初盆の仏壇の飾りはどうしたらいい?片付けの仕方についても紹介

初盆 仏壇 アイキャッチ

お盆には仏壇にさまざまな飾りつけをしますが、初盆の場合は白い提灯を加えて飾ります。

白い提灯は初盆の際にのみ使用するため、初盆が終わり次第きちんと処分しましょう。

今回は、初盆の仏壇の飾りについて紹介します。

初盆とは?

初盆は地方によって新盆(にいぼん)新盆(あらぼん)とも呼ばれ、四十九日の忌明け法要が終わって迎える初めてのお盆を意味します。

通常のお盆は8月13〜15日なのに対し、初盆は8月7〜15日まで行うのが一般的です。

また、忌明け前にお盆を迎えた場合は、翌年を初盆とします。

初盆の仏壇の飾りについて

初盆のイメージ

初めて初盆を迎える場合、仏壇の飾り方に迷ってしまう人も多いようです。

ここでは、初盆と通常のお盆で異なる飾り方や共通点について紹介します。

白紋天の提灯を飾る

初盆には、無地で白木地の提灯を使うのが一般的です。

飾り方は、初盆用の無地の提灯を1個飾り、もしあれば絵柄の入った提灯も一緒に飾るのがよいでしょう。

なぜ白い提灯を飾る?

初盆のときにだけ白い提灯を飾るのには3つの理由があります。

  1. 清純無垢な気持ちで故人の霊を迎える」という意味があるから
  2. 仏となった故人が初めて家に戻るため、「迷わず無事に家に帰って来ますように」という道しるべの役割があるから
  3. ご近所の方に「新盆を迎えている」ことを知らせる目的があるから

現代では、主に1と2の理由で白い提灯を飾るようです。

基本的に普通のお盆の飾りと変わらない

初盆と通常のお盆の仏壇飾りは、白紋天の提灯以外は基本的に同じで構いません。

お盆の際は「精霊棚(しょうりょうだな)」を作って位牌やお供えなどを飾ります。

精霊とは故人の霊のことで、この精霊を迎えるためにお盆は仏壇とは別に精霊棚を作って故人をお迎えします。

お盆の仏壇飾りについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

「お盆の時期には仏壇に精霊棚を作ろう!お盆に仏壇に飾り付けるものについて詳しく解説します。」

初盆の飾りの片づけについて

初盆飾りを片付けるイメージ

初盆が終わったあと、飾りはどのように片付けるとよいのでしょうか。

ほとんどの飾りは来年も使える

初盆で用意した飾りの多くは来年も使うことができます。

盆棚花瓶などは来年まで大切に保管しましょう。

また、絵柄の入った提灯も翌年以降に毎年使用できます。

提灯の保管で注意する点は、絹でできている提灯は虫に食われてしまうため、防虫剤と一緒にして保管することをおすすめします。

白紋天の提灯は処分する

初盆用の白紋天の提灯は初盆でしか使用しません。

また、基本的に使い回すことはしないので、1度使ったら処分します。

  1. お寺に納めてお焚き上げをしてもらう
  2. 送り火の際に一緒に燃やす

この2つの方法で処分することができない場合は、自宅の庭でお焚き上げをして処分してもかまいません。

しかし最近では、「家に庭がない」「ご近所に迷惑になる」などの理由で、自宅での処分が難しいご家庭も多いようです。

そのような場合は、自治体の処分方法に従って処分しましょう。

ただし、お塩でお清めを行い、紙に包むなどしてから処分するのがマナーです。

その他のお盆の飾りの処分方法

初盆の仏壇にはさまざまなものを飾りますが、あまり長持ちしないことを前提に作られているものは処分してかまいません。

たとえば、まこもナスキュウリの牛馬などです。

これらも送り火で一緒に燃やしてしまうか、お塩でお清めしてから自治体の処分方法に従って廃棄しましょう。

初盆の流れ

初盆の流れのイメージ

安心して初盆を迎えるために流れを確認しましょう。

初盆の流れは大きく3つに分かれます。

迎え火(13日)

迎え火とは、仏様を迎えるために灯す火のことです。

その準備として、まずは午前中のうちに精霊棚を設置します。

次に、仏壇から本尊や位牌を取り出して精霊棚に祀り、白い提灯などの飾りつけやお供えを行いましょう。

そして、お墓参りに行って線香をあげてお墓の掃除を行います。

迎え火の日にお墓参りをするのには、「仏様を迎えに行く」という意味があるそうです。

その後、仏様が帰ってくると言われる夕方に迎え火を行います。

具体的な方法は以下の通りです。

  • おがら焙烙(ほうろく)を用意する
  • おがらを焙烙のサイズよりやや小さくカットする
  • 新聞紙などを使い、おがらに火をつける
  • 仏様に「この火を目印に帰ってきてください」と呼びかける
  • 燃え切ったら水をかけて片付ける

おがらとは麻の茎のことで、お盆の時期になると花屋やスーパーなどで手に入れることができますが、家にある割り箸を使用しても問題ありません。

焙烙はなかなか手に入らないため、こちらも家庭にあるお皿で代用可能です。

都合により火が使えないなどの場合は、迎え火を行う代わりに白い提灯を灯すだけでも目印になるでしょう。

あまり形式にこだわらず、仏様を家族で迎えてあげる気持ちが大切です。

お墓参りと法要(13~15日)

13〜15日の間は毎日欠かさず仏壇に火を灯し、お水やお供えも交換して捨てずに家族でいただきます。

14、15日のいずれかで僧侶を自宅に招いてお経をあげて供養しましょう。

法要が終わったらお墓参りを行い、場合によっては会食が行われることもあります。

送り火(15日)

送り火は、先ほど解説した迎え火と同じ手順で仏様を見送ります。

ただし、火を焚く時間が異なるため、注意が必要です。

迎え火は夕方に焚くのに対し、送り火は完全に日が暮れてから行います。

これは、「家でゆっくりと家族で夕食の時間を過ごしてから帰ってもらいたい」という願いが込められているためです。

また、地域によっては送り火の際に白い提灯を燃やして処分することもあります。

まとめ

仏壇の飾り付けのイメージ

初盆には仏壇に白い提灯を用意して仏様をお迎えし、送り火が終われば処分をします。

それ以外は通常のお盆の飾り付けとほとんど変わらないため、それほど難しいことはありません。

事前に初盆に必要な飾りや流れを確認し、仏様を供養する気持ちの余裕を持って新盆を迎えましょう。

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