親に終活を勧めるには?親子で終活をするポイントについても解説

終活 親アイキャッチ
寄り添う親子の手

高齢な親に終活を勧めたい方も多いと思います。

終活はデリケートな問題なので話し方を間違えると余計なトラブルに発展してしまうかもしれません。

ここでは親に終活を勧めるためのポイントを解説します。

▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介

親子で一緒に終活するメリット

終活を一緒に進める親子

終活には親子ともにメリットがあることを知り、前向きに進めていくことが大切です。

本人の意思を確認できる

終活を通して、本人の希望や考えを直接確認できます。

介護や医療といった終末期のこと、お墓や葬式といった死後のことを実際に行うのは、本人ではなく家族です。

そのときに、本人の意思を知っていればスムーズに進められます。

親戚や兄弟同士で意見が食い違っても、本人の意思が示されていればトラブルにもなりにくいでしょう。

また、よかれと思ってやったことが食い違う可能性もあるので、お互いの意見を事前にすり合わせる意味でも終活はおすすめです。

認知症などですでに本人の意思確認が難しい場合は、質問をしたり選択肢を提示したりして、終活を一緒に進めてあげるとよいでしょう。

親の財産を把握しやすい

相続の手続きや預貯金の整理を通して、金融機関や保険会社、不動産の確認など、親の財産を把握できます。

「子どものために」と遺しておいたお金も、どこにあるのか家族が知らなければ相続はできません。

大切な家族にきちんと財産を引き継ぎ、財産の相続漏れが起きないようにするためにも、親子での終活が必要です。

また財産には、家のローンや借金などマイナスのお金も含まれるので、負担を軽減するためにも合わせて把握しておきましょう。

家賃やサブスクなど、定期的に支払っている費用も確認しておくと安心です。

体力の必要な家の整理なども手伝える

私物の生前整理は重労働ですが、親子で一緒に行えば負担を軽減できます。

2階の荷物を1階に移動したり大きな家具を処分したり、物置を片付けたりするのは高齢になると負担が大きいものです。

後回しにするほど苦労するので、親子ともに体力があるうちに済ませておくとよいでしょう。

また、相続の手続きや遺言書の作成などは、銀行や保険会社、弁護士事務所などへ足を運ばなければなりません。

車で送迎するなど外出をサポートしてあげれば、親も楽に終活が進められます。

子どもが両親に終活を勧めるには

終活で必要なことリスト

子どもに終活を勧められるのは、親として複雑なものでもあります。

なるべくスムーズに、そして気持ちよく終活ができるよう、次の点を意識して勧めてみてください。

元気なうちがよい

終活は、まだ死を意識しない元気なうちに始めるのをおすすめします。

ただでさえネガティブなイメージを持つ人が多い終活は、年を重ねて体が弱ってくるほど「死ぬ準備」と捉えがちです。

そのため、終活そのものを嫌がったり親子でトラブルになったり、うまくいかないことがあるかもしれません。

認知症になってしまった場合、本人の意思を確認することも難しくなります。

「病気になってから」「年を取ってから」ではなく、親子ともに元気なうちに終活を始めて、なるべくポジティブに捉えていけるとよいでしょう。

体力もあるので、外出を伴う手続きや家の片付けもスムーズに進められます。

お互いの考えを言い合う場を設ける

終活はデリケートなもので、気を付けなければ親子関係を壊してしまう可能性があります。

一方的に終活を押し付けることは避け、親子で一緒に行うことを心がけていきましょう。

始めから「終活」という名前を出すのではなく、普段の気軽な会話から少しずつお互いの意見を話し合っておくとスムーズに進みます。

やってほしいことがある場合は指図するのではなく、「こうしてくれると嬉しい」「こうしてくれると助かる」と希望を伝えるようにするのがおすすめです。

こちらの意見ばかりではなく、本人の意思もしっかりと確認してください。

思い出話をしたり率先して面倒な手続きを代わったりすれば、親子の信頼関係も深まるでしょう。

必要な情報をリストアップしておく

ただ「終活をして」と勧めるのではなく、具体的な道筋を示してあげると親切です。

どんなことを知りたいか、何を準備しておけばよいのかなどリストアップして伝えましょう。

そうすれば、子ども側は必要な情報が整理でき、親側は手順がわかります。

終活がスムーズになるので、体力的にも精神的にも負担を軽減できるでしょう。

その情報を知ればどんなメリットがあるのかも合わせて伝えると、親も情報を提供しやすくなります。

具体的な内容は次の章で確認してください。

親子での終活準備は何をする

終活に必要な書類

親子で行う終活は協力し合えることもメリットです。

