【仏壇はいらない・置きたくない】無宗教じゃなくても仏壇や位牌は置かなくてOK!その理由と処分方法・代わりの仏具も紹介

仏壇いらない アイキャッチ

昔ながらの仏壇はサイズが大きく、独特のデザインや装飾が施されていることからインテリアに馴染まず、場所も取るため「いらない」と感じる人が増えています。

しかし、先祖を祀る仏壇の処分や、仏壇を買わないことを選択するのはなかなか勇気がいることですよね。

実は、仏壇は必ず「置かなければいけないもの」ではありません

なくてもよいのです。

この記事ではその理由と、仏壇の処分方法や仏壇・位牌の代わりになるものをご紹介します。

結論:仏壇や位牌はなくてもよい!

結論

現在、仏壇や位牌は亡くなった親族やご先祖を自宅で祀る場所となっていますが、古来よりそうだったわけではありません

ここでは、仏壇が家庭に置かれるようになった背景と、仏壇や位牌がなくてもよい理由について説明します。

本来は各家庭になかった

仏教における仏壇とは仏様を祀る壇のことで、寺院の中には必ず設けられています。

仏教が伝来して数百年は各家庭に置くものではなく、寺院に足を運んで拝むのが一般的でした。

一般家庭に仏壇を置くようになったのは江戸時代からで、幕府が発令した寺請制度が背景にあります。

キリシタンでないことを証明するため、檀家である証として仏壇と各宗派の御本尊様を家庭で祀るようになりました。

明治時代に入り寺請制度が廃止されたものの、多くの家庭で仏壇はそのまま残されることとなりました。

仏壇がなくても供養はできる

仏壇を用意して位牌や遺影を飾ることも、もちろん故人の供養ですが仏壇がなくても供養はできます

仏壇がないから供養ができないわけでもなく、故人が無事に成仏できないわけでもありません。

供養の方法は、お墓参りや手元供養など他にもたくさんあります。

仏壇が必要か必要ないか、どちらが正解ということではないので、自身のライフスタイルや考え方に合わせて仏壇をどうするのか決めるのがいいでしょう。

仏壇の役割・意味とは

仏壇の役割とは?

仏壇の役割は、家の中にいながら仏様やご先祖様を祀ることにあります

日々仏壇に向き合うことで、自分の感情を落ち着かせる時間や空間にもなります。

ここでは、仏壇を持つ役割や意味について詳しく説明します。

仏壇の起源

仏壇の起源は持仏堂→仏壇説と魂棚→仏壇説の2説ありますが、現在では持仏堂→仏壇説が有力と言われています。

古来、貴族などの上流階級においては持仏堂を持っており、平等院鳳凰堂や鹿苑寺などがこれにあたります

上記のような建物にある持仏堂が縮小化し屋内に取り込まれ、仏間→仏壇に変化したと言われています。

仏壇は文字通り「仏様を祀る壇」

仏壇は、仏教において仏を祀る壇全般のことを指します。

仏教寺院の須弥壇を小型化し、仏様を祀るために設置された一般家庭用の礼拝施設と言えます。

故人を偲び対話する

大切な人が亡くなった後に、その故人と対話や心を共にしたいと願うことは誰にでもあります。

そんなとき、家に仏壇があることで、故人がいつもそばにいてくれているように感じ、いつでも故人を偲び対話する時間をもつことができるでしょう

先祖に感謝する

仏教の考えでは、人間は死後約30年間、正月やお盆、命日など1年に何回かは現世に戻ってくることができると言われています。

そのため、残された人々も三十三回忌までは故人の霊を迎え入れてもてなすための準備をしなければいけません。

30年経ち、霊界に旅立たれたあとは、先祖代々の位牌と合祀し基本的な供養をします。

ご先祖様に礼拝し冥福を祈ることは、過去から命をつないできてくれたことに感謝する大切な時間です。

毎日お寺に行くのは難しくても、自宅に仏壇があれば毎日ご先祖様に感謝の気持ちを伝えることができます

仏壇を不要と考える人が増えた要因

仏壇不要要因

仏壇がいらないと思う理由には、ライフスタイルの変化や宗教観の変化が影響しています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

