光触媒コーティングのメリット・デメリットを徹底解説!外壁塗装や室内に使用した場合の費用相場、注意点も紹介

光触媒コーティング デメリット(メリット) アイキャッチ

コロナ禍を機に抗ウイルス効果で注目度が高まっている光触媒コーティングですが、具体的にどんなメリットやデメリットがあるのか疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

光触媒コーティングはまだ施工例も限られているため、特徴や注意点をしっかり理解したうえで導入を検討しなければ、「こんなはずではなかった…」と後悔してしまう可能性もあります。

この記事では、光触媒コーティングのメリットデメリット、外壁塗装や室内に使用する際の費用相場を解説しますので、ぜひ参考になさってください。

光触媒コーティングのメリット

OKマークの女性・青

光触媒コーティングをするメリットとして、どのような点が挙げられるのでしょうか。

外壁塗装で光触媒塗料を用いるメリットを、3つご紹介します。

セルフクリーニング機能で汚れがつきにくい

光触媒コーティングの最大のメリットは、光触媒塗料にはセルフクリーニング機能があり、外壁に汚れがつきにくい点です。

塗料に配合されている酸化チタンには、日光(紫外線)に当たると、有害物質を二酸化炭素と水に変化させて無害化する力があります。

そのため、光触媒塗料で外壁をコーティングすれば、外壁に付着した汚れが分解され、雨によって洗い流される効果が期待できるのです。

年月を重ねるごとにどんどん汚れてしまう外壁を綺麗に保つには、定期的に自分で掃除をしなければなりません。

しかし、光触媒コーティングを施せば、新築やリフォーム時のような綺麗な外壁を長く保てます。

ただし、詳細は後述しますが、一度光触媒塗料を塗ってしまえば「二度と塗り直す必要がない」「掃除する面倒から永遠に解放される」というわけではない点に、注意しましょう。

