「一周忌には故人のためにお花を飾って特別な供養がしたい」と、お花をお供えする方が多くみられます。
ただし、遺族に迷惑をかけないようにマナーを守ってお花を選ぶことが大切です。
本記事では、一周忌のお供えに贈るお花の選び方を解説します。
お花を贈るタイミングも解説するので、初めてお花をお供えする方はぜひ参考にしてください。
一周忌にお供えするお花の選び方
![選び方](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2024/08/選び方.jpg)
一周忌にお供えするお花は、以下のポイントを踏まえて選びましょう。
一周忌は白色以外のお花を選んでもよい
葬儀や四十九日法要では白色のお花をお供えしますが、一周忌では白色以外のお花を選んでも問題ありません。
一周忌は、故人の死を悲しむというよりも故人を偲ぶ機会であるためです。
遺族や参列者の心をやさしく和ませられるような、故人が好きだったお花や好みの色のお花をお供えしましょう。
淡く明るい色のフラワーアレンジメントがおすすめ
一周忌にお供えするお花は、白色のお花をベースにピンク系、青系、緑系、紫系など淡く明るい色を取り入れたフラワーアレンジメントがおすすめです。
フラワーアレンジメントとは、バスケット等の器にお花が生けられたものを指し、遺族がお花を花瓶に生け直す手間がかかりません。
なお、ベースとなる白色のお花は、ユリ、トルコキキョウ、菊、カーネーションなどが定番です。
それぞれには以下の花言葉があるため、故人のイメージや故人への思いに合うお花を選ぶのもよいでしょう。
白色のユリ | 「純潔」「無垢」「威厳」 |
白色のトルコキキョウ | 「思いやり」「永遠の愛」 |
白色の菊 | 「慕う」「真実」「誠実な心」 |
白色のカーネーション | 「純潔の愛」「尊敬」「あなたへの愛情は生きている」 |
生花以外にプリザーブドフラワーを贈る場合もある
一周忌のお供えには、美しさが長持ちするように生花を加工したプリザーブドフラワーを贈る場合もあります。
手入れの手間が少なく飾りやすい点が魅力ではあるものの、地域や宗教などによって考え方が異なるため、不安な場合は事前に遺族へ確認したほうがよいでしょう。
一周忌にお供えするお花の相場
![電卓とペン](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2023/07/電卓とペン.jpg)
一周忌にお供えするお花の相場は、地域や故人との関係性によって異なりますが、個人で贈る場合は5,000~10,000円程度が目安です。
飾りやすい小さめのお花をお供えしたい場合は、3,000円程度のものも選ばれています。
高すぎるお花を贈ってしまうと、周りのお花との調和が取れなくなったり、遺族に気を遣わせてしまったりすることもあるため、どれくらいの価格のものを選ぶべきか自信がもてない場合は、親族に相談して予算を決めるとよいでしょう。
【予算別】一周忌のお供えにおすすめのお花
ここからは、一周忌のお供えにおすすめのお花を紹介します。
3,000円台
【花キューピット】白+青系のアレンジメント
![【花キューピット】白+青系のアレンジメント](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2022/02/【花キューピット】白+青系のアレンジメント-300x300.jpg)
引用:花キューピット
白色のお花と青色のお花でまとめた、落ち着いた雰囲気のアレンジメントです。
メッセージカードは無料で利用できます。
【花秘書】白+紫系のアレンジメント
![【花秘書】白+紫系のアレンジメント](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2022/02/【花秘書】白+紫系のアレンジメント-2-300x300.jpg)
引用:花秘書
やわらかい薄紫色が特徴のバスケットタイプのアレンジメントです。
立札(名札)とメッセージカートに対応しています。
5,000円台
【花キューピット】白+ピンク系+青系のアレンジメント
![【花キューピット】白+ピンク系+青系のアレンジメント](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2022/02/【花キューピット】白+ピンク系+青系のアレンジメント-300x300.jpg)
引用:花キューピット
白色のお花をベースにピンク色と青色のお花を取り入れた、明るい雰囲気のアレンジメントです。
主にトルコキキョウが使用されています。
