仏壇を購入するタイミングは、初めて仏壇を買う場合は四十九日までに購入するのが一般的です。
また、購入場所は専門店や小売店のほか、通販などを利用することも可能です。
今回は、仏壇の購入の際に確認しておきたい基本的な情報やポイントについて紹介します。
目次
仏壇はいつ購入すればいい?
仏壇を購入するタイミングは主に2つです。
まずはそれぞれの例を紹介します。
四十九日から初盆
身近な人が亡くなり、新しく仏壇が必要になった場合、四十九日までに仏壇を購入するのが一般的です。
しかし、本来は仏壇の購入に決まった時期はありません。
ゆっくりと仏壇を選ぶ余裕がなかったり、希望の条件に合う仏壇が見つからなかったりする場合は、一周忌などの法要に合わせて購入するのも一つの方法です。
引っ越しやリフォーム
引っ越しや家のリフォームをきっかけに、「新しい仏壇を購入しよう」と考える方も多いようです。
ご先祖様やご本尊にとっても、新しくきれいな場所に、新しい仏壇が安置されるのは喜ばしいことでしょう。
この場合は、新居のサイズに合った仏壇を購入するためにも、設計の段階で仏壇を置く場所や寸法を決めておく必要があります。
仏壇はどこで購入すればいい?
最近では専門店だけでなく、さまざまな場所で仏壇が購入できます。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
通販
メリット
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デメリット
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時間を気にせず自分の都合に合わせて仏壇を選べる点は通販の大きなメリットですが、仏壇は長く使用するものであるため、なるべく実物を見てから購入したほうがよいでしょう。
実店舗とインターネットショップを併設している場合は、実店舗にも足を運ぶことをおすすめします。
専門店
メリット
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デメリット
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品質のよい仏壇を購入しようと考えた際に、専門店なら仏壇の材質や質感、色のイメージなどをしっかりと確認してから購入できるため、安心感があります。
さらに、仏壇や宗派に関する情報からお手入れ方法などについて、専門知識のある従業員に教えてもらえる点もメリットでしょう。
小売店
メリット
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デメリット
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ホームセンターのセールなどで売られているコンパクトな仏壇であれば、通販よりも安く購入できる場合があります。
ただし、価格の安さは大きな魅力ですが、扱われている仏壇の種類や機能面でのこだわりは少ないものがほとんどです。
仏壇を購入する際に確認しておきたいこと
仏壇を購入する際に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
ポイントを押さえて、希望に合ったものを購入しましょう。
仏壇の種類
仏壇にはさまざまな種類があり、大きく「デザイン面」と「サイズ面」で種類を分けることができます。
デザイン面
デザイン面では「伝統型仏壇」と「モダン仏壇」に分けられます。
「伝統型仏壇」は伝統的な形式でつくられており、荘厳な雰囲気のある仏壇です。
伝統型仏壇の中にも、黒檀や紫檀といった銘木を使った「唐木仏壇」と、内部に金箔を貼った「金仏壇」があります。
一方、「モダン仏壇」は現代的なインテリアにも馴染みやすいように、シンプルを基調としたデザインが特徴です。
サイズ面
サイズ面で種類を分けると「床置きタイプ」と「上置きタイプ」に分けられます。
収納ができる台が付いている「床置きタイプ」に比べて、「上置きタイプ」は自宅の棚の上などに乗せられるため、非常にコンパクトです。
仏壇の置き場所
仏壇の置き場所には統一された決まりはありませんが、直射日光があたる場所や湿気が多い場所、神棚や床の間の向かいになる場所は避けたほうがよいでしょう。
これらを踏まえて、ご先祖様をお参りしやすい場所なら、洋間においても問題ありません。
ただし、宗派によっては仏壇を置く方角の決まりがあります。
「西方浄土説(東向きに設置)」や「南面北座説(南向きに設置)」などがあるため、必要であれば菩提寺に確認しましょう。
仏壇の価格
仏壇の価格は、5~100万円以上するものまで、さまざまなものがあります。
仏壇の種類別の相場は下記の通りです。
上置きタイプ | 台付きタイプ | |
伝統型仏壇(金仏壇) | 約50万円~ | 約100万円~ |
伝統型仏壇(唐木仏壇) | 約15万円~ | 約25万円~ |
モダン仏壇 | 約5万円~ | 約20万円~ |
仏壇の価格は、主に「サイズ・素材・デザイン・製造国」の4つのポイントを調整して決められます。
そのため、黒檀・紫檀・欅(けやき)・屋久杉など一流の国産木材を豊富に使い、職人の手で時間をかけて装飾が施された仏壇は高額になるでしょう。
ご先祖様を敬う気持ちがあれば、必ずしも高額な仏壇を購入する必要はありません。
希望の条件や予算にあったものを購入しましょう。
宗派や宗教
仏壇を購入する前に、宗派や宗教についても確認しておきましょう。
もし、一緒に住んでいる家族が仏教以外の宗教を信仰している場合、仏壇の選び方にも注意が必要です。
また、同じ仏教でも宗派によって仏壇の中に納める仏具などはさまざまです。
仏壇は高価なものであるため、事前に家の宗教や宗派を確認してから仏壇選びを行うようにしましょう。
仏壇を購入した後にすべきこと
仏壇を購入した後に必要なことをご説明します。
魂入れを行う
初めて仏壇を購入し、中に納めるご本尊も一緒に揃えた場合、お坊さんに依頼してご本尊の魂入れの儀式を行いましょう。
魂入れを行うことで、ご本尊などに魂を宿らせ、「普通のもの」から日々手を合わせる対象になるとされています。
四十九日など法要のタイミングに合わせてお坊さんに魂入れを依頼する場合は、その日までに仏壇が届くように準備をしておくことが必要です。
仏具を購入する
初めての仏壇を購入する場合は、仏具を持っていない人がほとんどでしょう。
仏具は仏様を供養するために必要な道具なので、仏壇と一緒に購入してください。
基本の仏具は、三具足(みつぐそく)と呼ばれる下記の3つです。
花立 | 仏花を供えるための道具 |
香炉 | 線香を立てるための道具 |
燭台 | ロウソクを立てるための道具 |
その他の仏具としては、茶湯器(ちゃとうき)・仏飯器(ぶっぱんき)・高杯(たかつき)・線香差し・火消し・りんなどがあります。
必要な仏具は宗派や地域によって異なるため、事前に確認しておくと安心でしょう。
まとめ
仏壇を購入するタイミングは、身近な人が亡くなり新しく仏壇が必要になった場合、四十九日までに購入するのが一般的です。
しかし、本来は仏壇の購入に決まった時期はないため、一周忌などの法要に合わせて購入する人もいます。
仏壇は専門店の他にも通販や小売店でも購入できますが、長期間使用し引き継いでいくものです。
そのため、なるべく実物を見て、専門知識のある従業員に相談しながら納得できるものを購入しましょう。