【仏壇じまいの流れや処分方法】閉眼供養(魂抜き)のお布施や仏壇の処分費用も解説

仏壇処分 アイキャッチ

さまざまな事情により、仏壇じまいを検討する方が増えています。

とはいえ仏壇は大切に守られてきたものだからこそ、どのように処分すればよいのか迷ってしまう方も多いでしょう。

本記事では、仏壇じまいの流れや仏壇の処分方法を中心に解説します。

閉眼供養(魂抜き)のお布施や仏壇の処分費用も解説するので、仏壇じまいを検討している方はぜひお役立てください。

仏壇じまいとは

仏壇じまいとは、先祖代々大切にしてきた仏壇を供養し、処分することです。

主に、後継者がいないことや、生活環境の変化を理由に仏壇じまいをする方が増えています。

単なる処分ではなく、ご先祖様への感謝を形にしながら、今の暮らしに合った供養の形へと見直す大切な節目です。

仏壇じまいの基本の流れ

仏壇じまいは、一般的に以下の流れで進めます。

  1. 家族や親族と相談する
  2. 閉眼供養(魂抜き)を行う
  3. 仏壇を整理する
  4. 仏壇を処分する

順に解説します。

1.家族や親族と相談する

まずは、家族や親族と十分に話し合いましょう。

仏壇に対する考え方や供養に対する価値観は人それぞれ異なるため、事前に相談し、気持ちを共有することが大切です。

今後の供養方法も話し合い、みんなが納得できる形を見つけてから進めると、後々のわだかまりを防げます

2.閉眼供養(魂抜き)を行う

仏壇を処分することを決めたら、僧侶に依頼して閉眼供養を行いましょう。

閉眼供養とは、仏壇や位牌に宿るご本尊やご先祖様の魂を抜くための儀式のことで、魂抜き(たましいぬき)や、お性根抜き(おしょうねぬき)とも呼ばれます。

宗派によって作法が異なるため、菩提寺(ぼだいじ)がある場合は事前に相談しましょう。

菩提寺とは、先祖代々のお墓があり、葬儀や法要をお願いしているお寺のことです。

なお、浄土真宗では仏壇や位牌に魂が宿るという考え方がないため、閉眼供養ではなく仏様に移動していただく遷座法要(せんざほうよう)または遷仏法要(せんぶつほうよう)を行います。

閉眼供養(魂抜き)を行う意味や流れは、以下の記事で解説しています。
▼仏壇の魂抜きを行う意味やしない場合のリスクも解説

3.仏壇を整理する

閉眼供養を終えたら、仏壇の中を丁寧に整理します。

位牌や遺影、仏具などを一つひとつ確認し、それぞれをどうするか決めていきましょう。

貴重品や思い出の品が入っていることもあるため、慌てず慎重に進めることが大切です。

4.仏壇を処分する

仏壇の整理を終えたら、適切な方法で仏壇を処分しましょう。

主な処分方法は、以下の通りです。

  1. 菩提寺(お寺)に依頼する
  2. 仏壇・仏具店に依頼する
  3. 遺品整理業者に依頼する
  4. 自分で粗大ゴミに出す

詳しくは、次章で解説します。

仏壇を処分する方法

仏壇の処分方法は、主に以下の4通りの選択肢があります。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご家庭の状況や希望に合わせて選択しましょう。

1.菩提寺に依頼する

菩提寺は、ご先祖様からお世話になっているお寺であるため、仏壇の供養から処分まで安心して任せられるメリットがあります。

閉眼供養と引き取りやお焚き上げをしてもらえるケースがあり、故人やご先祖様の魂が宿っていた仏壇を、より丁寧に供養・処分したい方におすすめです。

ただし、仏壇の引き取りやをお焚き上げを受け付けていない場合や、仏壇の搬出や運搬は自分で手配が必要な場合もあります。

2.仏壇・仏具店に依頼する

仏壇・仏具店は、仏壇・仏具の販売のみならず、不要となった仏壇の引き取りもしているため、供養から処分、購入までスムーズに行える点がメリットです。

また、処分と同時に新しい仏壇を購入することで、古い仏壇を下取りしてくれることがあります。

反対に、新しい仏壇を購入しない場合は、引き取りを依頼しにくい点がデメリットです。

仏壇の買い替えを検討している方は、仏壇・仏具店に依頼する方法が適しているでしょう。

3.遺品整理業者に依頼する

実家の片付けや遺品整理の一環で仏壇を処分したい方は、遺品整理業者に依頼する方法がおすすめです。

多くの業者が供養にも対応しており、仏壇以外の家具や家財もまとめて整理できるため、遠方に住んでいて何度も通えない方や、遺品整理の精神的な負担を軽減したい方にも適しています。