空気清浄効果がある

光触媒塗料には、セルフクリーニング機能の他に空気清浄機能がある点もメリットです。

塗料を塗った外壁に日光が当たると、化学変化により活性酵素が発生します。

活性酵素は、車の排気ガスや工場からの排煙に含まれる「窒素酸化物」を酸化させ、空気中から除去してしまうのです。

また光触媒塗料は、強力な吸収力でウイルスや菌などの悪質な物質を取り込んで分解するので、常に家の周りの空間を綺麗に保ちます。

交通量の多い大通りに面していたり、近くに工場がある立地だったりする方にとって、空気清浄効果は非常に大きな魅力と言えるでしょう。

耐用年数が高い

光触媒塗料は、他の塗料と比べると耐用年数が長い点もメリットです。

一般的な外壁塗装であるシリコン塗料の耐用年数は、約10年と言われています。

一方の光触媒塗料の耐用年数は約15〜20年とされており、シリコン塗料の1.5〜2倍ほどの耐久性があるため、効果が長持ちするのです。

ただし、立地や気候などの影響で耐用年数は変化するので、過信しないように注意しましょう。

光触媒コーティングのデメリット

悩んでいる女性

光触媒コーティングにはメリットがある一方で、デメリットもあります。

デメリットもしっかり確認したうえで、実際に施工するかどうか決めましょう。

費用が高い

光触媒塗料のデメリットとして、施工費用が高いことが挙げられます。

光触媒は多機能で高品質な塗料のため、一般的に他の塗料と比べると施工費が高くなりがちです。

メーカーや商品によって異なりますが、一般的に光触媒塗料はシリコン塗料の約1.5〜2倍の価格と言われています。

いくら光触媒塗料が高性能とはいえ、費用が高額となると施工をためらってしまう場合もあるでしょう。

大きな家の外壁に塗布したい場合は、施工費用が想像以上に高くなる可能性があるため、事前に見積もりをとることが必要です。

施工費用の相場については、記事の後半で詳しく説明します。

ひび割れしやすい

光触媒塗料は塗膜が固くなりやすい性質をもっているため、シーリングの収縮によって外壁がひび割れる可能性があります。

シーリングとは、壁面の継ぎ目に注入され、隙間を埋めるために使われる弾力のある充填材です。

外壁がひび割れてしまうと、雨漏りなどのトラブルにつながり、再塗装や修繕が必要になる可能性があります。

雨や光が当たりにくい場所では効果減

外壁塗装する作業員

光触媒塗料は、日光や雨に当たることでセルフクリーニング効果を発揮できるため、日当たりの悪い場所ではしっかりと汚れを落とせません。

そのため、日当たりが悪い場所に光触媒コーティングを施工すると、せっかく塗装しても汚れが目立ってしまう恐れがあります。

光触媒塗料を自宅の外壁に施工したい場合は、日光に当たる面積がどれくらいあるかを考慮しておきましょう。

住宅が密集していて日陰が多かったり、あまり雨が降らなかったりする地域に自宅が建っている場合は、他の塗料も検討ことをおすすめします。

施工が難しく専門性を要する

光触媒塗料は水のようにサラサラとした性質をもっており、他の塗料と比べると液だれしやすいことから、外壁に塗布する際には専門的な技術が必要とされています。

光触媒塗料の施工は非常に難しいため、経験が浅い職人が塗布するとムラができる恐れがあり、耐用年数が大幅に下がったり、外壁にひびが入ったりする事態を招きかねません。

光触媒コーティングを施工したい場合は、光触媒塗料の施工実績が豊富な業者に依頼することをおすすめします。

色・ツヤのバリエーションが少ない

色とツヤの種類が少ない点も、光触媒塗料のデメリットと言えます。

光触媒塗料は白色の酸化チタンを多く含むため、塗布すると白が強く発色してしまいがちです。

そのため、赤・青などの鮮やかな色や黒・ダークグレーなどの濃い色を出すことが難しく、白やベージュなど明るい色しか選べません。

また、シリコン塗料やウレタン塗料と比較して、ツヤを出す効果が低い点にも注意が必要です。

どうしても濃い色で外壁を塗装したい場合は、外壁に濃い色を塗った上から光触媒コーティングを施します。

ただし、通常の2倍の塗料が必要で費用が高くなりやすいため、予算を確認しながら慎重に検討しましょう。

無機質系の汚れ・過度の汚れには対応できない

住宅の外観

光触媒塗料がもつセルフクリーニング機能は、すべての汚れに対して効果を発揮するわけではありません。

たとえばサビや黄砂などの無機質系の汚れは、酸化チタンで分解できないため、セルフクリーニング機能は作用しないのです。

また、鳥のフンなどの過度な汚れが光触媒塗料に付着すると、酸化チタンの分解力が追い付かないため、外壁が汚れてしまいます。

このような汚れが外壁にこびりついていることに気づいたら、こまめに除去しなければなりません。

屋根用の塗料がない

屋根用の光触媒塗料は販売されていないため、屋根を塗装したい場合は別の塗料を使用する必要があります。

そのため、屋根と外壁で耐用年数が大きく異なる塗料を使うと、別々の時期にコーティングを行わなければなりません。

施工業者選びに手間がかかるうえ、足場の設置や人件費などがそれぞれ必要になるため、同じタイミングで再塗装するよりも費用が高額になる可能性があります。

また、屋根は紫外線や風雨の影響を大きく受けて外壁より早く経年劣化しやすいため、外壁に光触媒コーティングを施工した場合、屋根にはより耐用年数が高い高額な塗料を使用しなければなりません。

大手メーカーの外壁用塗料が販売されていない

塗料の最大手メーカーである「日本ペイント」「エスケー化研」「関西ペイント」は、現在外壁用の光触媒塗料を販売していません。

そのため、光触媒コーティングをしたい場合は、大手以外のメーカーが販売している塗料を使う必要があります。

使いたい光触媒塗料の製造会社を自分で調べて、本当に信頼できるかどうかを判断しなければならず、大手メーカーの製品に信頼をおく方にとっては、デメリットと言えるでしょう。

光触媒コーティングはどんな人におすすめ?

OKマークの男性

光触媒コーティングのメリットとデメリットを紹介しましたが、どのような人に向いているのでしょうか。

外壁掃除の回数を減らしたい人

光触媒コーティングを施工した外壁は汚れがつきにくいため、掃除の頻度を抑えたい人に向いています。

ただし、いくら外壁を光触媒塗料で塗装したとしても、掃除が一切不要になるわけではありません。

長期間にわたって汚れが付着したまま放置すると、外壁の耐久性が低下してしまうため、光触媒塗料で塗装した後も、目立つ汚れはこまめに自分で掃除を行いましょう。

白系のカラーで外壁塗装をしたい人

先述の通り、暗い色や濃い色の光触媒塗料は販売されていないため、外壁を白や淡色で仕上げたい人におすすめです。

白色で外壁塗装をしたい場合や、白系のカラーしか選べなくても問題ない場合は、光触媒塗料が向いていると言えます。

施工費用が高くなってもOKな人

光触媒塗料は、一般的な施工価格より費用が高くなっても問題ない人に向いています。

外壁向けに一般的なウレタン塗料やシリコン塗料に比べて、費用が高くつきやすいからです。

施工費用よりも耐久性や防汚性などの機能を重視するる方は、光触媒コーティングを施工しましょう。

【光触媒コーティングで外壁塗装】価格相場・耐用年数

お金と電卓

外壁用の光触媒コーティングの平均価格は、1平方メートルあたり3,500〜5,500円程度と言われています。

耐用年数は10〜20年で、一般的なシリコン塗料の7〜15年よりも長いのが特徴です。

光触媒コーティングでの外壁塗装について更に詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。

▼光触媒コーティングで外壁塗装をするメリットとデメリットについて紹介

【光触媒コーティングで室内抗菌】価格相場

株式会社バイオミミックが販売している光触媒塗料「バイオミミックコート」を使用する場合、ガラスやステンレス部分をコーティングするなら、1平方メートルあたり2,400~4,000円が相場です。

また、株式会社林商会が提供するナノゾーンコートは、1平方メートルあたり2,000円~という価格設定になっています。

光触媒塗料を検討するはココに注意!

