終活は断捨離から始めるのがおすすめ!メリットや最適な時期から断捨離のコツまで終活カウンセラーが解説

終活 断捨離・掃除 アイキャッチ

断捨離をするには時間や労力がかかるため、終活は断捨離から始めるのがおすすめです。

とはいえ、どのように進めたらよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、終活で断捨離をするメリットをはじめ、断捨離の流れ・手順コツを終活カウンセラーがわかりやすく解説します。

してはいけない断捨離の注意点も説明しているので、断捨離を始めたい方はぜひ最後までご覧ください。

目次

終活で断捨離をする6つのメリット

明るい部屋に重ねたダンボール

終活に向けて断捨離や掃除を行うことは、自分のためにも家族のためにも大切なことです。

では、断捨離や掃除を進めておくメリットについて具体的に見ていきましょう。

家族の負担を減らせる

自分の死後、遺品整理をするのは家族などの身近な人です。

もし断捨離や掃除を十分にしないまま死を迎えたら、必要なものの仕分けや不要なものの処分など、膨大な作業をすべて遺族が行うことになります。

遺品が多いと仕分けに時間がかかり、大きなものを処分するには労力やお金も必要です。

ただでさえ悲しみに暮れて疲弊しているなか、大がかりな遺品整理を行うのは精神的にも肉体的にも大きな負担になるでしょう。

家族に迷惑をかけないためにも、自分で断捨離や掃除などの身辺整理を進めておくことはとても大切です。

気持ちの整理がつく

持っているとマイナスな感情になるものを処分したり、もので溢れている部屋をすっきりさせたりすることは、空間だけでなく気持ちの整理をすることにもつながります。

断捨離や掃除を行えば、「いつかは片付けなければ…」という焦燥感からも解放され、すっきりとした気持ちになれるでしょう。

気持ちが整理できると過去やものに対する執着心が薄れ、余生をどのように過ごすか、何が必要かなど、新たな前向きな気持ちで老後を考えることもできるはずです。

部屋が片付いて快適になる

断捨離や掃除で部屋が片付くと、スペースが広くなってより快適に過せるようになります。

もので溢れた部屋は、居住スペースが狭く動線を確保しづらいうえ、転倒やものの落下などによる怪我のリスクも高くなります。

老後は家で過ごす時間が長くなるため、不要なものを処分して快適に過ごせる空間を確保しておきましょう。

遺産相続トラブルを避けられる

断捨離によって自分が何を持っているものを明確に把握しておくと、死後それらを誰に形見分けするのかをしっかり考えておくことができます。

所有する資産や形見分けの希望などをエンディングノートに記しておくと、遺産相続がスムーズに行えるでしょう。

お金だけでなく、不動産や宝飾品、骨董品などの財産や資産になるものについて、どこに何があるのか、誰に譲りたいかなどを整理しておくことが大切です。

ただし、エンディングノートに法的な強制力はないため、必要であれば弁護士や司法書士に相談しましょう。

時間的・経済的な無駄が減る

もので溢れていると、自分がどこに何を保管しているのかを把握するのが難しく、ものを探すときも一苦労です。

また、すでに持っているものを誤って購入したり、あまり考えずに不要なものを購入したりなど、無駄な買い物をしてしまう可能性もあります。

断捨離や掃除ですっきりとした部屋になると、ものへの執着心が薄くなり、買い物をする際に「本当に必要か」と一旦考えてから購入する習慣がつきます。

断捨離では単に不要なものを捨てるだけでなく、ものを新しく手に入れるかどうかを考え、不要なものは断つということもポイントです。

ゴミ屋敷化を防ぐことができる

断捨離をしなければ、年齢を重ねるにつれて、ものは増えていく一方です。

不要なものの捨て時を失って老後を迎えると、断捨離や掃除をする気力や体力もなく、そのままゴミ屋敷化してしまうという例も少なくありません。

老後に苦労しないためにも、元気なうちから断捨離を始めておきましょう。

特に50代は断捨離に最適な時期

ライフプランを描く用紙

断捨離や掃除は、50代のうちに始めるのがおすすめです。

その理由を、以下にご紹介します。

気力・体力・判断力が充実している

断捨離では、大量の持ちものを仕分けたり重いものを運んだりなど、気力体力を使います。

また、本当に必要なものと不要なものを見極める判断力も必要です。

高齢になってから断捨離を始めるのはかなり大きな負担になるため、気力・体力・判断力が充実している50代のうちに断捨離を始めましょう。

60、70代で生活の変化が起きたときにも役立つ

60、70代は、定年退職して収入が年金のみになる人が多い世代です。

年金暮らしになると、「今手放すともう買えないかも…」と不安になり、ものを処分する判断力が乏しくなる傾向にあります。

