一周忌法要での挨拶文例【喪主・参列者】マナーや注意点も解説

一周忌法要では、喪主が参列者や僧侶に対して挨拶をする場面があります。

とはいえ、どのように話せばよいかわからず、悩んでしまうこともあるでしょう。

本記事では、一周忌法要での挨拶例文を状況別・立場別に紹介します。

参列者が遺族に対して挨拶をするときの例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

一周忌法要で喪主が挨拶をするタイミング

一周忌法要では、以下のタイミングで喪主が挨拶をします。

  • 一周忌法要を開始するとき
  • 一周忌法要を終了するとき
  • 会食前
  • 会食後
  • 僧侶にお布施を渡すとき

なお、身内のみで一周忌法要を行う場合は、かしこまりすぎず自然な挨拶を心がけましょう。

家族のみであれば、挨拶をしないケースもあります。

【喪主】一周忌法要での挨拶文例(状況別)

喪服女性の画像

ここからは、一周忌法要で喪主が挨拶をするときの文例を状況別に紹介します。

一周忌法要の開始の挨拶

まずは、一周忌の施主によって一周忌の法要の開始を知らせる挨拶を行います。

以下が故人の一周忌を開始する際の喪主の挨拶の文例です。

「(参列者に向けて)皆様、本日はお忙しい中をお集まりいただきまして、恐縮です。
これより、○○(故人の名前。戒名もしくは本名)の一周忌の法要を執り行わせていただき
ます。」
「(僧侶に向けて)それでは、よろしくお願いいたします。」

短く簡単な挨拶でよいですが、事前に準備しておくと落ち着いて行うことができます。

内容としては、集まってくださった参列者への感謝の言葉を伝えてから、法要を開始するのがよいでしょう。

その際、故人の名前は戒名を使うのが本来の作法です。

しかしながら、ご自宅で行う身内中心の法要などの場合は、生前の名前でも問題ありません。

その場の雰囲気にもよりますが、もし判断が難しい場合は、お寺に確認しておくとよいでしょう。

一周忌法要の終了の挨拶

開始の挨拶の後は、僧侶による読経、焼香、僧侶による法話と続きます。

それらが滞りなく終われば、施主の方から一周忌法要の終了を知らせる挨拶を行います。

以下、一周忌終了時の挨拶の文例です。

「本日はお忙しい中を○○の一周忌法要にご参列いただき、恐縮です。
おかげさまで無事に終えることができまして、故人も安心していることと思います。
これからも、皆様には変わらぬご支援のほどを、よろしくお願い申し上げます。
格別のおもてなしもできませんが、別室にてお食事を用意させていただきました。
どうぞゆっくりお食事を食べられながらご歓談ください。
本日は誠にありがとうございました。」

内容としては、一周忌に参列していただいたことへのお礼、一周忌を迎えた故人のことに触れる、今後の支援の依頼、最後に改めてお礼を述べるといった流れがよいでしょう。

会食の用意がある場合は、その旨も伝えましょう。

会食前の挨拶

会食の準備が出来ましたら、会食前の挨拶を行いましょう。

以下、会食前の挨拶の文例です。

「本日はお忙しい中お集まりくださり、誠にありがとうございます。
おかげさまで、○○の一周忌の法要を何事もなく無事に終えることができました。
これより皆様とご一緒に、故人を偲ばせていただきたく思います。
それでは、まず△△様に献杯のご発声をお願いいたします。」

内容としては、簡単なお礼と会食の案内を行い、その後は故人の友人など、あらかじめ献杯の挨拶をお願いしておいた方を紹介して引き継ぎましょう。

会食後の挨拶

会食が終わりましたら、参列者に参列してくださったことへのお礼を述べて、締めの挨拶を行います。

以下が、喪主による締めの挨拶の文例です。

「皆さま、本日はご多用の中お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
○○も皆様にご参列いただき、喜んでいると思います。
そろそろお開きとさせていただきますが、これからも変わらぬご交誼とご支援のほどを、よろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。」

