お墓の植木は何がおすすめ?選び方・種類・お手入れ・注意点を徹底解説

お墓植木アイキャッチ

お墓に植える木は、樹高が低く手入れが楽な植木がおすすめです

とはいえ、どのような種類を選べばよいかわからない方も多いでしょう。

この記事では、お墓に植える木の選び方おすすめを紹介します。

植木のお手入れ方法や注意点も紹介するので、お墓に木を植えたい方はぜひ参考にしてください。

お墓に植える木の選び方

木のあるお墓の風景-

お墓に植える木は、成長が遅くあまり大きくならない木がおすすめです

木を植えると、落ち葉の掃除や枝の剪定などのお手入れをする必要があります。

成長が早いと頻繁にお手入れをしなければならないため、背が低く枝が広がりすぎない木や落ち葉が少ない木など、手間をかけずに育てられる木を選ぶとよいでしょう。

お墓の植木におすすめの木《4選》

カイズカイブキ-

ここでは、お墓におすすめの植木を4つ紹介します。

1.カイズカイブキ

カイズカイブキはヒノキ科ビャクシン属の常緑高木で、庭木や生垣、道路の分離帯などに使われている植木です。

成長は早くありませんが、育つと6〜7mほどまで大きくなります。

枝が巻き上がるように成長するので、定期的なお手入れが必要になるでしょう

2.ツゲ

ツゲは、春に淡い黄色の小花を咲かせるツゲ科ツゲ属の常緑低木です。

樹高は1〜3mほどまで育ちますが、成長が非常に遅いのでお手入れの手間がかかりません

枝葉が密に茂るため、目隠しとして生垣に利用されることも多い植木です。

3.ナンテン

秋から初冬にかけてかわいらしい赤い実をつけるナンテンは、日本の気候風土に適した育てやすい樹木です。

メギ科ナンテン属の常緑低木で、ほとんど手をかけなくても1〜3mほどまで育ちます。

「難を転ずる」という意味があり、古くから厄除けや魔除けとして多くの家に植えられてきた人気のある植木です

4.モクセイ

モクセイは、別名ギンモクセイといわれるモクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。

秋に咲く白い小さな花は、ほのかな香りが楽しめます

樹高の平均は3〜5mで垣根として使われるほか、シンボルツリーとして植えられることが多い植木です。

お墓に植えるおすすめの花は?

コデマリ

お墓には、木ではなく花を植えても問題はありません。

そこで、おすすめの花を4つ紹介します。

1.コデマリ

コデマリは、バラ科シモツケ属の落葉性低木です。

春になると、枝葉を覆い隠すように白く小さな花が咲き乱れ、枝垂れる姿はとてもきれいで見応えがあります。

樹高は平均1〜1.5mで暑さや寒さに強く、手をかけなくてもよく育つので植物の世話が苦手な方におすすめです

2.沈丁花

沈丁花は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木で、2月下旬から4月中旬にかけて咲く花は夏のクチナシ、秋のキンモクセイと合わせて三大香木と称されるほど香り高いことが特徴です

