お墓参りのお供え物として、お菓子を選ぶ人も少なくありません。
しかし、お供え物には適さないお菓子もあるので注意が必要です。
今回は、お墓参りのお供えに向いているお菓子の特徴や、おすすめのお菓子などを紹介します。
また、お供え物の意味やマナーも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
お墓参りのお供え物に向いているお菓子とは?
お墓参りのお供え物に適しているお菓子の特徴は、以下の通りです。
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お墓にお供えするお菓子を選ぶ際は、賞味期限が短く保冷が必要な生菓子などは避け、常温で日持ちするお菓子を選びましょう。
また、お墓参りの後に頂くことも考慮し、持ち運びが簡単な軽量で個包装のお菓子を選ぶのがおすすめです。
お墓参りのお供え物におすすめのお菓子3選
お墓参りのお供え物におすすめのお菓子を3つ紹介します。
お供え物はお墓参りをした後に頂くので、利便性に加え、味にもこだわって選んでみてはいかがでしょうか。
①チョコレートクッキー詰め合わせ
1つ目は、Galler(ガレー)の「チョコレートクッキー詰め合わせ(12枚入り)」です。
ベルギー王室御用達ブランドであるGallerのクーベルチュールチョコレートと、香り豊かな最高級のバターを使用しています。
さまざまなECサイトでも人気ランキング1位を獲得し、上品な味わいや口溶けのよさなどが高く評価されている商品です。
賞味期限は2か月以上で常温保存ができるので、お供え物に向いています。
商品に関する詳細は、以下をご確認ください。
内容量 | クッキー12枚(197g) |
サイズ | 180×95×50mm |
フレーバー | ショコラフランボワーズ(フランボワーズの酸味がアクセントになった甘さ控え目な味わい):4枚 |
ショコラ(クーベルチュールチョコレートの濃厚な味わい):4枚 | |
ショコラオレンジ(オレンジピールの香りと酸味がふわっと広がる爽やかな味わい):4枚 | |
賞味期限 | 約2か月半 |
配送方法 | 宅急便(常温) |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管 |
➁海老せんべい詰合せ
甘いもの以外のお供え物であれば、海老せんべい詰め合わせもおすすめです。
「えびせんべい彩色兼美(12袋入り)」には、海老やたこの磯の香りのするせんべいに加え、ごぼうや玄米などを使用したヘルシー志向のせんべいが含まれています。
また、トレーも海鮮の旨みが詰まったせんべいでできており、美味しくてエコな商品として人気です。
個包装になっているので、お墓のお供え物として重宝します。
商品に関する詳細は、以下をご確認ください。
内容量 | 12袋 |
種類 | 満月、ごぼう、玄米、梅、わさび、紅芋、たこ小丸、食べれるえびせんトレー(全8種類) |
賞味期限 | 製造月より90日 |
配送方法 | 宅急便(常温) |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保管 |
価格 | 2,700円(送料無料) |
③もなか詰め合わせ
常温で日持ちのするお菓子の定番といえば、もなかです。
「風雅甘々もなか詰め合わせ(12個)」は、北海道小豆・甘露栗・八女茶の3種類の餡を1箱で楽しめるため人気があります。
常温で120日保存でき、個包装になっているので便利です。
サクッとした食感の皮に優しい甘さの餡がぎっしり詰まっており、お墓参りの疲れを癒してくれるでしょう。
商品に関する詳細は、以下をご確認ください。
内容量 | もなか12個 |
サイズ | 250×285×45mm |
種類 | 北海道小豆(北海道産小豆独自の食感を風味を味わえる):6個 |
甘露栗(渋皮付き栗の濃厚な風味と上品な甘さを味わえる):3個 | |
八女茶(福岡県八女産玉露茶葉の豊かな風味を味わえる):3個 | |
賞味期限 | 120日 |
配送方法 | 宅急便(常温) |
保存方法 | 常温保管 |
お菓子以外におすすめのお供え物
お墓参りのお供え物は、お菓子以外でも構いません。
ここからは、お菓子以外におすすめのお供え物を紹介します。
花
お墓参りにお供えする花は、以下のポイントを重視して選びましょう。
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お墓にお供えする代表的な花は菊です。
