お墓参りに行ったらお花がすでにある場合の対処法とは!?おすすめの花の種類や仏花との違いも解説

「お墓参りに行った際にすでに花があったら、どのように対処すればよいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、お墓参りで花がすでにある場合の対処法注意点を紹介します。

お墓にお供えする花の基礎知識や疑問への回答も解説しますので、お墓参りの予定がある方はぜひご覧ください。

お墓にすでに花がいっぱいなときの対処法

考える老夫婦

まずは、お墓参りで花がすでにある場合の対処法をご紹介します。

枯れたり傷んだりした花がある場合

枯れたり傷んだりした花のみ、持ってきた花と交換しましょう。

交換した花の処分方法は、以下の通りです。

  • 墓地のゴミ箱に捨てる
  • 持ち帰って燃えるゴミに出す

ただし、お墓にあった花を持ち帰るのに抵抗がある人もいるため、一緒にお墓参りに行く人と事前に処分方法を話し合っておくとよいでしょう。

【すでにある花がキレイな場合】①花受けを増やしてお墓にお供えする

すでにある花がキレイな場合は、花受けを増やしてお墓にお供えしましょう。

墓地を管理する事務所があれば、花受けの予備を貸してもらえる可能性もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

【すでにある花がキレイな場合】➁自宅の仏壇用に持ち帰る

お墓にすでにある花がキレイな場合は、持参した花を自宅の仏壇用に持ち帰るのもよい方法です。

ただし、仏壇は仏様、お墓はご先祖様に手を合わせるものとされているため、お墓参りに持参した花をお墓と仏壇の両方にお供えすることは控えましょう。

お墓参りでお供えした花を自宅に持ち帰る場合は、鑑賞用として活用するのがおすすめです。

【すでにある花がキレイな場合】③無縁仏にお供えする

自宅に仏壇がなく使い道に困ってしまった場合は、無縁仏にお供えするのも1つの方法です。

無縁仏とはお参りする人がいない仏様を指し、お墓に花が供えられていない場合が多い傾向にあります。

お墓参りに持参した花の使い道がなければ、亡くなった人を敬い、無縁仏に花をお供えするのもよいでしょう。

お花を持ち帰るときはココに注意!

注意マークと虫めがね

ここからは、お墓にすでにある花を持ち帰る場合の注意点を解説します。

持ち帰った花の活用方法も紹介するので、気になる方はぜひご覧ください。

お墓にお供えした花を仏壇にお供えするのはNG

お墓にお供えした花を仏壇にお供えするのは、仏様への失礼にあたるため控えましょう。

お墓はご先祖様、仏壇は仏様を供養する目的で花をお供えするため、一度お墓にお供えした花は、キレイな状態であっても使い回しはできません。

ただし、お墓参りに持参した花をお供えせずに持ち帰る場合は、自宅の仏壇用として使用可能です。

お墓にお供えした花は自宅に飾って楽しもう

お墓にお供えした花を持ち帰る場合は、自宅の観賞用として活用しましょう。

お墓にお供えした花をそのままにしておくと、枯れて見た目が悪くなるだけでなく、においや虫の発生原因にもなりかねません。

お墓にお供えした花がキレイであれば、自宅に飾って楽しむ方法も検討するとよいでしょう。

お墓にお供えする花の基礎知識

お墓の上に置かれた仏花

ここからは、お墓参りで花を供える際に知っておくべき基礎知識を紹介します。

そもそも、お墓に花を供えるのはなぜ?

