三回忌の法要は、故人の命日から丸二年に行われる年忌法要です。
一般的に多くの方を招く最後の法要になるため、素敵なお花をお供えし、故人を偲びましょう。
とはいえ、どのようなお花を選べばよいのか、他の法事と違ったマナーはあるのかなど、気になることも多いですよね。
本記事では、三回忌のお花の選び方やマナーを中心に、おすすめのフラワーアレンジメントも紹介します。
目次
三回忌のお花の相場
三回忌のお花の相場は、5,000~15,000円程度が一般的です。
フラワーアレンジメントを贈るなら5,000~10,000円程度、スタンド花を贈るなら10,000~15,000円程度を目安にするとよいでしょう。
高価すぎるお花を贈るとご遺族に気を遣わせてしまうため、相場の範囲で選びましょう。
三回忌法要のお花の選び方

葬儀や喪が明けるまでの四十九日法要では白のお花を選びますが、三回忌ではすでに喪が明けているため、弔う花から偲ぶ花へと意味合いが変わります。
少し明るい色合いのフラワーアレンジメントを選ぶと、仏前が華やかになり喜ばれるでしょう。
おすすめの色
三回忌のお花は、癒やしを連想させる青系、優雅な印象を与える紫系、優しい印象を与えるピンク系などが好まれます。
白を基調に、故人が好んだ色やイメージに合う色を取り入れるのがおすすめです。
赤はお祝い事で使用することが多いため、避けたほうがよいでしょう。
おすすめの種類
三回忌には、菊、百合、カーネーション、胡蝶蘭、トルコキキョウなどの長持ちするお花が好まれます。
故人が好んだお花や、思い入れのあるお花を選ぶのもよいでしょう。
また、お供えのお花はそのまま飾ることができるフラワーアレンジメントがおすすめです。
最近ではプリザーブドフラワーを贈る人もいますが、ご遺族の考え方や地域によっては生花以外のものを受け取ることに抵抗がある方もいるので注意してください。
三回忌にタブーなお花

以下のようなお花はお供えとしてふさわしくないため、マナーとして避けたほうがよいでしょう。
トゲのあるお花
バラやアザミなどのトゲのあるお花は故人や仏様を傷つけるという意味があり、ふさわしくありません。
ただし、バラはキリスト教では一般的な供花として用いられているため、贈りたい場合は遺族に事前に確認しておきましょう。
その際に、トゲの部分はハサミで切っておきましょう。
毒のあるお花
スズランやアジサイなど、毒のあるお花もふさわしくありません。
毒のあるお花をお供えすると、故人や仏様に毒を与えているということになって、不快な気持ちにさせてしまうためです。
鉢植えのお花や花束
仏教の宗派によっては、鉢植えの肥料を不浄のものと考えられることがあります。
また花束で花瓶が必要なものは施主に手間をかけてしまうため、そのまま飾れるようにフラワーアレンジメントを選びましょう。
色が紅白のお花
紅白の色合いはお祝いを連想させるため、お供えには避けましょう。
特に赤は好まれないので、赤系の色を足したい場合はピンクや紫を代用するとよいでしょう。
三回忌におすすめのフラワーアレンジメント
ここからは、三回忌におすすめのフラワーアレンジメントを紹介します。
花キューピット【白×青系】

引用:花キューピット
百合を中心に、青系でまとめられたフラワーアレンジメントです。
百合は見栄えがよく、高貴な印象で冠婚葬祭のどの場面でも重宝されます。
HitoHana【白×紫系】

引用:HitoHana
仏教に用いられる菊を中心に、紫系でまとめられたフラワーアレンジメントです。
上品で落ち着いていながら、おしゃれなアレンジメントがされています。
配送前に実物を写真で見ることができるので、安心して贈れます。
エーデルワイス【色合い選択可】

引用:エーデルワイス
華やかな胡蝶蘭を中心としたフラワーアレンジメントです。
色合いや花材は注文時に選択できるので、希望に合ったアレンジメントを作れます。
三回忌にお花を贈るときのマナー

三回忌のお花には、メッセージカードまたは名札を添えるのがマナーです。
故人を偲ぶ花であることから、あまり仰々しく札で表現するのではなく、メッセージカードで丁寧に思いを伝えたほうがよいでしょう。
メッセージカードを添える場合
メッセージカードには、1~3文程度で簡潔に記します。
以下の例文を参考に、心をこめて丁寧な表現を意識しましょう。
○○様が旅立たれてからもう三回忌を迎えられるのですね。 今も変わらず、温かなお人柄を思い出します。 ご家族の皆様のご健康とお幸せをお祈り申し上げます。 |
○○さんの優しい笑顔が今でも忘れられません。 きっと天国から皆さんを見守っていることでしょう。 どうかご家族の皆様も穏やかにお過ごしください。 |
三回忌にあたり、改めて心よりお偲び申し上げます。 どうぞ皆様もご自愛くださいませ。 |
名札を添える場合
大型のフラワーアレンジメントには、名札を添えることがあります。
名札を添える場合は、表書きと贈り主名を記しましょう。
三回忌の表書きは「供 三回忌」が一般的です。
三回忌のお花の贈り方
三回忌のお花の贈り方は、法要が行われる場所によって変わります。
お寺で法要が行われる場合
お寺で法要が行われる場合は、お寺宛てにお花を贈ることができます。
事前にお寺へ連絡し、贈るタイミングを確認してから手配しましょう。
送付先住所はお寺の住所とお寺の名称で、送付先氏名は喪主あるいは故人のご家族宛てにして贈ってください。
なお、お寺ではなく自宅に贈る場合は、法要の前日までに届けましょう。
自宅で法要が行われる場合
自宅で法要が行われる場合は、法要の前日に届けます。
法要の当日は準備で忙しく、ご家族に迷惑をかけてしまいますが、早すぎてもお花が傷んでしまうためです。
お花の送り先は、喪主もしくは送付先住所の家主を受取人とします。
故人宛てに贈らないように気をつけましょう。
まとめ
この記事では、三回忌にお供えするお花についてご説明しました。
三回忌のお花は白である必要はなく、少し明るい色合いのお花が喜ばれます。
菊、百合、カーネーション、胡蝶蘭、トルコキキョウなどを組み合わせてアレンジメントするとよいでしょう。
郵送する場合は必ず法要の前日に指定日配送してください。
素敵なお花を贈ることで、きっと仏前が華やかになりますね。
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