終活はいつから始めるのがベスト?おすすめのタイミングや具体的な進め方をわかりやすく解説します

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「終活」は自分の死後の希望を伝えるため、遺された家族に迷惑をかけないため、にするものだとイメージする方が多いでしょう。

そのため、高齢であってもまだまだ身体が元気な人や若い世代の人にとって、終活は「まだ自分には関係ない」とどこか他人事だと感じている人が多いのが事実です。

しかし、死は誰しも必ずいつか直面する問題であり、いつかは取り組むべきものですがタイミングが分からない。

この記事では終活を始めるタイミングや、終活ですべきことについてわかりやすく解説しますので、ぜひご自身の参考にしてみてください。

▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介

終活を始めるタイミング

終活を始めるタイミングや、始めようと思い立つきっかけは人それぞれです

明確な決まり事は定められていませんが、全体的な傾向としては、60代からが多いようです。

以下、詳しくみていきます。

〇歳までにといった決まりはない

終活を始めるにあたって、「○歳までには始めなくてはいけない」「○歳には終わらせなければならない」といった決まりは特にありません。

自分のタイミングで、自分の好きなように始めていいのです

終活のイメージとしてよく捉えられるのは「死後のための準備」ですが、その本質は「自分の人生を整理する」ことにあります。

自身の人生を一度整理することで、また新たな人生へと進んでいけるようになります。

それは自分にとっても家族にとっても大切なことです。

終活は決して「ネガティブなイメージで行われるものではない」ということを意識していただければと思います。

「これからの人生をより良くしていくための準備である」というポジティブなイメージを持つことが重要です。

一般的には60~70代で始める人が多い

終活は一般的に60~70代で始める人が多いといわれています。

調査会社マクロミルが、2018年に全国20~79歳の男女を対象として行ったインターネットリサーチでは、この傾向が顕著に現れています。

「終活の実施率」というデータでは、男性の20~50代が終活実施率一桁%台に留まっていますが、60代では10.1%、70代では19.9%という結果に。

また女性においても40代までは一桁%台ですが、50代は12.1%、60代は23.2%、70代は30.2%という結果が出ています。

どちらも60代からの数字の伸びが印象的です。

60~70代から終活を始める人が多いのは、「人生に余裕が生まれた」「将来のことを考える年齢に差し掛かった」という要因が多く関係していると考えられています。

60代の終活について詳しくはこちらの記事をお読みください。
60代で始める終活の上手な進め方

終活を始めるタイミングはいつがベストなのか

終活を始めるベストなタイミングは一人ひとり異なります。

しかし、「どのタイミングで終活を考え始めたらいいのか」という点を押さえておくことは人生設計において非常に大切です。

ここでは、そのタイミングを一例として紹介していきます。

仕事を定年退職したタイミング

終活を始めるタイミングとして多いのは、仕事を定年退職したタイミングです。

定年退職を迎えることによって、時間的にも精神的にも余裕が生まれてきます

このタイミングで自分の死後のことを考え始める人は非常に多いといえます。

セカンドライフを始めるにあたって、ある程度今後をはっきりさせておきたい、身辺整理をしておきたいという気持ちが生まれるのは自然なことです。

死後のことを事前に決めておくことで、自身やパートナーと過ごす時間をより大切に過ごしていくことができます。

死の間際になってからではなく、人生に一区切りがついたタイミングで「終活」を考えることは流れとしては一般的なものなのかもしれません。

自分や家族の体調に不安がある

自分や家族の体調に不安が出てきたときも終活を考える大事なタイミングです。

重い病気になったり、パートナーの体調に異変が感じられるようになったといった事柄は、どうしても「人生の終わり」を意識させます

終活の内容には、医療や介護に関する項目などもあり、健康に不安を覚えて終活を考え始める人も多くいます。

高齢に差し掛かると「病気」という問題は避けては通れないので、体調に不安を感じたら早めに対処をしておくのが、自分にとっても家族にとっても大切なことでしょう。

結婚・出産などライフスタイルの変化があったタイミング

結婚・出産などライフスタイルの変化があったタイミングも、終活を考え始めるきっかけになります。

家族が増えたことで自分の人生の重み、そして家族に対する役割などを考え始め、それが結果的に終活に結びつくというケースもあります。

このタイミングとしては20~40代などが主な層となりますが、決して早すぎることはありません。

早いうちからライフプランを構築し、その中に終活を組み込むということは大切なことです。

「終わり」を見据えて計画を立てていくことで、その後の人生の過ごし方がより豊かなものとなるでしょう。

また、その動きがパートナーや子どもにとってもプラスに働く場合が数多くあります。

30代の終活について詳しくはこちらの記事をお読みください。
終活は30代でも早くない。その理由と始めるメリット

身近な人物との別れがあったタイミング

身近な人物との別れがあったタイミングは、悲しみのなかで「死」を考えてしまうことは避けられません。

「自分はどのようにして人生を終えるのか」「自分のために、家族のためにやり残したことはないか」という方向に思考が傾きがちです。

それは決して悪いことではありません。

身近な人との別れをきっかけとして、自分の人生を考え直す大きな起点となるのです。

終活の必要性を最も真剣に考えるタイミングになるといっても、大げさな表現ではないでしょう。

親など身近な人物の終活を手伝うタイミング

自分自身が終活を意識していなくとも、自分の親しい人が終活を始めることで「終活を考え始める」タイミングとなることがあります。

それは親であったり、パートナーであったり、友人であったり様々です。

もしそんな機会が訪れた際には、ただ手伝うだけではなく、自分自身に置き換えて考えてみるといいでしょう。

その親しい人が行っている終活の内容が自分にとっても大きな参考となるかもしれません。

終活は早めに始めるべき?その理由とメリット

終活はやるべき事柄が多いため、身体が元気なうちに始めたほうがいいといわれています。

ここでは、早めに終活を始めるメリットについて解説していきます。

終活を早めに始めるべき理由

終活を早めに始めるべき理由として最も重要なのは「体調面」です。

身体が動かなくなってしまっては、満足に終活を進めていくことも困難となります。

身体が弱ることを見据え、そのことも考慮した「終活」を早い年代から進めていくことが大切です。

早めに始めるメリット①ゆとりをもって準備ができる

早いうちから終活をはじめるメリットの一つは、ゆとりをもって準備が始められることです。

80代になってから、あるいは病気になってから終活を始めることは、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。