お墓に花を供える主な理由は、以下の通りです。

  • 亡くなった人やご先祖様への感謝や敬意を示すため
  • 花の美しさで悲しみを癒やすため
  • 花の香りを届けるため
  • お墓を華やかにするため

また、お墓の花はご先祖様や仏様だけでなく、お参りに来た人のためにお供えするとも言われています。

時の流れとともに花が枯れていく姿を見ることで、命の尊さや儚さを感じられるという意味合いが込められているようです。

お墓参りでお供えする花の種類

ここからは、お墓参りでお供えする花の種類を解説します。

お墓にお供えする花の本数や費用相場も紹介しますので、墓参りで花をお供えする際の参考にしてください。

お墓にお供えするおすすめの花

お墓にお供えするのにおすすめの花は、以下の通りです。

  • カーネーション
  • リンドウ
  • ミソハギ
  • コウヤマキ

は花持ちがよいうえに枯れても散乱しにくく、季節を問わず入手しやすいため、お墓にお供えする花として古くから親しまれてきた花です。

また、カーネーションは母の日にプレゼントする花として有名ですが、暑さに強く花持ちがよいため、お盆のお墓参りの際に持参する花にも適しています。

お墓にお供えするのはタブーな花

お墓には不特定多数の人が訪れるため、以下のように周りに影響を及ぼす可能性のある花は、お墓にお供えするのを避けなければなりません。

  • トゲのある花
  • 毒がある花
  • 香りが強い花
  • 花びらや花粉が落ちやすい花

なかでも、バラは仏教でケガや殺生を連想させる花と考えられており、お供えするのは避けるべきとされてきました。

とはいえ、現代ではバラを含む供花を販売するケースも増えてきており、お墓にお供えする花として認められつつあるようです。

ただし、バラを供花として使用する場合は、事前にトゲを取っておくなど安全面に考慮して使用するように心がけましょう。

お墓にお供えする花の本数

お墓にお供えする花の本数は、奇数に揃えるのが望ましいと言われています。

複数の花を束にしてお供えする場合は、左右それぞれ3・5・7など奇数に揃えるのが一般的ですが、左右の花の合計本数が偶数になるのは問題ありません。

お墓に供えする花の費用相場

お墓にお供えする花の費用相場は、1,000〜2,000円程度と言われていますが、相場より高額になってもマナー違反にはあたりません。

花の色やバランスを考慮して、亡くなった人が喜んでくれるような花を選びましょう。

お墓の花の生け方

お墓の花を生ける際は左右対称になるように心がけ、3〜5色の花をバランスよく組み合わせるとよいでしょう。

生け方に特に決まったルールありませんが、派手な配色やデザインは避け、周囲の景観を損ねることがないよう注意が必要です。

お墓参りでお供えする花について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

▼お墓参りでお供えする花を詳しく解説

お墓の花にまつわる疑問にお答えします!

指さしポーズの女性

ここからは、お墓参りで花をお供えする際によくある疑問にお答えします。

お墓参りの花はどこで買う?

お墓参りの花の主な購入場所は、以下の通りです。

  • スーパー
  • ホームセンター
  • 花屋
  • 霊園

スーパーやホームセンターでは1束300〜600円程度で購入できるほか、地方の産地直送市場を利用すれば、新鮮な花を安く手に入れられます。

また、花屋では自由に組み合わせて花束を作ってもらえるため、亡くなった人が生前に好んでいた花を選んでお供えするのもよいでしょう。

霊園で花束を購入できる場合は、花を持参する手間が省けるうえに、供花のマナーに沿った花束が販売されていることが多いため、安心してお供えできます。

ひまわりなど仏花以外でもOK?

お墓参りでは、ひまわりなど仏花以外の花も問題なくお供えできます。

亡くなった人が生前に好んでいた花をお供えすれば、大切な人への感謝や敬意を示すきっかけにもなるでしょう。

ただし、以下に該当する花は周りの人やお墓の景観に影響を与える恐れもあるため、供花を選ぶ際は注意しなければなりません。

  • トゲのある花
  • 毒性のある花
  • 香りが強い花
  • 花びら花粉が散りやすい花

造花やプリザーブドフラワーを供えてもよい?