ここでは、忙しい中参列していただいた皆様への感謝の言葉を述べましょう。

また、お供え物や御供物料のお礼として、引き出物を用意します。

引き出物の用意がある場合、お礼の品があることも挨拶に付け加えておきましょう。

僧侶にお布施を渡すときの挨拶

一周忌法要では、マナーとして僧侶にお布施を用意します。

お布施の渡し方や挨拶の文例は、以下を参考にしてください。

僧侶が会食に参加される場合

まずは僧侶に法要のお礼を伝えてから、会食の場へ案内します。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「本日はお忙しい中、○○の一周忌の法要をしていただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで○○の一周忌を、滞りなく無事に終えることができました。
心ばかりですが別室に食事の用意がございますので、ご多忙のところ恐れ入りますが、お時間の許す限りどうぞごゆっくりなさっていって下さい。」

また、僧侶にお布施とお車代を渡すタイミングは、喪主が締めの挨拶をした後がよいでしょう。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「本日は○○の一周忌に長時間お付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。
こちらは些少ではございますが、お礼の気持ちでございますのでお納めください。(お布施やお車代はこのタイミングで渡してください)
どうか今後もよろしくお願いいたします。」

僧侶が会食に参加されない場合

一周忌法要が終了してから僧侶が帰られるときに、お布施、お車代、御膳料を一緒に渡します。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「本日は故人のためにお心のこもったお勤めや法話をいただき、誠にありがとうございました。
こちらは些少ではございますが、お礼の気持ちでございますのでお納めください。(お布施とお車代・御膳料はこのタイミングで渡してください)
どうか今後もよろしくお願いいたします。」

喪主による立場別の一周忌の挨拶の文例

挨拶文を確認している人

ここからは、一周忌法要で喪主が挨拶をするときの文例を立場別に紹介します。

夫の一周忌法要の挨拶(妻が喪主)

夫の一周忌の喪主を妻が務めるという場合には、一周忌には夫と縁がある人たちが多く集まるかと思います。

また、それぞれの家庭の状況によっても異なりますが、子供たちや妻の方がまだ若い場合には、参列者の皆さまも心配しているかもしれません。

短い挨拶でよいので、参列への感謝のほかに現在の生活の状況や子どもたちのことなどを加えて、集まった方々に安心してもらえるような内容が理想です。

具体的な挨拶の文例は以下の通りです。

「皆さまお忙しい中で、本日の一周忌にご参列くださり、誠にありがとうございます。
時間が経つのは早いもので、主人が旅立ってしまってからもう1年になりますが、子供たちと家族みんなで協力し合ってようやく生活も落ち着いてきました。
それでは、これより亡き夫○○の一周忌の法要を執り行わせていただきます。」

妻の一周忌法要の挨拶(夫が喪主)

妻の一周忌の喪主を、故人の夫が務める場合には、一周忌には亡くなった妻の親族や交友関係のある人たちが多く集まるかと思います。

参列者に夫が関わる機会が少なかった方が多い場合にも、何か妻を思い起こさせるような思い出話を入れると、妻を通じて参列者にも気持ちが伝わる挨拶となるので、挨拶に少しだけ妻に関する思い出などを加えましょう。

具体的な挨拶の文例は以下の通りです。

「本日は一周忌の法要にご参列を賜りまして、誠にありがとうございます。
妻が亡くなってもう一年になりますが、読書が趣味だった妻の蔵書を見ると、今でも楽しげに本を開く妻の姿を思い起こして暖かな気持ちになります。
それでは、妻○○の一周忌の法要を執り行わせていただきます。」

母親・父親の一周忌法要の挨拶(子どもが喪主)

