終活はいつから(何歳から)始める?年代別のやるべきことを終活カウンセラーが解説

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「終活」は自分の死後の希望を伝えるため、遺された家族に迷惑をかけないため、にするものだとイメージする方が多いでしょう。

そのため、高齢であってもまだまだ身体が元気な人や若い世代の人にとって、終活は「まだ自分には関係ない」とどこか他人事だと感じている人が多いのが事実です。

しかし、死は誰しも必ずいつか直面する問題であり、いつかは取り組むべきものですがタイミングが分からない。

この記事では終活を始めるタイミングや、終活ですべきことについてわかりやすく解説しますので、ぜひご自身の参考にしてみてください。

▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介

終活とは

終活(しゅうかつ)とは、自分の人生の終わりに向けて事前に備える活動のことです。

終活のイメージとしてよく捉えられるのは「死ぬための準備」ですが、本質は自分の人生を整理することにあります。

自分らしい人生の締めくくりを考えるだけでなく、残された家族の負担を減らすのも目的です。

終活は決して、ネガティブなイメージで行われるものではありません。

前向きな気持ちで取り組み、これからの人生を充実させるための準備を始めましょう

終活はいつから(何歳から)始める?

終活は一般的に60~70代で始める方が多いですが、子どもの就職や結婚を機に自分の将来を考え始める40~50代の方もいます。

さらに近頃は20~30代の若い世代でも終活に関心をもつ方が多く、終活を始めるタイミングや、始めようと思い立つきっかけは年齢に関係なく人それぞれです。

終活を始めるにあたって「何歳までには始めなくてはいけない」「何歳までには終わらせなければならない」といった決まりはありません。

自分のタイミングで、自分の好きなように始めていいのです。

ここからは、年代別に終活のポイントを紹介します。

20代の終活

20代の終活は人生の終わりを考えるというよりも、自分の将来設計を立てるという意味があります。

具体的には以下から始めるとよいでしょう。

  • 断捨離(モノ・人間関係)
  • デジタルデータの整理
  • エンディングノートの作成

20代の終活を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

▼20代の終活ガイド

30代の終活

30代は結婚、出産、転職など、大きなライフイベントが重なるため、ライフプランの見直しを通じて将来への備えを始めるとよいでしょう。

介護や相続の知識を少しずつ学ぶのもおすすめです。

  • エンディングノートの作成
  • 不要品の処分・断捨離(モノ・人)
  • デジタルデータの整理
  • 資産設計

30代の終活を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

▼30代の終活ガイド

40代の終活

40代はまだまだ現役世代ですが、親が高齢になり自分自身の人生についても向き合いやすい年代と言えます。

自分の医療や介護に関する希望や、親の終活のサポートも視野に入れながらエンディングノートを少しずつ整えていくとよいでしょう。

  • エンディングノートの作成
  • 断捨離・不要品の処分
  • デジタルデータの整理
  • 財産把握・資産管理

40代の終活を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

▼40代の終活ガイド

50代の終活

50代になると、定年退職後の生活や老後の資金を具体的に考えやすい年代と言えます。

終活として財産の整理や貯蓄の確認をしておくことで、余裕のある老後が送れるでしょう。

  • 断捨離・不要品の処分
  • エンディングノートの作成
  • 財産・資産管理
  • デジタル遺品の整理

50代の終活を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

▼50代の終活ガイド

60代の終活

定年退職を迎える60代は、終活の本格スタートに最適です。

具体的には以下を行いながら、自分らしい人生の仕上げを意識して進めましょう。

  • 断捨離・不要品の整理
  • 家族に自身の意向を伝える
  • エンディングノートの作成
  • 資産・財産管理
  • 葬儀やお墓の準備

60代の終活を詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

▼60代の終活ガイド

終活を始めやすいタイミング

終活を始めるベストなタイミングは一人ひとり異なります。

しかし、「どのタイミングで終活を考え始めたらいいのか」という点を押さえておくことは人生設計において非常に大切です。

ここでは、そのタイミングを一例として紹介していきます。

仕事を定年退職したとき

終活を始めるタイミングとして多いのは、仕事を定年退職したタイミングです。

定年退職を迎えることによって、時間的にも精神的にも余裕が生まれてきます

このタイミングで自分の死後のことを考え始める人は非常に多いといえます。