内容は一般的な終活と変わりませんが、メリットを活かしながら進めていきましょう。

エンディングノートの作成

エンディングノートは、終活に必要な情報をまとめられる優れたアイテムです。

相続、お墓、葬儀、介護など、死後や終末期に関して必要な項目について記入します。

親子で一緒に行えば、必要な項目を見極めたりもっと詳しく知りたいことを伝えたりできます。

先に自分自身がエンディングノートを作成して、書き方を教えてあげるのもおすすめです。

ただ、家族へのメッセージなど見られたくない部分もあるので、親子といえども相手の気持ちは配慮しましょう。

持ちものの整理

家の整理整頓や断捨離なども立派な終活です。

必要なものと不要なものを分け、処分できるものは早めに対処しておきましょう。

重い荷物の移動、普段は手つかずの蔵や倉庫の片付けなど、1人では大変な作業も親子で協力すれば負担を軽減できます。

また、持ちものの整理を通して、どこに何があるのかも把握できるでしょう。

また、財産や不動産といった持ちものに関しても、リスト化して把握しておくと安心です。

スマホやパソコンの保存データなど、いわゆる「デジタル遺産」と呼ばれるものに関しても、データの内容や場所、パスワードなどを確認しておきましょう。

エンディングノートを活用すると漏れなく把握できます。

葬儀の準備

葬儀に関しても話し合っておきましょう。

葬儀の方法、埋葬の仕方などを確認しておくと、なるべく本人の希望に沿った供養を行えます。

親族はどこまで呼ぶのか、宗派は何なのか、互助会(冠婚葬祭のために費用を積立するシステム)には加入しているのか、なども把握しておくといざというときにも慌てずに済みます。

家族に把握してもらっておけば、本人も安心できるでしょう。

また、お墓や遺影に使う写真など、生前に用意できるものはこの機会に整えておくとスムーズです。

葬儀には費用がかかるので、遺された遺族の負担を軽減するためにも、事前準備をしておくとよいでしょう。

相続の仕方

相続において一番確実な方法は、法的に有効な遺言書を作成することです。

ただ、自分の財産を子どもに知られることを嫌がる人もいます。

弁護士に依頼すれば費用負担も大きくなるので、無理強いはしないように慎重に話を進める必要があります。

生活面のことを先に行いながら、少しずつ相続についても話題をに出していきましょう。

相続に関する手続きにはどんなものがあるのか、遺言書はどうやって作成すればよいのかなどを教えておくだけでも意識は変わります。

終活をする本人だけでなく、相続人となる兄弟や親族とも話をしておくとなお安心です。

注意するポイント

喧嘩をする親子

お互いのために行う終活ですが、一歩間違うとトラブルに発展する可能性があります。

親しい間柄だからこそ、相手の気持ちを思いやって慎重に進めていくことが大切です。

感情的な行き違いに注意

終活は元気なうちに始めるのがおすすめですが、終活を死への準備だとネガティブに捉えられるとうまくいかないこともあります。

終活という言葉自体に嫌悪感を覚える人もおり、すべての家庭でうまく終活ができるとは限りません。

無理強いすると関係悪化につながる可能性もあるので、本人の性格や普段の親子関係を見極めながら慎重に行いましょう。

親に終活を勧めるのであれば、まずは自分自身が終活を始めるのがおすすめです。

エンディングノートを見せたり、老後や死後にどうしてほしいのかを具体的に伝えたりすることで、終活がイメージしやすくなります。

「我が子がやっているなら」と、親も心を開いて終活を始めてくれるかもしれません。

他の兄弟、親族とも相談する

兄弟や親族がいる場合は、あらかじめ声をかけたり相談したりしておきましょう。

単独で行うと、そこに関わらなかった人から後々不満が出る可能性があります。

血がつながっているとはいえ価値観はそれぞれ異なるので、相談したり情報を共有したりして、終活をする本人の意思が正しく伝わるようにしましょう。

特に相続に関しては、偏った分配などでトラブルに発展しないように注意してください。

生前に相続について話をする場合は、対象となる人の立ち会いや本人から直接話をするようにしてください。

葬儀やお墓などお金が絡むものに関しても、兄弟や親族と相談して進めていきましょう。

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まとめ

遺される側からすれば、きちんと終活をしておいてほしいと思うのが本音でしょう。

ただ、死が連想される終活は、本人からすると積極的には行えないものです。

メリットを伝えたり不安に思う親の気持ちに寄り添ったりしながら、なるべく前向きに終活を進められるようにサポートしていきましょう。

この機会に、自分自身の終活もあわせて始めてみるのもおすすめです。

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