初心者マーク

光触媒塗料を使って外壁を塗装するなら、いくつか注意しておくべきポイントがあります。

いきなり光触媒コーティングを行なっている業者を探すのではなく、まずは以下の点を把握しておきましょう。

室内に使用する場合は必ず【可視光型】を選ぶ

部屋の壁などの室内で光触媒コーティングをする場合は、必ず「可視光型」を選んでください。

可視光型の塗料は、紫外光よりエネルギーの低い室内光でも、紫外光が当たったときと同様のセルフクリーニング機能を発揮します。

室内では紫外線が当たる場所は非常に限られており、紫外線型の光触媒塗料では効果が得られない可能性があるため、可視光型の塗料を選びましょう。

【全く汚れないわけではない】ことを理解する

光触媒塗料は汚れがつきにくい高品質な塗料ですが、塗装した外壁が全く汚れないわけではない点に注意が必要です。

光触媒塗料を使った外壁はあくまでも「汚れにくい」「汚れが落ちやすい」ため、月日が経つと経年劣化によって徐々に汚れが付き始めます。

「光触媒コーティングを施せば絶対に汚れが付かない」「二度と外壁を掃除しなくて済む」ということにはならないため、いずれ掃除や再塗装が必要な点に留意しましょう。

必ず【相見積もり】をとる

外壁に光触媒コーティングを施すときは、必ず複数の施工業者から見積もりをとりましょう。

光触媒塗料は費用が高いことから、悪質な訪問販売を行う業者に用いられるケースがある点に注意が必要です。

「このまま放っておくと、次に大型の台風が来たときに外壁が剥がれます」といった脅し文句で、相場から大きくかけ離れた金額を請求される恐れがあります。

悪徳業者に騙されないためにも、光触媒コーティングを検討する場合は複数の施工業者から相見積もりをとるようにしましょう。

慌てて1社と契約せず、気になる施工業者を複数選んで費用や施工実績などを比較したうえで、自分が信頼できる業者を選ぶことが大切です。

そもそも光触媒とは…!?

パソコンを見て悩む女性

光触媒とは、太陽や蛍光灯の光によって表面上で強力な酸化力が生まれ、有害物質を水蒸気や二酸化炭素に分解して無害化する環境浄化物質です。

主成分は酸化チタンという添加物で、白色の着色料として幅広く用いられています。

酸化チタンは食料や化粧品にも使用され、赤ちゃんが口にしても問題ないほど安全な成分です。

光触媒コーティングを施工すると、有害物質の分解・除去の他にも、消臭・抗菌・防藻・防カビ・防汚などの効果が期待できます。

光触媒コーティングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。

▼光触媒コーティングの効果やメリットとデメリットについて解説

光触媒コーティングの疑問点や施工依頼は林商会にお任せください!

この記事では、光触媒コーティングのメリットやデメリットについて解説してきました。

一般的に他の塗料と比較して高額な傾向がありますが、抗菌・抗ウイルス対策として非常に有効なため、効果を重視する方におすすめです。

先述の通り、林商会ではナノゾーンコートという光触媒コーティングを提供しており、強力な抗菌・防汚効果はもとより新型コロナウイルスの分解作用が自慢です。

また、一度の施工で半永久的に効果が持続するので「コストパフォーマンスも抜群」と、ご利用のお客様からご好評をいただいております。

光触媒コーティングのご依頼やご相談は、ぜひ林商会にお任せください。

お問い合わせ

ナノゾーンコートについて詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。

▼ナノゾーンコートの効果や他の光触媒コーティングとの違いを紹介

まとめ

作業着の男性

光触媒コーティングはセルフクリーニングや空気清浄といった機能を持ち、汚れがつきにくいメリットがあります。

他の塗料と比べると耐用年数が長いので、掃除する回数を減らしたい方におすすめです。

しかし、屋根用の塗料が販売されていない・ひび割れを起こしやすい・カラーバリエーションが少ないといったデメリットがあります。

費用も高くなる傾向があるため、外壁塗装の予算を考えながら塗布するかどうか検討してみましょう。

悪徳業者に騙されて相場を大きく逸脱した費用を支払わないためにも、複数の施工業者から相見積もりをとるようにしましょう。

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