セカンドライフを始めるにあたって、ある程度今後をはっきりさせておきたい、身辺整理をしておきたいという気持ちが生まれるのは自然なことです。

死後のことを事前に決めておくことで、自身やパートナーと過ごす時間をより大切に過ごしていくことができます。

死の間際になってからではなく、人生に一区切りがついたタイミングで「終活」を考えることは流れとしては一般的なものなのかもしれません。

自分や家族の体調に不安があるとき

自分や家族の体調に不安が出てきたときも終活を考える大事なタイミングです。

重い病気になったり、パートナーの体調に異変が感じられるようになったといった事柄は、どうしても「人生の終わり」を意識させます

終活の内容には、医療や介護に関する項目などもあり、健康に不安を覚えて終活を考え始める人も多くいます。

高齢に差し掛かると「病気」という問題は避けては通れないので、体調に不安を感じたら早めに対処をしておくのが、自分にとっても家族にとっても大切なことでしょう。

結婚・出産などライフスタイルの変化があったとき

結婚・出産などライフスタイルの変化があったタイミングも、終活を考え始めるきっかけになります。

家族が増えたことで自分の人生の重み、そして家族に対する役割などを考え始め、それが結果的に終活に結びつくというケースもあります。

このタイミングとしては20~40代などが主な層となりますが、決して早すぎることはありません。

早いうちからライフプランを構築し、その中に終活を組み込むということは大切なことです。

「終わり」を見据えて計画を立てていくことで、その後の人生の過ごし方がより豊かなものとなるでしょう。

また、その動きがパートナーや子どもにとってもプラスに働く場合が数多くあります。

30代の終活について詳しくはこちらの記事をお読みください。
終活は30代でも早くない。その理由と始めるメリット

身近な人物との別れがあったとき

身近な人物との別れがあったタイミングは、悲しみのなかで「死」を考えてしまうことは避けられません。

「自分はどのようにして人生を終えるのか」「自分のために、家族のためにやり残したことはないか」という方向に思考が傾きがちです。

それは決して悪いことではありません。

身近な人との別れをきっかけとして、自分の人生を考え直す大きな起点となるのです。

終活の必要性を最も真剣に考えるタイミングになるといっても、大げさな表現ではないでしょう。

親など身近な人物の終活を手伝うとき

自分自身が終活を意識していなくとも、自分の親しい人が終活を始めることで「終活を考え始める」タイミングとなることがあります。

それは親であったり、パートナーであったり、友人であったり様々です。

もしそんな機会が訪れた際には、ただ手伝うだけではなく、自分自身に置き換えて考えてみるといいでしょう。

その親しい人が行っている終活の内容が自分にとっても大きな参考となるかもしれません。

終活を早めに始めるメリット

終活はやるべき事柄が多いため、身体が元気なうちに始めたほうがいいといわれています。

ここでは、早めに終活を始めるメリットについて解説していきます。

ゆとりをもって準備できる

早いうちから終活をはじめるメリットの一つは、ゆとりをもって準備が始められることです。

80代になってから、あるいは病気になってから終活を始めることは、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。

終活は意外にやるべき項目が多く、体力気力ともに万全でないと満足に進めていくことはできません。

不十分な状態での終活は、自分自身にとっても本意なものではないと思います。

財産分与など手間や時間が多くかかる事柄もあるため、ある程度自由に動ける年齢から始めることが一番でしょう。

充実した余生を過ごせる

人生を終えるにあたって考えるべきこと・やっておくことの集大成である「終活」をすべて済ませておくことで、その後の人生に大きなゆとりが生まれます

家族との関わり・金銭面・残りの人生の過ごし方など、不安に感じることがかなり減るので、余裕があり充実した余生を過ごすことができます。

入居先の施設なども早い段階で決めておくことができれば、入居までの間、自由に過ごすために残された時間を有意義に使うようになるでしょう。

特に精神的に大きな安定と充実を図ることができるのが、終活を早めに始めるメリットです。

今すぐできる終活のやることリスト

ここまで終活を始めるタイミングやメリットについて確認してきましたが、それでは具体的にどのようなことを終活として行う必要があるのでしょう。

その項目は数多くありますが、ここでは4つ紹介していきます。

エンディングノート(終活ノート)の作成

終活で行うべき項目として大切なのは「エンディングノート」を作成することです。

エンディングノートとは、家族や友人に向けて伝えておきたいことや、自分の希望などを書き留めた”自分の人生の終わり方をまとめたノート”のことです。

法的拘束力は一切ありませんが、大切な人に自分の意志を遺すという点において、大きな役割を果たします。

代表的な内容としては、以下のような項目が挙げられます。

  • 延命の必要性に迫られた時、延命措置を希望するのか
  • 介護はどのように行ってほしいのか
  • 葬儀はどのように行うか(形式や参列者の対象など)
  • お墓に関すること
  • 遺品の取り扱い方法

