庭じまいって何するの?終活の中で流行っている庭じまいの内容について解説

終活 庭 アイキャッチ

終活中の方の中には、自宅の庭の手入れに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

近年では庭を手入れしやすいようにつくり変える「庭じまい」が流行っています。

庭じまいは庭の手入れが楽になることや、家を相続した遺族の負担を減らすなどさまざまなメリットがあります。

今回は、庭じまいとは何かについてや、業者を選ぶ際のポイントについて解説します。

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庭じまいとは

近年、終活に励んでいる高齢者の間で庭じまいが注目されています。

庭付きの戸建てに住んでいる人にとって、庭の管理は家の管理と同じぐらい大切なことであり、しっかり考えておかなくてはいけない問題の一つです。

まずは庭じまいとは具体的に何なのか、また実際にどんなことをするのかについて詳しく見ていきましょう。

庭を手入れしやすいように整理する

庭じまいとは、自宅の庭をリフォームしてなるべく手間がかからないように整理することを言います。

広い庭がある家は解放感があり素敵ですが、綺麗な状態を維持するためには、中腰で長時間の草むしりや樹木の剪定、花の水やり、芝生の手入れ、防虫対策など実に手間やお金がかかるものです。

自宅の庭を手間やお金がなるべくかからない庭に作り変えて整理しておくことは、毎日の暮らしの快適さを考えるうえで非常に重要なポイントと言えます。

終活で庭じまいする人が増えている

人生の終盤に向けて、元気に動けうるうちに身の回りの持ちものを整理したり、不用品を整理したりすることを終活と呼びます。

最近は、この終活ブームの流行に伴って庭じまいをする高齢者も増えています。

庭じまいといっても、それまであった庭を完全に無くしてしまうだけではありません。

景観などを維持しながら、管理のしやすい庭にリフォームする方法はいろいろあります。

終活で庭じまいをする理由

終活で庭じまいをする場合、多くの人は以下の3つの理由で庭じまいをするようです。

相続した遺族の負担を減らす

終活で庭じまいをする理由の1つ目は、庭を相続した遺族の負担を減らす目的のためです。

広い庭がある場合は、残された家族が庭の手入れや管理を行うことになります。

毎日お世話がかかせない草花の花壇や、季節ごとに剪定が必要な樹木などがあると家族の負担はとても大きくなります。

家とともに庭を相続する遺族が庭の手入れで頭を悩ませることがないように、手間のかからない庭にリフォームしておこうとする人が少なくありません。

高齢になり庭の手入れが大変

終活で庭じまいをする理由の2つ目は、高齢になって庭の手入れが大変になるからという理由です。

若く元気なうちはよいですが、体が不自由になり活発に動けなくなると、庭の手入れは想像以上に大変な労力になります。

高所作業などで思わぬケガをしてしまうこともあるでしょう。

また、庭を管理している人が入院や旅行に行っているわずかな期間でも、季節や状況によって庭が荒れてしまうケースも考えられます。

将来的に不安のある状態をなるべく解消しておきたいと考える人が多いようです。

庭をバリアフリーにしたい

さらに、終活で庭じまいをする3つ目の理由として、庭をバリアフリーの状態にしたいという理由が挙げられます。

たとえば、庭に段差や砂利道がある場合や、人の通るスペースが狭い場合などは、車椅子で移動するのが難しいでしょう。

このような庭を、アスファルトに変えたり通路の幅を広げたりしてバリアフリー化することで、高齢になってからも長く快適な庭ライフを楽しめるようになります。

また庭をバリアフリー化することで、子どもや孫が遊びやすい環境にしたいという要望の人もいるようです。

庭のバリアフリー化は、室内のケースと同じようにしっかり考えておきたいポイントの一つです。

庭じまいですること

それでは庭じまいを決めた後は、実際にどんな作業をしていくのでしょうか。

庭じまいは、ある程度のところまでは自力でコツコツと作業を続ければ実現可能です。

仕事が休みの日に作業をしたり、友人や家族に協力してもらったりしながら作業を進めることもできます。