樹高は1〜1.5mほどで寒さに強く、枝が分岐しやすいので特に剪定をしなくても丸く茂った樹形が保てます。

3.アジサイ

初夏の風物詩であるアジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。

6〜7月に見頃を迎える大振りな花は、青や紫、ピンク、白などさまざまな色があり、梅雨空の下でも目を楽しませてくれます。

樹高は1〜2mほどで育てやすいですが、冬には葉が落ちてしまうので落ち葉の掃除が必要です

4.ツツジ

各地に名所があるツツジは、桜と並んで古くから日本人に親しまれている春の花です。

ひと口にツツジといってもさまざまな種類があり、赤やオレンジ、ピンクなど鮮やかな花もあれば、桃色や薄紫など淡い色の花もあります。

公園や街路樹に使われる常緑樹のほか、地域や気候によって落葉する半常緑樹という品種もあるため、選ぶ際は注意が必要です

お墓に木を植えるメリット・デメリット

メリットデメリット-

お墓に木を植える際は、メリットとデメリットを把握したうえでお墓に合う植木を選びましょう。

植木のメリット

まずはお墓に木を植えるメリットを3つ紹介します。

お墓の景観がよくなる

お墓に木や花を植えると、お墓の景観がよくなります

お墓の周りに彩りができるので、冷たく寂しい雰囲気が和らぐでしょう。

区画が広いお墓の場合は、空いているスペースを有効に活用できるのでおすすめです。

お墓に訪れた人の心が安らぐ

青々と茂った木やきれいに咲いた花は、見る人の心に安らぎを与えます

お墓に植えた木の成長を通して別れの悲しみが癒され、故人を偲ぶ穏やかな時間が過ごせるでしょう。

お墓参りのきっかけになる

故人との思い出がある花や生前に好きだった木を植えれば、お墓参りのきっかけになります。

植えた花や木が見頃を迎えた頃、故人を思い出すことができるからです

また、植木の成長に合わせてお手入れが必要となるため、お墓に足を運ぶ機会が増えるでしょう。

植木のデメリット

続いて、お墓に木を植えるデメリットを3つ紹介します。

お手入れの手間がかかる

お墓に木を植えると、剪定や掃除など定期的なお手入れが必要です

墓石に付着した落ち葉や花粉は、シミ汚れの原因になります。

また、根が成長して広がることで、墓石が傾くことも少なくありません。

定期的にお墓参りができる場合は心配ありませんが、遠方に住んでいる場合はお手入れに通う手間がかかるでしょう。

迷惑に思われる場合がある

枝や根を伸びたままにしておくと、近隣のお墓に迷惑をかける可能性があります。

伸びた枝が通路を遮ってしまったり落ち葉が周囲を汚してしまったりすると、トラブルになる場合があるので注意しましょう

縁起が悪いという説がある

お墓に木を植えるのは縁起が悪いという説があります

中国から伝わったとされる墓相学では、お墓に木を植えると「木に運気を吸い取られて財が細くなる」「伸びた根が故人を苦しめる」などと言われているためです。

気にしない方が多いですが、不安な場合はよく検討したほうがよいでしょう。

お墓の植木は年1回のお手入れが必要!

剪定-

成長が遅く、あまり大きくならない植木を選んだとしても、1年に1度はお手入れが必要です

増えすぎた葉を切り落として日当たりや風通しをよくすれば、病気を予防できます。

また、伸びた枝を切ると、見た目が整うだけでなく根の生育も抑えられるでしょう。

ここでは、お手入れに必要な道具剪定方法について紹介します。

必要な道具

植木の剪定に必要な道具は、主に以下の4つです。

植木ばさみ 細い枝や咲き終えた花を切る際に適した道具で、主にお手入れの仕上げに使用する。
グリップ部分が輪になっていて工作ばさみのように使える。
剪定ばさみ 剪定に必ず必要な道具で、植木ばさみでは切れない直径1.5cm程度の枝を切ることができる。
ノコギリ 剪定ばさみで切れない太い枝を切る際に使用する。
脚立  手の届かない場所を剪定する際に使用する。

剪定の方法

植木の剪定は、以下4つの方法があります。

切り戻し 枝の半分から3分の1あたりで剪定し、樹幹を保つ方法。
枝透かし 枝や葉が混み合っているところを間引く方法。
切り詰め 伸びすぎた枝を短くすることで樹冠の大きさを整える方法。
刈り込み 枝葉の表面を整え、トピアリーなど造形物を作る方法。

業者に依頼してもOK

お墓に植えた木の剪定は、業者に依頼することもできます

植木が大きくなりすぎたり年齢を重ねてお手入れが難しくなったりするケースもあるでしょう。

業者に依頼すれば植木の剪定はもちろん、切り落とした枝葉の掃除や処分までしてくれるので、自分でできない場合は放置せず業者に依頼することをおすすめします。

お墓に木を植える際の注意点

注意

お墓に木を植える際は、以下の点に注意しましょう。

まずお墓の管理者に相談する

お墓に木を植える前に、まずは管理者に相談しましょう

墓地や霊園によっては、木や花を植えることが禁止されていたり、植えてもよい種類が決められていたりするため、事前の相談が大切です。

家族とよく話し合って決める

植木は、お墓と一緒に長く残るため、家族とよく話し合って決めましょう

子どもや孫がお墓を受け継ぐ際、植木の管理も任せられるのかを検討する必要があります。

お墓の木を切りたい場合の対処法

スコップ -

お墓に植えた木を切りたくなった際の対処法についても確認しておきましょう。

伐採・伐根する

お墓の植木が大きくなりすぎてお手入れが行き届かなくなったり、成長した根が原因で墓石が傾いてしまったりした場合は、伐採・抜根が必要です

自分のお墓の敷地内であれば許可は不要ですが、それ以外の場合はお墓の管理者に相談しましょう。

樹高が2.5m、幹周りが20cmを超えるような植木は自力で行うことが難しいため、業者に依頼するのがおすすめです。

伐採・伐根の費用目安

伐採は1本1〜2万円程度、抜根は1本5,000〜1万円程度が目安です。

しかし、木の大きさや根の張り具合、お墓の場所などによって金額が変わるので、業者に依頼する場合は事前に見積もりを取るとよいでしょう

まとめ

お墓に植える木は、成長が遅く、あまり大きくならない木がおすすめです

木や花を植えるとお墓の景観がよくなり、訪れた人の心を和ませてくれます。

しかし、植木が成長するとお墓が汚れたり近隣に迷惑をかけたりする恐れがあるため注意が必要です。

お墓に木を植える際は、定期的なお手入れが可能であるかを検討したうえで決めましょう。

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