菊は昔から邪気を払う効果があるとされ、お墓に供える花として親しまれてきました。
花持ちがよく、季節を問わず安定した価格で手に入れることができるのも、菊の魅力です。
その他に、カーネーションやりんどう、蓮(はす)、ミソハギなども墓前の花に適しています。
一方、お墓にお供えするのはタブーとされる花もあるので、注意が必要です。
以下で理由と併せて紹介するので、参考にしてください。
花の特徴 | 理由 | 花の種類 |
トゲがある | 殺生やケガを連想させるため |
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毒がある | 死を連想させるため |
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香りが強い | 不快に感じる人がいるため |
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花びらや花粉が落ちる | お墓やお参りに来た人の服を汚してしまうため |
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お墓参りにお供えする花の詳細は、下記の記事をご覧ください。
お酒
お墓のお供えにお酒を選ぶのもおすすめです。
特に、故人がお酒を好んでいた場合は、いつも口にしていた好みのお酒をお供えすると喜ばれるでしょう。
ただし、お酒を禁止する宗派もあるので事前に確認しておくと安心です。
また墓石にお酒をかける行為はマナー違反となるので、注意してください。
タバコ
タバコもお墓参りのお供え物としておすすめですが、お酒と同様に、宗派によっては禁止されている場合があります。
またタバコに火をつけてお供えする際は、必ず火の始末をしてから帰るようにしましょう。
本物そっくり!お菓子を模したろうそく
最近では、お菓子を模したろうそくも多く出回っています。
お菓子や食べものをお供えするのが難しい場合は、本物そっくりのろうそくでご先祖様を供養するのも1つの方法です。
なかには食品の香りがするろうそくもあり、故人を偲ぶお供え物として重宝されています。
お墓のお供え物の基礎知識
いつでもお墓参りに行けるように、お供え物の基本を確認しておきましょう。
お供え物をする意味とは?
お墓参りでお供え物をするのは、ご先祖様の供養をするためという考えが一般的です。
しかし、お供え物には自分の命への感謝という意味も込められています。
自分を生かしてくれているご先祖様を偲び、命があることに感謝を込めて、故人の好きだった食べものをお供えするということを心に留めておきましょう。
お供え物の基本は「五供(ごく・ごくう)」
仏教におけるお供え物は五供(ごく・ごくう)が基本です。
五供とは、定番の「香」「花」「灯燭(とうしょく)」に、「浄水」「飲食」を加えたものを指します。
それぞれをお供えする意味や注意点を紹介するので、お墓参りに備えて準備をしておきましょう。
香
香とは主にお線香のことです。
香は故人にとっての食べものであり、お墓参りをする人の身を清めるとされています。
最近では、さまざまな理由からお墓参りのお供え物を減らす傾向にあるため、手軽に供養できるお線香は、お墓参りには欠かせないお供え物です。
花
お墓にお供えする花は墓花(はかばな)と呼び、香りだけでなく故人が宿るとされています。
昔は土葬が一般的で、動物からお墓を守るために毒をもつシキミが供えられていました。
しかし、火葬が一般的な現代では、毒をもつ花をお供えするのはマナー違反なので注意しましょう。
灯燭(とうしょく)
灯燭はろうそくを指しますが、最近のお墓参りではほとんどお供えされていません。
お墓参りでろうそくをお供えすることには、「故人の進む道を照らす」「慈悲を表す」という2つの意味があります。
ろうそくはお墓参りに必須のお供え物ではありませんが、三回忌など節目のシーンでは用意するとよいでしょう。
浄水
場や身を清めるためにお供えする水が浄水です。
浄水は重要なお供え物なので、掃除用の水などを献上するのは避け、できるだけ新鮮な水を用意しましょう。
飲食(おんじき)
飲食とは、その名の通り飲みものや食べもののことです。
お墓参りのお供え物はお菓子や果物などが一般的ですが、先述の通り、お酒やタバコでも構いません。
自分の命に感謝し、ご先祖様を偲んでお参りすればしっかりと供養できるでしょう。
