【墓石の黒ずみ汚れを落とす】効果的な落とし方を必要な道具と併せて詳しく解説!

墓石 黒ずみ 落とし方 アイキャッチ

墓石の黒ずみがなかなか落ちず、悩んでいませんか?

力任せに墓石を扱うと傷んでしまうため、正しい方法で汚れを落とすことが大切です。

本記事では、黒ずみ落としに必要な掃除道具から効果的な落とし方まで紹介します。

また、水垢赤い汚れの落とし方も紹介しているので、ぜひ役立ててください。

墓石の黒ずみ落としに必要な掃除道具

お墓と桶の画像

墓石の黒ずみを落とすための掃除道具は、主に下記の6つです。

道具 使用用途
墓石用洗剤 墓石用洗剤を使用することで、黒ずみを落とせます。
洗濯洗剤や食器用洗剤はシミや劣化の原因になるため、必ず墓石用洗剤を使用しましょう。
スクレーパー スクレーパーはヘラのような形状の道具です。
スポンジでは落とせない黒ずみを擦って落とします。
墓石用スポンジ 金属製などの硬いスポンジは使用せず、墓石用のスポンジを利用しましょう。
また、墓石は強く擦りすぎると傷の原因になるため、少しずつ落とすよう意識しましょう。
ブラシ 墓石の細部を掃除する際にはブラシが便利です。
墓石を傷つけないように、毛のやわらかいものを使用しましょう。
雑巾 水洗い用と水を拭き取る用で2枚以上の雑巾が必要です。
バケツ 墓石を水洗いする際に使用します。
備え付けのバケツが利用できるかを事前に確認しておきましょう。

次に、掃除道具を選ぶ際のポイントを確認しましょう。

石材に適したものを使用する

墓石の掃除道具は、石材に適したものを使用することで、傷や劣化を防げます。

墓石は、「御影石(みかげいし)」と「古い墓石」に分かれます。

御影石は、表面に光沢がありツルツルとした素材で、最近の墓石の多くは御影石が使用されています。

一方で古いお墓は、石の素材をそのまま使用したザラザラの表面が特徴です。

素材を見極めたうえで、正しい掃除道具を揃えましょう。

墓石用洗剤は代用できる?

墓石の黒ずみには洗剤が有効的ですが、洗濯洗剤食器用洗剤塩素酸性系洗剤は使用できません。

墓石の表面には小さな隙間があり、洗剤が染み込むとシミや変色が発生します。

一般家庭にある洗剤で代用できるものは、重曹です。

水垢は落とせませんが、汚れの度合いによっては重曹で落とせる場合もあるでしょう。

しかし、墓石用洗剤のほうが効率よく安全に汚れを落とせるため、墓石用洗剤の準備をおすすめします。

【汚れ度合い別】黒ずみの効果的な落とし方

石の黒ずみ画像-

墓石の黒ずみは、汚れの度合いによって落とし方が異なります。

軽度中度重度の汚れ別に効果的な落とし方を解説します。

軽度の黒ずみ汚れ

墓石の黒ずみが軽度の場合、水洗いのみで落とせます。

雑巾やスポンジに水を含ませ、軽く拭き取りましょう。

また、御影石の場合は強く擦りすぎてしまうと傷の原因になるため、適度な力加減で掃除することが大切です。

中度の黒ずみ汚れ

中度の黒ずみ汚れは、墓石用洗剤の利用がおすすめです。

御影石の場合は、洗剤を黒ずみに馴染ませてからスポンジで擦りましょう。

洗剤を放置しすぎるとシミになる可能性もあるため、注意が必要です。

また、古い墓石の場合は、洗剤を馴染ませてからブラシで擦ると簡単に落とせます。

重度の黒ずみ汚れ

洗剤を使用しても黒ずみが落ちない場合は、スクレーパーで削り取りましょう。

ただし、スクレーパーを強く当てすぎてしまうと、墓石に傷がつく可能性があります。

黒ずみ部分に直接当てて、力加減を調節しながら落としましょう。

墓石の「水垢」や「赤い汚れ」の落とし方

墓石の汚れ画像-

墓石の水垢赤い汚れの落とし方についても解説します。

水垢の落とし方

水垢を落とす際には、墓石に使用できる水垢専用洗剤を使用しましょう。

まずは、目立たない部分でシミや変色がないかをテストしてから使用すると安心です。

  1. 水と雑巾で落とせる汚れを先に落とす。
  2. 使用方法をよく確認し、必要に応じて希釈洗剤を作る。
  3. 洗剤をハケで下から塗布する。
  4. ハケやスポンジで水垢を軽く擦り落とす。
  5. 水で洗剤を洗い流す。

水垢の掃除を上から始めると、洗剤が垂れて跡が残ってしまう可能性があります。

跡が残ると修正しづらくなるため、洗剤は下から塗布していきましょう。

赤い汚れの落とし方

墓石の赤い汚れは、主にサビが原因です。

御影石には鉄が含まれているため、ロウソク立てなどの金属製品からサビが移るケースがあります。

赤い汚れは、サビ取り洗剤で汚れを落とせます。

石材に使用できる洗剤を選び、目立たない部分でテストしてから使用しましょう。

  1. 全体の汚れを水洗いする
  2. サビ取り洗剤をスポンジまたは布に染み込ませる
  3. 赤サビの部分をやさしく擦る
  4. 水で洗剤を洗い流す

また、墓地によって地下水を利用するケースがありますが、地下水は鉄分を多く含んでいることからサビの原因になります。

墓石には水道水を使用して、赤サビを落としましょう。

墓石の劣化はこまめなお手入れで防げる!