そのため、50代のうちに本当に必要かどうかの判断をして、断捨離を進めておくことが賢明といえるでしょう。

また60、70代では、老人ホームへの入居や、お子さんの家族との同居など、引っ越しをする機会も考えられます。

50代で断捨離や掃除ができていれば、こうした引っ越しもスムーズに進められるでしょう。

ライフスタイルが変わるタイミング

ライフスタイルが変化すると、断捨離や掃除を始めるきっかけになります。

50代は子どもが独立し、夫婦ふたりの生活がメインになることが多い世代です。

こうしたライフスタイルの変化に合わせて、これからの生活に向けた断捨離・掃除を積極的に進めていきましょう。

人生で大事なものを考え始める時期

50代は、人生の折り返し地点といわれる40代を過ぎ、セカンドライフを意識し始める世代で、今後の人生について改めて考え始める時期です。

今後の人生で何をやるのか、やらないのかを考えながら断捨離や掃除を行うことで考えが整理でき、これからのライフプランをより明確に描けるでしょう。

突然死のリスクも上昇する

50代になると、突然死のリスクやガンなどの重病にかかるリスクが高くなります。

そのような「もしものとき」に断捨離や掃除ができていなければ、周りの人に負担をかけるだけでなく、自分の意思を伝えることもできません。

いつかやろうと先延ばしにせず、思い立ったときにできることから始めましょう。

終活で断捨離をする流れ・手順

ダンボールから服を取り出す女性

終活に向けた断捨離・掃除は、年末の大掃除や普段の片付けと同じではありません。

ではその方法について、違いをご紹介していきます。

いるものといらないものに分ける

まず、「いるもの」と「いらないもの」に分けましょう。

ここでいう「いる・いらない」とは、「本当に使う・使わない」といった意味合いです。

今使っているものやこれから使う予定がはっきりしているものは「いるもの」、今使っていないものやこれから使う予定がないものは「いらないもの」に仕分けます。

今は使っていないけれどいつか使うかもしれないというものなど、処分するか悩むものもそのままにはせず、期日を決めて、そのときまでに使わなければ、思い切って処分をしていきます。

思い出の品を整理する

コレクションや思い出の品などは、遺品整理で処分がためらわれる傾向にあるため、あらかじめ自分で整理しておくことが大切です。

大切な思い出の品は、すぐに取り出せる場所で保管し、最終的には本当に必要なものだけを選別しましょう。

写真などはデータとして残せば保管スペースに困らないので、積極的にデジタル化して保管することをおすすめします。

また、他人の目に触れてほしくないものは処分するか、見られても問題ない状態に整理しておくと安心です。

デジタル遺品を整理する

パソコンやスマホなどに残される「デジタル遺品」は、自分の死後に遺族が整理できるような状態にしておく必要があります。

使っていないデータやアカウントは極力削除し、死後に削除すべきアカウントや契約解除すべきサービスなどは、IDやパスワードを含めてエンディングノートにまとめておきましょう。

  • ネット銀行の口座
  • 電子マネー
  • オンライン決済サービス
  • サブスクリプション

など、お金に関わるものは特に見落としがないようにし、遺族が適切に処理できるよう入念に整理しておくことが大切です。

保管ボックスを利用する

断捨離を行ううえで、「いる・いらない」の判断に悩むものも出てくるでしょう。

それらをそのままにしておくといつまでも処分できませんが、悩んでいるものを無理に処分してしまうと後悔することもあるかもしれません。

そういうときは、明確に仕分けできないものを一時的に保管するボックスを作るのがおすすめです。

迷ったときは保管ボックスに一定期間置いておき、しばらくしてから本当に必要かどうかを改めて考え直しましょう。

その際、いつまでに使わなければ処分するという期間を決めておけば、期限を迎えたときに処分する決心がつきやすくなります。

終活で断捨離をする際のコツ

整理整頓された収納

断捨離や掃除を本格的に始める前に、知っておきたいポイントをご紹介します。

使っていないものを処分する

まず、現在使っていないものを処分することから始めると、断捨離がスムーズに進められます。

タンスの奥にしまってある衣類や、しばらく使っていないバッグ・時計・アクセサリー・使う機会がない食器などは、買取などを利用してまとめて処分しましょう。

目につくものから手をつける

自分の持ちものの全体図がはっきりしないまま断捨離の計画を立てようとしても、どうすればよいか決めかねて、なかなか手がつけられません。

考えすぎると断捨離を始める前から億劫になって諦めてしまいがちなので、まずは本棚や机の周辺などの目につくところから手をつけて、実際に作業を進めてみるのがおすすめです。