なお、処分費用は仏壇のサイズや作業内容によって変動するため、見積もりを依頼して確認しましょう。

4.自分で粗大ゴミに出す

仏壇の閉眼供養を終えた後は、仏壇を粗大ゴミとして処分しても問題ありません

処分費用を最も安く抑えられるほか、指定のゴミ捨て場に置くだけで処分できるメリットがあります。

ただし、近所の人の目が気になりやすいほか、指定場所までの搬出や運搬は自分でする必要がある点がデメリットです。

自治体によって処分方法や費用が異なるため、必ず事前に確認しましょう。

仏壇じまいの費用相場

仏壇じまいには、閉眼供養(魂抜き)のお布施と、仏壇の処分費用がかかります。

それぞれの相場を解説します。

閉眼供養(魂抜き)のお布施

閉眼供養のお布施の金額は、地域や宗派、お付き合いの度合いによって差がありますが、1~5万円が相場です。

お布施は、僧侶への報酬ではなく、僧侶への感謝や菩提寺への寄付として渡すものです。

そのため、お布施の金額は「お気持ちで」と言われることも多く、明確な決まりはありません。

いくら包めばよいのかわからない場合は、あらかじめ菩提寺に確認したり親族に聞いたりするとよいでしょう

菩提寺に確認する際は「他の方はどれくらい包まれることが多いですか?」と聞いてみると、受け取る側も答えやすいかもしれません。

魂抜きのお布施の書き方や渡し方は、以下の記事で解説しています。
▼仏壇じまいの魂抜きで渡すお布施のマナーを解説

仏壇の処分費用

仏壇の処分費用は、依頼先や仏壇の大きさ、搬出・運搬方法などによって大きく異なります。

あくまで相場のため、正確な金額は事前にご確認ください

菩提寺に依頼する 約3~10万円
仏壇・仏具店に依頼する 約2~8万円
遺品整理業者に依頼する 要見積もり
自分で粗大ゴミに出す 数百円〜数千円程度

仏壇じまいのタイミング

仏壇じまいは、生活環境の変化や供養の区切りに合わせて検討する方が多い傾向にあります。

主なタイミングは、以下の通りです。

家族や親族が亡くなったとき

実家や空き家の片付けを進める中で、仏壇の扱いを検討するケースが多く見られます。

遺品整理の一環として仏壇じまいを考えるご家庭も少なくありません。

家の建て替えや引っ越しをするとき

住み替えや施設入居などで仏壇を置くスペースがなくなる場合は、仏壇じまいを検討する大きなきっかけになります。

高齢になり管理が難しくなったタイミングで決断されるケースが多いと言えます。

法要の節目のとき(四十九日・一周忌・三回忌など)

