終活アプリを活用してエンディングノートを書こう!利用するメリットやおすすめのアプリも紹介

終活アプリ アイキャッチ

最近では、スマートフォンなどの「終活アプリ」を使って終活が行われることも増えてきました。

終活アプリには、エンディングノートや自分史を書くもの、資産管理ができるものなどさまざまな種類のアプリがあるため、どれを使えばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、終活アプリについて紹介します。

▼終活に関するサービスについて詳しくはこちらの記事をお読みください
終活サービスのおすすめの会社や相談先を紹介

終活アプリとは

スマホを操作する高齢女性の手

終活アプリとは、スマートフォンやタブレットを使ってデジタル上で終活を行うためのツールです。

目的によって使うべきアプリが異なるため、それぞれのアプリの特徴を確認しておきましょう。

エンディングノート

エンディングノートとは、「葬儀・お墓」「遺産」「病気・介護」「死後のさまざまな手続き」などについて、自分の意思や希望を書き残しておくものです。

遺言と違ってエンディングノートには法的効力がありませんが、決まった形式などがないため自由に書くことができます。

専用のノートに手書きするのが一般的でしたが、最近ではスマートフォンやタブレットを使ってアプリ上に書き残す人も増えています。

自分史

自分のこれまでの人生を振り返る「自分史」が作れるアプリです。

エンディングノートがこれまでの半生を日記のように書くのに対して、自分史は自分の人生を年表形式で書き上げます。

また、自分の年表だけでなく家族の年表も作成できるアプリもあります。

自分と家族の年表を作成しておけば、いつでも大切な思い出が鮮明に甦ることでしょう。

遺言

遺言書の雛形」が作れるアプリです。

遺言は自筆であることが求められるため、デジタル上に遺言書を書き残しておけるアプリはありません。

その代わり、アプリ上で質問に答えることで、自筆の遺言書を書くための雛形を作成できます。

通常、専門家に遺言書の作成を依頼すれば10万円以上かかりますが、遺言アプリを使えば費用をかけることなく遺言書の作成が可能です。

資産管理

資産管理アプリは、資産登録や資産管理ができるアプリです。

遺言の作成に必要な財産目録を作るのに役立ちます。

また、遺産分割協議の際に必要となる「継承者や資産の情報」を登録しておけば、遺族も相続手続きをスムーズに行うことが可能です。

最近では、資産の画像や被相続人のメッセージを録画して動画で記録するアプリなども登場しています。

終活アプリのメリット

MERITの文字と緑の葉

終活アプリでエンディングノートや自分史を作成することには、手書きにはないメリットがあります。

気軽に作成できる

終活アプリは、ダウンロードするだけで気軽に始められるのがメリットです。

無料アプリを使えば初期費用も必要ありません。

また、スマートフォンさえあれば時と場所を選ばずに作成できるため、すきま時間を使って終活を進められるのも魅力の一つです。

万一、使っている終活アプリが合わないと感じた場合は、削除して他のアプリを試してみましょう。

作成途中で「やはり、アプリではなく手書きで作成したい」と思った場合にも、すぐに移行できます。

編集・削除が簡単にできる

終活アプリでは、アプリで書いた内容を簡単に編集・削除できます。

紙媒体で自分史やエンディングノートを作成した場合、書き直すのは容易ではありません。

何度も修正を繰り返せば、ノートが汚れたり破れたりする可能性もあります。

あまりにノートの状態がひどい場合は、最初から作り直すことにもなりかねないでしょう。

しかし、アプリであればボタン1つで修正が可能なうえに、ノートのように汚れることもありません。

経年劣化しない

終活アプリではデジタル上にデータを残せるため、経年劣化の心配がありません。