喪主を故人の子供が行う場合には、一周忌の法要には親と同世代の方が多く集まり、参列者が喪主より年上ということが多いでしょう。

中には顔見知りの人もいると思いますが、親の一周忌に集まった年上の参列者に対し、礼儀正しく感謝を伝えられるような挨拶を心がけてください

具体的な挨拶の文例は以下の通りです。

「本日は亡き父(母)○○の一周忌の法要にご参列していただき、誠にありがとうございます。
父(母)が亡くなってから1年が経ちましたが、これほど多くの方々にお集まりいただき恐縮です。
それでは、父(母)○○の一周忌の法要を執り行わせていただきます。」

【参列者】一周忌法要での挨拶文例(状況別)

喪服で並ぶ家族の画像

一周忌法要の参列者にも、遺族へ挨拶をするタイミングがあります。

ここからは、一周忌法要で参列者が挨拶をするときの文例を状況別に紹介します。

遺族と対面したときの挨拶

一周忌法要の会場に着いたら、遺族へ招待していただいたことに対するお礼の気持ちを伝えましょう。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「本日は一周忌法要にお招きいただきありがとうございます。その後、皆様はお元気にしておられましたか?」

御仏前を渡すときの挨拶

御仏前は施主に直接お渡しできるのが最善ではありますが、施主も忙しくしていらっしゃるので受付がある場合には受付渡しましょう。

その際の挨拶は一言添える程度の短いものがよいでしょう。

例としては、

「これをどうかご仏前にお供えください。」
「ほんの気持ちばかりですが、お受け取りください。」

などです。

会食で献杯するときの挨拶

喪主から献杯の挨拶を依頼されたら、喪主に続いて挨拶をしましょう。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「施主の◆◆さんからご紹介いただきました(故人の友人の)××と申します。
(故○○様には、大変お世話にもなりました。気の合う友人でした。など関係を簡単に説明してください)
それではここに、故人をしのびまして献杯をいたしますので、ご唱和をお願いいたします。
献杯。ありがとうございました。」

全員が献杯のためにグラスを持った状態で待っているので、1分程度にまとめてください。

また、献杯の挨拶は故人を偲び、敬意を表した内容にしましょう。

一周忌法要での献杯の挨拶を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

一周忌法要での献杯の挨拶例文【故人との関係性別】献杯の挨拶のマナーや流れも解説

会食を欠席するときの挨拶

一周忌の法要には参列できても、用事などでどうしても会食には参加できないということもあるかと思います。

法要後の会食に関しては、遺族がかなり早くから参列者のために手配するため、参加できないとわかったらすぐに連絡を入れるようにしましょう。

また、急用での辞退などの場合は、遺族に直接伝えて、謝罪の気持ちを伝えます。

会食を辞退する際の挨拶は、

「誠に申し訳ありませんが、どうしても都合がつかないため会食には参加できません。皆様にどうぞよろしくお伝えください。」

といった形がよいでしょう。

帰るときの挨拶

法要や会食が終了して帰る際は、遺族へ手短に挨拶をしましょう。

参列者が一斉に帰るため、長々と挨拶をすると迷惑になってしまいます。

挨拶の文例は、以下の通りです。

「本日は一周忌にお招きくださりありがとうございました。お体にお気をつけてお過ごしください。」

【参列者】一周忌法要を欠席する場合の挨拶文例

手を合わせる喪服の男性

本来であれば一周忌法要に招待されたら出席すべきですが、どうしても都合がつかないという場合もあります。

一周忌法要を欠席する場合の失礼にあたらない挨拶文例を紹介します。

電話で伝える場合の挨拶

故人との関係が親戚関係などに当たる場合には、手紙やメールではなく直接電話して一周忌の辞退を伝えたほうがよいでしょう。

電話で辞退の挨拶をする際には、喪主本人か、もしくは喪主に一番近しい方に連絡してください。

早朝や夜遅い時間などの非常識な時間は避け、一周忌に参列できない分、しっかりと故人へのお悔やみの気持ちなどを伝えましょう。

電話で一周忌の参列を辞退する時の文例は以下の通りです。

「この度は○○さんの一周忌の法要の案内状をいただき、ありがとうございます。
ぜひ参列して皆様と故人を悼ませていただきたかったのですが、今回はどうしても都合がつかなかったために欠席します。
ただ一周忌の法要には欠席しますが、後日、日をあらためて仏前に参らせて下さい。」

