自分の親が亡くなると、親の家の片付け、いわゆる遺品整理を行わなくてはなりません。
遺品整理は自分でも行えますが、なるべく早めに遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
本記事では、亡くなった親の家の片付けの進め方を解説します。
遺品整理業者へ依頼する際のポイントも解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
遺品整理はなるべくお早めに!
遺品整理を行うタイミングや期間に特別な決まりはないものの、遺品の中には法的な手続きが必要なものもあるため、なるべく早めに始めることをおすすめします。
また、空き家のまま何年間も放置すると、固定資産税が発生するだけでなく、劣化や自然災害で家屋が倒壊したり、火災が発生したりする可能性も否定できません。
近隣住宅へ被害が及んだ場合、損害賠償請求などのトラブルにも発展しかねないため、遺品整理をする際は住宅の処分についても考えておく必要があるでしょう。
遺品整理は故人と遺族との最後のお別れ
そもそも遺品整理とは、亡くなった人が残した家財道具を片付けることを言います。
故人の趣味のものから、愛用品、アルバム、家電、家具、日用品などの細々としたものまですべてが遺品であり、その一つひとつを仕分けしながら片付けなくてはなりません。
葬儀では、出棺の儀や炉前にて最後のお別れを惜しみますが、故人の生きた証を片付けるという意味では、遺品整理こそが本当のお別れと言えるでしょう。
遺品整理を行うのは、基本的に第1順位の相続人である子となり、始めるには故人の死を面と向かって受け止める覚悟が必要です。
なかにはどうしても精神的につらくなってしまい、なかなか遺品整理を始められない方も少なくありません。
このように、悲しみと苦しみが伴うことが「遺品整理は難しい」と言われている理由であり、遺品整理を先延ばしにしてしまう主な原因となっているのです。
遺品整理と相続問題
故人が残したものの中にあるのは、思い出の品や家電だけとは限りません。
相続の対象になるものが含まれている場合もあり、安易に処分や分配をしてしまうと相続問題に発展する可能性があります。
そのため、遺品整理を始める前に、遺言書や相続財産に該当するものがあるかどうか確認することが大切です。
相続財産になり得る遺品としては、以下のものが挙げられます。
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相続財産が多い場合は、相続税が発生する可能性もあります。
なお、相続税の納税期限は、親(被相続人)が亡くなってから10か月以内です。
相続トラブルを引き起こさないためにも、遺品整理はできる限り相続人全員で行いましょう。
遺品整理が遅れると失ってしまう財産も…
遺品整理を先送りにしていると、知らないうちに失ってしまう財産があることにも注意が必要です。
たとえば郵便貯金や国債証券、生命保険には申請の期限が定められているものもあるため、死後数年経って見つかった場合はすでに受け取れなくなっている可能性があります。
また、故人がローンや融資による借入を行なっていた場合、発見が遅れたことで負債が増えてしまったケースも珍しくありません。
最近では、インターネットを介して株式やFXなどの取引をする人も増え、気付いたら負債になっていたという例も知られています。
遺品整理は確かに精神的・体力的負担が伴う辛い作業です。
しかし、気が進まないから、親の家が遠いからといって後回しにすると、予想外の損失が生じる恐れもあります。
故人が遺族を想う気持ちに応えるためにも、やはり遺品整理は早めに行いましょう。
【手順】亡くなった親の家の片付けの進め方
ここからは、遺品整理の大まかな進め方を解説します。
1.貴重品や重要書類を探す
はじめに、貴重品や重要書類の探索を行います。
価値があるかどうかにかかわらず、相続や金銭の問題も絡むため、早めに見つけて保管しておいたほうが無難です。
その際は、借用書や未払いの請求書がないかも忘れずに確認してください。
棚やタンス、仏壇の引き出しなどに入っている可能性もあるため、隅々まで探しましょう。
2.ある程度範囲を決めて順番に片付け
貴重品や重要書類の確認が終わったら、部屋または場所ごとに範囲を決めて順番に片付けましょう。
スムーズに進めるためにも、あらかじめ担当を割り振ることをおすすめします。
また、処分するものと残すものの基準を共有しておくと、次の仕分け作業がスムーズです。
3.仕分け
整理した遺品を、処分するものと残すもの、形見分けにするものに仕分けます。
家電や家具を処分する場合は、それぞれの処分方法も確認しておきましょう。
不用品でもまだ使えるものは買取できる可能性があるため、ひとまとめにして寄せておきます。
4.貴重品の保管場所を選ぶ
貴重品や重要書類は、相続に関わる可能性があるため、保管場所を決めてしっかりと管理しましょう。
その際は誰が何を管理するのか明確にしておくと、相続のトラブルを回避できます。
遺品整理を行う際のポイント《3選》
遺品整理を行う際は、次の3つのポイントに注意しましょう。
