終活に関する情報を発信するメディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会(本社:滋賀県大津市膳所、代表取締役 林達也)は、150名を対象に終活への意識についてのアンケート調査を実施しました。
最近は終活への認知度が上がっており、実際に何らかの準備を進めている人もいます。
しかし、終活は高齢の人だけに関係があるものだと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで20〜70代の男女150名に終活への意識を調査してみました。
目次
終活を行う必要性を感じている人は全体の80%超え
(N=150名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
150名のうち、はいと回答した人は126名、いいえと回答した人は24名でした。
割合で見ると非常に多くの人が終活の必要性を感じているようですね。
(N=150名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
今回、アンケート回答者の年齢層は20代と30代だけで半数近くを占めています。
このことから、年齢に関係なく終活への意識が高まっていることがわかります。
では実際に回答者は、終活に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。
終活のイメージを尋ねた結果は以下のようになりました。
「終活はやっておかないと困る」と感じている人が多数
(N=150名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:39.3%(59人)
なんとなく興味はある:15.3%(23人)
時間や手間がかかる:12%(18人)
面倒くさい:8.7%(13人)
自分だけで進めることが難しい:6.7%(10人)
縁起が悪い:6.7%(10人)
聞いたことはあるがよくわからない:5.3%(8人)
専門的な知識が必要:2.7%(4人)
家族と揉める:1.3%(2人)
お金がかかる:0.7%(1人)
自分だけでできそう:0.7%(1人)
その他:0.7%(1人)
4割近くがやっておかないと困ると回答しており、次いで興味があるという意見が多かったことから、終活を行なったほうがよいと考えている人が多いことが窺えます。
しかし一方で、時間や手間がかかる、面倒といったネガティブな意見も多くありました。
ここからは、回答者が抱く終活へのイメージや考えを年代別に紹介していきます。
20代の終活への考え
(N=29名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
20代で終活の必要性を感じている人は26名、感じていない人は3名でした。
(N=29名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:27.6%(8人)
時間や手間がかかる:20.7%(6人)
なんとなく興味はある:17.2%(5人)
自分だけで進めることが難しい:10.3%(3人)
聞いたことはあるがよくわからない:10.3%(3人)
面倒くさい:3.4%(1人)
縁起が悪い:3.4%(1人)
家族と揉める:6.9%(2人)
専門的な知識が必要:0
お金がかかる:0
【終活の必要性を感じている20代の意見】
「昨年親戚が突然亡くなり、家の解体や各種解約など手続きが非常に大変だったので、家族に迷惑をかけたくない。亡くなった親戚は、様々な保険に加入していたりクレジットカードも多数持っていて、その特定と解約に時間がかかったので終活の必要性を感じた。(やっておかないと困る・20代 女性)」
「言葉は聞いたことがありますが、実際どんなことをするのが「終活」なのか分かりません。具体的に何をするのか分かりませんが、自分の人生が終わる為の準備なので、したほうが良いのかなと思いました。(聞いたことはあるがよく知らない・20代 女性)」
「決めることがたくさんあり、内容によっては家族などと相談して決めるべきことや、専門の知識・経験を持つ人に意見を聞かないと分からないことも多いと思うから。家族であっても本人の意思が分かるとは限らないため、自分でどうしたいのかを示しておくことで正確に伝えることができ、葬儀や相続の手続きなどの手間も減らすことができるから。(時間や手間がかかる・20代 女性)」
【終活の必要性を感じていない20代の意見】
「年齢的にまだ自分には関係がないと感じるため、調べたことがないから。自分や周りも含めて年齢的にまだ関係がなく、どこか他人事のように感じているところがあるから。(聞いたことはあるがよく知らない・20代 女性)」
「終活については聞いたことはありますが具体的に何をすることなのかはあまり良くわかりません。終活というものをあまり知らないということもありますがそれほど終活が日本ではメジャーではなく周りで終活をしている人もいないので選択しました。(聞いたことはあるがよく知らない・20代 男性)」
「終活は周りの人のサポートあっての活動だと思う。なぜなら終活をするのは自分のためでもあるが、残される家族のためでもあるから。人間いつ死ぬかわからないし、どうやって死ぬかもわからないのであまり意味がないと思う。(聞いたことはあるがよく知らない・20代 女性)」