3人でお墓参りをする画像

墓石はこまめにお手入れすることで、劣化を防げます。

正しい掃除方法で、墓石の劣化を防ぎましょう。

正しいお墓の掃除手順

お墓の掃除は、敷地内の清掃、墓石、小物の順番で行いましょう。

ここでは、掃除の流れとポイントを解説します。

まずは敷地内から

始めは、敷地内の清掃です。

墓石を水洗いする際に、敷地内の落ち葉などが濡れてしまうと後々清掃しにくくなるため、敷地内の清掃を優先します。

植木や植栽がある場合はハサミで剪定を行い、雑草が生えていたら除去しましょう。

墓石を磨く

墓石は、上から下へ掃除しましょう。

基本的には、水と布、スポンジで水洗いするだけで劣化を防げます。

やわらかいスポンジナイロン製のブラシを使用して、墓石を傷つけず丁寧に磨くことを心がけましょう。

小物類を洗う

最後に、金属パーツや線香皿などの小物も洗いましょう。

取り外して水で洗い、スポンジを使用して軽く擦れば汚れを落とせます。

花立ては水筒用のスポンジなど、持ち手のあるものを用意すると便利です。

【注意】墓石の掃除でやってはいけないこと

たわしの画像

墓石の掃除を誤った方法で行うと、墓石を傷めてしまう可能性があります。

この章で、掃除の注意点を押さえましょう。

基本的には水洗いのみ

墓石の清掃は、基本的に水洗いのみで十分です。

水で流してからスポンジや布、ブラシで軽く擦って汚れを落としましょう。

水洗いで落とせない頑固な汚れなどを落とす際には、墓石用洗剤やスクレーパーを使用します。

家庭用洗剤は使用しない

先述した通り、家庭用洗剤を使用するとシミや変色の原因になるため、墓石用洗剤を使用しましょう。

墓石用洗剤は、ホームセンターやネットから購入できます。

また、墓石用洗剤でも放置しすぎると、シミになる可能性があります。

使用量を調節しつつ注意しながら使用しましょう。

たわしの使用を避ける

墓石に金属製のたわしを使用すると、傷がつく可能性があります。

傷には汚れが溜まりやすく、墓石の劣化を早めてしまうため、墓石の掃除はやわらかいスポンジや墓石用のものを使用しましょう。

また、墓石は強く擦りすぎてもいけません。

汚れの落ち具合を見ながら、適度な力加減で擦り落としましょう。

墓石の汚れや掃除に関するよくある質問

複数のお墓の画像

墓石の汚れや掃除に関する質問をここで解決しましょう。

墓石の黒ずみは何が原因?

墓石の黒ずみは、細かいホコリ花粉が原因です。

墓石に付着し、蓄積されることで黒ずみになります。

黒ずみは、放置するほど落としにくくなるため、定期的な掃除で経年劣化を防ぎましょう。

墓石のコケを落とす方法は?

長年掃除されなかった墓石には、コケが生えてしまっていることもあります。

コケはスポンジや布で軽く擦ることで落とせます。

刻まれた文字などの細かい部分は、ブラシを使用して落としましょう。

コケの落とし方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

▼墓石についたコケの掃除方法を詳しく解説

お墓を掃除する頻度は?

墓石を掃除する頻度に決まりはありませんが、最低でも年に2~3回の掃除をおすすめします。

お盆や春秋のお彼岸にお墓参りへ行くことが一般的であることから、年に2〜3回ほど掃除をしている人が多いようです。

取れない汚れはどうする?

墓石の汚れが頑固で落ちない場合は、プロへの依頼がおすすめです。

無理やり落とそうとして、墓石に傷をつけてしまうことが多々あります。

気になる汚れがある場合は、墓石掃除のプロへ依頼をして落としてもらいましょう。

お墓のクリーニングについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

▼お墓クリーニングの料金相場やおすすめ代行業者を解説

まとめ

墓石は基本的に水洗いのみでよいですが、黒ずみには、墓石用洗剤やスクレーパーを使用してきれいに落としましょう。

また、墓石に合わない洗剤や道具を使用してしまうとシミや変色を招き、経年劣化を早めるきっかけになります。

洗濯洗剤や食器用洗剤、金属製のたわしなどの使用は避け、墓石用のものを使いましょう。

ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に、墓石の黒ずみ落としに挑戦してみてください。

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