手紙で伝える場合の挨拶

一周忌の法要に欠席する旨を手紙で伝えるときは、手紙の内容をある程度形式に沿った形にします。

具体的には、一周忌法要の自分へのお招きの感謝を伝え、法要に参列できない理由やお詫び、自分と故人との思い出話などのエピソード、故人のご冥福を祈る言葉や遺族への労わり、締めの挨拶といった内容で書くことをおすすめします。

手紙での挨拶例文は以下の通りです。

「この度は、○○さんの一周忌の法要にお声掛けくださり、誠にありがとうございます。
ぜひ参列して一緒に○○さんを悼みたかったのですが、その日は仕事の都合でどうしても空かず、この度の一周忌の法要は欠席とさせていただきます。
○○さんとは大変仲良くしていただいて、よく相談などにも乗ってもらうなどお世話になりました。
○○さんの一周忌に参列できないのは心苦しいですが、当日は○○さんのご冥福を祈り、手を合わせたいと思います。
○○さんが亡くなって以降、ご遺族の皆様方におかれましては大変な1年であったかと思いますが、皆様が平穏無事に過ごされますように心よりお祈り申し上げます。
また時間の都合がつきましたら、あらためて仏前のほうにお参りさせていただきます。書面でのご挨拶になり失礼いたしました。合掌。」

弔電を送る場合の挨拶

もし一周忌に参列できない場合は、弔電を送りましょう。

以下が弔電の文例です。

「一周忌のご案内をいただき、ありがとうございます。
この度はやむを得ない事情により、参列できなかった失礼をお許しください。
○○さんのご冥福を心よりお祈り致します。」

一周忌の挨拶をする際のマナーや注意点

注意点

一周忌の場では、適切ではないとされている言葉遣いがあります。

挨拶の際に守るべきマナーや注意点を解説いたします。

忌み言葉を使わない

普段何気なく使う言葉の中には、忌み言葉という弔事に相応しくない言葉も含まれています。

忌み言葉は一周忌の場では、使用を控えてください。

具体的には、「おいおい、くれぐれ、かさねがさね」といった繰り返される言葉や、「迷う、浮かばれない」といった後ろ向きの意味の含まれた言葉、「死ぬ、死亡」といった直接的に死を表現する言葉が忌み言葉です。

一周忌で避けるべき忌み言葉
重ね言葉⇒「おいおい、くれぐれ、かさねがさね」
後ろ向きな意味の含まれた言葉⇒「迷う、浮かばれない」
直接的に死を意味する言葉⇒「死ぬ、死亡」

特にかさねがさねなどの繰り返し言葉は、知らずに使ってしまうことが多いので注意しましょう。

法要に関係ない話題は避ける

一周忌という場は、故人のために参列者が冥福を祈るためにあります。

そのために法要とは無関係の話題や噂話、笑い話などはマナー違反とされ、故人のみならず遺族の方々にも失礼となります。

法要で古い友人などと再会するといったことも多く、ある程度会話が弾んでしまうことはありますが、できる限り慎んだほうがよいでしょう。

故人を悪く言わない

一周忌では故人の話が話題の中心となりますが、たとえ個人の話や噂であっても、悪い話や悪評は話してはいけません

亡くなられた方を思って参列した皆さんにとっても不愉快な話題であり、失礼にあたります。

一周忌の場は故人を弔うためにあるということを肝に銘じてください。

まとめ

身内やお世話になった方や友人などの一周忌は、故人を悼み、冥福を祈るための重要な法要です。

遺族として一周忌の喪主となる場合も、参列者として出席する場合も、故人やご遺族にとって失礼にならないように挨拶をし、適切な振る舞いをしなければなりません。

当記事に例文等をいくつか載せましたが、一周忌での挨拶の参考になれば幸いです。

 

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