家族や親戚を亡くした経験がある人ほど、早い段階で終活について具体的に考えているようです。
相続関連のことは身内で話し合う必要があるため、自分だけでは難しいという意見も多くありました。
また、必要性を感じているものの、相続や法律への知識が十分ではないため、どうすればいいかわからないという意見も多くありました。
20代では終活をしたほうがいいと考えている人は多いものの、まだ先のことだと考えている人が多いようです。
30代の終活への考え
(N=44名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
30代で終活の必要性を感じている人は37名、感じていない人は7名でした。
(N=44名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:36.4%(16人)
なんとなく興味はある:15.9%(7人)
縁起が悪い:13.6%(6人)
聞いたことはあるがよくわからない:6.8%(3人)
面倒くさい:6.8%(3人)
時間や手間がかかる:6.8%(3人)
家族と揉める:6.9%(2人)
自分だけで進めることが難しい:4.5%(2人)
専門的な知識が必要:4.5%(2人)
自分だけでできそう:2.3%(1人)
お金がかかる:2.3%(1人)
【終活の必要性を感じている30代の意見】
「スマホのパスワードなど、エンディングノートに記しておかないと家族が面倒臭そう。遺産相続など、のちにトラブルになってしまう。家族間でのトラブルはできる限り避けたい(やっておかないと困る・30代 男性)」
「遺された家族が一番迷惑で困ると思うため。情報を共有しておいた方が少しでもスムーズになると思うため。保険やお金、銀行、印鑑、重要書類の整理をしておかないと、遺された家族に迷惑がかかるため。(やっておかないと困る・女性 30代)」
「自分の資産等を税金等も考慮し、どれ程多く子供に残せるのか、専門的な事を把握、学ばないと無駄が出てしまいそうだから。私の親が遺産相続で揉めました。祖父が亡くなり祖母は生きております。私の親は2県離れた場所に暮らしているが、跡取り的立場、私の親の兄弟は近くに住んでおり、よくお世話もしていました。遺産相続の際全てを私の親(跡取り的立場)へ相続する話(祖母も賛成)になり、私の親の兄弟は怒り心頭で縁を切りました。祖父が終活をきちんとしていてくれたら(遺言を正式に書いていてくれたら)こんな事にはならなかったと思います。(専門的な知識が必要・30代 男性)」
【終活の必要性を感じていない30代の意見】
「主に法律的なものが多い印象があるので、経験豊富な人のアドバイスや勉強がある程度必要かなと感じます。もし後々トラブルになる可能性があるならば、やっておいたほうがいいとも思いますが、今のところ自分の周りにそうしたものはないので、必ずしなければならないとまでは思いません。(専門的な知識が必要・30代 男性)」
「死の先がわからないから、終活というものがなんだか暗いものだと思ってしまう。自分が亡くなったあとのことなど考えずにみんな生きればいいのだと思う。生きてる人が考えればいい。本人は考えなくて良いと思う。(縁起が悪い・30代 女性)」
「最後の活動だと感じているので死ぬ前にしておきたいことと思っています。なので、あまり縁起が良いことでないかなと感じます。もうみんなからあなたは死ぬ準備をして行ってくださいの言われているように感じるからです。また、家族が揉めないようにするために、きちり自分で自分の最期を決めるのはさみしいです。(縁起が悪い・30代 女性)」
終活への必要性を感じていない人は終活にネガティブなイメージを抱いていることがわかります。
まだ30代は働き盛りであり、仕事や家庭だけでなく趣味などにも精力的に活動している人が多いでしょう。
そのため、元気なうちに終活をすることはネガティブな感情になってしまい、楽しい生活に水を差すような気分になってしまうのかもしれませんね。
しかし、最近は多くのものが電子化しており急に不幸があった場合など、手続きで必要なデータが見られず遺族が困ってしまう、というケースもよくみられます。
そのためパスワードなどは、どこかでわかるようにしておくほうがよいかもしれません。
40代の終活の考え
(N=43名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
40代で終活の必要性を感じている人は36名、感じていない人は7名でした。
(N=43名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:48.8%(21人)
時間や手間がかかる:16.3%(7人)
なんとなく興味はある:14%(6人)
面倒くさい:11.6%(5人)
聞いたことはあるがよくわからない:4.7%(2人)
家族と揉める:6.9%(2人)
その他:2.3%(1人)
専門的な知識が必要:0
自分だけで進めることが難しい:0
自分だけでできそう:0
縁起が悪い:0
お金がかかる:0
【終活の必要性を感じている40代の意見】
「できる範囲だけでもやっておかないと子供たちに迷惑がかかると思う。義理の母から相続で揉めた事を聞かされているので、ちゃんとやっておいた方がいいと思っています。(やっておかないと困る・40代 女性)」