紙の場合、時間の経過とともに紙が劣化したりインクが薄くなったりするなど、情報を読み取るのが難しくなる可能性があります。

しかし、終活アプリであれば大切な情報をいつまでも鮮明に残すことが可能です。

また、サーバー上にデータを保存するため、スマホを紛失しても記録は残っています。

紙媒体と違って「改ざんのリスク」がないのも大きなメリットでしょう。

画像や動画、音声も残すことができる

終活アプリでは、画像・動画・音声なども保存できます。

遺族にとっても、故人の生前の姿にいつでも会えたり声を聞けたりするのは嬉しいことでしょう。

家族との大切な思い出の写真も、色あせることなくきれいに残しておくことができます。

終活アプリのデメリット

メモ帳のDEMERITの文字

終活アプリにはメリットが多い一方で、デメリットもあります。

アプリのサービスが終了する可能性がある

終活アプリで作成したデータは、アプリのサービス終了と同時に消えてしまう可能性があります。

次々と新しい終活アプリが配信されていますが、そのすべてが採算の取れている人気アプリになるわけではありません。

人気が出なくてサービスを終了してしまうアプリもあります。

作成途中で終了してしまったり遺族が見ようとしたときにはサービスが終了していたりするリスクもあるため、注意が必要です。

不安な場合は、終活アプリと並行して紙媒体にも書き残しておくとよいでしょう。

端末が故障するとデータが消える

スマートフォンの水没やパソコンの故障などが原因で、せっかく作成したデータが消えてしまう可能性もあります。

終活アプリで終活を進める場合は、万が一に備えてデータのバックアップをとっておきましょう。

自由度が低い

終活アプリは項目やフォーマットが決まっているため、紙媒体に比べて自由度が低いのがデメリットです。

質問に答えて情報を整理したり枠を埋めながら作成したりするタイプがほとんどのため、書きたい項目がアプリ内に用意されていない可能性もあります。

また、紙のように余白があるわけではないため、思いついたことをメモとして気軽に書き留めておくことも難しいでしょう。

自分の好きなように書きたい場合は、紙媒体で作成するほうがおすすめです。

機能拡張に費用がかかる

メモ帳のDEMERITの文字

終活アプリはすべての機能が無料とは限りません。

基本料金は無料でも、特定の機能を利用するために課金が必要な場合もあります。

終活アプリを利用する前に、「どこまでが無料で、どこからが有料なのか」を確認しておきましょう。

広告が表示される

無料の終活アプリの中には、使用中に広告が表示されるものがあります。

画面をスクロールする際に、誤って広告をクリックしてしまったり広告のせいで画面の一部が見えなくなったりすることもあるでしょう。

そのため、人によっては使いにくいと感じるかもしれません。

多くの終活アプリでは、有料版にアップグレードすれば広告が非表示になることが多いようです。

終活アプリを利用する際の注意点

便利な終活アプリですが、利用する際にいくつか注意すべき点があります。

パスワードを控えておく

PCのキーボードとPASSWORDの文字

スマートフォンを開くためのパスワードや、終活アプリへログインする際のパスワードは必ず控えておきましょう。

万が一忘れてしまった場合や、遺された家族が開く場合でも、パスワードがあけば対応に困ることはありません。

また、家族にパスワードの保管場所を伝えておくことも大切です。

アプリが使えなくなったときのことも想定しておく

アプリの場合、サービスが終了することも想定しておかなければなりません。

万が一の場合に備えて、「複数のアプリに登録しておく」「紙媒体にメモして残しておく」などの対策をしておきましょう。

また、データのバックアップをとっておくのもおすすめです。

対策が面倒な場合は紙媒体での終活をメインに、終活アプリを補助的に活用するのがよいでしょう。

おすすめの終活アプリ

以下の終活アプリにおける、それぞれのおすすめアプリを紹介します。

