三回忌の法要は故人の命日から丸二年に行われる年忌法要で故人にゆかりのある人が多く参列することがほとんど。
故人のために花を添えて華やかにしてあげたい、でも一周忌など他の法事と違ったマナーがあるのか?相場はどうなのか?など気になることも多いですよね。
ここでは三回忌法要での花の選び方や相場などを解説。
故人のために素敵な花をお供えし故人を偲んであげましょう。
お花以外のお供え物が知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
▼三回忌に贈るお供え物
目次
三回忌のお花と相場について
三回忌の法要は故人が亡くなってから、丸二年の命日に執り行われる年忌法要です。
一般的に、多くの方を招く最後の法要にあたり、故人にゆかりがある人が参列します。
近年では家族などの近親者のみで執り行われることも多いです。
三回忌にお供えするお花
法要のお供え物にお花を贈ると仏前が華やかになるために喜ばれます。
喪が明けるまでは仏前に供える花は「弔う花」ですが、三回忌ではすでに喪が明けているため「偲ぶ花」へと意味合いが変わります。
そのため色は白に限定する必要はなく、明るく華やかな色味を選んでもOKです。
お供えの花の相場
地域や宗派などによって異なりますが、一般的には5,000円から15,000円くらいが三回忌に贈るお供えのお花としての相場の目安です。
三回忌法要のお花の選び方
真っ白ではなく色のあるものを
葬儀や喪が明けるまでの四十九日法要までは供花は白が基本です。
三回忌では、すでに喪が明けているため、真っ白ではなく色のある花でもOKです。
弔う花から偲ぶ花へと意味合いも変わるので、白だけよりも故人が好んだ少し明るめの色を取り入れるとよいでしょう。
色味として、癒しの印象を持つ青や優雅な印象のある紫などが好まれます。
また故人が女性であったら優しさや柔らかさの印象を持つピンク、男性であったら優雅な紫系統にするという選び方もあります。
赤はどちらかというとお祝い事で使用することが多い色なので避けたほうがよいでしょう。
故人が生前好きだった花
故人が特に好きだったり思い入れのある花があったのであれば、そのお花を贈るのもよいでしょう。
ただし花の種類によっては、三回忌に贈るものとしてはふさわしくない可能性もあるので、事前に遺族に相談した上で贈るのがよいと思います。
アレンジメントフラワーが良い
アレンジメントフラワーはそのままでもすぐに飾ることができるのでおすすめです。
特にプリザーブドフラワーを贈る人が最近では増えていて、水やりの手間がなく長持ちするという点で人気も高いです。
ただし、遺族や地域によっては、生花以外のものを受け取ることに抵抗がある場合もあるので、その点は注意してください。
三回忌におすすめなお花の種類
三回忌にお供えするおすすめのお花の種類をいくつかご紹介していきます。
お花は一種類だけではなく、さまざまな種類のものを組み合わせてアレンジメントするということが多いです。
これから挙げていく該当の花を組み合わせてみるといいですね。
お花屋さんに相談すれば、もし自信がなくどれにすればいいのだろうと思っていても、適切に選んでくれます。
菊
菊は特に仏教でよく見られるお供えの花です。
仏教だけでなくキリスト教でも白色の菊は供えられます。
菊の入ったアレンジメントフラワーの商品では、HitoHanaのものがおすすめです。
菊を中心に、品のある落ち着いていながら、おしゃれなアレンジメントがされています。
ラッピングもとても素敵な仕上がりをしています。
配送前にできあがり具合を写真で見ることができるので、どのようなアレンジメントになるか確認できるので安心ですね。
百合
百合は冠婚葬祭のどの場面でもよく用いられる人気の花です。
高貴な印象で、見栄えもよく重宝されます。
百合をメインにしたアレンジメントフラワーでは花キューピットのアレンジメントがおすすめです。
白い百合と淡いブルーやグリーンの花が優しい色合いでアレンジメントされています。
故人やご家族にまっすぐで優しい気持ちがきっと届くことでしょう。
カーネーション
カーネーションも法要でよく用いられ人気のある種類の花です。
白、薄緑、黄色など多彩な色があり、法要にふさわしいものであるのが人気の理由です。
キリスト教式の弔事でよく用いられますが、アレンジしやすかったり花持ちがよいことから仏教式の法要でもよく用いられます。
カーネーションをメインとしたアレンジメントのおすすめは、向島花栄の商品です。