「選択肢にないのですが、自分が生きているうちに自分で整理できるので、スッキリするし安心できると思います。なので興味があります。子どもに面倒をかけたくないですし、今はネットという目に見えない場所に色々な物が保存されている時代なので残された家族がそれらの存在に気付くのは困難だと思います。なので自分がしっかりしているうちに終活を行う必要があると思います。(なんとなく興味はある・40代 女性)」
「相続は大概揉めるものです。あとは家族は知らず当人しかわからないことは伝えておいてもらないと困ります。当人の想いを叶えるのもありますが、遺される人達のためにもやった方がいいんだろうなと思います。金銭に関わらず私物の処理にも影響します。まずは自分で出来ることはやっておいて欲しいです。亡くなった人の文字ってよく探すと残っていないものです。ノートなどまとめておいてくれれば内容もありますが、亡くなった人の文字を見て偲ぶ気持ちも芽生えます。(やっておかないと困る・40代 女性)」
「自分の同世代でも突然死や病死が珍しくなくなってきているので、明日は我が身の思いでいます。子供たちは皆、遠方に住んでいるのでできるだけのことをしておきたいです。物を持ちすぎているので処分しておかないと、遠方から駆けつけてくれる子供たちに負担になってしまうから。ネット関連は自分にしかわからないことが多いので銀行口座やカード情報、会員情報などわかるようにしておかないといけないと思っています。(やっておかないと困る・40代 女性)」
【終活の必要性を感じていない40代の意見】
「余計なお世話というのが正直な感想で、このように名前を付けて特別感を出すような必要があるとは思えない。終活であれこれ気にするぐらいなら日頃から自分の身の回りのことにある程度は気を配って何があってもいいようにするべきだと思う。(その他・40代 男性)」
「終活であれこれ気にするぐらいなら日頃から自分の身の回りのことにある程度は気を配って何があってもいいようにするべきだと思う。自分の中で大まかなイメージですが50代後半になってから自分の状況や環境を考えた終活をしようと考えているからです。後はどんな終活の方法もあるかなどネットや知人とも相談していこうかなと考えています。10年後に行うからが理由です。(やっておかないと困る・40代 男性)」
「いろいろな手間と時間が凄くかかるというイメージで、終活をするのはすごく面倒という気がします。自分としては、まだ終活をするのはもうちょっと先で良いのではないかと感じています。(時間や手間がかかる・40代 男性)」
40代になると一気に「終活をやっておかないと困る」と考える人の割合が増えました。
40代はまだまだ働き盛りの年齢ですが、子どもが成長している人も多く、子どもの未来を考えて必要だと感じている人が増えている印象です。
また、必要性を感じていないと回答した人でも将来は行なおうと考えている人がほとんどでした。
このように、40代以降は徐々に終活が身近な存在になりつつあるのではないでしょうか。
50代の終活の考え
(N=25名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
50代で終活の必要性を感じている人は21名、感じていない人は4名でした。
(N=25名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:44%(11人)
なんとなく興味はある:20%(5人)
自分だけで進めることが難しい:12%(3人)
面倒くさい:12%(3人)
縁起が悪い:8%(2人)
時間や手間がかかる:4%(1人)
聞いたことはあるがよくわからない:0
家族と揉める:0
その他:0
専門的な知識が必要:0
自分だけでできそう:0
お金がかかる:0
【終活の必要性を感じている50代の意見】
「義父が亡くなってから、義父の物を処分するのに押し入れとかにいろんな物がごちゃごちゃに入っていて、分別するだけでも時間がかかり、捨てるのもすごい量になったので。義父が亡くなった後、相続手続きする時に、何か所に貯金通帳があるのがとかが、はっきり分かってなかったので、後から追加で出てきて、また手続きするのに書類が必要になったりして困った。通帳や印鑑、保険の事とか、他の家族が分かってないと困るので、通帳や保険証書の置き場所や暗証番号とかも分かるようにしておかないといけないと思いました。(やっておかないと困る・50代 女性)」
「残していって恥ずかしいものや家族を困らさせるものはきちんと整理しておきたい。自分が大病で倒れた時に自分しか知らない通帳の暗証番号など家族もかなり困ったようでしたのである程度はまとめておかないとと思いました。(やっておかないと困る・50代 男性)」
「墓の用意や財産処理などありますがもう少しして始めようと思いつつ先延ばししています。親の遺産相続が何の遺言もなかったので兄弟で話し合いが面倒でした。手続きも時間がかかりました。(面倒くさい・50代 男性)」
【終活の必要性を感じていない50代の意見】
「後に残されたものがどう思うかが分からないので、自分の判断だけでは決められないからです。特に宗教に熱心な訳でもなく、亡くなった後の事は残されたもので決めるのが最善だと思うからです。(自分だけで進めることが困難・50代 男性)」
「私はあまり事務手続きが好きでなく、色々書類を取り寄せたりとか今私は精神的に疲れているので考えれません。やはり今の私には、めんどくさいなあが主であまりやりたくないですね。そのうち何とかなるんじゃないかと思っています。(面倒くさい・50代 女性)」