  • エンディングノートアプリ
  • 自分史アプリ
  • 遺言アプリ
  • 資産管理アプリ
  • 終活情報アプリ

エンディングノートアプリ

エンディングノートと黄色い菊

100年ノート

100年ノート」は、基本料金無料かつ会員登録不要で使える便利な終活アプリです。

遺族が見やすいように、項目が細分化されているのが大きな特徴です。

「自分の情報」「ペット」「預金について」「介護が必要になったときの対応」など、終活に必要な内容が網羅されています。

また、音声入力機能や写真撮影機能、文字サイズの拡大など高齢者が使いやすいように配慮されているのも魅力です。

生前整理アプリ

生前整理アプリ」は、「残された人生をどう生きたいか」や「自分の死後の意思」を家族に確実に伝えるためのアプリです。

無料会員は、以下の「自分自身に関する項目」のみ作成可能です。

  • お薬手帳
  • 名前・住所・連絡先(身分証明)
  • 宝物・コレクション
  • 家のこと
  • 自分の仕事
  • リビングニーズ
  • 免許証・車検・パスポートなどの期日

月額980円(税込)の有料会員になると、上記に加えて「お墓・葬儀」「資産」「遺言」などの項目に関しても作成できます。

エンディングノート:デジタル遺品整理 -家族へ終活の記録

エンディングノート:デジタル遺品整理 -家族へ終活の記録」は、家族に「伝えておくべきこと」「伝えられなかったこと」を記録しておくためのアプリです。

画面表示や文字サイズが大きいため、高齢者に親切なアプリと言えます。

また、機密保持が徹底されており通信機能を持たないため、情報が漏洩する心配がないのもメリットでしょう。

基本的にすべての項目を無料で使用できますが、データの追加・変更・削除などの機能は有料です。

あなたのエンディングノート

あなたのエンディングノート」は、エンディングノートと自分史の両方を作成できるアプリです。

自分史を作成する過程で、自分の人生を記録として残すだけでなく、その当時の気持ちを整理する役割もあります。

「あなたのエンディングノート」で作成できる項目は、以下の9種類です。

  • 歴史
  • 家族・友人
  • 医療
  • 形見
  • 財産
  • 保険
  • 葬式
  • 契約
  • 保管

終活において重要となる、ほぼすべての項目を網羅している優良アプリと言えるでしょう。

楽クラライフノート

楽クラライフノート」は、NTTファイナンスが提供する月額300円の有料アプリです。

2021年9月現在、初回契約時から6か月間無料で使用できるキャンペーンが実施されています。

「楽クラライフノート」では、以下の3つのカテゴリーについて情報を登録しておくことが可能です。

お金 資産管理、家計管理、老後資金のシミュレーション など
家族 連絡先の登録、家系図の作成 など
私のこと 健康、介護、相続、葬儀・お墓、契約サービス など

終活メモ~エンディングノートアプリ

終活メモ~エンディングノートアプリ」は、すべての機能を無料で使える終活アプリです。

「医療」「介護」「葬儀」「お墓」「遺言」「相続」「その他」のカテゴリーに分かれており、簡単な質問に答えていくだけで終活の進捗状況がわかるようになっています。

終活アプリの中では珍しく、明るいカラーとポップなアイコンでデザインされているため、楽しみながら終活を進められるでしょう。

終活準備ノート

終活準備ノート」は、終活のファーストステップに加えてヘルスケアまでサポートしてくれるアプリです。

具体的には以下のような機能が用意されています。

葬儀・相続情報をお届け 弁護士監修の葬儀・相続の基本情報が得られる機能
遺書のメモ 遺書に書きたいことを自由にメモできる機能
歩数表示 毎日の歩数を表示
今日の気分登録 毎日の「楽しい・嬉しい・まあまあ・イライラ・不安・つらい」などの感情を登録
毎日コラム 豆知識や難読漢字などのコラム