毎日少しずつ進めていく

断捨離を始めると、やる気があるうちに一気に作業を済ませたくなることもありますが、一度や二度で終わるような作業量ではないため、なかなか最後まで続きません。

作業効率などは考えすぎず、日常の掃除の延長として、気軽な気持ちでできることから始めてみるのがおすすめです。

毎日少しずつ取り組めば、気力や体力が特別必要なこともないので、断捨離に対するハードルが下がり、無理なく進めることができます。

大きいもの→小さいものの順に片付けていく

気力や体力があるうちに、大きな不用品を優先して処分しましょう。

大きいものがなくなるとその分スペースが空き、一気にすっきりするので断捨離の意欲が高まります。

また、タンスやクローゼットなどの収納を最低限まで処分できれば、収納スペースに合わせて中に入れるものも断捨離しやすくなるでしょう。

手放すことを意識する

終活に向けた断捨離では、単なる整理整頓ではなく、不要なものは手放すことを意識して行いましょう。

部屋だけでなく、庭やベランダなども含めて、「何を残すのか」を中心に考えながら作業するのがポイントです。

気軽に手放せるものから処分をする

衣類・本・CD・食器・雑貨などのように、あまり高価ではないもの、思い入れが少ないもの、いざとなったら代わりが用意できるものなど、気軽に手放せるものから処分するのがおすすめです。

そうすれば、ものを手放すことに余計な抵抗を感じることなく、円滑に作業を進められるでしょう。

ものをすべて出してみる

断捨離をするもののジャンルごとに一旦すべて出してみると、「いる・いらない」の選別基準がよりはっきりと定まります。

たとえば、服の断捨離をすると決めたら、持っている服をすべて出してみてください。

そうすることで、どんな服が何着あるのか把握でき、その都度一着ずつ見て決めるよりも、どれを残すか選びやすくなります。

整理の基準を少しずつ厳しくしてみる

処分するか迷ったときは、はじめから無理して捨てる必要はありません。

そういった場合は、一旦保留にして一定の期間を決めましょう。

そしてその期間内に使わなかったものから処分すれば、不要なものを見極めて着実に減らしていくことができます。

1、2年くらい手をつけていないものは、手放したところで困らないものがほとんどなので、まずは2年を目処に一度も使わなかったものから処分し、徐々に残すものを厳選していくとよいでしょう。