「よく、財産分与などで親族間で揉める、又は、死亡した方の資金引出しが難しいという話を聞くからです。自分自身には、財産分与するほどの資産がなく終活しなくても親族が揉めることがないと思うからです。(やっておかないと困る・50代 女性)」
母数が減っているので割合は40代に比べて終活の必要性を感じていない人が増えていますが、人数そのものは4人しかいません。
また、50代になるとより具体的な意見が増えていることが特徴です。
終活について肯定的な意見、否定的な意見を問わず、どちらもどのようなことで手間がかかるかや、手続きについてなど細かな部分についての意見が増えていました。
また、否定的な意見では財産があまりないこと、家族がいないことなどが理由に上がっていました。
そのため立場的な違いはあるかと思いますが、実際にはやったほうがいいと感じているとも考えられます。
60代の終活の考え
(N=7名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
60代で終活の必要性を感じている人は7名、感じていない人は2名でした。
N=7名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:28.6%(2人)
専門的な知識が必要:28.6%(2人)
自分だけで進めることが難しい:14.3%(1人)
面倒くさい:14.3%(1人)
時間や手間がかかる:14.3%(1人)
聞いたことはあるがよくわからない:0
家族と揉める:0
縁起が悪い:0
その他:0
なんとなく興味はある:0
自分だけでできそう:0
お金がかかる:0
【終活の必要性を感じている60代の意見】
「現在、一人暮らしで今やっていかないと、今後の子供たちに負担がかかるから。祖父や祖母が亡くなったあとの家や家財などの処分に家族が大変な労力を使い、結局いざこざにも発展したことを見ていたから(やっておかないと困る・60代 女性)」
「身の回りの整理などに時間がかかり、ては止まっています。お金のことにまで手がまわりません。お金の分配や土地な家のことで家族がもめないように、決めておく必要があると思います。(時間や手間がかかる 60代・女性)」
「あれこれ散らかしたままではこどもたちが後片付けに困るだろうから。家の中の私以外の人にはがらくたにしか見えないだろうものたちをどうにかしないとこどもたちに一緒くたに捨てられてしまうだろうから(やっておかないと困る・60代・女性)」
【終活の必要性を感じていない60代の意見】
「終活の問題は簡単に終わるものでなく、その方面の知識が必要だと感じている。今まだ終活の準備をしていない、終活よりもできるだけ長く健康で生活することを心がけている。(専門的な知識が必要・60代 女性)」
「資産に関しての評価額などは専門家による査定が必要だと考えるから。相続税が課税されるほどの資産はないし、相続は法律上の規定に沿って行われるのが一番だから。(専門的な知識が必要・60代 男性)」
これまでも出ていた意見ですが、終活には相続などについても考えなくてはなりません。
そのため、法律に関する知識を有していない限り、実際に行動に移すことが難しいようです。
自分だけでやるとなると、時間や手間もかかるため大きな負担になってしまいます。
70代以上の終活考え
(N=2名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
60代で終活の必要性を感じている人と感じていない人はともに1名ずつでした。
(N=2名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
やっておかないと困る:50%(1人)
縁起が悪い:50%(1人)
専門的な知識が必要:0
自分だけで進めることが難しい:0
面倒くさい:0
時間や手間がかかる:0
聞いたことはあるがよくわからない:0
家族と揉める:0
その他:0
なんとなく興味はある:0
自分だけでできそう:0
お金がかかる:0
【終活の必要性を感じている70代の意見】
「やっておかないと、残された人が困る。私の場合は同居している子どもたち二人。私には、残す財産も借金もありませんが、もし急に私がなくなったら何がどこに置いてあるやら、保険のことが等も伝えていないのでとても困ると思います。(やっておかないと困る・70代以上 女性)」
【終活の必要性を感じていない70代の意見】
「終活という言葉そのものが縁起が悪い感じがする。人生100年時代に人生を終わらせる活動を行うこと自体後ろ向きなような気がする。終活を行うということは、常日頃士に対する備えをしていない人たちが慌ててやることではないかと思います。(縁起が悪い・70代以上 男性)」
日本の平均寿命は男女ともに80歳を超えています。
厚生労働省の令和2年簡易生命表によると2020年の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳で、これは過去最高年齢を記録しました。
そのため、70歳を超えていてもまだまだ精力的に活動をしている人も多く、終活に対する意見も分かれています。
ただ、特別に何かを行動するというよりも、生活をする上で自然に何らかの備えをしているため必要ないと考えているケースもあり、何もしていないというケースは稀なのかもしれません。
また、今回のアンケートでは実際に終活としてなんらかの行動を起こしたことがあるかも調査してみました。
実際に何かしらの行動をしたことがある人の割合は?