終活を行うためのアプリというよりは、終活に必要な情報をメモしたり有益な情報を収集したりするのに役立つアプリです。

自分史アプリ

木のサイコロに書かれたLIFEの文字

家族史年表+未来設計

家族史年表+未来設計」は、登録・ログインなどの面倒な手続きなしで利用できる自分史アプリです。

主に以下のような特徴があります。

  • 未来のイベントも作成できる
  • 家族の年表も作成できる
  • 何歳の頃の出来事か、すぐにわかる

特に、家族の誕生日を登録することで、家族の年齢や子どもの学年を自動計算してくれる機能が好評です。

自分だけでなく、家族も含めた人生の年表を作成したい場合におすすめです。

Chroniclize自分史年表:人生の節目を記録する。

Chroniclize自分史年表:人生の節目を記録する。」は、シンプルな操作性が人気の自分史アプリです。

写真・日付・出来事・メモなどの項目に情報を入力するだけで、簡単に自分史を作成できます。

すべての機能を無料で使用できますが、広告を非表示にしたい場合は有料オプションの購入が必要です。

遺言アプリ

遺言書自動作成アプリ-らくつぐ-

遺言書自動作成アプリ-らくつぐ-」は、チャット形式の質問に答えるだけでスピーディーに遺言書の見本が作成できるアプリです。

司法書士が監修しているため、本格的な内容の遺言書が作成できます。

他にも、「遺言書必要度診断」や「お役立ちコラム」などの機能が充実しているのも特徴です。

基本料金は無料ですが、より詳細なオーダーメイド式の遺言書を作成したい場合は有料が必要です。

Will-遺書-

Will-遺書-」は、気軽に大切な人へのメッセージを書けるアプリです。

自分の今の気持ちを言葉にすることで、残りの人生における「大切な人たちとの関わり方」を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。

書いたメッセージを画像にして保存・シェアできる機能なども人気です。

ITAKOTO

ITAKOTO」は、遺書動画を撮影・シェアできるアプリです。

アプリのガイドに沿って撮影を進めるだけで、誰でも本格的な遺書動画を作成できます。

また、URLを相手に送れば、簡単に遺書動画のシェアが可能です。

「ITAKOTO」の料金プランは以下の通りです。

トライアル スタンダード ファミリー プレミアム
月額 無料 120円 380円 480円
送信可能遺書数 1通 1通 5通 無制限
動画容量 1分 3分 3分 3分
画質
保存期間 1年 無制限 無制限 無制限

資産管理アプリ

小さな家の模型を渡す手

そなサポ

そなサポ」は、利用者の「もしもの場合」に備えた資産管理アプリです。

「そなサポ」で利用できる機能は以下の通りです。

資産登録 継承したい資産を登録
画像登録 資産の画像を登録
継承者登録 資産の継承者を登録
動画メッセージ 相続時に継承者が見られる動画メッセージを残せる
見守りサービス 利用者の健康状態を、タッチひとつで継承者に自動で連絡

資産管理だけでなく、見守りサービスも同時に利用できる貴重なアプリです。

終活情報アプリ

終活ニュース-宮-KUU

終活ニュース-宮-KUU」は、終活の始め方などのお役立ち情報を無料で配信する終活ニュースアプリです。

お墓・葬儀・相続などの終活に関する情報や、旅行・趣味・老後資金などのシニアライフ情報が得られます。

終活に関して「何から始めればよいか分からない」という方におすすめのアプリです。

終活のブログまとめニュース速報

終活のブログまとめニュース速報」は、終活ブログやNAVERまとめを配信しているアプリです。

数ある終活ニュースサイトから自動で最新情報を取得してくれるため、このアプリさえあれば終活の情報を探す手間が省けます。

遺言・相続アプリ

遺言・相続アプリ」は、専門家から遺言・相続に関する情報が届くアプリです。

最新情報が常に更新されているため、知りたい情報をいち早く得ることができます。

まとめ

終活と書かれたハートを持つ女性

いざ終活を始めようと思っても、やり方がわからないという方や、何から始めたらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そのような方は、終活アプリを利用してみるのも一つの手です。

終活アプリには、初めて終活をする方にとって便利で親切な機能が豊富に搭載されています。

終活アプリを活用すれば、なかなか進まなかった終活もスムーズに行うことができるでしょう。

ただし、終活アプリはサービスが使えなくなるリスクと常に隣り合わせです。

大切な情報は紙媒体で残しておき、終活アプリは補助的に活用するなどして、うまく終活を進めてください。

▼終活全般について詳しくはこちらの記事をお読みください
終活では何をする?スムーズに進めるコツをご紹介

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