お墓参りで造花やプリザーブドフラワーをお供えしても問題ありません。

お墓参りでは生花をお供えするケースが多いため、造花やプリザーブドフラワーをお供えすることで周囲の目が気になってしまう方もいるかもしれません。

とはいえ、お墓参りで大切なのは亡くなった人に感謝や敬意を示す姿勢です。

どうしても周囲の目が気になる場合は、お墓に造花やプリザーブドフラワーをお供えしても問題ないか、寺院や親族に相談しておきましょう。

また、お墓参りで造花やプリザーブドフラワーをお供えすると、枯れる心配がないため水替えを省けるメリットもあります。

長期間お墓参りに行けず、生花をお供えするのが難しい場合などに、造花やプリザーブドフラワーの活用を検討するとよいでしょう。

お墓に供える造花について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

▼お墓に造花を供えるメリット・デメリットや注意点を解説

お墓参りのお供え物は花だけでも大丈夫?

お墓参りのお供え物は、花だけでも問題ありません。

最近では、お供え物の持参を禁止している霊園も増えているため、亡くなった人の好みや霊園のルールを考慮して、お供え物を決めるとよいでしょう。

お墓参りの際にお花がなくても大丈夫?

お墓参りの際に花を持参していなくても、亡くなった人への感謝敬意があれば問題ありません。

また、一緒にお墓参りに行く人がいる場合は、誰が花を持参するか事前に話し合っておくとよいでしょう。

お墓の花を長持ちさせるにはどうすればよい?

ここからは、お墓の花を長持ちさせる方法を紹介します。

水切り

水切りとは、花の茎を斜めに切って水を吸いやすくする作業のことで、花を長持ちさせる効果があります。

水切りをする際は切れ味のよいハサミを使用し、空気の侵入を防ぐために水を張った容器の中で切るようにしましょう。

また、茎を切ったあとに5分程度水につけておくのも大切なポイントです。

茎の根元についている葉の除去

茎の根元についている葉を事前に除去しておくことも、花を長持ちさせるために有効です。

花立ての内部に葉が残っていると葉が腐って水を汚してしまうため、花が傷みやすくなります。

花立ての中に入れる茎についている葉は、忘れずに除去しておきましょう。

花筒に漂白剤や十円玉を入れる

花筒に漂白剤十円玉を入れておくと、花筒内の水や茎先に雑菌が繁殖するのを防ぐ効果が期待できます。

ただし、漂白剤の量が多すぎると花を枯らしてしまう恐れもあるため、使用量は1滴程度にとどめるようにしましょう。

墓花と仏花の違いって何?

墓花仏花の違いは、以下のようにお供えする場所と長さです。

墓花
  • お墓にお供えすることを想定した花
  • 55cm程度で販売されていることが多い
仏花
  • 仏壇にお供えすることを想定した花
  • 35cm程度で販売されていることが多い

どちらも供花のため、墓花を仏壇に、仏花をお墓にお供えしても問題はありません。

ただし、お墓にお供えした花を自宅の仏壇用として使用するのはマナー違反にあたるため、注意しましょう。

宗派によって違いはある?

仏教では、各宗派で供花のルールに大きな違いはありません。

一方で、仏教以外の宗教で定められている供花のルールは、以下の通りです。

神道
  • 花ではなく、榊(さかき)の葉をお供えする
  • お墓参りの際は「しきみ」を使用する場合が多い
キリスト教
  • を基調とした花をお供えする
  • 日本菊などの仏花は避けた方がよい

まとめ

お墓に供えられた花

お墓参りで花がすでにある場合は、枯れている花と交換したり自宅の仏壇用として持ち帰ったりするとよいでしょう。

ただし、一度お墓で使用した花を仏壇にお供えするのはマナー違反にあたるため、注意が必要です。

またお墓参りに持参する花を選ぶ際は、亡くなった人が好きだった花を組み合わせて、感謝や敬意を伝えるきっかけとして活用するとよいでしょう。

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