(N=126名、単一回答。2022年02月18日に実施したインターネット調査による)
終活の必要性を感じている126人のうち、実際に行動をした人は23人、行動をしていない人は103人でした。
実際に行動をした人がどのようなことを行なったのか、こちらでご紹介します。
「健康な人でもいつ何があるかは分からないし、片付けも大切だが銀行口座や加入している保険の情報、カード決済にしているもののようにお金周りの事を明確にしておかないと後が大変なので。親ががんで亡くなった時は準備をきちんとしてくれていたが、いざ実際に亡くなってしまうと分かっていたのに頭が回らなかった。準備してまとめてくれていたので何とか落ち着こうと言う気持ちになったが、急だったら混乱していたと思うため。銀行口座と保険の洗い出しとまとめをしておいた。ハンコなどそれぞれ異なるものを使っていたりして探すのも大変だった。(40代 女性)」
「自分がこの先どうしたいのか将来の事を考えるきっかけにもなるので。相続するのに困った物がたくさんあったので生前にある程度の処分方法や贈与先を決めなければいけないと思います。今の時点で使わない物や衣類を断捨離しました。またこの先いらない物が溜まってくるかもしれませんが断捨離方法が身に付いたのでよかったです。(40代 女性)」
「身体は荼毘にふしてお骨になりますが、多くのものがこの世に残ってしまうので。一人住まいの叔父を亡くした後大変でした。叔父の資産や家財道具の整理と片付けに親戚中に相談しながら、体力気力を使いながら奮闘した経験があります。遺言、事前の依頼も全くなく亡くなった後、途方に暮れました。エンディングノートを書いています。身の周りの家財道具、服、書籍などを選択して半分以上処分しました。(50代 女性)」
特に多かったのはエンディングノートの活用でした。
エンディングノートは、まず何から始めるべきか悩んでいる人でも手軽に取り組める終活なためおすすめです。
エンディングノートは購入するだけでなく、ネットで無料ダウンロードできるものもあるので、興味がある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
エンディングノートの次に多かったのが不用品の処分です。
生活をするには多くの物が必要になります。
日頃あまり物を持たない人であっても、衣類や家電などの処分は必ず遺族が行なわなくてはなりません。
そのため、家族への負担を少しでも減らすために、できる限り持ち物を整理するよう心がけている人が多いようでした。
また、自分のこと以外で行動をした人もいます。
「自分の身の回りの事を自分自身まともに把握していないから。把握するのに時間がかかる。親、義親も含めていい加減。特にお金周りはひた隠しにする。それで後で揉めるのは残された者たちという事に気づいて欲しい。親に兄弟でお金の事に関して揉めたくないから口頭で伝えるのではなく、しっかりと遺書を残して欲しいと伝えた。(40代 男性)」
「本人にとってはどうでもいいことかも知れないが、残された遺族にとっては大事なことだから。現在、祖父母が高齢でどこにどれだけ資産があるかよくわからないし、どのように分配してよいかわからないため。祖父母にたいして、どのような資産があって、どのように分けたいかを聞いてとりまとめた。(30代 男性)」
「相続についても重要ですし、他のこまごまとした持ち物で本人でないとわからないもの、他の人が後から捨てづらいものなどたくさんあると思うからです。現在親族の中に精神疾患を患っている者がおり、まともにコミュニケーションがとれないので相続関係でもめないよう親世代にしっかりと終活をしてもらう必要性を感じています。両親に上記のことを説明し、エンディングノートの他に法的な面でも準備をしてもらうようお願いしています。(50代 女性)」
自分が遺族になることを考え、親や祖父母に協力をお願いしている人は若い世代に多かったです。
親や祖父母に協力をしてもらうことで、万が一のときにも対応がしやすくなります。
特に相続では揉めることも多いため、親や祖父母の体調に関係なく話をしておくことで安心できることもあるでしょう。
実際に相続などの具体的な話をする場合は、専門家を交えて行なうことをおすすめします。
たとえ資産が多くない場合でも、相続には多くの手続きが必要になるからです。
専門家に依頼することでトラブルが未然に防げるだけでなく、手続きの代行など、終活に関する負担が軽減します。
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