法的拘束力を持つ「遺言書」は財産分与などにおいて大きな効力を発揮することはできますが、細かな要望には対応しきれません。

自分の遺志を近しい人にしっかりと残す意味でも、エンディングノートの作成は非常に大切です。

遺言書の作成

自分に一定の財産がある場合には、遺言書の作成は残された家族に取って大きな意味を持ちます。

できるだけトラブルなく家族に財産を引き継いでもらいたいと考える場合には、弁護士などに相談して遺言書を作成するのがいいでしょう

遺言書は大きく3種類に分けられるので、自分にあった形の遺言書を選びましょう。

その3種類の内訳は下記の通りです。

  • 自筆証書遺言
    →本人が自らの筆で遺言を書き残す形の遺言書。遺言書の中でも最も多く用いられる形式で、気軽に作成することが可能です。ただし、書き間違えがあった場合などには、遺言書としての効力が失われるケースがあることには注意が必要です。
  • 公正証書遺言
    →公証役場で作成する遺言書。法律に則った公正証書としての遺言書であるため、効力が失われることはありません。
  • 秘密証書遺言
    →遺言の内容を公証人に知られない形で、公証役場にて作成する遺言書。遺言の内容を決して知られたくないという場合に用いられます。

生前整理(身辺整理)

生前整理とは、死後のことを想定して身辺や財産について整理をすることです。

広義の意味では終活そのものを指す捉え方もありますが、狭義の意味では自分の持っている物品を要るものと要らないものに仕分けする作業のことを指します。

ここでは狭義の意味について簡単に触れていきます。

要るもの(残すもの)として代表的なものは、余生において必要なもの、形見として使って欲しいもの、記念として残して欲しいものなどです。

特に知り合いなどに残しておきたい品などがあった場合には、誰が見ても分かる形で残しておくことが望ましいでしょう。

また、長年生きていると要らないものも多く溜まってくるものです。

死後に残された人たちが処分に困ることが予想される場合には、自ら仕分けして処分をしておく必要があります。

最近では、物品以外にもPCのデータなどの管理も注目を浴びてきています。

大事なデータに関しては、外付けハードディスクやUSBなどで残しておくことも考える必要があるでしょう。

葬儀・お墓の準備

自らの死後、スムーズに事を進めていくためにも、葬儀に関すること・お墓に関することを明確にしておくことは大切です。

葬儀については、「行うのか行わないのか」「参列する人の範囲」などを定めておくと、遺族が滞りなく葬儀をやり遂げることができます。

また、お墓については先祖代々のお墓がある際には大きな問題とはなることはないでしょう。

しかし、もしお墓がない場合には、自らが眠る場所の希望を遺族にわかる形で残しておくことが望ましいといえます。

もっと本格的に終活を進めたい方は以下の記事をご参照ください。

▼終活のやることリスト【全10項目】

終活のご相談は終活カウンセラー在籍の林商会へ

林商会

終活は自らの死後に備えるためにやるべきことが多く、中には複雑なものもあるため、一人ですべてを進めていくには気力や体力に加え多くの時間を要します。

しかし、誰しもいつかは始めなければいけないものです。

終活を始めたいけど一人でできる自信がない、仕事で忙しく終活に時間を割けないなどでお悩みの方は林商会にご相談ください。

株式会社林商会では終活にまつわるお客様の疑問や不安に寄り添い、希望を最大限カタチにするお手伝いをいたします。

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まとめ

この記事では終活のタイミングやメリット、具体的な内容などを紹介してきました。

老後、そして死後のことを充実させ、納得の行く形で人生を終えるためにも終活は早いタイミングから意識し、考えていくことが大切です。

ぜひ自分に合った終活の形をこの記事を通して見つけてみてください。

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