立札(名札)とメッセージカードに対応しています。
【日比谷花壇】白+ピンク系のアレンジメント
![【日比谷花壇】白+ピンク系のアレンジメント](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2022/02/【日比谷花壇】白+ピンク系のアレンジメント-300x300.jpg)
引用:日比谷花壇
白色のお花と淡いピンク色とお花でまとめた、やさしい雰囲気のアレンジメントです。
メッセージカードは無料で利用できます。
一周忌のお供えに避けるべき花
![注意点](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2023/05/注意点-2.jpg)
葬儀や四十九日法要よりも色や形式の制限が少ないとはいえ、一周忌のお供えにも避けたほうがよいお花はあります。
知らずに贈ってしまうと、遺族や他の参列者を不快な気持ちにさせてしまう可能性があるため、マナー違反だと思われないようここで確認しておきましょう。
花束
花束は花瓶に生け直す必要があるため、一周忌法要にふさわしくありません。
施主や遺族は法要の準備に追われている中で、さらに負担を増やすことになってしまい迷惑をかける恐れがあります。
鉢植えのお花
鉢植えのお花は、宗教によっては肥料に含まれる成分が不浄なものと考えられる場合があります。
お供えとしては避けたほうが無難でしょう。
トゲのあるお花
キリスト教の葬儀や法要ではバラの花が用いられますが、仏教ではバラやアザミといったトゲのある花はタブーとされています。
また、トゲが死を連想させるということで、トゲのある花を贈るのは失礼だと考える方も少なくありません。
香りが強いお花
香りが強いお花も、一周忌の場では不適切です。
遺族や参列者の衣服や髪の毛などに香りが移ってしまう可能性があるほか、参列者の中には香りが苦手な方がいるかもしれません。
お供えのお花として定番のユリも、香りが強い種類もあるので注意が必要です。
派手な色のお花
一周忌では白色以外のお花を選んでも問題ありませんが、派手な色合いのお花はおめでたい印象を与えてしまう可能性があります。
あくまでお供えであることを踏まえ、派手すぎず淡く明るい色のお花を選びましょう。
一周忌にお花を贈るときのマナー
![お供えするお花のイメージ](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2022/02/お供えするお花のイメージ.jpg)
一周忌にお供えするお花には、マナーとして立札(名札)やメッセージカードを添えましょう。
お花に付ける立札(名札)
お花にには熨斗の代わりに、表書きと差出人の名前を書いた立札(名札)を付けます。
表書きは「供」または「御供」などが一般的です。
お花屋さんに依頼すれば、お供え用の立札(名札)を用意してもらえます。
お花に添えるメッセージ
一周忌のお供えに贈るお花にはメッセージも添えると、丁寧な印象になります。
メッセージは、故人の冥福や遺族の今後の幸福、健康をお祈りするような内容にしましょう。
以下がお供えのお花に添えるメッセージの例文です。
心ばかりのお花を贈らせていただきました。 故人の冥福と ご家族皆様の幸福をお祈りします。 お花はご仏前にお供えください。 |
一周忌にお花を贈るタイミング
![疑問を持つ若い男性と女性](https://syukatsukawaraban.com/wp-content/uploads/2023/08/疑問を持つ若い男性と女性.jpg)
御命日の供養に期限が設けられているわけではないので、基本的にはお花をいつ贈っても失礼にはなりません。
ただし、一周忌法要に合わせてお花を贈る場合はタイミングに気を配りましょう。
自宅で一周忌法要が行われる場合
お花を自宅に贈る場合は、一周忌法要の前日に届くよう手配しましょう。
事前に相手の都合を確認し、またお花の到着時間を伝えておくと親切です。
宛名は故人の名前ではなく施主の名前を書きます。
お寺で一周忌法要が行われる場合
お寺にお花を贈る場合は、お寺に確認してから手配しましょう。
お花の贈り方や受付時間が指定されている場合があるためです。
宛先はお寺の住所を書き、施主宛に贈ります。
まとめ
一周忌に送るお花は、葬儀や四十九日とはまた違った基準で選ばなければいけません。
故人を悼む場に適切なお花を供えて、遺族にとって大切な一日の邪魔にならないような気配りをしましょう。
終活に関するお悩みやお困りごとがあれば、終活のトータルサポートを行う林商会へお気軽にご相談ください。