銀行口座を持ちすぎていると、口座や財産を管理しにくくなるほか、家族の負担も大きくなるデメリットがあります。
そのため、特に50代以上の方は終活として少しずつ整理し始めるのがおすすめです。
本記事では、終活で銀行口座を整理する手順や注意点を解説します。
よくある質問にもお答えしているので、これからの終活にぜひお役立てください。
目次
終活で銀行口座を整理する理由
生前に銀行口座を整理することは、自分にとっても家族にとってもメリットがあります。
ここではまず、終活で銀行口座を整理したほうがよい理由を3つ紹介します。
お金の管理がしやすくなる
銀行口座を整理することで財産の全体像を把握できるため、お金の管理がしやすくなります。
自分の財産状況が曖昧なままだと何にいくら使ってよいかの判断が難しくなり、場合によっては必要以上にお金を使いすぎてしまうかもしれません。
不要な銀行口座をは整理し、お金を管理しやすい状態で老後の人生設計を行いましょう。
相続のトラブルを防げる
銀行口座の名義人が亡くなると口座は凍結され、必要な手続きをするまでは利用できなくなります。
しかし、銀行口座を持ちすぎていると、口座が凍結される前に誰かが預金を勝手に引き出して使い込んでもすぐに気付けないことも考えられます。
銀行口座の整理は、このような家族間のトラブルを防ぐためにも効果的です。
家族の負担を軽減できる
銀行口座が凍結されたら、金融機関ごとに凍結解除の手続きが必要です。
口座を持ちすぎている場合、家族がすべての金融機関に足を運んで手続きを行うことになり、負担が大きくなります。
凍結解除の手続きは主に以下の通りです。
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そのため、生前に不要な口座を減らしておくことでこのような家族の負担を減らすことができます。
銀行口座が凍結されるのはいつ?
金融機関が名義人の死亡を知った時点で、銀行口座は凍結されます。
金融機関が名義人の死亡を知るきっかけは、遺族からの届出がほとんどで、役所に死亡届を提出しても金融機関に伝わることはありません。
しかし、新聞の訃報欄や町内会の掲示板などで金融機関が死亡の情報を見つけた場合、親族からの届出がなくても口座は凍結されます。
終活で銀行口座を整理する手順
次は、銀行口座を整理するための具体的な手順を紹介しますので、自分の状況と照らし合わせながら読み進めましょう。
1.不要な口座を解約する
まったく使用していない口座や使用頻度の少ない口座は、不要な口座と判断して解約します。
解約の手続きに必要なのは以下の4点です。
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口座の解約は、本人が直接金融機関に行き、書類にサインや捺印をすることで手続きが完了します。
また、必要なものは金融機関によって若干異なりますので、事前に問い合わせてから行くようにしましょう。
2.最低限の口座をリストにまとめる
口座の仕分けが終わり、口座を最低限の数にまで減らすことができたら、口座情報をリストにまとめます。
金融機関名や支店名などに加えて、定期的に入金や引き落としがあるものなども記載しておき、定期的に情報を更新するとよいでしょう。
また、金融機関に届け出ている住所や連絡先に変更があった場合は変更しておくことをおすすめします。
3.家族に保管場所を伝える
家族には、口座リストや印鑑・通帳などの場所を伝えておきましょう。
せっかく作成した口座リストも、相続の際に家族が把握していなければ意味がありません。
何かあったときに遺族にリストを探させてしまう手間をかけないようにしましょう。
また、自分が動けなくなってお金の引き落としなどが難しくなった場合などに、家族にさまざまな手続きを任せることもできます。
いざというときのために家族に口座のリストの保管場所を知らせておきましょう。
終活で銀行口座を整理するときの注意点
ここからは、終活で銀行口座を整理するときの注意点を3つ紹介します。
知っておくだけでも役に立つので、ぜひ最後までお読みください。
銀行口座はひとつにまとめない
「銀行口座を整理するならひとつにまとめたほうが管理しやすいのでは?」と思うかもしれませんが、銀行口座は2~3つほど残しておくことをおすすめします。
銀行口座をひとつにまとめてしまうと、以下のようなリスクがあるためです。
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資産の状況にもよりますが、柔軟に対応できるよう備えておきましょう。
家族名義の口座は名義預金になる
「名義預金」とは、名義人と預金者が異なる預金のことです。
具体的には、父母や祖父母が子どもや孫の名義の口座に預金しているケースなどが該当し、実際には名義人の預金ではないものが該当します。
名義預金は貯蓄した本人の口座、つまり父母や祖父母の口座とみなされ、相続税の対象となるので注意が必要です。
放置した口座は休眠預金になる
10年以上取引がない預金は休眠預金となり、民間公益活動に活用される仕組みになっています。
手続きすれば引き出せるものの、相続の際には家族が預金の存在に気付かないケースも多々あります。
誰かの役に立っているという考え方もできますが、残っている預金は少しでも多く家族に渡したいですよね。
このようなトラブルが起きないように、銀行口座の整理は早めに進め、見直しや更新を定期的に行うことが大切です。
生前にできる銀行口座の凍結対策
自分の死後、銀行口座が凍結されることによって、家族は自由に預金を引き出せなくなります。
ここでは、口座の凍結で家族が困らないように、終活としてできることを解説します。
生命保険に入っておく
保険金は、銀行口座のように死後に凍結されることはありません。
保険会社に請求すれば、受取人が指定した口座に保険金が振り込まれます。
振込のタイミングは保険会社によって異なりますが、書類の到着から5営業日程度を目安としている保険会社がほとんどです。
必要な額の保険金が受け取れる生命保険に加入し、加入した保険会社やプランなどの情報は、家族にも共有できるようにまとめておきましょう。
預金の一部を引き出しておく
生前に預金の一部を引き出して、手元に置いておく、または家族に預けておくのも一つの方法です。
ただし、盗難や紛失のリスクや、相続のトラブルにつながるリスクもあるため、管理方法や家族への伝え方には注意しなければなりません。
銀行口座の整理に関するよくある質問
終活で銀行口座を整理する際のよくある質問にお答えします。
銀行口座の平均保有数はいくつ?
2025年4月に行われたマイボイスコム株式会社の調査によると、銀行口座を3個保有している人が最多だったようです。
また、3個以上保有している人が全体の約70%を占めることから、複数の銀行口座を使い分けている人が多いのでしょう。
終活に向けて、まずはひとつずつ見直してみてください。
定期預金は解約したほうがいい?
終活では、定期預金を解約したほうがよいという考え方もあります。
定期預金を引き出すためには本人が窓口に直接行く必要があり、何らかの理由で行けない場合はお金を引き出すことができません。
最近増えているのが、預金者が認知症になったため、成年後見人の同席を条件に定期預金の引き出しを認めるというケースです。
どうしても、という理由がなければ、終活の一環として普通預金に移すのもよいかもしれません。
銀行口座以外に整理すべきものは?
銀行口座以外には、クレジットカードや契約中のサービスなども整理しておきましょう。
情報を照会したり解約したりなど、家族が手続きしやすくなるためです。
また、預金以外に財産が多い場合は、すべての財産をまとめた財産目録を作成することをおすすめします。
詳しくは以下の記事もご参照ください。
▼終活でクレジットカードを整理する方法
▼終活で財産目録を作成するメリットや書き方
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まとめ
銀行口座の整理は、お金の管理がしやすくなるという自分のメリットだけではなく、家族の負担も減らすことができる重要な終活の一つです。
手順も複雑ではないので、誰でも無理なく進められるでしょう。
これを機に、不要な口座を整理してみてください。
▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介




