お供え物の選び方
ここからは、お墓参りにおけるお供え物の選び方を紹介します。
おすすめのお供え物
お供え物選びで迷った際は、以下の2つのポイントを参考にしてみてください。
故人が好きだった食べもの・飲みもの
お供え物で困ったら、故人が好きだった食べもの・飲みものを選ぶのがおすすめです。
故人が生前どのようなものを好んでいたかを振り返り、お供えすれば十分な供養になります。
お墓参りの際は、誰の供養なのかを意識してお供え物を選ぶとよいでしょう。
旬の食べもの
旬の食べものをお供えするのもおすすめです。
お盆やお彼岸など、お墓参りをするタイミングに合わせて旬の果物などを選ぶとよいでしょう。
また、丸みを帯びた果物は縁起がよいとされています。
というのも、丸は「円」であるため、故人との「縁」がつながっていると考えられているためです。
避けたほうがよいお供え物
たとえ故人が好んだ食べものであっても、お供え物として避けなければいけないものもあります。
五辛(ごしん)
五辛とは、以下の5つの食べものです。
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これらの食べものはにおいや辛みが強く、昔から仏教では食べることが禁止されていました。
現在でもその名残があり、中には玉ねぎをタブーとするお寺もあります。
肉や魚
「殺生」を連想させる肉や魚も、お供え物には適しません。
また、肉や魚は日持ちせず腐敗も早いため、たとえ故人の好物であっても避けたほうがよいでしょう。
食べものをお供えするときのマナー
お墓参りで食べものをお供えする際に気をつけるべき点を、5つ紹介します。
直置きはNG!半紙や懐紙を使用する
お墓にお供え物を置く際に、直置きはいけません。
半紙や懐紙(かいし)を敷き、その上に食べものをおきましょう。
これは、直置きがマナー違反だからというだけでなく、大切な墓石を傷めないための配慮です。
もし半紙などがない場合は、コピー用紙などでも構いません。
お供え物を衛生的に保つためにも、半紙などを敷いてから食べものをお供えしましょう。
袋や箱の口を開けて供える
お供え物は、故人やご先祖様が食べやすいように袋や箱の口を開けてからお供えします。
開封したお供え物は持ち帰らず、その場でいただくのがよいでしょう。
お供え物は持ち帰るのが基本
お供え物は持ち帰るのが基本です。
故人にゆっくり味わってもらいたいからという理由で放置しておくと、腐ったり動物に荒らされたりする可能性があります。
お供え物はそのままにせず、お参りした人が責任をもって持ち帰りましょう。
持ち帰らずに飲食してもOK
お供え物を持ち帰らず、お墓の前で飲食してもよいでしょう。
ご先祖様に失礼なのでは?と思うかもしれませんが、マナー違反ではありません。
お墓参りをした人が感謝と供養の気持ちをもって頂けば、ご先祖様も喜んでくれるでしょう。
持ち帰ったお供え物は自宅で飲食してもよい
お墓からお供え物を持ち帰った場合は、自宅で飲食しても構いません。
ただし、持ち帰ったお供え物をそのまま仏壇にお供えすることは避けましょう。
お墓参りから持ち帰ったお供え物は、すでにご先祖様が召し上がったと考えるためです。
お墓参りはお供え物なしでもOK!
お墓参りは、必ずしもお供え物がなくても問題ありません。
お墓参りで大切なことは、故人を偲びお墓の前で手を合わせることだからです。
お供え物の準備が面倒でお墓参りの機会が減ってしまっては、意味がありません。
たとえ手ぶらでお供え物がない状態でも、お墓参りに行くことが重要です。
周囲の目が気になる場合や、お盆やお彼岸などの節目でお墓参りをする場合は、お線香を持って行くだけでも十分な供養になります。
必要以上に身構えず、気楽な気持ちでお墓参りに行ってみるとよいでしょう。
まとめ
お墓参りのお供え物には、クッキーやせんべいのように日持ちがよく、常温で保存できるものが最適です。
お菓子以外にも花や浄水などを持参すると、より心のこもった供養になります。
お供え物で迷う場合は、故人が好きだったものや旬の果物などを選ぶと喜ばれるでしょう。
ただし、お墓参りの際はお供え物の下に半紙を敷き、放置しないように注意してください。
また、お墓参りではお供え物があるに越したことはありませんが、お供え物がないからとお墓参りから遠ざかってしまっては意味がありません。
手ぶらでも構わないので、もっと気軽な気持ちでご先祖様に会いに行ってみてはいかがでしょうか。