膣に入るのを防ぐ役割を果たしてくれるため、あまりおすすめはできません。
白髪になっていてもできるニードル脱毛
先程、医療脱毛はメラニンに反応して脱毛するため、白髪の脱毛には向かないことを説明しました。
「もしかして、もう手遅れ?」と心配している方もいるかもしれませんが、その場合にはニードル脱毛という方法があるのでご安心ください。
ここでは、ニードル脱毛のメリット・デメリットについて紹介します。
メリット
ニードル脱毛は、通称「電気脱毛」とも呼ばれています。
ニードル脱毛の最大のメリットは、通常の施術では永久脱毛できないとされている白髪でも脱毛できることです。
針を直接毛穴に刺し、そこに電流を流すことで脱毛するため、毛の色に関係なく永久脱毛をすることができます。
デメリット
電気脱毛という名前を聞いて、「なんだか怖そう」と感じた人もいるかもしれませんね。
ニードル脱毛の最大のデメリットは、レーザー脱毛に比べて痛みがかなり強いことです。
脱毛は体毛をの抜く行為であるため、多少の痛みを伴うのは仕方ありませんが、ニードル脱毛を行う場合はさらに覚悟が必要です。
その他にも、ニードル脱毛には下記のようなデメリットがあります。
|
このようなデメリットを知った上でニードル脱毛を受けるのは勇気がいりますよね。
終活脱毛は、アンダーヘアが白髪になる前になるべく早く行う必要があるということを、おわかりいただけたのではないでしょうか?
まとめ
終活脱毛とは何か、どのようなメリットがあって選ばれているのか、なるべく早く終活脱毛をするべき理由などをおわかりいただけたと思います。
終活脱毛は将来の介護に備えた準備であり、介護者の負担を減らすことができるという魅力もあります。
さらに、早めにアンダーヘアの処理を行っておくことは、ご自分が毎日を快適に過ごすためにもプラスになることばかりです。
終活だから、介護だからといって先延ばしにするのではなく、できるだけ早く終活脱毛を検討することをおすすめします。
▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介