供養の区切りとなる法要の機会に閉眼供養を合わせて行い、仏壇じまいを進める方も少なくありません。

僧侶にまとめて依頼できるため、気持ちの整理もしやすいタイミングでしょう。

お墓じまいや永代供養を行うとき

お墓じまいをして永代供養に切り替える場合や、納骨先を変更するタイミングで仏壇のあり方を見直すことがあります。

供養の方法をコンパクトにまとめたいと考える方にとって、自然な流れと言えるでしょう。

なお、お墓じまいをしたからといって、必ずしも仏壇じまいをしなければならないわけではありません。

お墓は残して仏壇じまいをするケースもあります。

仏壇の後継者がいないとき

仏壇を守る人がいない場合や、子ども世代に負担をかけたくないと考えたときも一つのタイミングです。

生前整理や終活の一環として、自分の意思で仏壇じまいを決断する方も増えています。

家族や親族と話し合い、後悔のないタイミングを選ぶことが何より重要です。

仏壇じまいをするときの注意点

仏壇じまいは単なる処分ではなく、ご先祖様への供養にかかわります。

処分後に後悔したりトラブルに発展したりしないように、以下3点に注意しましょう。

仏壇を勝手に処分しない

仏壇の処分は自分だけの判断では行わず、まずは家族同士で話し合いましょう

仏壇は家族を長年にわたって見守ってきた存在です。

そのため、仏壇を処分する際に家族同士で意見が分かれる場合もあります。

家族や親族に相談することなく勝手に処分してしまうと、トラブルに発展してしまうかもしれません。

話し合いの場では、仏壇を処分しなければならない経緯を話し、反対意見にも耳を傾け、家族や親族一同の同意を得たうえで処分をすることが大切です。

処分する前に中身を確認する

仏壇には、引き出しや小物入れなどの収納スペースがありますが、開ける機会が少ないため、処分の際にも見落としてしまいがちです。

位牌や遺影、仏具のほか、通帳や印鑑などの貴重品、故人との思い出の品が入っていることもあります。

中にものが入ったまま引き渡してしまわないよう、必ず確認しましょう。

新しい供養方法を考えておく

仏壇を処分した後、どのように供養を続けるのかを事前に考えておきましょう

仏壇じまいは終わりではなく、供養の形を見直す機会でもあります。

ライフスタイルに合った方法を選ぶことで、安心して仏壇じまいを進めることができます。

詳しくは、次章で解説します。

仏壇じまい後の供養方法

仏壇じまいをした後も、ご先祖様への供養がなくなるわけではありません。

大切なのは、形を変えても感謝の気持ちを持ち続けることです。

ご家族の状況やライフスタイルに合わせて、無理のない供養方法を選びましょう。

お墓参り

これまでと同じようにお墓を訪れ、手を合わせてご先祖様に感謝を伝える供養方法です。

仏壇じまいをしても、命日、お彼岸、お盆などの節目にお参りをすれば、変わらず供養を続けることができます

定期的に家族が集まるきっかけにもなり、自然と故人を思い出す時間をもてるのも大きな意味と言えるでしょう。

永代供養

お墓の維持管理が難しい場合や、お墓が遠方にあって頻繁にお墓参りできない場合は、永代供養がおすすめです。

永代供養とは、遺族に代わって霊園やお寺が遺骨を管理・供養する方法です。

菩提寺が長期間(通常33年など)にわたり先祖供養をしてくれるため、お墓の継承者がいない場合の対応策でもあります。

供養の方法や頻度は宗派や霊園によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

手元供養

現代では「ミニ仏壇」と呼ばれるコンパクトな仏壇も登場しています。

小さな棚があれば安置できる仏壇や壁にかけるタイプの仏壇も販売されており、その種類はさまざまです。

サイズが小さいので、従来の仏壇のような存在感はありませんが、仏壇を置くスペースがない場合や、先祖を自宅で供養したい場合などはミニ仏壇を選ぶのもおすすめです。

仏壇じまいに関するよくある質問

ここからは、仏壇じまいに関するよくある質問にお答えします。

仏壇じまい後の位牌はどうする?

仏壇じまい後の位牌は、お焚き上げを依頼して処分する、または永代供養や手元供養で残す選択肢があります。

家族や親族と話し合って後悔のない選択をしましょう。

仏壇の魂抜きをしないとどうなる?

仏壇の魂抜き(閉眼供養)は、仏壇や位牌に宿るご本尊やご先祖様の魂を抜くための儀式です。

魂抜きをしないまま処分しても法的な問題はありませんが、宗教的・精神的な区切りとして大切にされています。

ご先祖様へ感謝の気持ちを伝える意味でも、魂抜きをしてから仏壇を処分するのが望ましいでしょう。

仏壇じまいのお布施はいくら?

仏壇じまい(閉眼供養)のお布施は、一般的に1〜5万円程度が相場です。

ただし、明確な決まりはないため、不安な場合は親族に相談するか、事前に菩提寺へ確認しておくことをおすすめします。

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まとめ

仏壇じまいは、仏壇を処分することが目的ではなく、ご先祖様への感謝の気持ちを大切にしながら、これからの暮らしに合った供養の形へと見直す機会です。

家族や親族と十分に話し合い、処分方法や今後の供養方法を検討したうえで進めましょう。

費用や状況に応じて、後悔なくご自身に合った選択をすることが大切です。

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