他人の助けを借りる

自分一人で作業するのが難しいときは、家族専門家などに相談し、アドバイスや協力をしてもらうことも大切です。

特に大きなものを処分するときや、処分するものが多すぎるとき、譲り先を悩むときなどはそこで作業が止まりがちになるため、適度に助けを借りながら無理なく行いましょう。

捨てる物と残す物の判断基準

ポイント

捨てるか残すかの判断に迷う場合は、残された家族が困らないかを基準にするのがおすすめです。

捨てたほうがよい物と残したほうがよい物は、以下が挙げられます。

捨てたほうがよい物

  • アルバム
  • 手紙
  • 大量の本
  • 大量の服
  • 大型家具
  • 使っていない車 など

思い出の品であるアルバムや手紙は家族も処分しづらいため、判断に迷うのであれば捨ててしまったほうがよいでしょう。

アルバムを捨てる場合、遺影にする写真も一緒に捨ててしまわないよう注意してください。

また、大量の本や服、不要な家具、車など処分に手間がかかる物も、断捨離をすることで家族の負担を大きく軽減できます。

残したほうがよい物

  • 貴金属
  • 状態のよいブランド品
  • 壊れた時計・カメラ
  • 遺影にする写真 など

貴金属や状態のよいブランド品などは、想像以上に高値で売れる場合があるほか、形見として受け継ぎたい家族がいるかもしれません。

壊れた時計・カメラも部品が売れる可能性があるため、たとえ使えなくても残しておくのがおすすめです。

また、遺影にする写真を残しておけば、家族が写真選びに困ることもないでしょう。

してはいけない!断捨離の注意点

注意マークと虫めがね

断捨離や掃除を進めるうえで、注意しておきたいポイントをご紹介します。

捨てていいものと捨ててはいけないものの判断は慎重に

断捨離や掃除を行ううえで最も注意したいことは、捨ててはいけないものを捨ててしまわないようにするということです。

  • 自分以外の所有物
  • 毎日使う生活用品
  • 家族が遺品として残しておいてほしいもの
  • 家族に相続すべきもの

などを勝手に処分してしまうと、トラブルのもとになりかねません。

自分にとっては不要なものが、家族にとっては必要なものであることも考えられます。

内緒で捨ててしまうのではなく、家族とコミュニケーションをとり、捨ててはいけないものを慎重に判断することもが大切です。

老後に向けて断捨離や掃除をしたいということを家族に伝えたうえで、作業を進めましょう。

また、通帳証券不動産関連の書類など、お金に関わる重要なものは、家族の立会いのもと慎重に分類し、保管することをおすすめします。

断捨離・掃除をした後も意識しよう

断捨離や掃除では、ものを処分することだけでなく、その後の意識や行動も肝心です。

せっかくものを減らしてきれいに整理できても、数年後にまたもので溢れてしまっては意味がありません。

断捨離や掃除をしながら、自分の持ちものの種類や数を把握しておけば、今後何を購入する必要があるのか、しっかり判断することができます。

断捨離では、不要なものを「捨てる」だけでなく、不要なものが増えるのを「断つ」ことや、ものへの執着心から「離れる」ことも大切だということを念頭に置いておきましょう。

断捨離での不用品を処分する方法

ゴミやダンボールの収集所

断捨離・掃除した不用品を処分するときは、それぞれの不用品に適した方法で処分するようにしましょう。

自治体回収の利用

自治体回収は、無料または低価格で利用できるので、余計なお金をかけずに不用品が処分できます。

ただし、

  • 不用品の種類を分別する必要がある
  • 回収場所まで自分で運ぶ必要がある
  • 種類ごとに回収日が定められている

など、自治体ごとに回収のルールが決まっているため、事前に自治体のホームページなどで確認しておくことが必要です。

親族や友人などに譲る

まだ使えるものや思い入れのあるものなど、捨てるのをためらってしまう場合は、親族や友人に譲ると処分の手間がかからず、環境保全にもつながります。

とはいえ、相手にとっても不要なものを無理に押し付けることがないように注意しましょう。

また親族や友人に限らず、ものを譲るためのマッチングサイトフリーマーケットネットオークションなどを利用すると、多少手間はかかりますが、誰かに引き取ってもらえる可能性があります。

リサイクルショップに売る

高価なものや新品に近いものなどは、リサイクルショップへの買取相談がおすすめです。

お店によって売れるものの種類や、出張・宅配買取などのサービス内容が異なるため、売りたいものに合わせてお店を選びましょう。

ただしリサイクルショップでは、状態の悪いものや古いものは売れない可能性があるので注意が必要です。

不用品回収業者、遺品整理業者に依頼する

自分で処分をするのが難しい場合は、不用品回収や遺品整理などの専門業者に処分を依頼することも一つの手です。

自治体の回収よりもコストがかかりますが、

  • 大量の不用品でも一度に処分できる
  • 自分で回収所へ運ぶ必要がない
  • 回収日を待つ必要がない
  • 業者によっては買取も可能

など、時間や手間をかけずに処分できるメリットがあります。

なかには、必要以上の高額請求をする悪徳業者もいるので、ホームページなどをしっかりチェックし、安心して任せられる業者を選びましょう。

終活に関するご相談は林商会へ

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林商会には「終活カウンセラー」という終活の専門家が在籍しており、お客様のお悩みやご不安を解消するために終活のトータルサポートを行います。

遺言書・エンディングノートの作成や相続、お墓の相談など、終活に関するご相談であれば幅広く対応可能です。

どのようなご相談にも終活の専門家として丁寧にお応えいたしますので、些細なことでもぜひ林商会までお気軽にお問い合わせください。

 

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まとめ

終活に向けて断捨離や掃除を行うことは、家族のためでもあり、自分が老後を快適に過ごすためでもあります。

断捨離や掃除には気力や体力が必要となりますが、老後をどう生きたいかを考える良い機会になるので、終活において非常に重要な作業といえるでしょう。

ぜひ50代の元気なうちに、できることから始めてみてください。

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