無宗教の人が増えた

現在、日本では自身を無宗教と答える人が増えています。

仏壇は日本に昔からある風習ですが、その根本には仏教の考えがあります。

そのため、仏教の信仰を持っていない方にとって仏壇は必要ありません

また、都市部を中心に寺院との付き合いも変わってきており、菩提寺がない方や親世代にすべて任せている方も多く、親世代が亡くなったタイミングで無宗教になる方もいます。

仏壇にこだわらず、故人を偲ぶことを1番の目的とした方法で供養する方が増えています。

価値観の多様化

仏壇をいらないという方が増えた背景に、価値観の多様化が挙げられます。

近年では早い段階から自身の亡くなった後について考える方も増えてきています。

多くの人が参列する一般葬を希望する方の割合は年々減少し、葬儀のミニマム化を希望する方が過半数を占めるようになりました

また、供養の方法も散骨や樹木葬など、墓石を持たないスタイルを希望する方の割合も年々増加傾向にあります。

こういった自由な価値観が増えたことも仏壇はいらないと判断される要因の一つです。

▼詳しくはこちらの記事をお読みください
【意外と多い?】自身の死後について考えたことがある人は85%!葬儀や財産についての希望を調査

核家族化や住環境の変化

核家族化や住環境の変化に伴い、仏壇のない家で育っている人も増えました。

仏壇を見る機会も少なく馴染みのない方からすると、家庭に仏壇を置くという概念そのものが存在しない場合もあります。

また、住環境も変化したため、そもそも仏壇を置く場所を確保できないなどの理由から仏壇をいらないと判断する場合もあります。

デザイン・サイズへの懸念

自宅のインテリアにこだわりのある方や家具のデザインを重視される方にとって、仏壇のデザイン・サイズには懸念を感じるでしょう

仏壇はいかにもな和風デザインが多く、大きさもあるため、自宅のインテリアによってはテイストの異なる仏壇が違和感を与えてしまう可能性もあります。

現代の住宅環境とマッチしにくい仏壇のデザインや狭小住宅には置けないような大きさも仏壇離れの要因の一つとなっています。

仏壇を「いらない」と感じたら

いらないと思ったら

仏壇がいらないと感じたら、まずは以下の選択肢を検討してみてください。

手元供養

仏壇をいらないと感じたら、手元供養にするのもおすすめです。

手元供養とは、故人の遺骨を対象とした供養の方法で、ミニ骨壷に入れた遺骨を飾ったりアクセサリーにして身に付けたりして供養します

より故人を身近に感じることができ、宗教や宗派など関係なく行える供養方法として人気を集めています。

ミニサイズの仏壇を検討

仏壇=大きいと思っている方も多いのではないでしょうか。

最近では、現代のインテリアに馴染むように作られたミニサイズの仏壇があり、デザインも家具風のものや洋風でスタイリッシュなものまで幅広く販売されています。

自宅の収納スペースに収まるような小型サイズもあるため、マンションや狭小住宅にも十分に置くことが可能です。

すでに仏壇があるなら買い替えもあり

すでに仏壇があり、いらないと感じているなら思い切って買い替えも検討してみましょう。

実家や義実家の仏壇継承する予定がある場合は、継承するタイミングでミニサイズの仏壇などに買い替えるのがおすすめです

仏壇や位牌の処分方法

処分方法

仏壇や位牌を処分は、大切なものだけに気を遣いますよね。

ここでは、仏壇や位牌の処分方法について説明します。

仏壇を売る

仏壇の処分を検討する際に「売る」ことを選択肢に考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、ほとんどの仏壇は買い取ってもらえないため、注意が必要です

美術工芸品としての価値がある場合は買い取ってもらえる可能性もありますが、稀なケースです。

まずは、専門の業者に依頼して見積もりを依頼しましょう。

仏壇を引き取ってもらう

仏壇を引き取ってもらえる場所は複数あります

・仏壇仏具店に依頼する
・菩提寺に依頼する
・自治体の粗大ゴミ処分場へ依頼・持ち込み
・不用品回収業者に依頼する

それぞれの費用や特徴について詳しく紹介します。

仏壇仏具店に依頼する

仏具店に処分を依頼する場合、処分に関する段取りが明確で運搬をお願いすることも可能です。

しかし、新しい仏壇を購入する場合であれば費用をお得にできるケースもありますが、古い仏壇の処分だけを依頼する場合、他の処分方法に比べて費用が20,000~80,000円程度と少し割高になります。

菩提寺に依頼する

仏壇の引き取り先として最も一般的なのは、菩提寺に依頼する方法です。

法要などで普段からお世話になっているお寺なので頼みやすいですが、処分の具体的な費用は宗派や依頼するお寺によって異なるため事前に確認しておきましょう。

お布施というかたちで、10,000~50,000円程度が相場と言われています。

自分で自治体の粗大ゴミ処分場へ持ち込む

仏壇を粗大ゴミとして自治体の個別回収に出す場合、サイズや自治体の規定によって処理費用は異なるため事前に手順や料金を確認しましょう。

おおよそ1,000~2,000円で処分可能なため、他の処理方法より安く済みます。

また、処理場に直接仏壇を持ち込むことができる自治体もあり、この場合はさらに処分費用を抑えることができます。

手間と時間はかかりますが、最も安く処分できる方法です。

不用品回収業者に依頼する

仏壇を不用品回収業者に依頼する場合、電話やメールでやり取りし日程調整をして回収してもらいます。

希望した日程に自宅まで来て引き取ってもらえる簡単な方法ですが、仏壇のサイズや引き取り先までの距離など処理費用の幅が大きいため、いくつかの業者で見積もりを取り、なるべく費用の安い業者を選ぶのがおすすめです。

それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った処分方法を選択してください。

下取りに出す

新しい仏壇の購入を検討している方は、下取りに出すことで古い仏壇を処分することも可能です。

仏壇の購入費用も安く抑えられ、処分費用も安くなる場合があります

下取りが可能か購入予定の店舗に事前に問い合わせてみるといいでしょう。

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まとめ

まとめ仏壇要らない

仏壇は必ず用意すべきものではなく、多様化した現在のライフスタイルや個人の考え方に合わせて供養の方法は自由に選択できます。

しかし、必要ないからすぐに捨てるのではなく、他の供養方法や買い替える場合のタイミングなど、家族や親族と十分に相談してから結論を出すようにしましょう。

仏壇がなくても、故人を偲ぶことやご先祖様に感謝し祈ることはできます。

どのような供養のかたちであっても、感謝や祈りを忘れなければよいのではないでしょうか。

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