「自分史」とは自分の歴史について書いたものですが、終活においても自分史は大きな役割を果たします。
終活における自分史には書き方がありますので、どのように書けばいいのかわからない方でも安心して取り組むことができますよ。
今回は終活における自分史について紹介します。
▼エンディングノートについて詳しくはこちらの記事をお読みください
エンディングノートに記載する内容などを解説
目次
終活における自分史とは?
自分史とは、自分の今までの人生を振り返り、歴史として記録したものです。
主に自分の生い立ちや職歴、思い出、考え方などを書きます。
自分史は、残された人生を明るく豊かに悔いなく過ごすための指針となるため、非常に重要です。
また、自分の歴史を残すことで、今まで培ってきた知識や経験を家族や知人に伝えることができます。
エンディングノートとどう違う?
エンディングノートとは、自分の死後に備えて、終末期の希望や伝えたいことなどを記録したものです。
自分史がこれからの人生を考える指針であるのに対し、エンディングノートは自分の死後に備えて家族や大切な人に残すメッセージとなります。
介護の方法や延命治療の有無、財産や保険、周囲へのメッセージなどをエンディングノートに残すことで、終末期や死後の家族への負担を減らすことが可能です。
また、伝えたいことを事前に残しておくことで、死への恐怖や不安を和らげることにもつながります。
自分史の書き方
自分史を書こうと思っても、どのように書けばいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、自分史の書き方とポイントを紹介します。
自分の歴史を時系列順に書いてみる
何から書き始めたらいいかわからないという方は、自分の歴史を時系列順に書いてみましょう。
自分史の書き方としては、最も一般的でわかりやすい書き方です。
幼少期から学生時代、社会人時代の出来事や思い出のほか、家族との出来事や子どもの成長など、印象に残っていることを時系列順に書いていきましょう。
なかなか思い出せない場合は、アルバムを見たり、過去のエピソードを周りの人に聞いたりすると思い出しやすくなります。
最近では自分史を書くための専用のノートも売っているので、書き方がわからないという方は活用してみるのもよいかもしれません。
家族や知人についても書いてみる
自分史には、自分の出来事や思い出だけでなく、家族や知人への思いも書いてみましょう。
家族や知人への思いを書き残しておくことで、相手が自分史を見た際に、感謝の気持ちなどを伝えることもできます。
なにより家族や知人への思いを振り返ることで、直接感謝を伝えるきっかけにもなるでしょう。
文章だけでなく映像や画像に残すのも◎
自分史は文章だけでなく、映像や画像で残すのも方法の一つです。
映像や画像を活用することで、より視覚的・聴覚的に自身の思い出や経験を家族や知人に伝えることが可能です。
自身の思い出や出来事は文章に残し、家族や知人への思いや最後のメッセージは映像や画像に残すという方法もあります。
文章にこだわらず、自分史には映像や画像も活用して残された家族の心に残るものを作り上げていきましょう。
終活における自分史の大切な役割とは?
ここまで自分史がどんなものかについてや書き方などについて紹介してきましたが、実際に自分史を書くことで、終活にどのような影響があるのでしょうか?
ここでは、終活における自分史の役割についてお伝えします。
自分が生きた証を家族に残す作業
あなたにしか書けない自分史を残すことで、自分の歴史や経験、知識など自分が生きた証を家族に残すことができます。
あなたが今までの経験で培ってきた知識や教訓は、残された家族の人生を豊かにしてくれるかもしれません。
特に、まだ小さいお孫さんがいる方などは、お孫さんが大きくなったときに自分史を見てもらうことで、自分について知ってもらったり思い出してもらったりするきっかけになるでしょう。
残された家族の悲しみを和らげる
自分史から故人との思い出や思いを知ることで、故人をより身近に感じることができるため、残された家族の悲しみを和らげることにつながります。
そして、自分史から故人の経験や知識を学ぶことで、故人を思い出すことができるでしょう。
あなたの歴史が残された家族の中で生き続け、悲しみや喪失感を癒してくれるのです。
死について前向きに考えることができる
自分史に家族や知人への思いを込めたメッセージを残すことで、死への恐怖や不安が軽減されます。
そして、今までの人生を振り返ることで、これからの人生を考え直すきっかけにもなり、残された人生を悔いなく精一杯生きることにつながります。
残りの人生を明るく前向きに生きていくためにも、自分史は重要な役割を果たすものであると言えるのです。
まとめ
今までの人生を振り返った自分史を残すことで、これからの人生を考えるきっかけになり、残りの人生を前向きに過ごすことができます。
また、自分史が残されていれば、残された家族は自分の経験や思い出などに触れることができるため、あなたが亡くなった悲しみを和らげることにもつながります。
自分史の書き方がわからない場合や自分で書くのが難しいという場合は、終活業者に依頼するのも一つの方法ですよ。
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