終活は意外にやるべき項目が多く、体力気力ともに万全でないと満足に進めていくことはできません。

不十分な状態での終活は、自分自身にとっても本意なものではないと思います。

財産分与など手間や時間が多くかかる事柄もあるため、ある程度自由に動ける年齢から始めることが一番でしょう。

早めに始めるメリット②余生にゆとりができる

人生を終えるにあたって考えるべきこと・やっておくことの集大成である「終活」をすべて済ませておくことで、その後の人生に大きなゆとりが生まれます

家族との関わり・金銭面・残りの人生の過ごし方など、不安に感じることがかなり減るので、余裕があり充実した余生を過ごすことができます。

入居先の施設なども早い段階で決めておくことができれば、入居までの間、自由に過ごすために残された時間を有意義に使うようになるでしょう。

特に精神的に大きな安定と充実を図ることができるのが、終活を早めに始めるメリットです。

終活では具体的に何をする?

ここまで終活を始めるタイミングやメリットについて確認してきましたが、それでは具体的にどのようなことを終活として行う必要があるのでしょう。

その項目は数多くありますが、ここでは4つ紹介していきます。

エンディングノートの作成

終活で行うべき項目として大切なのは「エンディングノート」を作成することです。

エンディングノートとは、家族や友人に向けて伝えておきたいことや、自分の希望などを書き留めた”自分の人生の終わり方をまとめたノート”のことです。

法的拘束力は一切ありませんが、大切な人に自分の意志を遺すという点において、大きな役割を果たします。

代表的な内容としては、以下のような項目が挙げられます。

  • 延命の必要性に迫られた時、延命措置を希望するのか
  • 介護はどのように行ってほしいのか
  • 葬儀はどのように行うか(形式や参列者の対象など)
  • お墓に関すること
  • 遺品の取り扱い方法

法的拘束力を持つ「遺言書」は財産分与などにおいて大きな効力を発揮することはできますが、細かな要望には対応しきれません。

自分の遺志を近しい人にしっかりと残す意味でも、エンディングノートの作成は非常に大切です。

遺言書の作成

自分に一定の財産がある場合には、遺言書の作成は残された家族に取って大きな意味を持ちます。

できるだけトラブルなく家族に財産を引き継いでもらいたいと考える場合には、弁護士などに相談して遺言書を作成するのがいいでしょう

遺言書は大きく3種類に分けられるので、自分にあった形の遺言書を選びましょう。

その3種類の内訳は下記の通りです。

  • 自筆証書遺言
    →本人が自らの筆で遺言を書き残す形の遺言書。遺言書の中でも最も多く用いられる形式で、気軽に作成することが可能です。ただし、書き間違えがあった場合などには、遺言書としての効力が失われるケースがあることには注意が必要です。
  • 公正証書遺言
    →公証役場で作成する遺言書。法律に則った公正証書としての遺言書であるため、効力が失われることはありません。
  • 秘密証書遺言
    →遺言の内容を公証人に知られない形で、公証役場にて作成する遺言書。遺言の内容を決して知られたくないという場合に用いられます。

生前整理を行う

生前整理とは、死後のことを想定して身辺や財産について整理をすることです。

広義の意味では終活そのものを指す捉え方もありますが、狭義の意味では自分の持っている物品を要るものと要らないものに仕分けする作業のことを指します。

ここでは狭義の意味について簡単に触れていきます。

要るもの(残すもの)として代表的なものは、余生において必要なもの、形見として使って欲しいもの、記念として残して欲しいものなどです。

特に知り合いなどに残しておきたい品などがあった場合には、誰が見ても分かる形で残しておくことが望ましいでしょう。

また、長年生きていると要らないものも多く溜まってくるものです。

死後に残された人たちが処分に困ることが予想される場合には、自ら仕分けして処分をしておく必要があります。

最近では、物品以外にもPCのデータなどの管理も注目を浴びてきています。

大事なデータに関しては、外付けハードディスクやUSBなどで残しておくことも考える必要があるでしょう。

葬儀・お墓の準備

自らの死後、スムーズに事を進めていくためにも、葬儀に関すること・お墓に関することを明確にしておくことは大切です。

葬儀については、「行うのか行わないのか」「参列する人の範囲」などを定めておくと、遺族が滞りなく葬儀をやり遂げることができます。

また、お墓については先祖代々のお墓がある際には大きな問題とはなることはないでしょう。

しかし、もしお墓がない場合には、自らが眠る場所の希望を遺族にわかる形で残しておくことが望ましいといえます。

終活のことなら林商会へ

終活は自らの死後に備えるためにやるべきことが多く、中には複雑なものもあるため、一人ですべてを進めていくには気力や体力に加え多くの時間を要します。

しかし、誰しもいつかは始めなければいけないものです。

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まとめ

この記事では終活のタイミングやメリット、具体的な内容などを紹介してきました。

老後、そして死後のことを充実させ、納得の行く形で人生を終えるためにも終活は早いタイミングから意識し、考えていくことが大切です。

ぜひ自分に合った終活の形をこの記事を通して見つけてみてください。

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