ピンクのカーネーションがふんだんに盛り込まれていて、とても華やかで可愛らしさも持ち合わせています。
故人が女性の方に最適なお供えとなるのではないでしょうか。
胡蝶蘭
胡蝶蘭はフォーマルな場でよく用いられる花でとても人気があります。
高貴で品がよくて、白を貴重としているので、法事の贈り物としても適しています。
差し色としても利用しやすい黄色や紫色のものもあります。
胡蝶蘭をメインとしたアレンジメントフラワーのおすすめは、エーデルワイスの商品です。
華やかな胡蝶蘭を中心として、周りを色とりどりの花が飾ってくれます。
色合いや花材は注文時にお好みのものに選択できますので、希望にあったアレンジメントにしてもらえるでしょう。
三回忌に避けるべきお花の特徴
トゲのある花
トゲのある花は故人や仏様を傷つけるという意味があるので、ふさわしくありません。
例えば、バラやアザミなどが挙げられます。
ただし、バラはキリスト教では一般的な供花として用いられているので、贈りたいということであったら、遺族に事前に確認しておきましょう。
その際に、トゲの部分はハサミ等で切っておきましょう。
毒のある花
同様に毒のある花もふさわしくありません。
毒のある花をお供えすると、故人や仏様に毒を与えているということになって、不快な気持ちにさせてしまうというのがその理由です。
例えば、毒のある花としてスズランやアジサイが挙げられます。
花束や鉢植えの花
仏教の宗派によっては、鉢植えの肥料を不浄のものとすることがありますので注意してください。
また花束で花瓶が必要なものであると施主に手間をかけてしまうことになるので、あらかじめ飾れるようにアレンジメントされたものを選んだほうがよいでしょう。
色が紅白の花
紅白の花はお祝い事で贈られることが多いので避けたほうがよいでしょう。
特に赤い花はあまり法事のお供えとしては好まれません。
赤を足したい場合には、ピンクや紫の花を代用するとよいでしょう。
三回忌でお花をおくる際のマナー
のし代わりに名札をつける
贈る花に、木や紙の名札に名前とお悔やみの言葉を添えることができます。
この札には、お悔やみのメッセージと依頼主の名前を書き添えます。
あまりたくさんのことを書いてしまうと、遠くから見て文字が小さく不格好になりごちゃごちゃとした印象になってしまうので、短い言葉で慈しみの思いを表現することを心がけてください。
三回忌の場合は「供 三回忌」とする場合が多いです。
先程もご説明しましたが、三回忌でのお花の役割は故人を弔う花よりも偲ぶ花ということなので、あまり仰々しく札で表現するのではなく、メッセージカードで丁寧に思いを伝えたほうがよいです。
メッセージを添える
花だけを贈るのではなく、故人の遺族に対してお悔やみの文章を添えるとよいでしょう。
お花を贈るときに贈り主の名前を添えて心のこもった言葉を一行ほどメッセージを書き添えることで、より故人へ思いが伝わります。
三回忌でのお花の送り方
法要の前日に指定日配送する
受け取る側は当日は準備で多忙ですので受け取れなかったり、配送の受け取りに時間をとられてしまって迷惑となってしまいます。
逆に早すぎると花が傷んでしまいます。
ですので、お供えの花は法要の前日に指定日配送で届けるようにしてください。
三回忌が故人のご遺族の自宅で行われる場合は、送り先として喪主もしくは送付先住所の家主を受取人とします。
故人の名前宛てにはしないように気をつけましょう。
自宅以外が会場の場合
三回忌法要は、自宅以外にも、菩提寺で行われます。
また最近では、ホテルや会館を利用して行うケースも増えてきています。
菩提寺に花を贈る場合は、事前にお寺へ確認の連絡を入れておくとスムーズにいきます。
送付先住所は、お寺の住所とお寺の名称です。
送付先氏名は、喪主あるいは故人のご家族宛てにして贈ってください。
会場が菩提寺やホテル等であってもご自宅へお花を贈る場合も必ず三回忌の日取りの前日までに届くようにしてください。
当日は早くから準備のため、施主等は自宅には不在である可能性が高いからです。
大切なことは、気持ちを込めた美しい花を負担なく受け取ってもらって、故人のために飾ってもらうことです。
まとめ
この記事では、三回忌にお供えするお花についてご説明しました。
三回忌のお花は白である必要はなく、さまざまな色味のあるお花が喜ばれます。
菊・百合・カーネーション・胡蝶蘭などを組み合わせてアレンジメントするとよいでしょう。
郵送する場合は必ず法要の前日に指定日配送してください。
素敵なお花を贈ることで、きっと仏前が華やかになりますね。