処分することは相続人全員で共有しておく
遺品を単独で処分してしまうと、のちのトラブルに発展する恐れもあるため、どんなに小さな遺品であっても処分する場合は相続人全員に伝えるようにしましょう。
処分するものをまとめ、他の相続人に残したいものがないか確認してもらうなど、内容の共有を徹底して行なってください。
遠方に住んでいる場合など、遺品整理に参加できない相続人がいる際は、処分する品物と費用の負担方法を伝えて了承してもらうことで、トラブルを回避できるでしょう。
事前スケジュールを組んでおく
遺品整理は、家の規模や家財量によって数時間~数日かかるため、事前にスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
また、重い家財を動かすには多くの人手が要るため、相続人全員に声をかけて集まれる日を確認することが大切です。
余裕をもって作業ができるよう、予備日も設けていつまでに終わらせるか明確に決めておきましょう。
ときには思いきって処分することも重要
手紙や日記、写真、ビデオなど、故人との思い出が詰まった品を手放すのは苦しいですが、思いきって処分することも重要です。
遺品をすべて取っておくことは困難であるため、残す量を決めたり写真やデータに記録したりするとよいでしょう。
すっぱりと割り切って処分することで、自然と心の整理がつくかもしれません。
遺品整理業者に依頼するのも一つの手!
遺品整理がどうしてもつらい、遠方に住んでいてなかなか片付けができないといった場合は、遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。
遺品整理業者とは、さまざまな理由で遺品整理ができない遺族に代わり、遺品の仕分けや処分を行なってくれる業者です。
遺品整理業者なら、遺品整理の作業や遺品の扱い方をよく理解しているため、安心して任せられるでしょう。
遺品整理業者を利用するメリット
遺品整理業者に依頼するメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
短い時間で遺品整理作業が完了する
遺品整理業者を利用すれば、通常は数日かかるような現場でも、最短1日で片付けを終わらせることができます。
遺品整理をすべて自分たちで行おうとすると、多くの時間と労力が必要です。
場合によっては仕事を休んだり、数回にわたって自宅と実家を行き来したりしなければなりません。
遺品整理業者なら遺品整理の作業をまるごと依頼できるため、時間的・労力的負担を大幅に軽減できます。
遺品整理に関するさまざまなことを相談できる
遺品整理に関するさまざまなことを相談できるのも、遺品整理業者ならではのメリットです。
たとえば、遺品の供養やハウスクリーニングにも対応している業者であれば、別の業者を探す手間が省けます。
なかには弁護士や不動産会社と連携して、相続や空き家の相談を受け付けている業者もあります。
一口に遺品整理と言っても、個々により状況は異なるため、自分に合った業者を選びましょう。
遺品の買取ができる場合もある
遺品整理業者の中には、遺品の査定・買取を行なっているところもあります。
買取金額によっては、遺品整理の費用と相殺できる可能性もあるため、費用面の負担を大幅に抑えられるでしょう。
安心できる遺品整理業者の選び方
遺品整理業者の中には、不用品を不法投棄したり高額な費用を請求したりする悪質な業者も存在します。
そのため、遺品整理を業者に依頼する場合は、業者選びが非常に重要です。
具体的には、以下のポイントに注意して業者を選ぶ必要があるでしょう。
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安心できる遺品整理業者を選ぶには、業者の実績や口コミ・評判を確認することが1番です。
大切な遺品を任せるからこそ、遺品整理を依頼する業者は自身が安心できるところを選びましょう。
【全国】安心できる遺品整理業者を紹介!
遺品整理業者をエリアごとにまとめました。
業者のサービスや料金を比較できるので、ぜひ参考にしてください。
北海道・東北 | 北海道/青森県/秋田県/岩手県/宮城県/山形県/福島県 |
関東 | 茨城県/栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県 |
中部・甲信越 | 愛知県/岐阜県/静岡県/長野県/新潟市/福井県/山梨県/富山県/石川県 |
関西 | 滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県/和歌山県/三重県 |
中国 | 岡山県/広島県 |
九州 | 福岡県/佐賀県/熊本県/大分県 |
※随時更新予定
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まとめ
自分を大切に育ててきたくれた親を穏やかに見送るためにも、遺品整理はなるべく早めに行うようにしましょう。
その際は、専門的な知識も必要なため、遺品整理業者への依頼も検討してみることもおすすめします。