庭木を減らす

庭じまいでは、庭木を伐採・伐根して減らすのが一般的です。

長く住んでいる戸建ての庭には、たくさんの木が生えているところもあります。

このような場合は、庭木を減らすことで落ち葉などの掃除や枝の剪定などの手間がかからない庭にリフォームするこができます。

また、隣家が密接している地域では、伸びた根や枝が敷地を超えてしまうことでトラブルになってしまうケースもあるかもしれません。

このような状況を防ぐためにも、庭木の伐採や伐根はとても大切な作業となります。

庭木の高さを調整する

大きく立派な庭木がある場合は、その高さを調整することもあります。

古くなった木は、放置していると強風などで倒木する恐れもあり、その木が道路などに面している場合は思わぬ被害を招いてしまうことも少なくありません。

このような場合は、大人の手が届きやすい高さぐらいまで庭木を伐採しておくと、剪定の手間もかからなくなります。

人工芝に変える

庭に芝生がある場合は、人工芝に変えるのもよいでしょう。

芝生は綺麗に維持するのはとても大変です。

マメな雑草取りに、夏場は散水も欠かせません。

人工芝も永久に美しさを保てるわけではありませんが、数年に渡ってお手入れ不要の美しい庭を作り上げることが可能です。

庭石の撤去作業

日本庭園の場合、巨石などで庭の景観を作っている場合は、庭石の撤去作業をすることもあります。

庭石がなくなると庭が広くなるため、バリアフリー化をしたいときなどは撤去作業が必須です。

しかし庭石は、大きいものは個人での撤去が難しい場合もあります。

庭石が大きい場合は、重機などで石を砕いてから撤去する必要があるので、業者に依頼して撤去してもらいましょう。

庭池を埋める

庭に池がある場合は、庭池を埋めることも少なくないです。

庭池は落ち葉や泥で荒れ果ててしまうことが多いため、放置しておくのはおすすめできません。

また高齢になったときに足を滑らせて転倒したり、小さな子どもが溺れたりする事故も防ぐことができます。

ただし、庭池は土地の形状などによって埋めるのが不可能な場合もありますので、業者に相談してみましょう。

庭じまいを業者に依頼するなら

庭じまいは個人でできる作業もありますが、庭木の伐採や庭池を埋める作業などは専門の業者に依頼した方がよいケースもあります。

費用はかかりますが、プロの知恵と技術でしっかり要望通りの作業を行なってくれます。

庭に関わる業者は数多くある

庭じまいを手伝ってくれる業者はたくさんあります。

庭師と呼ばれる個人業者もありますし、庭作りに必要な商品の販売をしたり大規模な工事も引き受けてくれたりする業者も多いです。

費用や得意分野がそれぞれ違う

庭じまいの作業を依頼できる業者はたくさんありますが、それぞれ作業にかかる費用や得意分野は異なります。

同じ作業でも費用が大きく変わる場合も多いため、なるべく複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。

見積もりは、簡単な概算のみであれば電話やネットで確認も可能ですが、きちんとした金額を知りたい場合は現地で立ち会って計算してもらうことになります。

また業者によっては、庭木の伐採や伐根ができなかったり、庭石の解体や庭池を埋める作業はできなかったりする場合もあります。

作業内容や費用に応じていくつかの業者を使い分けるのもよいでしょう。

庭じまいに応じた業者を選ぼう

庭じまいに関する作業を依頼できる業者は、インターネットなどで地域名を入力して検索できます。

業者の各ホームページには、これまでの庭じまいや庭のリフォームに関する施工実績が写真付きで掲載されていますので、庭じまいのイメージを掴む参考にもなるでしょう。

自宅の庭をどのように変えるかしっかり考え、作業内容に合った業者を選ぶことが大切です。

まとめ

将来を考えて庭じまいをすることはとても大切です。

自分だけでなく残される家族の負担を減らすうえでも大きな意味を持ちます。

大切な庭をいつまでも長く綺麗に保つために、計画的な庭じまいをして手間をかけずに管理できる庭に作り変えましょう。

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